がちゃのメモ帳

Jリーグをメインに、いろいろな感想を残していきます

2021 FC東京の編成について考えよう

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移籍市場空いていますが、一通り動きは落ち着いたかなと思うので、ここらで編成を考えようかなという企画でございます。

 

 

今オフの動き

in/outはこちらで確認していただけると!

www.jleague.jp

 

 

在籍選手

2021年の在籍選手はこちらで。

www.fctokyo.co.jp

 

 

ポジション振り分け

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GK

途中加入の志村が抜けたこと以外、メンバーは昨季と大きく変わらないが、林の長期離脱も受けて阿部を獲得。波多野、児玉、阿部、野澤、林(長期離脱中)と5人体制で臨む。

波多野を1stチョイス、児玉を2ndで入れるのがメインで、林が戻ってきてからは波多野と林が先発の座を争うことになるはず。ただ、児玉もいつ出てもいいような準備をしていることは昨季終盤の仙台戦で実証済み。波多野のパフォーマンスやメンタルが不安定になれば児玉が先発で出る可能性も考えられるだろう。

 

林彰洋選手の負傷について|ニュース|FC東京オフィシャルホームページ

 

CB

丹羽が契約満了、木村が京都への期限付き移籍で2名が外へ出た代わりに、蓮川と大森がそれぞれ明治大、FC東京U-18から加入。オマリの去就が不透明ではあるが、森重、渡辺、蓮川、岡崎、大森と枚数自体はそろっている。

主な懸念材料は2つ。1つは森重をアンカーとして起用する場合、ルーキーの蓮川を即レギュラーとして計算しなければいけないこと。2つ目は渡辺が欧州へ移籍したときに、全体としてJ1での経験値が足りないこと、だろうか。

安部や中村帆高の活躍をみれば、同じ明治大で主力を張っていた蓮川が初年度から活躍できる可能性は十分にあると思う。が、過度な期待は少し怖い気もする。

あとは岡崎がどれくらいできるか。18年は一時期ポジションをつかんで経験を積んだものの、そこから伸び悩んでいる。バックラインの層が厚いとは言えない中で、CBに限らず彼がJ1で安定したプレーを披露できるかは一つカギを握るポイントになると思う。

 

 

SB

ここもメンツは昨季とほとんど変わらない。左は本職の小川とカシーフに加えて、蓮川と中村帆高もできる。右は本職の中村帆高と中村拓海に加えて、岡崎を入れてもいいだろう。複数ポジションをこなせる帆高、岡崎、蓮川がいることを考えれば、枚数的には十分。

懸念材料としては、こちらも経験値の少なさが挙げられるだろうか。小川と帆高はいいとして、その2名が離脱した場合。拓海も昨季出場機会を得たとはいえ、まだまだ粗い部分も多く、ムラがある印象もある。カシーフもポテンシャルは十分だが、出場した試合では失点の遠因になるなど、まだポジションを任せるには早いような気もする。小川と帆高のフル稼働は前提として、控えに回る選手たちが良い意味で期待を裏切ってくれることを期待したい。

 

 

アンカー

新加入の青木を軸に品田、森重(、岡崎)を選択肢としてやっていくと思われる。ただ、品田の長期離脱が発表されており、青木にかかる負担は大きくなりそう。青木も近年はフル稼働しているとは言えないので、アンカーポジションの運用は長谷川監督の手腕が試されるだろう。

髙萩については(コンディションによる問題もあったかもしれないが)昨季終盤からトップ下起用に限定されていたので、アンカーとしては考えていない気もする。2021はサブスタートで、途中からアクセントをつける役割が多くなるかもしれない。

CBの項でも記述した通り、(オマリの去就次第でもあるが)森重をアンカーに回す余裕があるのかはやや疑問なので、仮に序盤戦で青木が離脱でもしようものならシステム変更を強いられる可能性もある。

 

品田愛斗選手の負傷について|ニュース|FC東京オフィシャルホームページ

 

IH

東、安部、シルバ、三田(、髙萩、内田、渡邊)と、最も競争が激しく、充実したポジション。消耗が激しいことを考えれば、主力級が2セット分できているのは素晴らしい。さらにSHタイプ(東&三田)とボランチタイプ(安部&シルバ)がバランスよく分かれているのも地味に効いていて、試合途中でのシステム変更にも柔軟に対応できるようになっている。

 

 

WG

左はレアンドロが絶対的な存在として君臨し、オプションでアダイウトン、内田を使い分け。右はディエゴ、渡邊が1stチョイスで紺野や田川がそこに割って入れるか。ここも競争は激しいが、永井が開幕に間に合わない、ディエゴもコンディショニングが間に合うか微妙であることを考えると、組み合わせは狭まってくる。

キャラクターはそれぞれで違い、状況に応じた使い分けができそうなので、それぞれの個性発揮が最も楽しみなポジションだ。

 

 

CF

永井、ディエゴ、アダイウトンの3人が中心になると思うが、前述したように永井とディエゴの状態が微妙なうえ、昨季の最終盤はアダイウトントップ起用がハマらなかったこともあるので、序盤に限れば田川の起用もありえるかもしれない。

全員がフルコンディションであれば、永井が1stチョイスになるはず。

 

永井謙佑選手の手術結果について|ニュース|FC東京オフィシャルホームページ

 

 

全体の感想

森重アンカーのオプション、渡辺剛海外移籍の可能性を考えると主力級CBの層についてはやや不安はあるものの、各ポジションで主力を残し、足りない場所(やキャラクターなど)はピンポイントで補強できている。再び訪れる過密日程の中、本気で優勝を狙うのであれば、CB・SBに即戦力が1人ずついると心強い気はするが、そこは若手に期待しているということでもあるだろう。

[4-3-3]で最も適任の選手が少ないアンカーポジションを青木がしっかりと埋められるか。そして、永井(と、もしかしたらディエゴ)が不在となる序盤戦で勝点をどれだけ積み上げられるか。まずはこの2点が優勝争いに加わるためのポイントになると思う。

 

あとは、昨季いくらか積み上げられた[4-3-3]の完成度向上。ルヴァンカップで1つの理想形を見せることができたが、同システム導入2年目となる今季は高い完成度を継続的に発揮していくことが求められる。

キーマンであるレアンドロのムラを減らしながら、バランスを崩さない戦いを続けられれば優勝も見えてくるはずだ。

 

 

FC東京の2020シーズンをざっくり振り返る ~後編~

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続き。 

 

第12節・湘南戦~

とんでもない過密日程の影響を受け、このあたりから積極的な若手起用が進む。コロナがなければJ3U-23チームで出ていたであろう選手がJ1の舞台を踏めるチャンスだ。当然、主力選手たちとはできるプレーの幅が違うので、全体のバランスを整える必要があるが、ここは長谷川監督がさすがの手腕を見せた。出ている選手の特性を考えながら試合ごとに選手の役割を細かく調整し、ターンオーバーを敷いた中でも着実に勝点を積み上げる。

これがうまくいったからこそ、若手の活躍する場が増え、チームの底上げができた。U-23組との融合を行わなければならないシーズンで、ある意味一番ポイントになったのはこの時期かもしれない。

 

 

第18節・C大阪戦(?)~

はっきりとは覚えていないが、このあたりからレアンドロがトップに入るシステムを使いだしていたはず。勝ち負けははっきりしたが、レアンドロの組み込み方としてはこれがベターなのではないかと思う。守備タスクを相手CBへのプレスに限定すれば、彼も十分に守備に貢献できる印象を受けた。橋本の移籍、そして髙萩をトップ下起用に移行していったため、不在になったアンカーの位置をなくすという意味でもバランスのとり方は間違っていなかったように感じる。

ただ、そのレアンドロが3試合の出場停止を受けたこともあり、4連敗を喫する。うまく言語化できないが、この連敗は戦術的な部分より、メンタル部分での安定を欠いていたイメージがあり、戦い方がうまくいっていなかったとは一概には言いづらい。加えて、(延期になったが)ルヴァンカップ決勝やACLをにらんで、なにかを試している空気もうっすらあったので、評価が非常に難しい時期でもある。

 

第27節・名古屋戦、ACL

開幕前に掲げた[4-3-3]への移行をほぼやめた状態になっていたが、ここにきて復活。とはいえ、やはり完成度が高いとは言えず、プレスの掛け方もカウンターへの移行も試行錯誤している印象が残った。ACL直前での名古屋戦、仙台戦は“なにかを試している”感が強かったうえ、結果も出なかったため、不安を残しながらACLへ向かう。

ACLが始まっても、同システムを継続。1試合目の途中から森重を中盤に置くオプションを試すと、以降も森重をアンカーに置くシステムを1stチョイスで進めていく。森重アンカーシステムについては賛否両論があったと思うが、髙萩をアンカーとして計算しなくなった以上、[4-3-3]を続けるにはこの選択肢しかなかった。また、リーグ戦ではサブに回ることが多かったオマリが、ACLの舞台で強さを発揮したこともこのシステムを採用できた理由の1つに挙げられるだろう。

 

 

ルヴァンカップ決勝

今季1年を振り返る上で、この試合は外すことはできない。“個人的には”だが、同シーズンで最も[4-3-3]が機能した試合だったと思う。キーマンであるレアンドロを高い位置においたまま、中盤・SBのところでボールを奪い、スムーズにカウンターへ移行。先制点も完全に狙った形だった。

また、DF-MFのライン間を好きに使われていた前回対戦(第30節)とは違い、アンカー森重が江坂を封じつつ、カウンターの起点やボールを落ち着かせる役割も担う。普段CBを務めている彼をアンカーに置くことのメリットを感じるゲームになった。

 

あえて不安要素を挙げるならば、柏にしかこの理想形を見せられていないことだろうか。J1には柏よりもビルドアップがうまいチームは存在するし、相手のチームスタイルが変わったときにどれだけやれるかはまだ未知数だ。

 

ただ、来季へ向かっていくにあたり、1つの理想形を見せられたことは非常にポジティブ。失点こそしたものの、終盤の采配も含めて完璧な90分だった。決勝で見せたバランスをどの試合でも見せることができれば、リーグタイトルに近づくと言っても過言ではないはずだ。

長谷川監督の理想形が1試合でも多くみられることを楽しみにしている。

 

FC東京の2020シーズンをざっくり振り返る ~前編~

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いまさら感はいくらかありますが、せっかくなので残そう企画。

 

試合を見返すことも記事に残すこともほとんどしなかったため、ほとんど記憶ベースですが悪しからず。

 

 

 

オフシーズン

主な放出は大森とオ・ジェソクのみに抑えた上で、レアンドロアダイウトンと強烈なアタッカーを加えた。18・19年と課題になっていた、ビハインドを背負ったときの馬力不足を補うために十分な補強だったと言えるだろう。

 

そして大きなトピックとしては、[4-4-2]→[4-3-3]のシステムの変更があった。

これも攻撃においてのテコ入れで、勝ち切る試合を増やそうといった目論見だろう。

 

 

 

開幕後 

 ACL~J1開幕戦

リーグ開幕前に[4-3-3]がどのくらい機能するかを試す場としてACLの存在があったが、率直に言うと特に守備面において「うまく機能している」とは言い難かった。

[4-4-2]→[4-3-3]の移行で中央のFWが1枚になりビルドアップをけん制できず、簡単に前進を許す。WGが中央へのプレスをかければ、大外で浮くSBないしはWBに渡されて運ばれる。前半はそういった展開を強いられ、慌ててハーフタイムに修正するケースが頻発した。前半の良くない時間で我慢して、修正後の後半で点を取って勝てていたのは、前向きにとらえてもよいが、システムの機能としては多くの課題と向き合わなければいけなかったと思う。

開幕戦の清水戦も、結果として逆転勝ちを収めてはいるが、60分頃までは完全にペースを握られていた。

「さて、以降のリーグ戦ではどうやって微調整をしていきましょうか」といったところで中断に入る。

 

 

第2節~第8節・鳥栖

橋本拳人が先発出場した2試合を除いて、非常にランダム性の高い試合が続いたのがこの期間。 ここで言う“ランダム性が高い”とは「失点のリスクを増やしながら、得点の可能性も高めるサッカー」。具体的にはレアンドロの守備タスクを減らし、攻撃にエネルギーを使ってもらう戦略。ただ、サッカーに限らず「攻撃は水物」という言葉があるように、得点を取れるかどうかは前線のアタッカー、特にキーマンであるレアンドロの調子にも左右される。失点の数は明らかに増える中、得点が取れれば勝てるし、取れなければ勝てない。そのようなゲームが多かった。19年までに築き上げてきた「失点を最小限に抑えつつ、先に1点取って主導権を握っていくサッカー」とは対照的だったといえるだろう。

 

リスクを増やしたことが大きく裏目に出た試合としては、第3節・川崎戦と第8節・鳥栖戦が挙げられる。左SHに入れたレアンドロの守備を(ほぼ)免除したことで、左サイドの守備負担が限界を超えて決壊。川崎戦は家長、鳥栖戦は森下らにいいように使われて大量失点を喫した。そのうえ、攻撃に残したレアンドロから効果的な攻撃も繰り出せない。鳥栖戦に関しては最後に押し込んだものの、狙ったプランとはかけ離れていた。

 

また、後半で逃げ切るためのオプションもなかった。第7節・鹿島戦は1点リードで迎えた状況だったが、長谷川監督が選んだのは55分にアダイウトンと紺野を投入するという攻撃的な采配。結果的に追い付かれたことも含め、(自分が観測できた範囲では)サポーターからの批判が集まる采配になったが、客観的に考えると「確かにこれしかできないよなあ」とも思った。

2列目で比較的バランスがとれる内田と三田をスタートから起用。サブには攻撃的なキャラばかりだったので、この2人がガス欠になった時点で、追加点を取って引き離すプランしかなかった。「この選手がいれば…」という存在だったのは大森と東。彼らが控えていれば、全体のバランスを崩さず失点しないことをベースに締めに入ることもできた。ただ、大森は移籍、東は負傷中。アダイウトンレアンドロと追加点を狙うための補強は進んだが、ゲームを締められる大森を失った代償も大きく感じた試合になった。

 

 

 

第9節・C大阪戦~

“ランダム性の高いサッカー”のままではさすがにまずいと感じたのか、C大阪戦から戦い方を調整した。選手の配置は大きく変わらないが、WGの位置を下げた[4-1-4-1]気味になり、「まずは守備をしっかりやろう」という方向へ。この変更で“崩壊した”守備はほぼなくなった。

 

この時期のチーム作りに関する重要な情報が、J公式に上がっていた小川諒也のコメントの中にあったので紹介。

 

--森重 真人がチームの現状について「攻守のバランスがまだ見つかっていない」と話していたが、今日の出来は?
この間の試合(鳥栖戦)を受けて、レアンドロの位置を高く取らせたままか、全員守備全員攻撃にするか。今週の練習ではかなり話し合った。結果今日の試合のようにハマったので、良かったなと思います。

【公式】C大阪vsFC東京の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月9日):Jリーグ.jp

 

よく「レアンドロは守備をやらない」、「今日のレアンドロは守備を頑張っていた!」などという意見を目にしたが、この小川のコメントを読み解くと、少なくとも鳥栖戦までは“意図的に守備をさせていなかった”状態だったと言える。

 

 

守備が安定した一方で攻撃はどうかというと、カウンターの迫力が半減する。WGに相手のSBやWBをマークさせ、深い位置まで戻る役割を与えたことで、ゴール前で脅威になるレアンドロやディエゴが高い位置へ行くまで時間がかかる。そうなると相手は陣形が整い、遅行に移らざるを得なくなる。FC東京が苦手な局面から得点を奪わなければいけない場面が増えた。

 

守備を落ち着かせたことで“勝点”を取れる確率こそ上がったが、同時に“勝点3”を取れる確率も減少。システムこそ違えど、結局は18年・19年と似たような課題と向き合うことになってしまった。

 

 

ひとまずここまで。続きは後日。

高校サッカー選手権で気になった選手たち ~帝京大可児&昌平~

 

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さらに続き。これでラスト。帝京大可児&昌平編。

 

 

 

帝京大可児

 鈴木 淳之介(2年・湘南内定) MF 6 CH

2年生ながらすでに湘南への加入内定が決まっている逸材。サイズがあり、当たられてもぶれない力強さと左右の足を起用に使って中盤でパスをさばいていく。パワー×テクニックでボールを奪われないので、味方も安心してボールを預けているはず。あと1年でどれくらい伸びるか。

 

 小宅 空大 MF 7 CH

J内定の鈴木が目立つと思うが、ボランチの相方である彼も非常にうまい。タッチが細かく、背後からプレッシャーを受けても難なく交わして前を向ける。前へ運んでいく推進力もあり、セカンドボールも拾いまくっていて、(1試合しか見ていないが)個人的には鈴木よりも記憶に残った。

 

大森 涼 FW 10 1トップ

4ゴールを挙げ、試合数が少ない中で今大会得点ランク2位タイを記録。非常に柔らかいタッチでのコントロールで、パワーに頼らずともキープできる。真ん中でどっしり構えるというよりは幅広く動き回り、サイドへ流れて起点を作っていくタイプに見えた。チャンスのシーンでもゴール前で構えるより、駆け引きで突っ込んでくる感じ。“うまい”FW。

 

 

昌平
小澤 亮太 DF 2 左SB

まず、初めてみたときに「この選手すごい!」ってなった。SBに配置されているが、アタッカー要素が強く、スピードも速い。とりあえず彼に渡しておけば1人くらいちぎってくれそうという期待感がある。SBとして考えるのであれば、昌平のようにボールを持てる系のチームのほうが生かせそう。WBやSHとしても普通に活躍できると思う。

 

荒井 悠汰(1年) MF 8 右SH

おそるべき1年生。(たぶん)左利きで、右サイドで持ってからカットインでゴールに迫っていく。1年生らしいという表現が適切かは分からないが、非常に思い切りが良くプレーに迷いがない感じがとても良い。ライン間で受ける動きもそつなくこなし、外で受けて仕掛けるだけでなく、内側でのプレーも◎。

 

 

本間 温土 DF 12 右SB

速い。とにかく速い。前述したように荒井がカットインで内側に入っていくので、空きやすい大外レーンは彼が使う。機を見たオーバーラップでサイドを独走し、ゴール前へのクロスでチャンスを演出した。

 

 

昌平は須藤直輝(鹿島内定)もかなりうまかった。全試合は見ていないが、たぶん今大会の中でボールを持たせたら一番うまい。多くの人が見たと思うので、書かなくてもいいでしょう。同じく鹿島内定の小川優介、福島内定の柴圭汰もさすがのボールスキルを見せた。独特のPKで少し話題にもなった小見洋太も「まず最初の選択肢はシュート」というようなストライカーらしさを感じた。

 

 

ここまでで終わり!時間があればまた試合を見て追加するかも!

高校サッカー選手権で気になった選手たち ~山梨学院~

 

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続き。山梨学院編。

 

 

 

山梨学院

熊倉 匠 GK 17 GK

好セーブとPK戦での活躍で優勝に大きく貢献したGK。ボールホルダーとDFの位置から適切なポジションを取ってのセービングが印象的だった。先に動かず我慢ができることで、変にシュートコースを広げることなく、相手にプレッシャーを掛けられる。さらに足でのセービングがうまいので、たぶん上を狙わないとなかなか入らない。身長181cmとGKにしては決して大きいほうではないが、ハイボール処理の落ち着きも好印象。

FC東京U-15深川出身。

 

一瀬 大寿 DF 3 CB

187cmと恵まれた体格。 空中戦がかなり強く、攻守両面においてセットプレーでは大きな存在感を放った。昌平、帝京長岡青森山田など、ボールを持てるチームとの対戦が続いたこともあり、自陣で耐える展開も多かったが、“魂のディフェンス”を最も体現していたように思う。素材は抜群だと思うので、大学で磨かれればかなり完成度の高いCBになる可能性を秘めている。

 

中根 悠衣 DF 12 左SB

DFとしては小柄だが対人はかなりの強さで、力のあるドリブラーたちを止めている姿が印象に残っている。板倉の復帰によって決勝はサブに回ったが、途中出場で守備を安定させる働きを見せた。左に置かれているが、(おそらく)左足はやや苦手な模様。ボールを持ったときの選択肢を増やせると、攻撃でもプレーの幅が広がり、各局面でより安定をもたらせるようになりそう。ただ、やはり守備力の高さは魅力的。

 

広澤 灯喜 MF 11 左SH

左サイドのドリブラー。タッチ際やゴールライン際から仕掛ける細かいタッチのドリブルが印象的で、複数人のDFに囲まれても狭いところを縫って突破できる。サポートにいかなくても局面を打開できるので、どこに行っても貴重な存在になると思う。今大会においては、ゴール前での落ち着き(決定力?)にやや欠ける印象もあったが、決勝では値千金の先制点を挙げた。今回がたまたま決められていないだけで、元々は点も取れるタイプなのかもしれない。献身的な守備も◎。

 

笹沼 航紀 MF 7 トップ下(?)

左利きのテクニシャン。茂木 秀人 イファインとともに後半に出てきて、流れを変える“ジョーカー”的な役割を担った。中盤のエリアを動き回りながらボールを受け、ラストパスを出しまくっていた記憶。高い位置で前を向かせれば、かなりの確率でチャンスを作り、(もちろんチームの都合もあるだろうが)サブに置いておくにはもったいないと思わせるセンスの高さを見せた。

 FC東京U-15深川出身。

 

 

 

今回はここまで!まだ続く!

高校サッカー選手権で気になった選手たち ~青森山田~

 

きまぐれ更新。数試合だけ見たので、メモを残しておく程度までに。

 

 

青森山田

内田 陽介 DF 2 右SB

ロングスロー担当ということで、今大会をいろいろな意味でにぎわせた一人でもあるが、SBとしても非常に優秀。特に大外から背後を取る動き出し(バックドアと呼ばれるあれ)が巧みで、アンカーに入る宇野と阿吽の呼吸で相手の背後を取り、チャンスを演出した。初戦の広島皆実戦でもこの動きから先制点につなげていた気がする。割り切って6バック気味に守ってくる相手に対し、貴重な攻撃の選択肢をもたらした。

中継での情報いわく、明治大に進学するらしい。

 

宇野 禅斗(2年) MF 6 アンカー

中継で聞いた情報だと、「宇野がいるから[4-1-4-1]のシステムが敷ける」と監督が言うほどの選手。落ち着いたボールさばきで左右への展開、セカンドボールの回収はもちろん、中盤の底で相手の速攻にふたをできる守備が良い。ボールホルダーを中央から寄せて徐々にサイドへ追いやり、味方と挟み込んでボールを奪う。2年生にしてかなり円熟味のあるプレーをするなと感じた。松木玖生がどうしても目立つが、来季は彼もJリーグや各大学内での争奪戦が繰り広げられるのではないかと思われる。

 

安斎 颯馬 MF 7 IH

今大会の得点王。攻撃にも守備にも多くの局面に顔を出し、存在感を示した。チャンスシーンではほぼほぼゴール前に突っ込んできているし、ピンチの場面ではシュートブロックしている、そんなイメージ。切り替えの速さ、球際の強さに加え、両足を使える器用さ、突破力、シュートセンスと、かなり万能なタイプと言っていいと思う。ちなみにFC東京U-15深川出身。(大会が始まる前まで知りませんでした)

 中継での情報いわく、早稲田大学に進学予定とのこと。

 

藤森 颯太(2年) MF 11 右SH

今大会では主にスーパーサブ的な立ち位置で攻撃のギアを挙げる役割を担った。スピード感のあるドリブルで対面の相手をちぎれる。最初に見たときは右から縦に抜けていく突破が得意な印象を受けたが、決勝戦ではカットインも多用しており、DFからしたら対応が非常に難しそう。正直、疲弊した状態で彼とのマッチアップを強いられたら相当きついと思う。順調にいけば来季はレギュラーで出るはずなので、とても楽しみ。

 

 

 

藤原優大(浦和内定)とかタビナス・ポール(岩手内定)とか松木玖生はいろんなところに記事がありそうなので、ここでは触れないでいいでしょう。

 

 

こんな感じで短く分けながら何回か投稿できたらなと。

 

青森山田と山梨学院の決勝の直前に見た試合が多いので、その2チームと、そこと対戦したチームがメインに数回だけやる予定です。

 

今回はここでおしまい!

2020 J1リーグ第11節 サンフレッチェ広島vsFC東京 ~「最後の1プレーまでは予定通り」~

 

セレッソ戦から守備のバランスを整え、2試合で4ポイントを獲得。西日本勢3連戦の3戦目となる広島戦を振り返る。

 

 

スタメン

 

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前節からの変更箇所

 

広島

 

ハイネル→茶島

レアンドロペレイラドウグラスヴィエイラ

 

FC東京

 

 室屋→中村帆高

※室屋は移籍のため、実質変更なし

 

前半

 

まず試合開始直後の注目ポイントは「対3バックにおける守備」。

[4-5-1]とも言えることシステムを敷いてからはセレッソ、名古屋ともに[4-4-2]ベースのチームが相手であり、3バックとは初対戦だった。

 

開始直後の配置を見てみると、前節・名古屋戦から大きくは変わっていない。ただ、ディエゴとレアンドロの役割が少し前寄りになっていた。

表現が少し難しいが、これまでの[4-1-4-1]というよりもディエゴとレアンドロが少し内に入った[4-3-2-1]に近かったと思う。

このブラジリアンアタッカー二人は、名古屋戦で見せた「サイドでの守備」というよりもどちらかというとCBへアタックする位置取り。こうなるとサイドにはSBしかいないため、相手のWBへはSBが縦にスライドして出ていくことになる。

 

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セット時の基本的な守備基準

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WB柏にはSB中村帆が出ていく

 

 

となればSBは従来のポジションからいなくなるため、広島は定番のパターンである「シャドーのハーフスペース縦抜け」を狙いやすくなる。特に左シャドーの森島はこの動きが秀逸。そして当然そこを狙ってくるわけだが、東京も無策ではない。基本的にはIHのシルバがついて行って対応する(逆サイドは安部がCHを捕まえて髙萩がシャドーについて行くことが多かった)。

 

 

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SB裏はシルバがカバー

 

SBを積極的に前に出すため多少リスキーな守備ではあるが、構造として問題はない。一方で気になるのはカバーリングが間に合わなかった場合。仕組みは整理されているが、元のポジションを捨ててカバーする選手が多く出てくるので、カバーが間に合わないとどうしても後手を踏む。加えて、(当然ではあるが)1対1の勝負に勝てないとピンチを招く。

 

 

前半で感じた懸念ポイントは小川vs茶島と髙萩vs浅野。小川も髙萩も際まで寄せきれれば強さを発揮できるが、対面での守備にはやや不安がある。ボールを受ける瞬間に寄せ切れていれば特に問題はなかったが、仕掛けられると抜かれる場面が何度かあった。

 

そしてもう一つはシルバの過負荷。CH(青山or川辺)へアタックする役割も持ちつつ、森島は絶対に離してはいけない。前向きと後ろ向きの動きの両方を任されているのは少しきつそうな部分もあり、 SB裏へのカバーが遅れてしまうケースも起きていた。

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役割が多いシルバ

 

 

 

うまくいきそうな雰囲気はあるけど、なかなか穴をあけられない広島は少し工夫を加える。

右サイドでは、野上の攻撃参加、柏の逆サイド流れなどを行い、マークを混乱させようとする。それに対し、東京は「完全に人について行く」守備ではなく「埋めるべき場所を整理した」守備で対応。容易に抜け出されることはなかった。

 

また、ビルドアップ時にはヴィエイラが下りる動きで縦パスを引き出すことも。前述したようにFC東京はSBが積極的に外まで出ていくため、CBは極力ゴール前を空けたくない。ゆえに深くまでついて行くことをためらい、ヴィエイラの起点を潰せず、前進のポイントにされた。

 

 

 

あえて得点シーンには触れずに進めてきたが、前半は2-3でFC東京がリードして折り返す。

すべて狙った得点というよりは、その流れの中でうまくいったゴールだったと思う。(FC東京は2点とも出所をふさげず、マークはついていたが受け手も潰せなかった。広島はバックスの緩さが出た。)

 

 

対3バック対策としては守備で大きな問題も出ず、1点目のシーンではディエゴとレアンドロを内側に入れた意味も出ていたはず。2失点が想定内ではないと思うが、リードして折り返せたことに意味があっただろう。

 

 

後半

 FC東京はハーフタイムで永井→内田の交代を行った。ディエゴが1トップに移り、内田が右に入る。

 前節・名古屋戦は1点リードの70分頃に永井→アダイウトン交代だったことを考えると、追加点を狙う、前線のポイントを作ることよりも守備のバランスを整え、「まず失点しないこと」を優先したのではないかと推測する。もちろん永井個人に関してはコンディションの考慮もあったとは思う。

 

後半開始直後は引いて受けるシーンがあまりなかったため、はっきりとは分からなかったが、おそらく右SH(内田)がWBを見て、SBをできるだけ動かさないように守備を修正した。これによって前半の「カバーが間に合わない!」というようなシーンはほぼなくなり、右サイドは安定。ただ、後ろの枚数が多くなれば前へのプレッシャーは弱くなる。それゆえに、ボールを持たれればラインを下げる判断に至るケースも増えた。

 

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WBにマークする選手を変更

 

広島は51分に2枚替え。青山→ハイネル、浅野→レアンドロペレイラ。ハイネルはそのままCH、ペレイラがトップでヴィエイラがシャドー気味に。

ボールを持てればビルドアップで困ることはないので、前目でゴールに迫れる選手を増やそうといった意図だっただろうか。ハイネルのCH起用は奇策とも言えるが、中盤の位置から1枚剥がす動きや、コンビネーションから前に向かっていく動きなどでアクセントをつけることに成功していたように思う。

 

東京は62分頃から安部をトップ下気味に据える[4-2-3-1]っぽい布陣に。全体が下がりすぎないように、激しい上下動を続けられる安部で前への圧力を少し高めたかったか。正直、ここの意図は分からなかった。

そして、CBが外まで潰しに出て行き、髙萩がゴール前のスペースを埋めるような守り方が増えた。WBを気にしなくていいぶん、4バックは目の前の選手をはっきりとマークするようにしたのかもしれない。

 

76分にはレアンドロ→オマリで[5-4-1]に変更。中盤をフレッシュにする選択肢もあったと思うが、後ろの枚数を増やして配置をずらされないようにしたかったのだろう。あとは長谷川監督が三田に対して「人には強いがスペースを管理させるには不安」という評価を持っていそう。それは昨季[4-4-2]のCHでまったく起用されなかったことからここまでの流れでそう推測している。あくまでも推測。

 

重心を下げたので、当然ゴール前にボールを運ばれること自体は増えるが、ゴール前には跳ね返しに強い選手、そして人数がそろっている。相手のミスにも助けられつつ、うまく時間も使うことができた。あとは終了のホイッスルを待つだけ。

しかし、ラストプレーで同点弾を喫し、手中に収めかけた勝点3はあっさりとこぼれ落ちた。

 

 

雑感

 

 ラストプレーで追い付かれたことのインパクトが強すぎたが、そこまでの過程は完ぺきといってもよかった。

 

[ 長谷川 健太監督 ]
点の取り合うような展開になって、この対戦カードらしくない展開だったと思いますが、そんな中で前半をリードして、後半もラストワンプレーまではしっかりとプレーをしてくれたと思っています。若干、終了間際のところで、終わる終わらないのところで、スキを作ってしまったのかなと思いますが、本当に良いゲームをしてくれたんじゃないかと思います。

 

 

【公式】広島vsFC東京の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月19日):Jリーグ.jp

DAZNの中継、そしてJリーグ公式のコメントでも言っているように「最後の1プレーまでは予定通り」。まさにそんな試合だった。

 

昨季2位で終わり、優勝を目指しているであろう今季。それを考えれば落とした勝点2は非常に手痛いが、この試合で3バック対策がすぐに仕込めたことはポジティブな要素だ。そしてここ3試合では守備にバランスを置きつつも、勝点3を取るためのアプローチがはっきりしていることも事実。今回の勝負弱さから目を背けてはいけないと思うが、勝利へのプロセスを踏めていることも評価すべきなのではないだろうか。

 

自分は広島戦の結果に反して、これからのFC東京を楽しみにしている。

 

 

 

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