青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

【FC東京】 J1リーグ第8節 vsサンフレッチェ広島 プレビュー

こんにちは、がちゃです。

 

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前節は鹿島相手に前半だけで3得点を奪って勝利。

7戦負けなしで2位につけます。

 

そんな次節の相手は広島。

勝ち点は同じながらも強固な守備をベースに手堅く勝利を重ねて首位に立つチームです。

1位vs2位、相手は無敗(今年は東京も無敗ですが)という不思議と昨年と重なるシチュエーションでの対決となりました。

 

広島には苦手意識がない東京ですが、首位対決はどうなるでしょう。

 

 

(今回は直近2試合を見れていないため、簡易プレビューとなります。最新の状態と少し異なっていたら申し訳ありません。) 

 

 

予想スタメン

 

 

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お互いに固定されたメンバーになりつつありますが、東京は前節の接触の影響で久保の欠場が濃厚。代わりに大森の右SHを予想。

広島は負傷の影響(?)から直近はパトリックと渡を起用。それ以外のメンバーは不動となっています。

東京は4-4-2、広島は3-4-2-1。

盤面上ではかみ合わないシステム同士となります。

 

 

 

 

~広島のビルドアップ~

 

基本的には3CB+2CHでのビルドアップ。

相手の前線枚数やプレスのかけ方によって松本が1列下りて4バック+川辺の4-1の形に変化します。状況を見ながら野津田が川辺の脇に下りてきて起点を作ろうとするときも。

東京がSHを上げて広島CBへプレスをかけに行けば、松本が下りてきた4-1のビルドアップ、4-4-2を保てば3-2でのビルドアップになるかもしれません。

 

後ろの枚数に関わらず、スペースを見つけたら脇から持ち運んでいき、そこからWBへ預けて単独での突破を狙ったり、パトリック(1トップ)や野津田のサイドへ流れる動きでボールを引き出したりします。

 

 

東京は2トップ脇のスペースの管理をどうするかに注目です。

対3バックではよくあるケースですが、SHの上りで運びを抑止するのか、そのスペースに持ち運ばれることを許容するのかの判断です。

 

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得点への道筋

 

傾向としては奪って縦に速くというよりは、ボールを保持したところからゴールを目指すスタイルかなと思います。

 

 

柏好文が君臨する左サイド

 

一番の王道パターンは左サイドの柏を中心とした攻撃。

左WBに入る柏はJ1の中でも屈指のドリブル名手であり、一人で複数のDFを引き付けられる選手です。

相手から見ると彼の一番危険なプレーはカットインからのシュートやクロス。キック精度も非常に高いため、フリーで持たせてしまうと抜群のコースにシュートが飛んできたり、中のFWにピンポイントでクロスが上がってきます。

これは阻止しなければいけないと思って内への切り返しを防ごうとしますが、広島はここでもう一つ仕掛けを繰り出します。

それは左CB佐々木の上がりです。

柏のカットインを意識して内を切って守備をすれば外は空きやすくなります。そこに佐々木が入ってきて左足クロス。佐々木は右利きの選手のため、そこまで高精度のクロスは来ません。しかし、ここのケアが非常に難しく、多くの場合はフリーで上げられてしまうため、出所を潰すよりなかでしっかり跳ね返すところに集中すべきかもしれません。

 

また、開幕当初は柏と柴崎のユニットでPA奥の角を取る崩しも見られましたが、最近では野津田がこちらのサイドにいて、彼が斜めのランニングをして柏のカットインのためのスペースを空けます。それと同時に大外も空きます。

これも佐々木の上がりを待つ一つの手段なのかもしれません。

 

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※イメージ図

 

 

柏の左サイドは複数の選手が絡んだ攻撃で外と内で使い分けされている印象ですが、右サイドはサロモンソンの縦突破狙い。あえて個人の能力に頼っているような気がします。

右サイドは川辺が流れてきてサポートするような形が比較的多いです。

 

 

 

今節右SH起用が予想される大森は長谷川監督から守備バランスの信頼は非常に厚いです。

彼のバランス感覚と豊富な運動量で広島左サイドの攻撃に蓋ができるでしょうか。

 

 

 

 

広島の守備

 

 

ハイプレスとまでは行かないかもしれませんが、相手陣からプレスをかけることが多いです。(セレッソ戦の先制後は思い切り引きこもりましたが。)

 

守備の中心はCB両脇の佐々木と野上。

彼らは対人に非常に強く、簡単には越えられない障壁として立ちはだかります。

そしてその前でハードワークする松本と川辺。基本、5-4ブロックでスペースを消す陣形を取りますが、強いCBと走れるCHがいることでより強固なものとなっています。

 

前から追うときは3トップ(1トップ2シャドウ)がバックラインにプレスをかけ、CHが下りる中盤選手についていきます。

そうして相手が裏へ蹴り込んできたら強いCBが競り勝って回収。

そしてボール保持へ、という流れです。

 

 

 WBがSBにアタックしてくる可能性が高いので、被プレス時には後ろの3バック脇を誰がどのように攻略していくかが鍵になりそうです。

 佐々木と野上を連れ出してそこのバトルをどう勝ち抜くのか見ていきたいですね。






ここまで大エースとして君臨していた久保建英が欠場の見込み。

少なからず彼に依存していたところはあったため、彼がいなくても2トップを生かせるかどうか、というチーム力が試されると思います。


広島も負傷での欠場者がいるため、条件は同じ。いつも私のレビューではたらればが多くなってしまいますが、試合後に「久保がいたら」とならないような結果にしたいですね。


久保がいなくても強いチームとして戦えるチャレンジを見ましょう。





冒頭でも書きましたが、広島の直近2試合を見られなかったため、今回はいつもよりコンパクトになりました。


最近のチーム状況とブレがあったらご指摘願います。


最後までお読み頂きありがとうございました!


それではまたレビューにて!

 

【FC東京】 J1リーグ第7節 vs鹿島アントラーズ レビュー

こんにちは、がちゃです。

 

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プレビューはこちら。

brgacha.hatenablog.com

 

 

2位の東京と6位の鹿島。まだ始まったばかりですが、上位対決となります。

 

 

早速振り返り。

 

 

スタメンはこちら。

 

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お互いに4-4-2ベースの布陣。

右SBには小田が入り、そのほかはプレビューの予想通り。

内田も平戸もベンチ外でした。

 

 

~前半~

 

開始早々にスコアが動きます。

 

 

開始の流れからは様子見の意味も含めて、奪ったら2トップを目がけて蹴るようなシーンが多くありましたが、相手のプレスが落ち着くとボール保持へシフト。

サイドを左右に振りながらクロスでのチャンスを狙います。

 

右から流れてきたボールを拾った左サイドで小川がクロスを上げたところに永井がドフリーでネットを揺らしました。

 

 

得点シーンでは犬飼が東についていって空けたスペースを永井に使われました。

 

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これは個人的な印象ですが、鹿島守備はサイドにボールがあるときに中のエリア担当がなんとなく決まっているのかなと感じました。

犬飼は自分の担当エリアに入ってきた東を捕まえるためにニア側へ移動。レオシルバ(以下レオ)はDFラインの前、いわゆるバイタルエリアと呼ばれるところを埋める担当であるために(←ここは推測です)奥へ入った永井のマークをCBに託します。

ここまでがある程度決まっていたことだとしたら、永井のマークへつくべきは町田ですが、ボールが入ってきた場所を考えると本来は犬飼の担当エリアだったはず。クロスが上がった瞬間に突然担当者が自分となり町田は不意を突かれた格好になりました。

 

結果論で言えば、レオがそのままついていくのがベターだったと思いますが、もしそこにチームとしての決まりがあったのであれば、その弱点をうまくつけた東と永井の動きを褒めるべきなのではないかと思います。

個人の連携・チームの決まり、どちらの問題にせよ、鹿島のこの対応は結果的に悪い方へ転んでしまいました。

 

 

得点シーン直前にも、後ろから飛び込んできた東を捕まえきれず、後ろから入ってくる選手への対応に不安を感じさせる守備対応でした。

 

 

 

ボールを握ってスコアをイーブンに戻すため攻撃を仕掛ける鹿島に対して東京は中央を固めて守ります。

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※イメージ図

 

4-4ブロック、特に最終ライン4枚は中央を守る意識が強く、サイドは大きく空けてパスが出てからスライドします。

鹿島はサイドの選手を外に張らせて東京ブロックを広げにかかります。

 

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※サイドに出たときのイメージ図

 

サイドに出して広げようとしてくる鹿島に対して東京はSH・SB2枚が外に出て対応し、CBは中央にステイ。ボールと近い方のCHがSB-CB間のスペースを埋め、もう一方のCHはバイタルを埋めます。

これは今年の東京で定番となっている守り方と言えるでしょう。

これによって危険なエリアは塞げており、後ろのレオや永木に出されたときでもCHが寄せに出ることができます。

 

東京から見てこの形で防ぎたいことはCHのラインを突破されることです。

レオに戻されて東京CHが寄せに行ったところを縦パスで通されるというシーンが何度かありました。CB同士の圧縮などで潰せていたため、大きな問題とはなっていませんでしたが、レオの縦パススイッチには脅威がありました。

 

ちなみに前半唯一鹿島の決定機となった安西→セルジーニョのシーンもレオに寄せた橋本のラインを突破されて深い位置にいた髙萩が寄せきれなかったところから始まっていました。

 

 

東京はこの形で守り、鹿島にチャンスらしいチャンスを与えないまま、カウンターで2点を追加。

どちらも久保が鹿島中盤ラインを超えるパスを2トップに供給し、数的同数を個人能力でこじ開けるプレーとなりました。

 

 

東京3-0鹿島

得点者

5' 永井

16' ディエゴ

29' ディエゴ②

 

前半まとめ

 

うまく行き過ぎた前半。

自陣にブロックを組んで相手を引き込んでからカウンターという今年の王道パターンだったわけですが、久保とディエゴの個人技があまりにも完璧でした。鹿島DFの対応も

少し軽く見えましたが、東京アタッカーたちの能力が上回ったことで2,3点目が入りました。

 

 

鹿島のサイド攻撃をほぼ完ぺきに封じることができたのは大きなポジティブ要素。

右サイドは内田がいなかったことは幸運でもありましたが、これまでの試合で存在感を放っていた左サイドの安西のドリブルを完封。久保ーカットインコース切、室屋ー縦突破切、と役割を明確にすることでうまく対応できていたように見えました。

 

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※イメージ図

 

~後半~

 

前半の終わり際に小田→三竿、後半頭からレアンドロ→安部と2枚替えに近い交代。

3点ビハインドということで大岩監督が手を打ちます。

 

以下が選手交代後の配置。

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三竿がCHに入り、永木が右SBへスライド。SHは左右が入れ替わりました。

 

 

展開としては前半とそこまで変わらずに進みますが、個人で打開できる二人が揃う左サイドユニットを生かすべく、伊藤が外へ流れたり、右SHの土居が中央に寄ってきたり、鹿島は左での崩しを狙います。

そして55分にレオのミドルがゴールに突き刺され、1点を返されます。

このシーンは安西が後ろからハーフスペースへ突進してきたことで高萩が一時的に二人を見なければいけない状況となり、レオへの寄せが遅れました。

レオのようにミドルを持ってる選手は警戒する必要がありますが、東京としてはここから打たれるのはそこまで問題ではないはず。DFが少しブラインドになったことや、バウンドが跳ねなかったこと等マイナス要素が重なってしまった不運な得点と捉えることもできます。本来なら林の守備範囲に収まっていたはずですし。

 

 

このゴールでメンタル的にもかなり勢いのついた鹿島はさらに攻勢を強めます。

 

59'   永井→ジャエル

 

東京が一枚目の交代カードを使います。

これが結果的に全くハマりませんでした。

 

長谷川監督が試合後に

交代させようかと思った

と言うくらい(半分本気半分冗談くらいに思います)にジャエルが流れに変化をもたらせませんでした。

 

自陣からなかなか出られない状況であったため、得点が取れなくても前の方で収めてラインを押し上げることができれば十分でしたが、奪ったあとにボールを引き出す動きが非常に乏しく、良いボールが配球されないとプレーに絡めないという雰囲気。

ボールが回ってきてもゴールへ急ぐプレーに終止し、難しそうなプレー選択でロストを繰り返しました。

 

一人で状況の打開ができる久保がレオとの接触で目の調子が悪くなり万全な状態でプレーができず、交代してしまったこともジャエル不発の要因になったかもしれません。

 

 

このあとも鹿島の攻勢が30分近く続き、山口の投入もありましたが、ゴールをこじ開けられずに終了の笛。

 

 

東京は守りきって2連勝となりました。

 

 

 

~まとめ~

 

 

鹿島は前半早々の失点がこの試合のすべてだったと思います。

 

 

終盤は東京DFはゴール前を固める意識の高さからか、サイドが大きく空いてしまう場面もありましたが、鹿島はクロスの特別うまい選手、ターゲットとなる選手がおらず、押されながらも体を張って守りきりました。

 

いない人のことを言っても仕方ありませんが、内田篤人の不在は両軍にとって大きかったと思います。前半に関してはせめてスピードがあってサイド裏を付ける伊東(幸敏)がいれば、といった思いもあったかもしれません。少なくとも私はそう思いました。

 

 

 

東京の守備について。

88分辺りに鹿島陣から前プレを仕掛けて相手のミスを誘発する場面がありました。これを続けられれば自分達がボールを持つ時間も作れたと思います。

この時間帯でプレスをかけられるのであればそれ以前にもできたはず。

ではなぜ自陣から出られなくなってしまったのか。

 

 

私個人の考えですが、4-4-2できちんとセットしたところから守備を始められていなかったからではないかと思います。

 

カウンター時にもシュートで終われず、プレーを切れないまま守備をしなければならない状況で、1stラインが存在していません。そうすれば必然的に全体を下げなければならず、押し込まれるという悪循環。

 

鹿島ゴールキックからの再開もほとんど記憶にありません。

 

 

まとめると、ジャエルの投入がうまくいかなかったにせよ、プレーをきっちり切って、4-4-2で構える時間をもっと増やすべきだったように感じました。

 

 

とはいっても言うだけなら簡単で、やるのは難しいでしょう。

川崎や名古屋のようにパス回しで時間を作れないわけですから、東京は東京の時間の使い方を確立して戦えればもっと良いチームになれるはずです。

 

 

浦和戦で失った勝ち点2から学んだことから今後の勝ち点に繋げていく段階だと思います。

 

 

※追記

試合後長谷川監督のインタビューを聞くとハーフタイムで”引くな”という指示があったそう。やはりうまくいかなくて押し込まれてしまったようです。

 

 

 

~おまけ~

 

鹿島のpick up player

 

 

◇レオシルバ

彼はとにかくスーパーでした。

(根本的原因が不明ではありますが)1失点目に絡んだことを踏まえたとしても、90分トータルでは圧倒的な存在感でした。

攻撃では中盤ラインを突破する縦パスをガンガン通してきて、守備では一人だけでボールを奪えます。

鹿島は彼がいなかったら攻撃手段がどうなるのだろう、と感じてしまうほど。

 

完全に彼がこのチームの幹となってしました。

 

 

 

 

 

かつては天敵だった鹿島も最近ではお得意様に。

それだけ自力がついてきたとも言えるでしょう。

 

次はどこまで連勝が続くのか楽しみにしたいですね。

 

 

次節は広島戦。

4節名古屋戦に続き、再び首位攻防戦となりました。

 

昨年は同じようなシチュエーションで勝利をおさめており、印象は悪くないです。

好調の相手にどう戦うのか期待して待ちましょう。

 

 

 

それではまた!

 

 

【FC東京】 J1リーグ第7節 vs鹿島アントラーズ プレビュー

こんにちは、がちゃです。

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前節清水戦で逆転勝ちを収め、首位広島とと勝ち点同数の2位に。

今節の相手は鹿島アントラーズ

これまでは苦渋を味わい続けてきた相手でしたが、ここ2年は負けなしという対戦成績。

そんな最近の相性の良さを継続できるかどうか、という一戦です。

 

 

予想スタメン

 

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東京はいつもの。

鹿島は各ポジションに誰が出てもおかしくないような選手が揃っていますが、最近はこのメンバーが固定気味。

ACLで負傷したクォンスンテがこの試合は間に合わない見込みで曽ヶ端の出場が濃厚。

右SBには前節同様平戸と入れましたが、ここは正直わかりません。内田が復帰してくる可能性もあるんじゃないかと思います。

今まで後半のオプションとして使っていた、三竿がCHに入り、永木が右SBに流れるパターンも少なからずあるかもしれません。

安部が土居・セルジーニョの代わりにスタメンで出てくる可能性も十分あります。

 

 

 

 

~鹿島の攻撃~

 

①推進力のある左サイド

②ポジトラからの中央突破

(③右SBからの配球)

 

 

①推進力のある左サイド

鹿島の一番のストロングはこの左サイドの攻撃だと思います。

SBの安西の推進力・突破力を生かそうとしてきます。

1列前の選手が土居・安部と不確定な部分はありますが、土居であれば内に入ったり、スペースに抜け出す動きで安西のプレーするエリアを作る、安部であれば突破力のある選手が同サイドに2人揃うことで相手DFが2人で対応することを難しくします。

 

6節までの試合で鹿島ビルドアップ時、安西にボールが渡った際DF1枚ちぎられるというシーンが何度かありました。右SHの選手が安西にアタックする担当になると思いますが、ここから容易に前進を許さないことは一つのポイントになるかなと思います。

予想スタメンでは右SHに久保を入れていますが、長谷川監督が守備の安定を優先する場合は大森が先発することもありうると思います。

 

 

また、ガンガン攻撃参加してくることでSB裏のスペースは空けてくれます。

少しリスキーではありますが、鹿島左サイドに人を集めて奪いきり、すぐスペースへ出すというカウンターも一つの作戦かもしれません。

 

 

 

★東京のポイント

安西にマークを剥がされない

左サイドで奪ってポジトラから素早いカウンター

 


②ポジトラからの中央突破狙い

FWの伊藤はDFラインと駆け引きし、常にギャップを狙った動きをしてきます。特にSBとCBのポジションに段差ができたところにうまく入り込んできます。

 

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※イメージ図

 

 

守備の部分にもつながってきますが、中盤で奪ってからショートカウンターでシンプルに伊藤の中央突破というのが鹿島の1つの狙いとしてあると思います。特にレオシルバに奪われてそのままフリーでボールを持たせてしまうとなんでもできてしまうので、上図のようなシーンは作らないように注意したいところです。

 

★東京のポイント

ネガトラの設計をした攻撃

DFラインの統率や距離感の微調整

 

 

(③右SBからの配球)

内田が右SBにいるときはビルドアップ参加も多く見られてここからの配球から攻撃していくケースも見られました。また、右大外のマークが薄いと感じたら上がっていってクロスという攻撃参加もあります。

これは内田篤人という選手ありきの攻撃のため、内田が出てこなければそこまで特徴にはならないと思います。

 

★東京のポイント

プレスを怠らず内田を自由にさせない

 

 

補足

鹿島のビルドアップ

 

鹿島はボールを持つことにそこまでこだわる感じはありません。CHも下りて3バック化はほとんどしませんし、2CBに対して2トップでプレスをかけられるとGKまで下げてそこから蹴っ飛ばします。伊藤はそれなりに競り合えますが、前線の選手は空中戦に強くもないのでけっこうロストします。

チームとして低い位置でボールを持つより、高い位置で相手にボールを持たせるほうが得点の確率は高くなる、というような考え方かもしれません。

 

 

 

~鹿島の守備~

 

①サイド誘導から3人での囲い込み

②移動範囲の広いCB

③生命線のCH守備

 

 

①サイド誘導から3人での囲い込み

鹿島は2トップの1stラインを敵陣ミドルサードあたりに組みます。そこから2トップが縦を切りながら寄せていき、SBへパスを出させるように誘導。そしてFW-SH-CHで相手SBを挟み込むような形でボール奪取、もしくは前進の抑止を狙います。

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※イメージ図

 

CHに永木とレオシルバというボール奪取能力の高い2人がいるからこそ、このやり方もハマりますし、三竿がベンチでこの2人がスタメンで出続けているのはそういった理由があるかもしれません。

とにかく鹿島は高い位置での奪取を確実に狙ってくるはずなので、ここは外したいですね。

 

東京の1つの策としては3バック化。いつも見せる形ではありますが橋本が下りてシンプルに数的優位を作ります。

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※イメージ図

 

元々3バックの相手にはSHを3CB脇の選手に当ててくる鹿島ですが、ここで肝になるのがSBのポジション。できるだけ深いポジションをとり、鹿島SH&SBのどちらが対応するのか迷わせたいです。これでSHのプレスが弱まれば押し込んだ攻撃ができてくるはずですし、リスクを軽減できると思います。

 

★東京のポイント

鹿島守備の狙いをいかに配置で外せるか

 


②移動範囲の広いCB

鹿島は従来、人に対してかなりついてくる傾向があります。

CBが迷わず中央を捨ててFWについてきます。

①の囲い込みでもそうですが、危険なエリアを空けてもそこにボールを出させなければ問題ないという考え方があるようにも思います。

CHがカバーはしますが、高いフィジカル能力を持つ選手が中央から離れることでゴール前の強度は確実に落ちます。

そこに入れ替わりながらうまく飛び込んでいくというのは狙うべきポイントになるはずです。

前節も頻繁に見られた東と久保の同サイド攻撃も有効になるかもしれません。

 

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※イメージ図

 

★東京のポイント

東京FWが鹿島CBを外に連れ出して中央の強度が落ちたところに飛び込む

 

 


(③生命線のCH守備)

前述しましたが、鹿島は

人を潰せばスペースが空いていることは無意味となる

というような守備をしますが、その中でもカバー意識が高いのがCHの2枚です。

彼らは人に当たりに行くこととスペースを埋めに行くこと両方のタスクを求められている気がします。永木・レオシルバともに経験が豊富な選手で何事もなくこなせているように思えますが、人間の頭では基本的に複数のことを同時に処理できません。

 

人を潰すの?スペースを埋めるの?

 

この判断を迷わせていきたいです。

サッカーは一瞬の判断の遅れが致命的になることがあります。いくら優秀な選手でもやるべきことが同時に複数起こってしまったら瞬時に優先順位をつけるのは難しいはずです。

 

 

★東京のポイント

鹿島2CHを迷わせる攻撃の連動

 

 

 

 

前節清水とスタイルが似ている雰囲気もありますが、後ろの守り方とビルドアップに大きな違いがあるかなと思います。

また、東京と同様に脈絡のないゴールを決めてくるチームでもあります。

 

戦術的な駆け引きもそうですが、どちらが我慢強く戦えるか、というメンタル的な部分も強く出てくる試合になりそうな予感。

 

 

東京としてはホームゲーム。長谷川監督は鹿島相手とは言え、勝ちを目指す采配をするはずです。戦術的にも精神的にもリスクマネジメントとアグレッシブにいく部分のバランスをうまく取ることができれば、順位表で上に立つチームとして振舞えるのではないかと感じます。

 

 

2度目の連勝街道を作れるか試される一戦。相手は伝統のある鹿島。舞台は十分。あとはその舞台の主役がどちらになるのか結果で示すだけです。

 

 

 

 

プレビューはここらで終わり。

それではまたレビューで!

【FC東京】 J1リーグ第6節 vs清水エスパルス レビュー

こんにちは、がちゃです。

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プレビューはこちら。

brgacha.hatenablog.com

 

 

連勝が途切れた前節。

一度気持ちを切り替えてここから再スタートとなります。

 

 

では早速振り返りへ。

 

 

スタメンはこちら。

 

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東京はいつもの。

清水は前節スタメンから河井→ヘナト・アウグストへ変更。

ドウグラスはベンチスタート、中村慶太は今節も欠場。

 

 

 

~前半~

 

ボール保持率は拮抗。お互いにボール保持へ強くこだわらず、主にトランジションからのチャンスを伺っていたように感じました。

 

清水の狙い

インターセプトからのカウンター

②テセに入れてから周りのサポートで全体の押し上げ

③右サイドでの崩し

 

インターセプトからのカウンター

ボールホルダーに隙があれば最前線で奪ってそのままショートカウンターという狙いもちらついていましたが、基本的には前節までと同じく4-4-2ブロックをしっかり組んだところからインターセプト狙い。前の選手がコースを制限してCHやDFラインでパスカットを狙います。

 

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※前半9'のシーン

 

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※前半24'のシーン

 

わかりやすいシーンが2回あって上図の二つです。

この2回はカウンターに繋げられて9分のシーンについては金子の決定機を招きました。

FWと中盤4枚でパスコースを制限し、空いている個所はDFが前に出てインターセプトという狙いが一貫されていたように感じます。

髙萩が攻めのパスを狙ってくることから、あえて空けて出させていたのかもしれません。考えすぎな気もしますが。笑

なんにせよ、髙萩のパスミスが目立ったのはこの罠にはめられたせいもある思います。

 

 

②テセに入れてから周りのサポートで全体の押し上げ

前線へのロングボールでは必ずテセが競ります。3節鳥栖戦のトーレス、4節名古屋戦のジョーと同じようにフリックから一発で裏へ抜けられないようにDFラインは深さを作って対応します。そのため、CH&SHの4枚がちゃんと戻らないと中盤ラインとのギャップが生まれやすく、テセのサポートに入る北川と両SHにボールを拾われることが多くなりました。テセがきっちり競り勝ってくることも要因ですが、周りの選手の回収力が非常に高いように感じました。

 

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※イメージ図

 

 

そして回収したら、時間を作って全体の押し上げを待ちます。そこから竹内の配球を中心にチャンスメイクをしてきました。

 

 

③右サイドでの崩し

金子&エウシーニョの二人はボールを扱う技術もあり、スペースに抜け出す動きもできます。

PA近辺まで近づいてくるときは右サイドからの攻略が多かったように思います。

 

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※前半26'のシーン

 

小川が金子についてくる習性を利用したエウシーニョの飛び出し。

金子が小川、テセが森重をつり出すことで清水右サイドを突破したシーン。

東が頑張って戻りましたが、結果的にファウルで止めてしまいました。

 

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※前半32'のシーン

 

エウシーニョがボールを持った際に金子が大外で小川をピン止めし、ヘナトがハーフスペースあたりへ走って橋本を中央から連れだします。エウシーニョがカットインしてきてPA前まで侵入してきました。左足でのシュートも持っているエウシーニョにカットインをさせる構造を作ってきました。

 

東京は東がついていき、CBと髙萩でブロックしてなんとかしましたが、右サイドの金子&エウシーニョのユニットは非常に捕まえづらく、嫌な存在となりました。

 

逆に左サイドは松原の左足を徹底的に切ることができて、うまく壁を作れていたと思います。

 

 

 

東京の狙い

 

 

 

①自陣で奪ってからの素早いカウンター

②室屋の抜け出し

③東と久保のコンビネーション

 

 ①自陣で奪ってからの素早いカウンター

プレビューでも触れましたが、清水は攻撃時に両SBを上げるため、最後方にはCBしか残しません。そこを東京の強力2トップで狙おうという意思は強く見られました。

CBが起点を潰すために飛び込んでくるのでそれを逆手に取ったディエゴのフリックから前に飛び出していく得意の動きでビッグチャンスも演出しました。

 

ただ、清水のSH&CHがネガトラでボールホルダーの前に立てていたり、SBの帰陣が速かったりで思っていたほどチャンスを作らせてはもらえなかった印象です。

 


②室屋の抜け出し

久保を起用している影響で守備面での印象が強くなっている室屋ですが、この試合の前半ではタイミングを見て上がっていきました。

松原の脇を取る動きやCBーSB間を通すようなスルーパスを引き出したり、数回チャンスを作り出すことができていました。

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※イメージ図

 

久保のドリブルもそうですが、室屋の飛び出しも効いていて、松原は守備対応が難しかったんじゃないかと思います。

 

 


③東と久保のコンビネーション

 

これまでの試合でも東・久保が逆サイドに流れるという場面はありましたが、この試合では特に多かったように思います。

久保がいいポジションを取っていてもパスが出てこないというシーンはちらほらとありますが、東はそれを見逃さない存在。彼らが近くでプレーするとチャンスを作り出せる雰囲気が出ます。

実際に決定機を作るまでには至りませんでしたが、この二人を近くでプレーさせる構造を作っていけたらいいなと感じました。

 

 

まとめ

 

どちらもチャンスを作り出し、スタッツも同じような数字が並びましたが、清水の方が狙い通りに進められた前半だったように見えました。

金子とテセの決定機のどちらかは決めたかったところでしょう。

 

東京はいつものように永井のサイド流れや髙萩を右SB(3バックの右)のような位置においてビルドアップしてみたり、引き出しを多く見せますが、清水の守備組織を崩すのには不十分でした。

 

清水ペースで進んだ時間に失点を許さなかったことをポジティブに捉えたいといった前半。

 

 

 

~後半~

 

開始早々に清水先制

東京0-1清水

 

後半開始早々にゲームが動きます。

キックオフから清水がボールを握り、相手陣まで押し込みます。

右サイドで金子が仕掛けようとしたところで東と橋本の二人が最終ラインのカバーに。結果としてバイタルエリアがスカスカとなりそこにいたヘナトからのクロスに北川が合わせて先制。

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前半、清水の時間を乗り切った東京でしたが、後半すぐに失点。

守備意識の高い2人だからこそ起きてしまったエラーかもしれません。

 

 

得点が必要な東京は攻勢を強めます。

ボールを保持して相手陣でパス回し。

右で作って、相手を寄せてから左サイドの小川へ展開という場面が何度か見られ、そこからのクロスや久保のドリブル突破狙いで攻めますが、ゴール前には迫れず。

前半では右からのチャンスメイクが多くありましたが、後半は左からが中心となります。

 

対して清水は4-4ブロックでしっかり守って、2トップを起点としたカウンターを仕掛けてチャンスを作ります。

 

攻勢に転じる2枚替え

 

60分 FC東京 髙萩→ナサンホ 永井→ジャエル

 

パスミスやロストが目立っていた髙萩を下げる判断をしました。

ナサンホが左SHに入り、東がCHへ。ジャエルはそのまま2トップの一角へ。

 

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※選手交代後のポジション

 

 

この交代により、攻撃がより活性化されます。

ナサンホは東よりもアタッカー要素の強い選手で、ドリブルで仕掛けることができますし、本来はFWの選手でPA内で仕事ができる選手。

ジャエルは永井よりもプレーエリアは狭いですが、中央にどっしりと構えることでディエゴがサイドへ流れて受けたときに中央にターゲットが残せます。

 

活性化する左サイド

 

ナサンホが入ったことで左サイドでの突破や小川のフリーが作れるようになります。

また、ナサンホとディエゴのポジションチェンジも多く見られました。

 

清水は2トップを前に残してカウンター準備。ある程度ボールを持たれることは許容し、追加点でとどめを刺しに行く狙いだったでしょうか。

実際にカウンターから何度もチャンスを作られ、パスの精度があれば、シュートがうまく当たっていればというあわやのシーンは多かったです。

 

眠れるエース投入

66' 清水 鄭大世ドウグラス

 

体調の問題で開幕から出遅れていたドウグラスをここで投入。

テセの高さとパワーはなくなりますが、馬力があるドウグラスを入れることでカウンターの威力を増します。

 

待望の得点

東京1-1清水

 

75分、東京の同点弾が生まれます。

ジャエルが入ってから自由な動きが増えたディエゴが左サイドに流れて、PA奥へ侵入からクロス。ディエゴと入れ替わるように中へ入っていたナサンホがCBとの駆け引きに勝ってニアで触ったシュートがネットを揺らします。

非常にストライカーらしい動きでした。

 

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歓喜の逆転

東京2-1清水

 

清水2トップがあまり守備をしてこないことでフリーになっていた東からディエゴへ縦パス。得意のフリック&ゴー(勝手に命名)から裏へ抜けだす。それを感じていたかのようにジャエルが裏のスペースへ浮き球を供給。ディエゴの落ち着いたループシュートで逆転に成功。

 

ジャエルとディエゴの阿吽の呼吸が生んだ逆転弾となりました。

 

その後、疲労の色が濃くなっていたディエゴを田川に交代。

清水はドウグラスを狙ってロングボールを入れてくる場面がありましたが、ヒョンスと森重のCBコンビが跳ね返し続け、スクランブルな状況を作らせず。

清水としてはこの時こそテセが欲しかったかもしれません。

 

ATは久保・田川・ジャエルで時間を使ってタイムアップ。

 

試合終了 FC東京2-1清水エスパルス

 

終盤までリードを許す初めての展開でしたが、逆転できる力を見せつけた試合となりました。

 

 

まとめ

 

結果を見れば美しい逆転試合となりましたが、試合後に長谷川監督が言っていたように、ナサンホの同点弾が生まれる前に追加点を取られていたら、そこで終わっていたかもしれません。

 

東京が2枚替えを行った60分過ぎくらいからの両チームの思惑としては

 

 

東京ー攻撃しなきゃ得点は奪えない。カウンターのリスクは覚悟で攻勢を強める。

清水ー4-4ブロックは維持しながらも2トップはカウンター狙いで守備には参加させない。ボールを持たれることはある程度許容して2点目を取って試合を決める。

 

 

上記のように感じました。

東京は後方のリスク管理を捨てて攻撃へ。清水は最前線での守備を捨ててカウンター狙い。

お互いに肉を切らせて骨を断つ、といったように何かを捨てて、得点を取りに行ったのだと思います。

 

結果として東京が清水の骨を断つことに成功したわけですが、北川のシュートが決まっていたら骨を断たれていたのは東京だったはずです。

 

ミスに助けられたとも言える、紙一重の試合でした。

そういう試合で勝ち切れるメンタルがついてきたのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

~おまけ~

清水のpick up player

 

①ヘナト・アウグスト

今季初スタメン。地味ながらもカバーリングを怠らず強度も十分。守備面で欠かせない存在となっていました。

おとりになる動きやアシスト時の隙を見逃さないポジショニング。河井も外したくない選手だと思いますが、チーム全体の安定をもたらすのは彼かもしれません。

 

 

金子翔太

今更上げる必要もないかもしれませんが、ハードワークができて周りとの連携にも優れる頭のいい選手。

2019FC東京でボールの奪いどころとなっている小川のところで取り切れなかったのは彼のキープ力があったからだと思います。小柄ですが、足元に優れ、ボールの収めどころとなっていました。

 

③松原后

前半は左足を完全に封じたことで目立ちませんでしたが、後半になってカウンター攻撃が増えると存在感が増しました。

気づいたら左サイドには松原がいるというくらいにスプリントを繰り返し、戻りながらの守備では左足を封じることができずにエリア内にクロスを何度も供給されました。時間とスペースを与えてしまうと危険な選手でした。

 

エウシーニョ

とてもうまい。

(書かなくても凄さはわかるはず)

 

 

 

 

まとめでも書きましたが、本当に紙一重の試合でした。プレビューでも書いた通り、清水は順位表をあてにしてはいけないチームで、守備の安定感があり、攻撃も整理されていた印象です。

敗因としては2点目が取れなかったことでしょう。清水側としては”点が入っていたら”というだけのゲーム内容だったと思います。

 

 

 

 

さて次節は鹿島戦。

開幕戦で大分に敗れたもののそこからは無敗で上位に迫ってきています。

前節は勢いのある名古屋に勝利しており、ここで勢いに乗せたくはありません。

しっかりとホームで叩きたいところです。

 

 

 

 

次回は7節プレビューにて!

それではまた!

 

【FC東京】 J1リーグ 第6節 vs清水エスパルス プレビュー

こんにちは、がちゃです。

 

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前節浦和戦は試合終了間際に追い付かれ、手にしかけた勝ち点3のうち2がするりとこぼれ落ちました。

名古屋が勝利したことで順位も入れ替わり、つかの間の首位となってしまいました。

 

ショッキングな失点でしたが、負けたわけではありません。

アウェイの浦和戦で引き分けたことをポジティブに捉えて次の試合へ。

 

そんな次の相手は清水エスパルス

順位表を見ると未勝利で降格圏と苦しんでいますが、直近の試合では結果ほどに悪いチーム状態ではないように思います。

 

間違いなく言えるのは、代表戦のように

FIFAランクが下なので格下

というメンタルで臨んではいけない相手です。

 

 

では予想スタメン。

 

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清水は開幕から3バックでスタートしましたが、最近は4-4-2に落ち着きました。

前節、中村が体調不良、ドウグラス不整脈からの復帰。2名とも状態が万全であればスタートから出てくる可能性が高いです。

その場合、外れるのは石毛とテセになるでしょうか。

 

 

~清水の攻撃~

 

スタイルとしては前で奪ってのショートカウンターとボール保持時にスイッチを入れて一気にスピードを上げる攻撃が特徴かなと思いました。

また、PA付近では3人程度でのコンビネーションから相手DFの目線をずらして崩す狙いが見られます。

 

主な攻撃の特徴

 

①竹内からの配球

②SBの攻撃参加

③2トップ+金子の中央でのコンビネーション

④攻撃のスイッチとなる2トップの落とし

 

 

 

①竹内からの配球

清水の心臓はCH竹内。彼からの配球で攻撃を組み立てます。一般層からはあまり名前が出てこない選手ですが、パスセンスが非常に長けている選手です。

清水は彼の鋭い縦パスやスペースへのロブパスからチャンスを作り出していきます。

 

★東京のポイント

竹内を自由にさせない

誰(どのポジションの選手)がマークするのかをはっきりさせる

 

 


②SBの攻撃参加

ボール保持時には両SBが高い位置を取ります。

 

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※ビルドアップイメージ図

 

左SBの松原は縦突破が得意で左足のキック精度が高い選手。逆に右足はほとんど使わず、縦を切られるとカットインもしてきますが、右足での選択肢はほとんどないように思います。

右SBエウシーニョは非常に賢い選手。ボールを持っているときは相手の動きを認識して逆を取る動き・パスができます。ボールを持っていない時には抜け出させるスペースの認知が速く、嫌なエリアでボールを引き出してきます。

エウシーニョが復帰するまでは右SBで先発だった飯田は縦のスピードが非常に速く、わかっていても止められない選手。プレーの選択肢はあまり多くないように思いますが、とにかく縦の仕掛けが速いです。縦突破からのグラウンダークロスを狙います。

 

★東京のポイント

松原は左足を徹底的に切る

エウシーニョはマークの受け渡しをはっきり

飯田には仕掛ける間を与えない

 

③2トップ+金子の中央でのコンビネーション

SBが上がるのでSHが内に絞ります。2トップは下りることはあっても基本的に中央からは動きません。

金子が中央の2トップを使いながら中央へはいてきてシュートというパターンは多く見られました。この傾向は金子が一番強いですが、そのほかのSHも役割としては似ていて、2トップが中央でマークを引き付けてSHが点を取るような仕組みにも思えました。

 

★東京のポイント

金子(SH)の動き出しに注意

SBのポジショニングと中盤選手のカバーリング


④攻撃のスイッチとなる2トップの落とし

ボール保持時も非保持時も攻撃のスイッチとなるのは2トップからの落とし。4節までは主に北川がこの役割を果たしていましたが、テセが入るとポイントが1つ増えます。

2トップが落としたところにSHかCHが前向きで受けて、スペースへ走る選手(大外のSBが多い?)へ展開していきます。前へ出ていけるとみるや、リスクをかけて多くの選手が飛び出していくのが印象的です。

 

★東京のポイント

攻撃のスイッチとなる2トップに自由な配球をさせない

プレスバックで前向きで受ける選手に運ばせない

 

 

~清水の守備~

 

4-4-2のブロックを敷き、前線選手がハードワーク。

東京と比較的似ているソリッドな守備組織です。

 

主な特徴は以下の通り。

 

①4-4-2での前プレ

②ネガトラで空くサイドレーンとアンカー脇

 

 

①4-4-2での前プレ

大枠のスタイルとしては東京と似ていますが、東京よりもプレスラインが高いです。

まず2トップと両SHが前で走ってCB・SBから出せるパスコースを制限。苦し紛れに縦に出してきたところをCHが奪ってショートカウンターという狙いが強いです。

 

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※プレスイメージ

 

前プレ守備のキーマンはSH。2トップのランニングで物理的にプレスが届かないところへはSHが前に出て対応。CBからの運びを抑止するとともに近づくとこでカバーシャドウの範囲も大きくしてパスコースを狭めます。

このSHが出ていくという判断が非常にうまいのが金子。自分が間に合うと思えば、前に出てプレッシャーをかけ、空転しそうだなと感じれば出ていかず、組織を整えることを優先。ブロックの外(主に2トップ脇)で持たれることは比較的許容し、そこから出てくるパスをひっかける狙いです。

 

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※イメージ図

 

 

4節で神戸が見せた回避方法の一つが前目の選手が下りてCB→SBの経由点となること。

 

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東京で言えば、SHの東と久保(大森)が下りて経由点となることでSHのプレスを回避できると思います。清水SHのプレスバックが非常に速いため、上図ほど広大なスペースと時間は与えてもらえないと思いますが、ボールホルダーが苦しくならないための手段としては効果的になるはずです。

 

また、可能であればCBからSBへ直接ロブパスを出すのも一つの手段です。こちらのほうがSHを下ろす必要がなくなるので攻撃を優位に進めるためには有効な手段となります。

 

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技術のある森重であれば不可能ではないと思うので、リスク管理を行いながらチャレンジしていけたらいいかなと思います。

 

★東京のポイント

SHのサポートでプレス回避

CBからSBへのロブパス

 

 

②ネガトラで空くサイドレーンとアンカー脇

清水の攻撃で何点か挙げましたが、両SBが高い位置を取ることと河井が少し上がることで2CB+竹内でのビルドアップが基本となります。

そのため、ネガトラ時にボールホルダーを素早く潰せないと味方の帰陣が間に合うまで3人で守るような状況になりがちです。

 

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※イメージ図

 

3節の札幌戦ではビハインドだったという状況もありますが、攻め残りしている鈴木武蔵アンデルソンロペス、ドリブルのうまいチャナティップにこのスペースを面白いように攻め続けられました。

 

CB脇は2トップ、アンカー脇は久保が使えるとチャンスは作れそうです。

 

★東京のポイント

奪ってから縦に速い攻撃でスペースを突く

 

 

 

まとめ

冒頭でも触れましたが、順位表で見るよりもかなりいいチームです。守備は非常にソリッド、攻撃もテクニカルで捕まえにくい選手が多いです。

先制される試合が多くなっていますが、3節札幌戦以外はメンタル的に崩れることなく、攻め返す時間をしっかり作ってきます。札幌戦は単純に相性が悪かったと思います。

 

清水の時間帯で点を奪われないことが重要。セットプレーでもなんでも先制して前のめりにさせれば2トップと久保が使えるスペースも増えるはず。

 

ブロックは堅いですが、ネガトラには課題があるのでそこを突きたいですね。

 

 

 

浦和戦で途切れた連勝。再び勝利を連ねられるよう、ここは再スタートとなる一戦です。

篠田さん負けませんよ。

 

 

 

今回はこの辺で。

またレビューでお会いしましょう!

【FC東京】 J1リーグ第5節 vs浦和レッズ レビュー

こんにちは、がちゃです。

 

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プレビューはこちら。

brgacha.hatenablog.com

 

 

プレビューでも書いた通り、埼スタでの浦和戦はFC東京にとっては鬼門。

首位に立つ勢いで鬼門を突破できるか、という1試合です。

 

早速スタメン。

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プレビューの予想とは違いが1点。

久保ではなく大森が右SHに入ります。

浦和の戦い方が読めないことや、まずは守備の安定させるという意図があったかもしれません。

 

浦和は試合前の予想通り。

フォーメーションを4バックに変更し、青木と武藤が復帰。

 

 

~前半~

 

前半45分はボールを持つ浦和と自陣で引いて構える東京という構図が強くなりました。

前が詰まればバックパスでやり直す浦和に対して、東京は縦・前という選択肢を選ぶことが非常に多かったです。

 

 

浦和ボール保持vs東京守備

 

浦和は中盤の選手が非常に流動的に動いてくる印象でしたが、主に2パターンでのビルドアップを行っているように見えました。

 

①青木を中央固定し、柏木・長澤の2トップ脇移動

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※イメージ図

 

最初に言うと、東京は前から追わずにCBはほぼ放置に近かったです。

 

アンカーの青木は中央にとどまり、2トップを真ん中に張り付けるようなポジション取り。そして長澤と柏木が脇に下りてきてそこから展開していきたいという意図が見えました。また、柏木が下りることでエヴェルトンは高い位置に移動します。

そして両SBは大外に張ってWBのような振る舞いになります。

もし、2トップが下りてきた選手についていけば青木のマークが弱まり、そっちを使いやすくなるので、どう対応してくるかを探っていた部分もあったと思います。

 

これに対しての東京の策はSHが迎撃すること。

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※イメージ図

 

東京SHが下りて受けようとする選手にプレスをかけて、前を向かせないようにします。バックパスが出たらプレスのスイッチon。SHがのまま前に追いかけていき全体が連動してパスコースを消していきます。

出しどころに困った浦和CBはサイドに流れるFWへボールを出しますが、こうなれば自由な攻撃は抑えられ、それなりに回収もできました。

 

②青木を下ろして3バック化

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※イメージ図

 

10分過ぎからは青木が下りて3バック化の形も頻繁に使ってきます。

そうなったときは中盤が3枚横並びに近くなり3-5-2のようなフォーメーションとなります。

 

どちらの形にせよ浦和は右サイドにいる森脇を起点に攻撃を組み立てようとします。

対して東京はどの形を取られても4-4-2を崩さず、あくまでも自分たちのシステムを崩さずバランスを整えることを重視します。

 

東京の中央に固まる4-4-2に対して、大外に張る森脇を使うことで選手間の距離を広げることを狙ったのだと思います。また、森脇は技術のある選手ですから、起点にもなれる上、中盤とのパス回しにも参加できます。

 

前半、攻撃が右に偏っていたのは宇賀神よりも森脇の方が攻撃の起点になれると考えたからではないでしょうか。

 

 

東京ボール保持vs浦和守備

 

そもそも東京がボールを保持する時間が多くありませんでしたが一応。

 

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※イメージ図

最初の探り合いの時間では浦和は4-3-1-2でセットしました。橋本・髙萩が下りて後ろの数的優位を作った際に中央のCHに繋がれないようにトップ下の柏木がマークにつきます。

 

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※イメージ図

中央からSBへボールが渡るとエヴェルトン・長澤がSH化して4-4-2のようになります。

柏木はCHを自由にしないようについていきます。

 

10分くらいからは柏木をCHの位置に下ろした4-4-2で守りをわかりやすくしました。

 

東京はCBからパスを繋ぐというよりはフリーになった選手が裏へ蹴りこんで2トップ(+大森)を走らせるという単調な攻撃が多かったです。

 

 

★浦和のネガティブトランジション

浦和は主に右サイドで複数人が近づいてショートパスを回す攻撃が中心となりました。

これはFWも含めてパス回しが上手な選手が多い特徴もあると思いますが、東京のカウンターを阻止する狙いもあったのではないかと思います。

選手が近くにいれば奪われた後にボールホルダーにプレスをかけやすく、考える時間を奪えます。実際に浦和はネガトラからのプレスが速く、東京は奪ってから効果的なカウンターはほとんどできませんでした。(永井が単独で抜け出した1回くらい?)

これによって東京の一番のストロングである2トップ中心のカウンターを発動させないとともに浦和がボールを持つ時間が増えました。

 

 

前半まとめ

 

◦浦和の狙い

幅をとる森脇を起点にした右サイドからの攻撃

 

◦東京の狙い

2トップ(+大森)の裏狙い

 

SH-SBの連携やCHのカバーリングのバランスが良く、東京の守備がしっかりしていたことでセットプレー以外に危険なシーンは作らせませんでした。

しかし、浦和のネガトラの良さからこちらのチャンスもほとんどないシュートの少ない展開に。

浦和の切り替えからのプレスで自由を奪われたのが大きな要因ではあると思いますが、ボールを持てたときにも簡単に2トップに入れる攻撃しかできず、単調な攻撃に終始しました。また、浦和の2CBは背後を取られないように少し深さを作って対応しているように見えました。かつ、ライン間で受ける動きに対しても潰しに行ってボールの収まりどころをすべて潰された印象です。

久保がいなかったことも一つの理由になると思いますが、ビルドアップの手札が少ないことで攻撃が裏狙い(事故狙い)一辺倒に見えたのかもしれません。

あと気になったのはスローイン。こちらのプレスから得たスローインも投げた瞬間に捨てるような格好となり、すぐに相手ボールとなる場面が目立ちました。

 

 

失点はしないように、という意識が強かったように見えたので前半を0-0で折り返せたことはプラン通りだと思いますが、少し捨てすぎ・持たせすぎじゃないかという感想でした。

 

 

 

 ~後半~

 

46'  浦和 柏木→マルティノス

 

前半終了間際から足を痛めているのではないかという情報のあった柏木が負傷交代。マルティノスが入ります。

 

この交代によって前半よりも4-4-2の形が強まりました。

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マルティノスの突破能力と大森のサポート

 

マルティノスが左SHに入ることで左の幅取り役が彼になってSBの宇賀神は後ろのハーフスペースあたりでサポートします。

マルティノスは仕掛けてくるタイプの選手。ここからの突破を許したくない東京は対峙する室屋に加えて大森もサポートに入ります。

となると2対1を作ることができる反面、後ろの宇賀神は浮きます。2人で縦突破とカットインを抑止するため、宇賀神へのバックパスコースは塞ぐことができません。

 

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※イメージ図

 

大森のサポートによってマルティノスの突破はほぼ完璧に封じましたが、大森の運動量及び負担が大きくなったとも言えます。

一部の切り取りでしかありませんが、守備面で大森を代えにくいのはこういったことを愚直に続けられるからだと感じます。

 

 

久保の投入

 

61'  永井→久保

 

スコアに変化が出ない中、先に動いたのは東京。控えに眠らせておいた久保建英を呼び起こします。

大森との交代かと思いましたが、FWの永井が下がります。

中盤より後ろの守備バランスを崩さず、攻撃にアクセントを加える狙いでしょう。

 

後半も55'~からはボールを持たれて守備が続く展開。永井が下がったことでスピードの脅威は無くなりましたが、久保が入ったことで中盤での収まりどころができます。

奪ってから彼に届けることができれば、巧みな足元の技術でキープし、コース取りのうまいドリブルで前進します。久保投入後の攻撃は彼が完全に中心となっていました。

 

75分、ついに試合が動きます。

左サイドから中央へ入れたパスをカットし、それがそのまま久保のもとへ。一度はディエゴへのパスが失敗するもリカバリーして、上がってきた東へ素晴らしいスルーパス。東が中央へ出したクロスをディエゴが沈めて先制。

久保を投入した効果が出たカウンターとなりました。

 

 

浦和の2枚代え

 

82' 青木→杉本 宇賀神→山中

先制された浦和は攻撃にシフトする2枚代え。中盤を一枚減らしてFWを増やし、左SBはより攻撃的なキャラクターに。

山中が大外役になったことでマルティノスが内寄りに移動。ちょくちょく中央でゲームメイク役をやらされていてすごくやりづらそうでした。

 

山中のキャノン砲FKがバー直撃など、攻勢は強めるものの得点は取れない浦和。ひたすら時間を稼ぐ東京。

 

93分まで東京がリードしてましたが、何か不思議な力によって試合終了後は1-1になっていました。(現実逃避)

詳しくはハイライトでも見てください。←

 

ちゃんと書くと、ラストプレーで最初で最後の流れからの決定機を決められて、追いつかれました。

 

 

まとめ

 

浦和にボールを持たれながらも、後半もしっかり守れました。そして久保が入ってからはカウンターでの脅威も見せました。

しかし、久保がいない時間帯での振る舞いにこれまでの4試合と違いがあったように思います。

ボールを奪った後に明確に収まるポイントがなく、2トップへの依存度が高まっていました。浦和はネガトラでボールホルダーにしっかりプレッシャーをかけたことによって2トップへの質の高いパスを出させず、槙野・マウリシオの2CBも東京2トップにうまく対策を練ってきました。2トップを消されると攻撃ができず、守備に追われることに。

 

大森が入ったことで守備の組みやすさはありましたが、久保がいないことで攻撃の手札は減りました。全員は出せないので何かを手に入れるには何かを失うということ。

今後の選手起用法、同じメンバーでの戦術拡大には注目していきたいところです。

 

 

 

失点についてのたられば

 

ここからお気持ちの文章だけが続くので覚悟してください。笑

 

たらればを言っても仕方ないのですが、最後のワンプレーを確認して思ったことを。(ネットが揺れる瞬間だけは見てません)

最初に見たときは疲労からスライドが間に合わなかったのだと思ってました。

ただ、実際は大森も室屋もいるべき場所にいて(主観)、ボールが出てからもしっかりスライドしてました。が、配置的にプレーを制限できずにパスを通されました。

山中に渡った後、室屋は一番危険なゴール側へのシュート・クロスを切る。CBはゴール前に飛び込むFWにマーク。橋本は深くなったDFラインの前をカバー。髙萩はボールと逆サイドのCB脇をカバー。

全員対応が間違っていたようには見えませんでした。また、疲労から足が動いていなかったとも思いません。

 

橋本があと一歩後ろにいたら、シュートを打たせなかったかもしれない。髙萩があと一歩内寄りにいたら、シュートブロックができていたかもしれない。そもそも中央のエヴェルトンに展開されなければチャンスにもなっていないかもしれない。

 

本当に全部がひとかけらずつ足りなかったことで防げなかったように思います。逆に言えばそれだけ最後の浦和の攻撃は抜け目がなかったです。

 

ただ、山中のFKを見せられていることもあり、セットプレーは与えたくない、ファウルはしたくない心理があったからこそ、強く当たれずにエヴェルトンへの展開を許したと思います。

ある意味そこにはチームとしての意思統一があったのだと思います。

 

たらればに戻りますが、途中で交代枠を使って時間を消費できればあのプレーは生まれなかったかもしれません。長谷川監督自身も試合後のインタビューで触れていて、非常に迷った末の選択だったはずです。

この展開であれば守備的な選手を入れるところですが、東京のベンチには守備的な選手がCB渡辺くらいしかいませんでした。CHの控えに関しては不在。5バックにするのも1つの手ですが、長谷川監督の哲学的にそれはやらないのでしょう。でもそれは決して悪いことではなく4-4-2で守れれば全く問題ないです。

SH起用のできるナサンホも使われず。大森&東コンビの守備バランスへ絶対的な信頼があり、疲労を考慮するよりバランスを崩すことを嫌ったのだと思います。

FWにはジャエルと田川がいました。80分過ぎからはカウンターもちらつかせるのか、もう絶対1点を守り切るのか、が見えづらく監督の迷いもあったのかもしれません。

結果論ですが、田川を入れて前でひたすら走ってもらい、球の出所に制限をかける。そして奪ったらスペースに出してスピード勝負。相手がスローインに逃げたら時間が使える。そんな狙いも良かったのかもしれません。

 

最前線でファウルをもらってくれる前田や中盤でボールを奪える米本。皮肉にも、直近で移籍してしまった選手を欲するという状況でした。

 

時間を使いたい、と考えていても長谷川監督の中ですぐ決断できるメンバー構成ではなかったということでしょう。

好き放題たらればを言いましたが、配置取りで一歩が足りなかったこと、選手交代に踏み切れなかったこと、全てひっくるめてこれが現チームの最善だったと思います。

 

 

 

私の意見を含めたFC東京ファン・サポーター全員のたらればは最後に決められたからこそ生まれたもの。シュートが枠外だったら「決まらなくてよかったー!」だけで終わって、みんながここまで考えていなかったはずです。

このたった1回の失点で選手・スタッフ・サポーターのクラブ全体が現在のFC東京を考える時間が取れたのではないでしょうか。

 

 

まだ5節が終わっただけ。この悔しい1試合が最後笑えるネタになるといいですね。

 

お気持ち要素が強くなりましたがこの辺で。

 

それではまた!

【FC東京】 J1リーグ第5節 vs浦和レッズ プレビュー

こんにちは、がちゃです。

 

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代表ウィークで2週間ぶりのリーグ戦。

少し時間が空いたことでどのチームも落ち着いて整理し、やり方を変えてくる可能性もあります。

 

そんな再開後に当たるのは浦和。さらに会場はアウェイの埼スタ。東京にとって鬼門とされている場所での対決となります。

 

 

では予想スタメン。

 

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ここまで4試合を3-1-4-2で戦ってきた浦和ですが、4バックにするんじゃないかという噂があり、4-3-1-2予想としました。

また、青木と武藤が復帰予想もあり、浦和としてはベストメンバーに近くなるのではないでしょうか。

東京はいつもと同じ。

 

噛み合わせ図はこちら。

 

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浦和は中央の青木・柏木、東京は両SBの室屋・小川に対面選手がいない状態。

この2選手をどのように生かすか、もしくは消すか、が一つの見どころになるでしょう。

 

それでは展望へ。

 

 

~浦和の攻撃~

 

①興梠のポスト

②マウリシオのプレス回避

③長澤の推進力・ミドルシュート

④森脇の縦パス(スイッチを入れるパス)

(⑤武藤のランニング)

 

 

 

①興梠のポスト

これについて深く説明する必要もないと思いますが、興梠の下りてきてキープ・落とす技術はJリーグでトップクラスです。

ビルドアップやカウンターの起点となるのは彼に当ててからという流れが多く、浦和攻撃の収まりどころは興梠です。わかっていても止められないのが彼のすごさだと思いますが、どこまで存在感を薄くできるかのアプローチはしなければならないと思います。

 

★東京のポイント

興梠の下りる動きに対してどこまでついていくか

どこエリアでのボールタッチは許容するのか

 

②マウリシオのプレス回避

CBとして最終ラインで攻撃の軸を担うのがマウリシオ。彼は足元がうまく、名古屋のシミッチと同じように固定された体の向きから広い角度へパスが出せます。そのためプレスをかけてもここで外されて、ラインを順に突破されてしまうケースが起こりかねません。

逆に自信があるからか、2節札幌戦では縦パスをカットされてカウンター一発で失点を食らっています。高い技術を逆手に取りたいところと無理に行かないところのバランスを取りたいです。

 

★東京のポイント

マウリシオからの配球制限

奪ってショートカウンター

 

 

③長澤の推進力・ミドルシュート

現在の浦和の中で少し色の違う選手が長澤。強く当たれて前に運んでいける選手。

興梠の落としから長澤が前向きで突っ込んでくるシーンもおそらく出てくるでしょう。

また、シュートにパンチ力があります。ここまでボールにしっかり当たり切ってないことも多いですが、ミドルレンジからネットを揺らすことができる選手だと思います。

狭いエリアというよりはスペースがある状況で力を発揮する選手だと思うので、プレーできる範囲を狭めたいです。

 

★東京のポイント

長澤に前向きで持たせない

スペースを与えない

 

 

森脇の縦パス(スイッチを入れるパス)

前節は3バックの右で先発した森脇。個人的に攻撃参加やクロスのイメージが強いですが、足元の技術に優れた選手。セレッソ戦でも彼からのFWへの縦パスで攻撃のスイッチが入るシーンが何度かありました。今節は右SBで出場予想ですが、対面は東。守備でも頑張れる東が森脇からどのように自由を奪えるかは見どころです。

 

★東京のポイント

森脇からの起点を潰せるか

 

⑤武藤のランニング

今節で復帰予定の武藤。4節までは興梠と杉本(3節はナバウト)の2トップコンビで2人ともライン間で受けるのは上手ですが、裏のスペースに走れる選手がいなかった印象。途中からマルティノスが入ってくることでアクセントがついていましたが、武藤が復帰してくるとその役割がスタートから埋まる可能性があります。

武藤についていき最終ラインを下げると興梠のプレーエリアも広がるでしょうし、陣形をコンパクトに保とうとすると武藤に裏抜けされる。この2トップコンビになると東京守備陣は選択を迫られそうです。

 

★東京のポイント

2トップにボールを届けさせないためのプレスのかけ方

ボールを持たせてokなら最終ラインの高さ設定

 

 

 

~浦和の守備~

 

①中央選手の人についてくる守備

②柏木のポジショニング

 

①中央選手の人についてくる守備

3バック時の守備の話になってしまいますが、中盤3センターと3バックの選手は目の前の選手に対してかなりついていきます。基本は5-3-2セットでしたが3バック相手ではIH1枚が両脇CBの運びを牽制します。アンカー・CBも中央に止まるわけでなく、ポジションを捨てて高い位置に出て行ったりしました。

札幌戦ではその習性を逆手に取られて、ぽっかり空いた中央を突破されて失点。下りたチャナティップに1枚剥がされたところから決壊しました。

うちにも1枚剥がせる選手がいますよね。皆さんご存知のとおり久保建英です。

彼のポジション取りでDFがついてくるのかを見極め、中央を空けてくれるなら永井で一刺しを狙いたいです。

 

★東京のポイント

人についてくるなら中央突破

FWとSHの相手DF引き出し

 

②柏木のポジショニング

東京のビルドアップ時では橋本が下りて3バック化という形をよくやりますが、柏木がトップ下のような位置にいるので下りる動きについてくる可能性があります。その場合には浮いているSBのところを起点に攻撃をしたいです。

 

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また、東京SBのところが完全に浮く形になるので守備時は柏木を左外に置いた4-4-2を組んでくる可能性もあるので、ビルドアップの手札は多く準備しておきたいところでしょう。

 

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★東京のポイント

柏木の動きを見ながらボールの逃がし場所を見つける

 

 

 

 

浦和がここまでの4試合すべて3バックの相手ということ、さらに4バックに変えてくるんじゃないかという噂もあり、予想が非常に難しいです。

そして青木・武藤の復帰予想。この二人が加わることでチームのバランスが一気に固まる印象があります。

鬼門埼スタでの浦和戦。

現在首位に立つ東京にとって真価が問われる一戦となりそうです。

 

 

それではまたレビューにて!