がちゃのメモ帳

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2023 J1リーグ第26節 FC東京vsアビスパ福岡 メモ

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流れ

1分、福岡先制、0-1。波状攻撃から最後は左で持った前のクロスに佐藤が飛び込んでゲット。東京も連続シュートブロックで粘ったが、松木のクリアミスなどもあってプレーを切れず、そのまま攻め切られた。福岡はどんどんシュートやクロスを送って壁を叩くと、それがゴールにつながった。

福岡は佐藤が最前線で山岸がシャドー。

福岡は井手口が松木(東京ボランチ)についていってプレスを掛ける。前はそれに合わせて中盤のスペース管理を行う。

先制した福岡だが、そこまで引くことなく、まずは前からプレッシャーを掛けていく。ただ、ハイプレスと言うよりはミドルプレスに近いか。

6-7分、村上からのロングボールを木村が処理を誤り、佐藤が回収して福岡の攻撃に。そこから奪って仲川が運び役のカウンターに持ち込むも、攻め切れず。

8分、ロングボールの競り合いで木村がすらされると、CBが空けた穴を順番に突かれるように攻め入られる東京。

左に流れた山岸が小泉との競り合いを制して敵陣へ進入。福岡はシンプルなロングボールの競り合いで優位を取れており、ショートパスを使わずとも前進に困ることがない。

11分、福岡追加点、0-2。左のスローインから紺野がうまく入れ替わってポケットへ進入し、マイナスに折り返すと山岸がニアで振り抜いてゲット。福岡がリズムをつかんだ時間帯で一気に2点を先取。東京はゴール前の踏ん張りが利いていない。

14分、福岡が自陣守備から1本のパスで佐藤を背後に走らせるもオフサイド。ただ、トランジションの設計が見られるシーン。

15分、セカンド回収からワンタッチでのコンビネーションで空いたサイドへ展開していく福岡。東京はプレスが間に合わず、広い場所へ展開される。

17分、エンリケの縦パスをディエゴが受けて落としから前進成功。

18分、小田が小泉とのマッチアップを制し、最後は井手口のミドル。

20分、渡邊のFKのルーズボールを木村が頭で押し込みにかかり、村上が触ってバーにヒット。CK獲得。

28分、ディエゴが背負って入れ替わろうとしたところを奈良がつぶしてファウル。福岡は高い位置まで出てきた際にはファウルokくらいの強度でぶつかってくる。

29分、左に流れた仲川を加えて複数人のコンビネーションで崩しにかかる東京。福岡も守備組織がズレない。

31分、長友に警告。ファウルの判定後、ボールをけり出してしまった。長友にしては珍しく、ストレスが溜まっているか。

32分、福岡のFKからの波状攻撃。東京も全員でブロックに入って阻止。

35分、木村→小泉→仲川と縦につないでPA内まで入り込むもシュートは打てず。

36分、右サイドでのパス交換から松木PA手前でファウルを受け、FK獲得。

39分、野澤のパスミスをカットした紺野がカットインからシュートも松木がブロック。

43分~、東京の保持、福岡のリトリート守備。松木の浮き球パスを長友が受けてクロスも中には合わず。その後も連続攻撃でゴールへ迫るも、クロスは福岡DFもはね返す。

 

立ち上がりの先制点も含め、序盤から福岡がゲームを掌握。ロングボールで競り勝ち、セカンド回収から押し上げ。そしてプレスを受ければワンタッチでのコンビネーションから広いサイドに展開し、敵陣へ入っていくという流れができ上がっていた。東京は空中戦の競り合いでなかなか勝てず、寄せに行っても球際を作り出せずに前進される苦しい展開。ショートパスによるビルドアップを図るが、プレスを受けると最終ラインから前へ抜け出すこともできなかった。前半の終わり際は徐々に福岡が引いてきたこともあり、敵陣でプレーでき、ゴール前へ何度かボールを入れられたが、福岡のはね返しも安定。コンビネーションでより深い位置へ進入するか、ターゲットを強化するしかないように見えた。

 

 

後半

46分、前嶋に警告。球際の攻防の中、頭で飛び込んだエンリケへ向かって足を出す形になった。

49分、東京のビルドアップ。福岡がそこまで前から追ってこないこともあるが、後半は東京がビルドアップから押し上げられる回数が増えた印象。

52分、東京の攻撃から福岡のカウンター。山岸の起点から紺野が運んでクロスも、小泉が戻ってクリア。

52分、エンリケに警告。流されたが、カウンター阻止未遂。

54分、井手口のパスカットからミドルカウンター。右からのクロスにファーで山岸が飛び込むも、コントロールし切れず。

57分、福岡が前からプレスを掛けてきたところで木村から浮き球パス。ディエゴと渡邊でキープして前進成功。

59分、東京交代

東、俵積田→原川、アダイウトン

60分、福岡交代

山岸→金森

山岸は少し痛めた模様。

61分、原川のFKをニアでアダイウトンが合わせるも枠外。

63分、渡邊のターンからアダイウトンが仕掛け、PA内へ。混戦は作るもシュートは打ち切れず。

63分、長友の処理ミスから福岡のカウンター。最後は紺野が右足で狙うも野澤が少し触ってバー直撃。

66分、紺野の直接FKは壁に直撃。

67分、福岡交代

前嶋、紺野→湯澤、鶴野

72分、右サイドで起点を作ってから中央突破を図り、最後は長友がシュート、井上がブロック。東京は相手が前に出てきたタイミングで浮き球を使って前進するなど、押し上げが安定し始めている。

74分、東京交代

ディエゴ、仲川→熊田、塚川

塚川がトップ下、渡邊が右WGベースに入る。

終盤は東京が攻勢を強め、福岡が守りながら少ないカウンターのチャンスを狙うという構図に。

82分、東京交代

渡邊→白井

そのまま右WGに入る。

84分、福岡交代

佐藤→田中

85分、インスイングCKのこぼれ球を白井がボレーで狙うも奈良が決死のブロック。

85分、東京得点、1-2。CKをファーで熊田が合わせてゲット。一番奥でフリーになっており、福岡の大外を越えたボールが届いた。

1得点から東京の勢いが増している。スタジアムの空気も後押し。

90分~東京の連続攻撃。セットプレー等でサイドからクロスを入れ続け、ゴールへ迫る。福岡は我慢の時間。

村上がCKを飛び出してクリアし、結果的にファウル。プレーが切れたタイミングで時間を使って、苦しい流れを一度切りにかかる。

96分、CKをエンリケが合わせるも枠外。

最終盤は東京が何度もゴールへ向かって惜しいシーンを作り出したが、福岡の守備も崩れることなくはね返し、1-2で福岡が勝利。

 

2点リードを得たこともあり、福岡はそこまでリスクをおかさない試合運び。プレスを掛けにいって浮き球でバイタルを突かれるケースもチラホラ出ていたこともあり、ハイプレスはほどほどにリトリートが増えた印象。深い位置で守りつつ、前向きで奪ってロングカウンターを狙う。東京は木村からの浮き球でプレスをかわして前進し、相手を下げさせる展開に持ち込めた。それにより、CBが運んでからパス出しをすることができるようになり、より深いエリアでプレーする時間を増やすことに成功。選手交代も含めてギアを上げ、CKなどからゴールへ迫ったが、熊田のゴールで1点を返すにとどまった。