青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

FC東京 2020編成について考えよう ~原点の[4-4-2]編~

 

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さて、もう新シーズンでございますな。

移籍も一通り終わったんじゃないかってことで編成について考えよー!

 

 

今オフの動き

(ポジションは公式の登録ポジションに合わせる。細かい分類は個人的に振り分け。)

IN

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※1 期限付き移籍からの復帰

※2 期限付き移籍から完全移籍へ移行

 

OUT

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※3 期限付き移籍

※4 期限付き移籍期間満了

 

編成

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 (バングーナガンデ 佳史扶はカシーフ表記)

 

 

GK

J3リーグも同時並行で戦う中、「3人体制でいける??」といった不安を取り払うために野澤を飛び級でU-18から引き上げて4人体制に。

林が正GK、控えに児玉。J3正GK波多野、控え野澤の構図が既定路線だとは思うが、波多野がJ1の控えに入る可能性も。基本的には昨年と変わらず、ACLが入ることで負担が増えるであろう林を全試合使うのかどうかがやや不安な点になるか。

 

DF

CB

岡崎が急に抜けたことでオマリを(おそらく)緊急で補強。森重、渡辺、オマリの3人で回すと考えればそこまで問題はなさそうだが、オマリの獲得によって外国籍選手の枠問題が生まれた。ここはあとで触れる。

SB

やけに層が厚くなった右に比べて左が手薄。ACLとJ1の両方で小川をフル出場させるのはさすがに厳しいので、ターンオーバー時にどういう起用をするか。1年目のカシーフを試すのか、右の誰かを回すのか。どちらにせよ少し苦しい起用にはなりそう。カシーフが想像以上にやれたぜ!ってなるのが理想。

 

MF

CH

橋本&髙萩の盤石コンビの負担を減らすことは重要ポイント。昨季戦力になりきれなかったシルバと新加入の安部にかかる期待は大きい。結局橋本と髙萩に頼らないとダメだ!となってしまうと絶対どこかで潰れるので、健太さん的に多少気に入らなくてもターンオーバーはしてほしい。

 

SH

走力のあるインスと気が利く大森が抜けたことで守備面の保証ができなくなりそう。おそらく攻守両面で健太さんの基準を満たせそうなのが東と三田だけな気がする。内田と宮崎が割って入れるようになればそこの不安もいくらか解消できるか。

一方でアダイウトンレアンドロが加わったことで攻撃的な選択肢はかなり増えた。この2人をスタートからSHで使うことはやや考えにくいのだが、ビハインド時などのオプションとしては非常に優秀な働きができそうなので、得点に直結するプレーを期待したいところ。

 

FW

 アダイウトンはFWとして考える。図では永井とディエゴを一番上に置いているが、永井はおそらく前半戦欠場濃厚、ディエゴもいつ復帰するかが不透明。ディエゴが復帰してくるまでアダイウトンと誰かのコンビで乗り切らないといけない。昨季の最強2トップが不在だと心もとなさもあるが、2人が戻ってくるとやや溢れ気味か。

大卒3年目の矢島は今年が正念場。同じようなタイプがほかにいないだけに、得点源2人がいない間に存在感を見せることができれば立ち位置を確保できそうか。J3の帝王にしておくにはもったいない原もJ1に絡んでくるポテンシャルはあるはずなので、この若手2人にはいい意味で期待を裏切ってほしい。

 

 

外国籍選手の枠について

 2020の外国籍選手

●ディエゴ・オリヴェイラ

●ナ・サンホ(ACL:アジア枠)

●アルトゥール・シルバ

アダイウトン

レアンドロ

ジョアン・オマリ(ACL:アジア枠)

計6選手

 

J1で1試合に登録できる外国籍選手は5名まで、ACLは4名まで(3名+アジア枠1名)。つまりリーグでは1人、ACLでは少なくとも2人はあふれる。

リーグ

ディエゴが不在の間はほかの5人をフルで使えるが、戻ってくると1人あふれる。トーキョーの大エースディエゴに加え、3人目のCBとして不可欠なオマリ、永井の代わりにエース格として期待されるアダイウトンはおそらく確定。残りの2枠を3人で争うことになるか。安部柊斗の出来次第ではあるが、CHの控えに2人は割かないはずなのでシルバが抜ける可能性は高い気がする。ただ、サンホとレアンドロもタイプこそ違うが、“攻撃に色を加えるアタッカー”括りで見ると「2人とも入れる必要性はあるか?」という点では考える部分なのかもしれない。

 

ACL

リーグと同じくオマリ(アジア枠)とアダイウトンはおそらく決まり。ディエゴは状態次第だが、よほど長引く予定でない限りは入るだろう。そうなるとあと1枠しかないが、個人的にはシルバがここに入るのではないかと思う。そうでないとシルバを完全移籍に移行してまで獲得した理由がつかさそう。フィジカル能力にたけたシルバをACL、安部をリーグという使い分けになるのではないか。一方でこの4人にするとSHがかなり苦しい。東と三田で2つのコンペティションをフルで出るのは無理なので、ACLではアダイウトンをSHで起用するプランは大いに考えられる。となると今度は2トップが空くので矢島、田川、原の誰かが十分に戦える状態でなければならない。がんばれ。仮にアダイウトンを2トップで起用するならその枠は内田、宮崎、紺野にがんばってもらうことになる。

 

まとめると

あくまで個人的な推測だが、ディエゴ、アダイウトン、オマリはリーグとACL両方、サンホとレアンドロはリーグ専念、シルバはACL専念になるのではないかと思う。

 

 

全体の印象

ポジティブ要素!

●アタッカーの層が厚くなり、試合終盤でも攻撃力を落とない&ギアチェンジして戦えそう!永井とディエゴのどちらかが不在でもなんとかやれそうか!

●右SBの層が厚くなった!室屋の離脱(もしかすると夏の移籍)にもある程度対応できそう!

 

懸念点…?

●左SBの2番手どうするよ!

●攻守にバランスの取れたSHが少ないか

●FWと右SBがやや飽和気味。ちゃんとマネジメントしないとモチベ低下につながるかも?

 

期待したいこと

★若手の台頭

期待したいというか「やってもらわなきゃ困る!」の状態。前述したとおりACLでは外国籍選手枠でメンバーが制限される影響で2トップ及びSHは昨季のメインメンバーだけでは回せない。もちろんCHも昨季の2人だけでは無理だ。既存&新加入の若手には頑張ってもらわないと主力が確実につぶれる。わずかながら昨季メンバーに絡んだ内田や新加入の安部あたりは、先発で使っても問題ないくらいのパフォーマンスを見せてほしい。

★小川のシーズンフル稼働

ACLとリーグの全試合に出場してほしいということではなく、1年を通じてケガをせずに過ごしてほしいという意。左SBを高水準でこなせる選手がいない(高卒ルーキーのカシーフにどこまで背負わせられるか分からない)ので、小川が昨季のように長期でいなくなるとチーム全体のバランスを保てなくなる可能性はけっこうある。逆に小川がケガせず1年間戦えれば、チームの懸念点を1つ潰すことにも繋がる。

★FW陣の奮起

永井が長期離脱、ディエゴも復帰時期微妙となると得点力は確実に落ちる。そこをアダイウトンを中心にどれだけカバーできるか。序盤でそこを埋めきれなければ、負けずとも勝点を積めない展開になるだろうし、混沌としたJ1の中で下を気にしなければならないイヤなプレッシャーに晒される可能性がある。逆に永井とディエゴ抜きで勝てるなら、その2人が戻ってきたときにギアを1段も2段も上げることができそう。

 

 

予想される昨季からの変化

先行逃げ切りから殴り合いで勝つチームへの移行

個人的に陣容で一番変わったと思うのは守備的に使える選手が減って、攻撃的に使える選手が増えた点。昨季は先制点を取ったあと、自陣で守って逃げ切るのが定番パターンだったが、今季は守って逃げ切るよりも追加点を取って突き放さなければならない状況が多くなりそうな印象だ。

出場機会が限られていた中で必要な選手だった大森と岡崎が抜け、あの手この手でクローズさせるために必要な選手がいなくなった。長谷川健太監督の基準としてSH守備の最低基準を満たしている(と思われる)のは東と三田のみ。たぶん三田でギリギリくらいのような気がする。仮にその2人を先発で使うと、SHの控えは攻撃的な選手になる。攻撃的な選手にクローズを託すのはどう考えても非効率的である上に計算が難しくなるのは間違いない。そうなると自陣で守るのは得策とは言いづらく、点差を広げていくことを狙うほうが勝点3には近づきそう、というのが個人的な捉え方だ。

ポジティブに捉えれば、リード時もビハインド時も点を取りに行きやすいメンバーなので、昨季のようにビハインド時に攻撃で手詰まることは減るかもしれない。その代わりある程度の失点は受け入れる必要がありそうなので、殴り合いで勝つチームになる必要があるかもしれない。

 

 

 

 

AFC U-23選手権 日本vsシリア 簡易プレビュー

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ゆるりと手短に。

 

1節の試合の振り返り!

まずは第1節、日本戦の前に行われていたカタールvsシリアの感想をシリア中心にさらりと。結果は2-2だった。

フォーメーションはシリアが[4‐4‐2]ベース、カタールが[3‐4‐2‐1]ベースで、ざっくりとした印象は「パワーのシリア」と「理論派のカタール」。カタールアジアカップで日本が戦ったときと同じようなイメージでいいと思う。

カタールが後ろからボールをつなぎながらゴールまでたどり着くことを目指す一方で、シリアはあっさり前に蹴ってくることが多かった。全体的にキック力やフィジカルに強さがあり、競り合いや距離を詰められた1対1での勝負は強い。そのフィジカルの強さもあってか、この試合を見た限りではセットプレーが1番の武器。キッカーも質の高いボールを蹴ることができ、ターゲットもいるので、小細工してくるより単純にぶん殴ってくる感じ。

 

守備についてはあまり前から追う守備はせず、自陣に撤退する時間が長め。カタールのうまさを見越した上での選択だったかもしれない。ハーフウェイラインくらいまでは全く追ってこないので、カタールの最終ラインはほとんどプレッシャーを受けることがなかった。

シリアは[4‐4‐2]のブロックを組んで守るが、まず2トップがどこを守りたいのかが不透明だった。前述したように3バックへの圧力も強めないし、背後にいるCHらへのパスコースを徹底的に切るような動きにも見えない。左右のCBにボールが渡るとなんとなくついて行って2トップの横幅が開き、その真ん中を使われるなんてこともあった。ほかには、チームとしてサイドを空けがちな守り方をするため、中央の選手からサイドに振られると対応がやや遅れたり、中盤のフィルターが機能しないと最終ラインがけっこう慌てちゃう印象を持った。


ちなみにカタールの2得点は配置で崩してから、ゴール前のスペースへ送るようなワンタッチクロスから生まれた。それぞれGKの処理ミスとDFのオウンゴールだったが、下がりながらの守備は苦手なのかもしれない。

シリアはセットプレー一発と、後半ATで相手が一人ピッチの外へ出ていたタイミングで放り込みでぶん殴った。カタールも終盤はヘロヘロで、まともに競り合える状態ではなかったのかも。

 

 

ただ感想をそのまま書いてしまったが、シリアへの個人的な意見をまとめると

全体の特徴

★フィジカル勝負が強い!

ボール持ってるとき

①あまりボール保持にこだわらず、前に蹴ってくる!

②セットプレーは脅威!

ボール持ってないとき

③(カタール戦では)あまり前から追ってこなかった!

④システムがかみ合わないと基準が曖昧?

⑤サイドを空けて守る?

 

こんな感じ!

これを踏まえて展望へ!

 

 

日本はどう戦うか!

第1節のサウジアラビア戦も例に漏れず日本は[3‐4‐2‐1]ベースのフォーメーションを採用。フォーメーションだけで言えば、シリアが第1節で戦ったカタールと同じ。ということで概ねカタールと同じように戦えば得点は取れるんじゃないかと思う。同じことができるかは知らない!

 

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それがどういった戦い方かと言うと

❶中央からサイドへ展開する

❷相手のSHを引きつけてからCHの脇で受ける

上記の二つが分かりやすい攻め方かなと思う。

 

❶は、まず前項で触れたように2トップの守備基準が定まってなさそうなので、3バックで横に回して様子を伺いながら、(第1節のメンバーで言うと)3バックの真ん中に入る岡崎やCHの田中碧あたりから大外で張るWBに展開できるとかなり楽になると思う。このときWBが相手のSHに対応されない高さを取ることが大事

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❷は、SHが3バックへプレスに出てくるときがあるので、その背後を使いたいねというお話し。サウジアラビア戦でもシャドーの食野と旗手が少し下りて、相手の2CH脇で受けるみたいなシーンがあったけど、そんなイメージ。

シリアのSHも前に出てくるけど、そこまでの圧力は掛からないことが多かったので、落ち着きさえすればCB→シャドーの縦パスは通せると思う。このときシャドーは相手SBとCBの間あたりで受けられると良さそう

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2か所にアンダーラインを引っ張ったが、これは局地で2対1を作りたいから。[4‐4‐2]で守る相手に対して[3‐4‐2‐1]は捕まえずらい場所にあらかじめ人が配置されている。WBが相手SHに捕まらなければ相手のSBは外に引き出されてシャドーの活動エリアを広げられる。シャドーがCB-SB間で受けられればどちらかを引きつけてWBか1トップの活動エリアを広げられるといったイメージ。言うのは簡単でやるのは難しいんだろうけどね。

 

WBが持ったときのイメージ

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シャドーが持ったときのイメージ

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こういったことから個人的には、WBは仕掛けられる遠藤や相馬、シャドーはWBと連動しながら背後を取れる森島を起用したら面白いんじゃないかなと思う。

 

 守備面についてはセットプレーを増やさないために無駄なファウルをしないことと、ゴール前でのフィジカル勝負に持ち込まれないために出所を潰すことじゃないかね!

 

 

 

以上!

それぞれのサッカーライフを楽しんでくれよな!

FC東京 2019シーズン ポジション別評価 後半

 

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 続き!

 

CH

橋本拳人 髙萩洋次郎 アルトゥール・シルバ 安部柊斗 岡崎慎 東慶悟 品田愛斗

レギュラー 橋本&髙萩

①活躍度 5

文句なし。ベスト11獲得の橋本に加えて高萩もその候補の一人だった。橋本はビルドアップの要であり中盤のフィルター。高萩は崩しの切り札であり、プレスのコントロールや後方のカバー役として欠かせない存在となった。

稼働率 5

橋本はフルタイム出場を達成し、高萩も出場停止の1試合を除けばすべての試合に出場。

③依存度の低さ&層の厚さ 2

問題はここ。CHの控えとしてはシルバや岡崎が主に入ったが、レギュラーに替わる選手はいなかった。レギュラー2人と同じクオリティーの選手がいない!というよりも、安心して任せられる選手が不在だった。

総評&来季へ向けて

 CHコンビの出来は完璧だったと言っていい。全18チームを見ても活躍度と稼働率はトップクラス。

 一方で不安が残るのは選手層。2019はシルバの計算がなかなか立たなかったが、完全移籍で迎える2020はどうなるか。国内リーグよりも外国籍選手の起用人数が限られるACLだが、彼が登録メンバーに入れる構想もありそう。

あとは即戦力として安部柊斗が加入。J1でも普通にやれそうで期待値は高い。

オフシーズンでの契約更新は発表された橋本だが、夏の去就は不透明。ここの編成は難しい。

 

 

SH

東慶悟 大森晃太郎 三田啓貴 ナ・サンホ ユ・インス 平川怜 内田宅哉 久保建英

レギュラー 左:東 右:久保、大森、三田

①活躍度 4

久保建英が右サイドに君臨した前半戦は攻守において文句がつけがたい出来だったが、スーパーな18歳がいなくなると攻撃力は半減。守備ではそれなりの安定感を保ったが、攻撃的なポジションでの得点創出力はなかなか上がってこなかった。

稼働率 4

小さいケガでの離脱がちらほらあったが、基本的には主力がフル稼働した。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

久保建英移籍後の成績を考えてやや厳しめに。層自体は比較的厚く、(東がキャプテンである要素を除けば)依存度もそれほど高くないのだが、これといったインパクトを残せる選手がいないか。

総評&来季へ向けて

 2トップとはまた違い、攻守両面でそこそこ難易度の役割を求められるポジションで久保建英のあとを継げる選手は現れなかった。とはいえ、コンスタントに及第点以上の活躍をみせたから2位という順位になっているのだろう。

大森が抜けたことで守備もこなせそうなタイプが少なくなった。というか東と三田以外の守備は怖すぎる。一方で火力を上げられる陣容になったことはポジティブか。

 

 

FW

ディエゴ・オリヴェイラ 永井謙佑 田川亨介 ジャエル 矢島輝一 原大智 ナ・サンホ

 レギュラー ディエゴ&永井

①活躍度 5

ここも文句なし。強いて言えば後半で点を取ってくれていればもっと楽だったが、レギュラー二人で23得点は立派。

稼働率 4

永井の脱臼癖が気になるところではあったが、概ね問題なくフルシーズンを戦い抜いた。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

2018に比べれば層は厚くなった気がするが、間違いなく依存度は高かった。レギュラーのどちらかをフィールドに残しておかないと守備→攻撃の切り替えで相手に脅威を与えることが非常に困難に。走りまくって途中で下がる永井の代わりにディエゴが90分で続けるなんて試合もけっこうあった。

総評&来季へ向けて

終盤は二人揃って得点のペースが落ちたことが失速した要因の1つとも言えるが、二人揃ってベストイレブン受賞は立派。それだけ脅威を与えたのは事実だろう。

そんな二人が20年シーズン序盤は欠場する可能性。ディエゴの復帰時期は不明だが、永井に関してはシーズン前半丸々いないと考えるべきかもしれない。オフには前線の補強も行ったが、この二人に代わって得点を重ねられる存在が必要だろう。

 

 

 

次回は20年の編成についてかもしれない!

FC東京 2019シーズン ポジション別評価 前半

 

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独断と偏見の2019年のポジション別評価。

以下の3項目を5段階評価+総評で見ていこうと思う。

①活躍度

稼働率

③依存度の低さ&層の厚さ

 

GK

林 彰洋 児玉 剛 波多野 豪

レギュラー 林

①活躍度 5

ベスト11に林が選ばれ、失点数もリーグ2位タイ。文句なし。

稼働率 5

レギュラーの林がJ1リーグ戦でフルタイム出場を達成に加え、カップ戦にも多く出場。1年を通じて欠場なく戦えた。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

児玉や波多野も実力者であることは間違いないが、林がいなくなったときに穴を埋められるかと言えば未知数な部分は多い。ルヴァンカップ予選でも始めの2試合は波多野がスタメンに入ったが、連敗スタートとなると残りの4試合は林がゴールマウスを守った。ベスト11のGKと比較されるのは辛いと思うが、カップ戦は全試合任せられる信頼は掴みたいところ。

総評&来季へ向けて

林が1年通じて出場を続けられれば問題はないが、ケガをしたらやや崩れてしまうかもしれない不安は少なからずある。とはいえ、入れ替えが必要とは思えないので、波多野の成長や児玉のがんばりが必要かなといったところ。

 

CB

森重真人 渡辺剛 岡崎慎 丹羽大輝 (チャン・ヒョンス

レギュラー 森重 渡辺(ヒョンス)

①活躍度 5

森重はベスト11受賞、渡辺も日本代表に招集され、ヒョンスも非常に良いパフォーマンスをみせていた。ここも文句なし。

稼働率 5

 森重はほぼフルタイム出場、渡辺もレギュラーになってからの欠場は1試合のみ、ヒョンスはケガと出場停止があったが、そのときは渡辺がカバーした。突然の移籍もあった中でメンバーを固定して戦えた。

③依存度の低さ&層の厚さ 4

ヒョンスの穴を渡辺が埋められたという点でやや高評価。32節も渡辺がケガにより欠場したが岡崎が埋めた。不安定な面も見せてしまったが、「この選手なら大丈夫だろう」と送り出せる選手がいたことは事実だ。攻守に貢献度の高い森重の代わりはおらず、ここが欠けるとビルドアップが停滞しがちだが、守備組織が整理されていることから誰が出ても守備面ではある程度の安定は保証できそう。

総評&来季へ向けて

森重のフル稼働と渡辺の台頭はチームを2位に押し上げた大きな理由と言える。

岡崎と山田を期限付き移籍で出してしまっているため、来季も主力2人のフル稼働はマストになりそう。現在控えに本職のCBが、2019で戦力になりきれなかった丹羽と高卒ルーキーの木村しかいない。さすがに誰かもう一人獲得するとは思うが、ACLを考えると第3CBへの負荷は大きくなりそうな気がする。

 

SB

室屋成 小川諒也 オ・ジェソク 中村拓海 バングーナガンデ佳史扶 (太田宏介)(岡崎慎)

レギュラー 右:室屋 左:小川

①活躍度 5

ベスト11を受賞した右の室屋は受け手として、左の小川は出し手として大きく貢献。守備面でも室屋は1対1、小川は後ろから強く当たる守備で存在感を示した。

稼働率 3

室屋は出場停止を含めて4試合欠場、小川はケガの影響などで12試合欠場。特に小川はシーズンの約3分の1を欠場しており、稼働率が良かったとは言えない。

③依存度の低さ&層の厚さ 4

 攻撃面では室屋の代わりがいなかったが、シーズン前半は太田、後半はオ・ジェソクがいたことにより、誰か1人が欠けても大幅なパワーダウンにはならなかった。

総評&来季へ向けて

レギュラー2人と優秀な控え1人というバランスをシーズン通じて保つことができたことで最終ラインに安定をもたらした。

オ・ジェソクのレンタルバックが決定し、代わりに大卒の中村帆高と山形から復帰した柳が加わる。左を十分にこなせるSBが小川のほかに佳史扶しかいないのが不安材料か。おそらく小川がいない場合には柳あたりが左を務めそうだが、良さは半減すると思われる。

右は中村帆高と柳が加わったことで仮に室屋が抜けてもそれなりにやれそう。

 

 

 

後半へ続く。

 

不器用で器用な男 -大森 晃太郎-

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5日、大森の磐田移籍が公式から発表された。一人のファンとして思うところはたくさんあるが、出さざるを得ない理由がなにかしらあったのだろう。
ACLもあるし残ってくれるだろうと高を括っていたが、その噂は突然に現れ、移籍はあっけなく決まってしまった。
青赤の戦闘服に39の数字を背負った小柄な男のプレーは大好きだった。そんな彼について個人的な思いを少し書いていきたい。

攻撃的なポジションの選手としては不本意かもしれないが、「SHの守備はこうやるんだぜ!」と教えてくれたのは大森だった。
それを自分の中でちゃんと理解でき始めたのが2019からではあったが、彼の数字に表れない貢献の大きさはずっと感じていた。
 
 
2019で特に印象に残っている試合が3つある。
ホーム広島戦、アウェイ鳥栖戦、アウェイ磐田戦だ。
 
広島戦は後半に柏の一発を食らって0-1で破れた。大森はスタメンで出場。この試合の前に大森は天皇杯でフル出場しており、中2日での連戦だった。守備タスクの多い彼は60~70分頃に交代する傾向があったが、この日は連戦の疲れもありスタミナ切れが早かったように思う。前半と後半頭までは広島のストロングである「柏がいる左サイド」を塞げていたが、大森がバテてきた61分にそこは決壊した。
大森の消耗が顕著に表れたタイミングでの失点は、彼がFC東京の守備組織を支える1つの土台になっていることを示しているようだった。
 
 
鳥栖戦は三田のCKが直接決まって先制したが、最終盤に逆転された試合。大森はメンバー外(おそらく小さなケガによるもの)。この試合ではドリブルと左足のキックが特長のアン・ヨンウが後半から右サイドに投入され、東京は左サイドのクエンカとともに手を焼いていた。
季節に合わず暑かったこともあり全体の消耗度は高く、疲れた選手から替えざるを得ない状況。その中で相手のサイド攻撃を止められずに同点弾を許した。
60分頃からずっと大森を使いたい展開だった。せめてどちらかのサイドだけでも蓋ができればかなり楽になったはず。しかし彼の姿はどこにもない。そうして勝てるはずの試合を易々と落とした。
いないときに必要性を強く感じる試合だった。
 
 
最後に磐田戦。室屋がゲットしたPKをディエゴが決めて1-0で逃げ切った試合だ。
これは非常に分かりやすかった。
残留を懸けて戦う磐田は3ポイントが必要であり得点を取りにくる。途中からアダイウトンを左SHに置き、そこから個人能力でクロスを放り込む攻撃が増えていた。クロスの出所を塞げなかった東京だったが、大森の投入から一変。アダイウトンに対してSBの室屋と確実にダブルチームを組んで抑えたことに加え、相手の最終ラインにもプレッシャーを掛ける大森の働きで磐田の左サイドをシャットアウトした。この活躍もあって逃げ切りに成功。大森がもたらした勝点3と言っても過言ではないと思う。
 
 
そんなこんなもありつつ出番が限られたシーズンにはなってしまったが、記憶に残るシーンは多く、彼の守備はいつまでも見ていられた。
もちろんアウェイ清水戦で決めたゴラッソもよく覚えている。
 
彼のどこか不器用で愛くるしいキャラクターが好きだったファンも多いと思う。自分もそのうちの一人だ。ただ、その不器用な男はピッチ上では一番器用だったのかもしれない。

青赤のユニフォームを身につけたこの2年間、そして2019シーズンはチームを2位に押し上げる貢献をしてくれた。
 
背番号39大森晃太郎
 
彼の名前は青赤の血が流れる者の心に刻まれ続ける。
 

FC東京 2019シーズン 選手評 お別れになった選手たち

 

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チャン・ヒョンス

夏にサウジアラビアアル・ヒラルへ完全移籍。

2018のキャプテンは開幕から森重とのコンビでゴールを守る林の前にそびえたつ壁として君臨。空中戦の強さ、カバーエリアの広さで主に右サイドの守備で大きく貢献した。

首位に立つチームの絶対的主力だったが、夏に突然の移籍で離脱。移籍先のチームで主力としてACLを制覇した。

2012年に加入した元韓国代表は、主力としてアジア王者のタイトルを手にするまで成長。その目標をFC東京で達成してほしかった部分もあるが、その姿は感慨深いものがあった。海外でもがんばれ。

 

太田 宏介

夏に名古屋へ完全移籍。小川の台頭によってポジションを失い、出場機会(など?)を求めて名古屋へ。オランダへ行っていた期間を除くと、昨年まで左SBのレギュラーとしてチームを支えた存在で、その左足からは多くの得点が生まれた。

2012年から在籍する古参の選手でもあったことから、ファンにとって今季最も感情的になった移籍になったと思うが、他チームに行ってもがんばってほしい。名古屋との試合は来季もあるからまた会おうな!

 

 

野沢 英之

来季から甲府へ完全移籍。

ここ数年は他チームへの期限付き移籍が続いていて、なかなか復帰は難しそうな雰囲気はあったが、ついに来季から甲府への完全移籍でチームを離れることに。球際に激しくいける守備が記憶に残っているが、トップチームのレギュラーたちを脅かせる存在にはなれなかった。

とは言え、J2では普通にやれる実力があると思うので、がんばってほしい。

 

ユ・インス

契約満了で退団。来季は韓国のクラブでプレー。

ひたむきに走り続ける、ゴール前に泥臭く突っ込んでいくプレースタイルに加え、愛されるキャラで人気があったトーキョーの弟。

東京にいた年はJ3で過ごす期間が長く、なかなか出場時間も伸びなかったが、不思議と記憶には残っている選手。個人的に2016年ホーム磐田戦の決勝ゴールは印象的で、インスを語るときにあれは外せないと思う。

いまの東京に足りなさそうな「サボらずゴール前に詰める」を体現するような選手で、いなくなってもなお、彼から学んでほしい部分である。

 

 

ナッタウット

契約満了で退団。

プレーはほとんど見ていないが、J3の最終節で2得点を決める活躍を見せて自ら花道を作った。タイとのつながりということでクラブの戦略的な人事っぽいのだが、チームにも溶け込んでいたと思うし、日本を楽しんでくれていたらなによりである。

 

久保 建英

夏にスペインのレアル・マドリーへ完全移籍。

開幕から大エースとしてチームを引っ張った。ボールテクニックは言うまでもないが、右SHとしての守備も申し分なく、もともとの良さはそのままに健太トーキョー仕様の選手になった。

 彼が2トップに加わる“+1”の存在になれたことが前半戦で勝ち続けられた理由の一つであることは間違いない。また、相手DFを複数引きつけられることで他の選手がフリーにさせることも期待できた。とにかくスーパーだった。

 

本人の意思は非常にかたく、夏での海外移籍は防げなかったようだが、彼がフルでいる2019シーズンを見たかったのが正直な感想だ。

FC東京に在籍した選手として、海外で一流になることを望んでいる。まあそんなこと言わなくても勝手に超一流になりそうだね。

 

 

 

選手評終わり!

また続くかもね!

FC東京 2019シーズン 選手評 FW編

 

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数のバランスで数名こちらへ移動。

FW

 

ディエゴ・オリヴェイラ

そんなに言うことがない。2018年に加入した東京の重戦車は今年も健在。見てのとおり、東京の攻撃のほとんどを担い、圧倒的なボールキープと決定力で多くの勝点をもたらした。その中でもお尻がすごい(語弊がある言い方)。横・後ろから向かってきた相手を吹き飛ばす強烈なヒップアタックには今後も注目である。

優勝争いをしていた33節浦和戦で負傷退場となってしまったが、その際に見せた涙には責任感の強さもうかがわせた。人柄も含めて素晴らしい助っ人。

まだ2年しか在籍していないが、もはや神的な存在であり、銅像を建てるべきだと思う。

 

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永井 謙佑

東京のスピードスター。もともと得意だった裏抜けはもちろん、ここ2年で下りて起点になる動きも向上した。とはいえ、やはり強みはスピードであり、スペースありきの1対1ではほぼ確実にぶち抜ける。その状況を作り出した時点で相手は負けなのである。

想像よりも速いのか、実際に対戦した相手が永井のプレスに驚くようなシーンも多かった。それほど相手にプレッシャーをかけられる選手であり、1人のプレスだけで相手にボールを捨てさせることができる異常さ。それができてしまうがゆえに、プレスを掛けるタイミングはよくわからなかったりする。

今季は脱臼癖がついてしまい、その手術の影響で来季開幕は不在となる予定。この2年は彼に依存する部分も大きかっただけに、不在となる期間をどう戦うかはポイントになるだろう。

 

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ナ・サンホ

韓国2部で得点王という冠を持ってFC東京へ加入した現役の韓国代表。韓国ではストライカーとして得点を量産していたようだが、東京ではSH起用が多かった。ドリブルにキレがあり、スピードも十分ということで点が取れるSHとして計算したのかもしれない。

久保建英が抜けたあとはスタメンで出場し、穴をある程度埋めたかにも思えたが、徐々に出場機会は減少。推測ではあるが、健太さんが考えるSHの守備基準を満たしていなかったのではないかと思う。実際に「そこはプレスいかないで!」、「そこはプレスバックしてくれ!」といった判断のところが気になることは多かった。 

ただし、SHよりも最前列が適正っぽく、今までもそこでの起用が多かったと思うので、いきなり求めるのも厳しいのかもしれない。

個人的な希望としては2トップで使ってゴール前で駆け引きさせたい。

 

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ジャエル

Twitter芸人。かなりの期待値を引っさげて加入したが、リーグ後半戦は戦力として考えられているか微妙なところで、ベンチ外も続いた。

そのフィジカルの強さと創造性の高さはさすがなのだが、守備での貢献が全くと言っていいほどできずに使い方が難しかった。1人だけで点が取れちゃうとか、預けたら絶対にキープしてくれるくらいのクオリティーを見せれば問題なかっただろうが、そこまでには至らなかった結果がベンチ外という事実なのだろう。

ただ、ブラジルでは活躍していたようなので、本人の能力がないとは言いづらい。健太サッカーとの相性の悪さが否めないといったところか。

本人は残留っぽい発信をしているが、ブラジルへ戻るという報道もある。まだ去就は不透明だ。

 

 

田川 亨介

鳥栖から加わったスピードが特徴的なアタッカー。サイドに流れてボールを引き出す動きはできるのだが、そこからの前を向いて仕掛けたり、コンビネーションから抜け出したりといった部分で詰まることが多く、「最強2トップ」に割って入ることはできなかった。まあ彼らと比べるのは酷ではあるが。

来季で21歳と若いので、色々と学びながらゆくゆくはレギュラーを目指して腐らずにやってほしい。

やたらと批判されやすい対象になっている気がするが、プレー自体はそんなに悪くないと思う。来季は活躍して見返そうな。

 

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矢島 輝一

FC東京アカデミー出身、大卒2年目。フィジカルの強さを生かしたポストワークやヘディングが持ち味で、ゴール前の混戦から押し込めるような選手。

ホーム神戸戦では永井が負傷した影響で出場機会を得たが、決定機を決めきれず。この試合の結果が今季の行方を左右してしまった気がする。

来季は大卒3年目の25歳ということで勝負の年。トップチームで戦力になれなければオフの去就は覚悟しなければいけないはずだ。

2トップのポジション争いはし烈だが、食らいついて行ってほしい。

 

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原 大智

 2019年のJ3リーグ得点王。世代別代表にも呼ばれており、いまのFC東京で最も期待されている若手ではないだろうか。

190cmの高さにばかり目が行くと思うが、ゴール前での駆け引きも秀逸。頭だけではなく両足でも点が取れるストライカーである。

J3リーグ終盤戦ではSHも試されていたが、トップチームでの起用法はいかに。健太サッカーの2トップだと求められるプレーがタイプと異なる気もするが、別の色を出してほしい。来季からトップに絡めそうな雰囲気もある。

 

紺野 和也

法政大学から来季加入が内定しているドリブラー。出場はJ3のみだが、プロでの経験も積んだ。

左利きで、右サイドからのカットインが特徴的で、個人で違いが作れる。攻守においてJ1でどれだけ通用するかは未知数だが、大卒として即戦力となる活躍が期待される。 

 

 

 

まだ入ってない選手がいるって?まあそう怒らずに待ちなよ!