2023 J1リーグ第14節 鹿島アントラーズvsFC東京 メモ
流れ
35秒、垣田がPA手前で起点を作り、左の仲間からクロス。垣田が合わせるも力なく、GKが処理。
東京はCBとアンカー東での組み立て。鹿島は4-4-2セットで、2トップでアンカーへのコースを消す。
4分、中盤でのセカンド回収からサイドに流れる垣田に預けて深さ作り。
6分、鹿島先制、0-1。左サイドでフリーで受けた安西からの左足クロスを垣田がフリーで合わせてゲット。東京は立ち上がりから守備の組織に不安定さがあり、中もそろっていたが、CBの間に入られてヘディングを許した。鹿島が良い入りからさい先よく先制成功。
8分、徳元で相手SHを切って前進成功。PA内でディエゴが倒れるもノーファウル。サイド起点の前進手段としては悪くなかった。
10分、鹿島のビルドアップにハイプレスを掛ける東京。仲川が関川に寄せて長友が相手SBまで縦スライドでハメる。
東と小泉が入れ代わり立ち代わりで最終ラインのサポートに入ったり、中盤に戻ったり、ポジションを動かしている。
12分、名古が中央へ入って前を向くも、東京が奪ってカウンター。ディエゴ起点から渡邊が左サイド奥に出てCK獲得。
徐々に東京が敵陣でプレーできるようになってきた。鹿島が中央を固めるのに対し、サイド起点で深さを作りに行く。ただ、鹿島もゴール前中央は絶対に外さないので、シンプルなクロスへのはね返しはかなり強い。
20分、中盤でのルーズボール回収から速攻で安部→ディエゴで背後を狙うも鹿島も対応。
21分、右からのクロスをディエゴが合わせるも枠外。シンプルなクロスでの空中戦だとさすがに鹿島に分がある。
仲川と渡邊の左右を入れ替えた。
23分、鹿島が久しぶりの攻撃。左からのクロスのこぼれをミドルで狙うも東京守備陣がブロック。
25分、東京がPK獲得。後方からの浮き球に対して反応したディエゴを関川がプッシング。接触はあったが、やや厳しめの判定に感じる。
27分、東京同点、1-1。ディエゴがPKを決めた。鹿島のゴール前を乗り越える難易度が高そうだった中で微妙な判定のアシストも受けて早めに追い付けたことは東京としては大きい。
セットプレーの流れから鹿島が判定に対してヒートアップ。PKを取られたフラストレーションもあってか、主審の判定にかなりナーバスになっている印象。
40分、中央から右への展開で広瀬を使うもクロスは送れず。
東京は守備時、ディエゴで中盤1枚を見て、その脇に顔を出す樋口やピトゥカには小泉と安部がついていく。
42分、トランジションから鹿島がカウンター。鈴木が右奥を取って折り返すも中で合わず。ニアを消したことでファーが空いたが、鹿島の選手も上がりが間に合わなかった。
44分、安部に警告。トランジションからオープンになりかけたところでピトゥカを倒した。
立ち上がりでペースを握った鹿島が勢いのまま先制に成功したが、10分過ぎあたりから東京がボールを持って主導権を握り、PK獲得から同点に。その後は東京がボールを持ちつつも、鹿島がトランジションからゴールへ向かい、一進一退の攻防になった。東京はボールを持ってはいるものの、鹿島のゴール前で危険なシーンを作ることはあまりなかった。鹿島は徹底してサイドからのクロス。2枚の強いターゲットと、質の高いクロスを蹴れる選手がいるので、個人の特徴を最大限に生かしてくる。
後半
東京交代
仲川→塚川
塚川がそのまま左WGに入る。
46分、安西が左のスペースで受けてシュートまで。スウォビィクが処理。
47分、東京が左で縦につないでディエゴが走るも関川が好カバー。
50分、木本→長友で一気に右サイドを前進。CB→SBだけで深さが取れると東京はかなり楽になる。
51分、セットプレーの流れからディエゴの折り返しは早川がキャッチ。
53分、右サイドからのクロスに塚川が飛び込むもファウル。サイドに高さが出たので、場所を選べばクロス攻撃にも可能性が出てきた東京。
55分、鹿島交代
仲間、名古→土居、佐野
佐野がボランチに入り、樋口が右SHへ移る。
鹿島が少しずつ前向きの圧力を高め、攻守で陣地を押し上げにかかっているように見える。
63分、鹿島交代
垣田→知念
66分、ビルドアップから徳元のところで運び、東→長友で逆サイドへ展開。
69分、鹿島が自陣トランジションからロングカウンター。鈴木の起点から知念が左に抜け出すも木本が粘りの対応を見せてCKに。
73分、東京交代
長友、ディエゴ→バングーナガンデ、俵積田
もともとは渡邊が交代の予定だった模様だが、長友に軽いアクシデントがあったようで交代選手を変更。塚川が1トップに入り、俵積田が右WGに入る。バングーナガンデが左SBに入り、徳元が右SBへ。
74分、鹿島交代
樋口、広瀬→カイキ、常本
カイキが左SHに入り、土居が右SHへ。
77分、塚川に警告。植田との競り合いで足が顔に入った。
77分、知念の競り合いで落としを鈴木が収め、知念の右からのシュート。鹿島が陣地を押し上げてプレーを続けている。東京はなかなか前でポイントが作れず、前に出ていけない。
79分、東京が塚川を壁役にしながら連係での打開を図る。その後鹿島のカウンターをプレスバックで止めた塚川。警告スレスレだったが、おとがめなし。出ていれば2枚目で退場だった。
82分、東京が左サイドを起点に密集をくぐって小泉のミドルでCK獲得。
83分、東京がCKをニアですらし、ファーで塚川が合わせるもポストにはね返される。東京はPK以外ではこの試合最大の決定機。
85分、鈴木が遠めから強烈なボレーもスウォビィクがはじく。鹿島がまたしても押し込む展開に。
87分、東に警告。球際の競り合いで危険なプレーととられた。イーブンのバトルに見えたので、厳しい判定にも思えるが…。
88分、東京交代
渡邊→アダイウトン
89分、アダイウトンに警告。ファウルの判定に対してボールをけり出した。
鹿島は60分あたりから前向きの圧力を高め、2点目を積極的に目指していったが、東京も粘り強い守備を見せ、1-1で終了。ホームの鹿島が前に前にという意識を高めていく一方で、東京はバランスを崩さないことを優先しているように見え、アダイウトンというゴールへ向かう攻撃のカードをギリギリまで使わなかったことがそれを象徴しているように感じる。それを踏まえれば東京としてはアウェイでの勝点1は最低限狙った結果ともとらえられる。