がちゃのメモ帳

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2022 J1リーグ第19節 湘南ベルマーレvs名古屋グランパス メモ

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スタメン

湘南は3戦続けて同じ先発。米本が契約上の理由で出場不可。岡本と山本が負傷離脱中。

名古屋は森下が出場停止で内田が先発に。また、藤井が欠場でチアゴが先発。吉田豊がメンバー復帰。長澤、甲田、酒井が負傷離脱中。

 

流れ

立ち上がりは互いにロングボールで様子をうかがう。

湘南のほうがつなごうとする意志を感じる。

2分、トランジションから田中の浮き球パス→瀬川のボレーで1stシュート。

3分、柿谷がスキルの高さを見せて中盤を抜け出してFK獲得。バイタルで前を向けたので、ノーカードの判定に少し不服そう。

5分、柿谷が倒れ込む。田中との接触で痛めたか。プレーは続行。

立ち上がりでペースをつかんでいるのは湘南。つなぐところと縦にスピードを上げていくメリハリをつけてゴールへ向かえている。

湘南の守備セットは、2トップでアンカーを監視しながらIHが左右CBに出ていく。

8分、自陣でのトランジションからマテウスが敵陣深くまで運び出してCK獲得。舘が処理を誤ったが、ついていってシュートまで打たせない対応はお見事。

10-11分、名古屋が高い位置で奪ってからカウンターに転じるが、湘南が奪ったあとは逆にカウンターに出ていき、瀬川のクロスまで持ち込んだが、中に合わせられず。互いにトランジションからチャンスを作り出した。

12分、湘南のビルドアップ。IHのクッション役から田中が中盤で前を向いて右へ展開してスピードアップ。名古屋は2トップでアンカーを囲って、IHで中盤に下りる選手を捕まえにいくが、湘南が相手に捕まらないようにうまくまわした。

14分、名古屋の低い位置でのつなぎをうばった湘南がショートカウンターで町野のシュートまで。

15-16分、舘が右SBのような位置に出てから、背後の石原へ送ってクロスまで。シンプルに縦を突いた。

16分、名古屋がカウンター。仙頭が谷の位置を確認して遠目から狙ったがシュートはミートし切れず。

19分、名古屋のビルドアップ。湘南IHがCBへ寄せて、WBがWBへ縦スライド。サイドで圧縮して奪いに行く狙い。

湘南の保持と名古屋のブロックという構図が強まる。

23分、飲水タイム。ここまでは湘南のペース。サイドを突破してクロスというパターンを作っているが、まだ決定的な形は瀬川のボレーくらい。ただ、名古屋がカウンターに出ようとするところを素早いつぶしで阻止できており、ゲームのコントロールという意味では十分な内容。名古屋はビルドアップで前進のパターンが見つからず、どのように敵陣でのプレータイムを作るかという部分で苦労している。

27分、相馬の強引な縦突破からのクロスに稲垣が合わせに行くもうまく当てきれず。

29分、ロングボールのセカンドを回収したマテウスから相馬に渡して、カットインからニアを狙うシュート。名古屋が飲水明けからアバウトな展開からチャンスを作り出している。

湘南はいつからか守備が町野が前、瀬川が後ろの縦関係のようになった気がする。

31分、ショートカウンターで縦に速く攻め切って瀬川→町野で決定機も、シュートは枠外へ。この試合最大の決定機。

33分、内田が右奥へ抜け出してクロス。柿谷と相馬が飛び込むが合わず。

33分、中谷のフィードから相馬へつなぎ、強引な仕掛けからPAへ入るも石原も粘ってクロスは許さず。

名古屋が押し返し始めていたが、再び湘南が保持からペースを握る。切り替えの速さもあり、名古屋は簡単には自陣から抜け出せない。

名古屋は中盤を使った前進が難しいならば、WBの駆け引きからサイドを抜け出して深さを取ろうとする。

42分、名古屋がカウンターからマテウスに預けてラストパスを狙うが、キックが決まらず。

 

湘南は保持とショートカウンター。名古屋は主にロングカウンターからゴールを目指すも互いにゴールは割れず。湘南のほうが各局面において上回り、湘南のペースだった時間帯のほうが長かった印象。名古屋も相馬の突破力を生かした攻撃から何度かゴールへ迫ったが、チームとしてうまく崩せたシーンは少ない。湘南は町野の決定機が決まっていれば完ぺきな試合運びだっただろうが、決め切れず。名古屋は前節、後半から一気にパワーを上げて攻められていたので、後半で流れが変わる可能性も大いにあり得る。

 

 

後半

湘南交代

高橋→畑

後半も立ち上がりは湘南ペース。

48分、瀬川が右サイドを抜け出し、石原の速いクロスを町野がボレーで合わせに行くもとらえられず。難易度の高いシュートになったが、怖さは感じさせた。

49分、相馬がカットインからコントロールショット。谷がキャッチしたが、名古屋は相馬のところが一番雰囲気を感じさせる。

50分、内田と柿谷の連係で右サイドを突破してクロスも中まで届かず。

51分、スローインの流れからマテウスのミドル。相馬とマテウスのパンチ力のあるシュートが名古屋のパターンになりつつある。

53分、相馬とのマッチアップ時に石原が痛む。相馬の手が顔に入った模様。

56分、稲垣のライン間での引き出しから、マテウスと内田の連係で右からクロスを上げ切るも、中で合わせられず。2~3人が飛び込んできていた。名古屋はサイドを突破してクロスまでは持ち込めているが、中でどう合わせるかの設計がいまいち見えにくい。

58分、FKの流れから石原が連続シュートも、GK正面。

61分、名古屋がビルドアップからレオシルバのシュートまで。

63分、湘南交代

池田、茨田→タリク、ウェリントン

ウェリントンと2トップに入れ、瀬川をIHに移す。

64分、内田のクロスに柿谷が頭で合わせるも枠外。谷は反応し切れなかったが、外れて助かった。

65分、名古屋交代

柿谷、レオシルバ、仙頭→石田、宮原、阿部

稲垣がアンカーで、宮原が右IHに入る。

石田の投入で名古屋はプレスラインを少し上げたか。

68分、湘南がビルドアップから中央を突破してラストパスを送るもGKがカバー。

69分、ウェリントンとチアゴの迫力あるマッチアップ。

69分、マテウスの天才的なキープから石田が右を抜け出して、マイナス気味の折り返しにマテウスが合わせるが舘がブロック。名古屋が質の高いチャンスを作り出す。

71分、名古屋交代

内田→吉田豊

74分、飲水タイム。互いに選手交代でギアを変える中、ゴールに迫って入るものの、最後のところはこじ開けられない。名古屋はクロスを中でどう合わせるかという課題を解消しつつあり、チャンスの質を上げている。湘南も持ち前の連係から打開を図っているが、相手を外してシュートを打ち切る場面は少ない。一進一退の攻防。

78分、中谷と吉田豊の連係から密集を抜けてマテウスへのラストパスを狙うが、精度が上がらず。抜け出しまでは良かった。

名古屋が前からプレスを掛けてきたときには、ウェリントンがターゲットになってシンプルに前へ送る。

79分、タリクが遠めから思い切って狙ったシュートはポスト直撃。続けてウェリントンが狙い、湘南が攻勢を強める。

81分、田中から柔らかいクロスが上がるが、石田が決死のカバーでCKに逃げる。完全に湘南のターン。名古屋は我慢の時間が続く。

85分。稲垣とチアゴが同時に痛む。ウェリントンとの空中戦に2人が競り合い、味方同士で頭がぶつかってしまった。

湘南が再三のセットプレーで攻め立てるが、名古屋も高さがあり、しっかりとはね返せている。

88分、名古屋がカウンターでマテウスが抜け出し、最後は稲垣のミドル。枠へ飛んだが、谷が落ち着いてセーブ。名古屋は我慢のご褒美といった感じで絶好のチャンスが訪れたが決め切れず。

90分、瀬川がオーバーヘッドで狙うも当たらず。湘南はフリーにはなっているが、決め切るには難易度が高いシュートシーンが多い。

91分、田中を軸にしたマークの外しから、中央で瀬川がシュートまで。ランゲラックの正面。

92分、抜け出しかけた町野とカバーに入ったチアゴ接触で両者が痛む。

93分、湘南交代

町野→大橋

時間も考慮してか、痛んだ町野をすぐに下げる判断。流れを切りたくない意図もあったかもしれない。

 

終盤は湘南が圧倒し、何度もゴール前へ入って迫力を見せたがスコアは動かずスコアレスドロー。名古屋もカウンターや右サイドの突破からチャンスを作り出したとはいえ、勝点3が取れずに悔やまれるのは湘南のほうだろう。名古屋は勝つチャンスもあったが、勝点1は決して悪くない結果。

湘南は多くの時間で主導権を握ったが、ランゲラックを脅かすようなシーンはそれほど作れなかった。「良い試合はするけど勝てない」という湘南のよくあるパターン。ここ数試合は町野が決めることでそれを「勝てる試合」に変えてきたが、この日は町野が前半の決定機を決め切れなかったことが引き分けにさせたといえるか。

名古屋は選手交代あたりをきっかけに、サイド攻撃が活性化し、折り返しからシュートといった場面を何度か作ったが、こちらも決め切れず。柿谷のヘッドが最も惜しいチャンスだったか。押し返す部分での課題はいくらか残ったが、苦しい中でも守り切れる守備は評価できる。守備の粘りがもたらした勝点1。

 

 

個人的MOM

★田中 聡

この日も中盤の底でさすがのテクニックと強度を披露。前線へ上がってラストパスを供給するなど、ゴールに直結するようなプレーも見せたが、得点は生まれず。

 

トピックス

試合終了間際に町野が負傷交代。戦術的な意味合いもあったように見えたので程度は不明。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 山口 智監督 ]
非常に締まった試合ができましたが、最後のところでこじ開けられなかった難題が残ったゲームになりました。ただ、選手はやるべきことはやってくれましたし、全員が同じ意識の中で攻守においてつながった部分がたくさん見られました。選手にも話しましたけど、これを続けることで先は開けると思います。点は取られなくて良かった部分と点を取れなくて悔しい、それに尽きる試合になりました。

--勝点の近い名古屋と戦い、勝点1を分け合う結果になりましたが、この勝点1の意味を山口監督はどのように捉えていますか?
欲を言えば、この間のゲーム(前節・京都戦)のようにこじ開けて、期待に応えたかったです。良いとも思っていないですし、欲深いので勝点3を取りたかったゲームになりました。

ただし選手がやったことに対する値というか、勝点3を得られなかったのは守備はしっかりできていたと思うので、自分たちがそうしてしまったところがある。勝点3を目指すことが自分たちには必要なので、そういう意味では物足りないですけど、これを次につなげないといけないと思います。

--決定機を多く作り出せていたと思いますが、手ごたえはどんなところに感じましたか?
表現の仕方が難しいですけど、回数を多くすることでそのチャンスはおのずと増えると思います。その中でもっと落ち着きが欲しいなというのが正直なところです。点を取りたい気持ちと相手を見ることと、それに対する自分の技術のリアクションはまだまだゴール前で足りないのかなと。セットプレー含め、クロスが単調になって、相手のチアゴ選手の得意なところに自分たちから行ってるところもあったので、その辺でなかなかかみ合わないところが正直、ありました。

ただし決定機をたくさん作れたことは前向きに捉えたいですし、これを続けると選手にも伝えました。悲観せず、前向きに捉えて次の試合に向かいたいと思います。

 

[ 長谷川 健太監督 ]
お互いに同じシステムで、高い位置ではミスマッチもできましたが、押し込むような状態になると、お互いにマッチアップしてズレが生じませんでした。ミス絡みでピンチもありましたが、ただ比較的安定してゴールを守ってくれたのかなと思います。最後は相手が体格の良い選手を前に置いて圧力を掛けてきた中でもきちんと対応できたことは、守備陣がよく頑張ってくれました。

宮原(和也)と吉田 豊がケガから復帰して、少しでもピッチに立てたことは、いまの名古屋にとって大きな戦力が戻ってきたと感じていますし、最低限の勝点1だったと思います。難しいアウェイゲームでの勝点1で取れたので、次のゲームにこの『1』を生かせるようにやっていきたいと思います。

--ビルドアップについて。
なかなか今日は湘南のほうが走る部分をしっかりと対応してきたので、押し込む展開にもっていけませんでした。その中でディフェンスラインの背後を何回か突いて、もう少しという場面も作れました。

ホームの湘南戦は押し込んで逆転する試合ができましたが、アウェイで順位的に下のチームは『3』を取りにパワーを掛けてきます。残留を争うような順位の近い相手ですので、戦うことも難しいというか、逆にミスで危ないシーンもありましたし、そういうシーンを作ることもできないので、選手たちは慎重に戦ってくれたと思っています。

--一挙に3枚を交代させた意図は?
やっと3枚代えられる戦力が帰ってきました。うれしいことです。狙いはインサイドハーフが両チームとも運動量が多いので、そこを少しでも減らしたいとフレッシュな阿部(浩之)と宮原をインサイドに入れて、稲垣(祥)はバランスをとれるのでレオ シルバの体力を考えました。石田(凌太郎)にはもっと走ってほしいと思っていますが、湘南のDFも簡単にプレーをさせてくれなかったので、もっと成長を期待したいと思います。

 

2022 J1リーグ第19節 サンフレッチェ広島vsジュビロ磐田 メモ

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スタメン

広島は前節負傷したヴィエイラが全治6週間で欠場。野津田が出場停止明けで先発復帰、藤井→柏の変更。藤井は今季初めてサブからのスタート。棚田が初のメンバー入り。

磐田は鈴木が先発に復帰。純粋なFWを置かない11人をチョイス。高野、山田、大津が離脱中。ゴンザレスも引き続きメンバー外。

 

流れ

磐田は大森が1トップの位置に入る。大森は保持時はかなり下りてきて中盤の振る舞い。

4分、大きい展開から鈴木がゴール前に入ってシュートまで。力が伝わらずGKがキャッチ。

互いに保持の局面からゴールを取りにいくプランの組み方。広島のほうがトランジションからの速い攻撃も選択肢に入れている印象だが、比較的落ち着いた流れになっている。磐田も受けるだけでなく、いくらかは保持の時間を作れている。

ミラーゲームになっているため、磐田はほぼマンツー気味にマークをつけるが、下りるシャドーのところにはどこまでついて行くか判断に迷っているように見える。

磐田がセットベースの守備を敷くのに対し、広島は前目から追い掛けていく。ただ、強度自体はそこまで上げていない。

10分、山本義に警告。背後のスペースへ抜け出しかけたベンカリファを手で止めた。おそらく直接ゴール方向へ向かわないコントロールになったため、ドグソにはならなかったが、かなり紙一重なリスキーな対応。

15分、広島のゴールキックに前からハメに行く磐田。その流れからPA進入でチャンス創出。ロスト後も素早いカウンタープレスを仕掛ける。

16-17分、塩谷→森島で右サイドを抜け出し、速い折り返しを松本が完璧に合わせるも三浦が好セーブ。広島は柏を下ろして相手WBを引っ張り出し、その背後に森島を走らせた。

磐田は縦横に広く動く森島を捕まえられずにいる。広島はそこを前の起点にした攻撃が多い。

10分を過ぎたあたりからは広島が持って磐田が受ける構図がよりはっきりしてきた。

21分、広島先制、1-0.左からのインスイングFKに荒木がファーサイドで合わせてゲット。ゴールに近づいていく軌道で磐田はGKも出られず、DFも触れずと質の高いボールだった。

22分、飲水タイム。広島がペースを握っていた中で先制に成功してそのまま飲水タイム。磐田も受ける展開が続いたとはいえ、そこまで悪くない流れで来ていたため、悔やまれる失点。個人のパワーだけどゴールまで向かえるタイプがいないので、保持の時間を増やして攻めたいところ。

野津田と松本は縦関係。野津田がアンカーのような振る舞いで、松本はゴール前への飛び出しなど、前線の厚みを作る。

26分、磐田のビルドアップ。山本義を右SBのように押し出して、伊藤とグラッサの2CBで作る。

飲水後からは磐田の保持の時間が伸びてきた。広島は前から取りにいく守備。

30分、遠藤の縦パスから吉長のシュートまで。磐田は大森が0トップのようになるため、一気にスピードを上げるというよりも、中盤で落ちつかせて、敵陣での保持を増やしたいという意図があるか。

32分、磐田の右からのクロスは大迫がキャッチ。トランジションから前向きに奪ってカウンター。磐田は遠藤の縦パスを攻撃のスイッチにしている印象。

35分、磐田が敵陣での保持からカウンタープレスで取り切る。広島は自陣撤退時は5-4-1セットで、ベンカリファはブロックに加わらずにカウンターの起点になれるように準備。

磐田が敵陣でパスを交換しながら、広島の隙を伺う時間が続く。広島は自陣で受ける局面に慣れていないこともあってか、ややずらされやすいようにも見える。

広島は相手ボランチにそのままボランチを押し出してマークをつけるが、そうするとロングボールのセカンド回収に間に合わない。

44分、満田の遠目からのミドル。枠へ飛んだが、三浦の正面。

46-47分、佐々木が持ち運んでから1人でシュートまで。三浦の守備範囲。磐田が持つ展開が続いているが、広島もシュートには持ち込み始めた。

49分、森島が右サイドを抜け出して折り返すも磐田守備陣がブロック。

 

飲水までは広島、飲水後は磐田のペース。ただ、45分通じてしっかりとシュートまで持ち込めているのは広島のほうで、磐田は保持の時間を増やしてもなかなかシュートまでは持ち込めていない。ただ、ストライカータイプを置いていないぶん、むやみに急ぐよりも質の高いチャンスを作り出してそれを確実に決め切りたいという意図なのだろう。20分近くは「ボールを持つ」ことはできていたので、次はそこからどうやって急所へ迫っていくか。広島は中2日での連戦もあるので、いかに消耗を抑えながら試合をクローズしていくか。

 

 

後半

磐田交代

山本義、鹿沼→ジャーメイン、山本康

ジャーメインがシャドーに入り、鈴木が右CBに移る。

46分、左サイドを山本康と小川の連係で攻略してクロスを吉長がファーで合わせるも枠外。WBがファーのターゲット役になる良い攻撃。

後半立ち上がりも磐田が保持の時間を作って攻める構図。広島は奪ったあとはショートパスでつないで自分たちの時間を作ろうとする狙い。

49分、ジャーメインのシュートまで。よりFWに近いジャーメインが入ったことで、シュートまでの道筋が見えやすくなってきた。

50分、鈴木のクロスは誰にも合わず。ただ、ゴール前には3人近く入っており、形自体は悪くない。

51分、大森が座り込む。右足の付け根あたりを気にしている。自力で歩いて外へ出たため、重症ではなさそう。

53分、磐田交代

大森→杉本

広島が保持とプレッシングをハメ始めてペースを引き戻しつつある。

61分、満田の折り返しに森島が飛び込むが合わせられず。磐田は前からプレスを掛けにいくが、下りるシャドーをまったく捕まえられずに起点を作られている。

62分、広島追加点、2-0。野津田の右からのFKを佐々木がニアで合わせてゲット。速いボールをニアでコースを変えられた磐田はなす術ナシ。三浦はノーチャンス。

63分、磐田交代

小川→松本

得点後からプレスの強度を高める広島。

67分、広島追加点、3-0。三浦のロングボールを広島DFがはね返し、そのボールがそのまま森島が拾って決め切った。磐田は全体が整っていない中でボールが早く戻ってきてしまい、遠藤が処理できなかった。

68分、飲水タイム。磐田も善戦し、ジャーメインの仕掛けが加わった攻撃で迫力も少しずつ増していたが、セットプレーと自分たちのミスで失点を重ね、かなり苦しくなった。広島は押し返す時間を作りながらしたたかに追加点を決めた。

69分、広島交代

柏、ベンカリファ→藤井、サントス

点差に余裕が出た広島は、連戦も考慮していつもより早めに交代カードを切る。ただ、もっと疲れていそうな選手がいそうな気がするが…。

71分、磐田交代

遠藤→金子

磐田は4-4-2にシステムを変更。右から鈴木、伊藤、グラッサ、松本の4バック。金子が左SHで上原がボランチへ。

72分、相手左SBを引き出してから野津田→藤井でポケットへ進入したが磐田DFがブロック。

ビハインドで前がかりになる磐田に対して、オープンスペースで効いてくるサントス。

76分、広島が自陣で奪ってから一気にサントスが抜け出し、GKとの1対1を迎えるがシュートは枠外。結果的にオフサイド

77分、広島交代

森島、満田→柴﨑、棚田

棚田はJリーグデビュー。

78分、磐田が保持から杉本が浮いて、ラストパスを受けた鈴木がニアを抜きにいったが、ポスト直撃。磐田はここまでで一番質の高いチャンスだったか。

80分、広島のビルドアップにプレスを掛ける磐田だが、前だけで追う形となってハメ切れず。

磐田はフレッシュな金子を中心に前からの強度を上げているが、全体が押し上げられずに浮いた選手を的確に使われて前進を許す苦しい状況。疲労もあって動き切れないか。

83分、広島交代

荒木→今津

広島は奪ったらシンプルにサントスを目指す攻撃。

85分、藤井のクロスに棚田が合わせるもショートバウンドをうまく当てきれず。

87分、東のタッチラインを沿っていくようなスルーパスに棚田が抜け出してシュートまで持ち込んだがブロックに遭う。

89分、自陣で奪った広島が藤井の個人の推進力で陣地回復。やや強引に止めた上原に警告。

 

決して3-0の点差ほどの内容差は感じなかったものの、広島のしたたかさが上回ったことは事実。磐田はゲームを落ち着かせながら、相手に穴が生まれるのを待つようなプラン自体は悪くなかったが、セットプレーで2点を失ったことは試合を難しくさせた。そしてミスから3失点目を奪われた時点で勝負が決した雰囲気に。ジャーメインが入ってからは、保持のベースに良い意味での強引さが加わって惜しいシーンも見せたが、総じてゴールへの迫力を見せられなかった。ただ、段々と保持の向上は見られているので、今後の戦いには期待。大津の離脱は痛いが、ゴンザレスが帰ってくればまた少し変わるのではないか。

広島は連戦の影響もあって、なかなか強度を上げられない時間もあったが、要所でテンションを上げながらゴールへ迫り、セットプレーから先制に成功。相手のプランを打ち砕けた。1-0で推移するといやな雰囲気もあったが、2点目を取れたことで一気に精神的に優位に立てるようになった印象。早めに選手交代を行い、少しでも休ませられたこともポジティブ。

 

個人的MOM

★森島 司

彼の前線での起点づくりが攻撃の軸に。磐田が前から追っても森島が下りたり、サイドに流れたりすることでフリーポジションに入り込み、逃げ場になった。磐田は試合全体を通じてシャドーを捕まえられずに苦しんだ。トドメとなったチーム3点目も冷静にゲット。

 

同じくシャドーでポイントになり、先制点のアシストをした満田も高評価。荒木が先制点、佐々木が2点目、塩谷が3点目のアシストと全得点に絡んだ最終ラインの3人もお見事。Jリーグデビューの棚田も思い切りの良いプレーで特長を見せた。

 

トピックス

大森が負傷交代。右足の付け根あたりに違和感を抱えた模様。自力では歩けている。試合後リポートによると、裏には戻らず、ベンチでのアイシングにとどまっていたとのこと。

棚田がJリーグデビュー。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ ミヒャエル スキッベ監督 ]
今日のチームのパフォーマンスにはすごく満足しています。3日前のG大阪戦で良いプレーができませんでしたか、今日は自分たちができると証明したと思います。G大阪戦は自分たちのやりたいことや、自分たちを見失っているところがあり、ゴールを奪えませんでした。ただ、そこをしっかり修正できたことが、今日の勝利につながったと思います。

--G大阪戦の敗戦から選手たちのメンタルを立て直すために、どんなことをしたのか。
まずは自分たちの目指すサッカー、集中して速いサッカーをやろうと、もう一度確認しました。G大阪戦で見せた前半30分から35分までのプレーでは、ゲームを支配するためには十分ではないということを再確認しました。また今回は、練習でやってきたことをフィールドでしっかり表現しよう、それができれば自分たちは上でやっていけるレベルにある、ということを確認した。今日はセットプレーから2点取れました。DFが2点取った、DFの選手がストライカーの役割をしたことも、すごく重要な意味を持つと思っています。

--棚田 遼がリーグ戦でデビューしたが、 抜擢の理由と、プレーの評価を。
彼が出場する機会があったことを非常にうれしく思います。(アディショナルタイムを含めて)18分間くらいプレーしましたが、臆することなくプレーできたことは素晴らしかった。トレーニングですごく良いプレーを見せていましたし、この1カ月くらい、すごく成長していました。そこはしっかり評価するべきだと思って今回メンバーに入り、出場機会を得ました。われわれサンフレッチェは育成クラブという使命もあります。自分たちのユースの出身選手を、できるだけ多くトップの試合でデビューさせて輩出していくのは、クラブの求めるところに合ったものだと思っています。

 

[ 伊藤 彰監督 ]
まず、ファン・サポーターの皆さま方に広島まで来ていただいて、勝てなかったこと、勝点を取れなかったことはすごく残念に思っていますし、申し訳ないです。

前半の入りから、われわれがしっかりボールを握り、相手の中盤でのプレッシャーをすり抜けるシーンを作りながら、相手が出てきたところでワイドで勝負することは、ある程度できていたと思いますが、セットプレー1本で相手にイニシアチブを持っていかれたのは、しっかり反省しなければいけない。後半もセットプレーで、ニアのところでやられた。セットプレーで2本やられたことは、絶対に改善できるところだと思いますので、もう1回、次のゲームに向けてやっていきたい。

最後は攻撃に出なければいけないところで裏を取られ、ミスで取られた。広島さんは決定力があり、最後のところでしっかり決め切る力があるのが、力の差を感じたところ。ただ選手たちは、僕が用意したプランをしっかり遂行してくれた。結果が伴わなかったことは僕自身も反省しながら、選手たちと話しながら、次のゲームに向けてコンディションを整えながらやっていきたいです。

--1トップに大森 晃太郎選手、2列目に鈴木 雄斗選手と上原 力也選手を入れた意図は?
相手は[3-4-3]の中盤、ダブルボランチとシャドーで前線にプレッシャーを掛けてくる。ウチの3バックが、どちらかというとマンツーマン気味にプレッシャーを掛けられることをなくす。そこが前半からわれわれのプランだった。晃太郎、ヤット(遠藤 保仁)を中心にボールを動かせたし、最後のところで広島の強固な3バックを崩せませんでしたが、その手前のところまでは行けたかなと思います。

--ジャーメイン 良選手や杉本 健勇選手がいる中で、大森選手を起用した意図は?
中盤で数的優位を作る。あとはCBの真ん中の選手が、晃太郎にどこまでプレッシャーを掛けてくるか、これを見ながらサッカーをしようと。来ないのであれば中盤でボールを握れるし、押し込む時間ができる。そういう意味では、後半の途中まではプランどおりに進んでいたのかなと思います。残念ですが、前半のセットプレーを抑えられていれば、また違った展開ができていたのかなと思う。そこを抑えられなかったのが、われわれの力のなさだと思っています。

マンツーマン気味にプレスを掛けてくる広島に対して、大森を0トップ気味にして保持の時間を作り出すことには成功。ただ、「最後のところで広島の強固な3バックを崩せませんでした」とあるように、ゴールへ向かうところの質が足りなかった。

2022 J1リーグ第19節 ガンバ大阪vs浦和レッズ メモ

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スタメン

ガンバは3日前に行われた広島戦の先発とほぼ同じで、ダワン、山見→奥野、倉田の変更のみ。宇佐美、一森、福田、山本が負傷離脱中。

浦和は前節負傷交代のユンカーがメンバー外となり、小泉が久しぶりにメンバー復帰で先発。犬飼が負傷離脱中。

 

流れ

1分、倉田が遠めから打ってファーストシュート。立ち上がりは積極的な姿勢を見せるガンバ。

ガンバの保持は直近の広島戦と同じような形で、奥野がアンカー役、齊藤がやや右前をうろうろする。

2分、小野瀬が右から内に入って左足でのミドル。西川がはじいてCK獲得。

3-4分、ガンバが前からのプレスをハメ切ってショートカウンターからシュートまで。立ち上がりはガンバがかなりテンションを上げて主導権を掌握。浦和は相手の高強度のプレスになかなか前進できず。ただ、ガンバは中2日での戦いということも含めてやや飛ばしすぎな印象も。

5分、明本がロングボールを収めてスピードアップ。個人のキープ力を生かして自陣から抜け出すことに成功した浦和。

6分、宮本がポケットを攻略して折り返すが、シュートは打ち切れず。

8分、連続トランジションからガンバが攻め切って、最後は黒川のシュートまで。その前の小野瀬のシュートは浦和DFがゴールカバーで阻止。

ガンバは相手のゴールキックに対して、前からプレスを掛ける。

開始10分は、浦和もチャンスは作ったとはいえ、完全にガンバペース。ガンバとしてはこの展開が続くうちに先制したいところ。

10分、西川のフィードから明本が抜け出して一気に敵陣へ。浦和は苦しい中でも明本が前でポイントを作ってくれている。

12分、石毛の至近距離からのパスを顔面に受けた岩尾が倒れ込み、一時中断。

14分、福岡→石毛でライン間を取って黒川のクロスまで。浦和はここまであまり強度を上げず、守備時の選手間の距離も遠いような印象がある。

15分、浦和が自陣で奪ってから江坂を運び役としたロングカウンターへ。前のランニングでうまく右を空けたが、ガンバ守備陣が戻ってカバー。

ガンバはプレスにいかないときは5-4-1セット。全体を下げ過ぎず、ミドルゾーンで構えてからスイッチを入れて一気に押し上げる。

17分、坂本がうまく受けてシュートまで。西川が好セーブ。ガンバは保持の局面でうまくライン間へ刺してから安定して前進できている。浦和はSHが押しあがったところで中盤にスペースが生まれ、ボランチの脇を使われやすくなっている。ガンバの前3枚がうまく間を取って、後ろから差し込めている。

20分の時点でシュートはガンバ9-浦和1(DAZN集計)とガンバが圧倒。

20分、ガンバの前プレ。シャドーがCBを見て、奥野がかなり高い位置まで出てきてアンカーを見る。

三浦からのフィードで左右に展開するシーンが続けて見られる。浦和は取りにいかず、割り切ってブロックを組む。中央を固めながらスライドしていく。

26分、久々に浦和が敵陣で持つ。大畑が上がってクロスを送るも、ブロックに遭う。

27分、飲水タイム。ここまでは完全にガンバペース。浦和は主導権を明け渡していることを受け入れてバランスを整えながらまずは失点しないようなアプローチ。苦しい時間が続いているが、スコアを動かされていないことはポジティブ。

29-30分、浦和が中盤でうまく外して前進し、明本の仕掛けから大久保のシュートまで。浦和はおそらく初めてビルドアップの局面からショートパスでの打開に成功した。

32分、ガンバ先制、1-0。CK守備からロングカウンターへ移行し、坂本が運んで石毛へ。石毛のスーパーラストパスを齊藤がうまくコントロールしてからファーサイドへ流し込んだ。まさに“パーフェクトカウンター”。

35分、坂本に警告。イーブンのボールへのチャレンジの勢いで宮本に足裏を当ててしまった。

37分、右からのFKに岩波が頭で合わせてループシュートのような軌道になってゴールへ向かうも東口がかき出す。

38分、ガンバ追加点かと思われたが、オフサイドで取り消し。またしてもCK守備からのロングカウンターの流れで敵陣へ入り、最後は小野瀬→倉田とつないでネットを揺らしたが認められず。ただ、ガンバの狙いとする形を作れている。

40分、後ろからのロングボールに反応した坂本が岩波とショルツを出し抜いてキープ。個人での推進力も含めてかなり状態の良さを感じさせる。

42分、奥野と岩波が接触し、互いに少し痛める。

44分、柴戸の奪取からショートカウンターで明本のシュートまで。ガンバDFがブロック。

 

ハイプレス、保持、ロングカウンターとさまざまな局面で優位を作り出したガンバが終始圧倒。作ったチャンスの中で最も難易度が高そうなものを決めて先制に成功したが、内容を見れば「1点のリードしか奪えなかった」と感じているかもしれない。

浦和はここまでビルドアップをさせてもらえない試合はあまり記憶にない。明本のキープ力に頼らないとなかなか前進できない展開になり、時間の経過とともに少しずつ外して前進できるようになったものの、満足できる内容ではなかっただろう。また、非保持の局面でもライン間を簡単に使われるシーンが目立ち、攻守両面においてうまくいかなかった。

ただ、ガンバは中2日、そして高い気温で行われていることを考えれば、このペースを最後まで保つことはおそらく難しい。そこで落ちたときにどのように試合が動いていくかがポイントになるだろう。

 

 

後半

浦和交代

柴戸、宮本、小泉→平野、酒井、モーベルグ

前半のほとんどの時間でうまくいかなかった浦和はハーフタイムで3枚替えを敢行。より攻撃や保持の局面に長けた選手を投入。

46分、浦和が自陣のビルドアップから岩尾がうまく抜け出してサイドへ流れる明本へ送ってスピードアップ。ガンバも立ち上がりは高い位置からプレスを掛けにいったが、ここは浦和が上回る。

浦和は岩波とショルツの左右を前半から入れ替えた。

48分、平野に警告。自陣で持ったところで石毛と坂本に挟まれてロストし、テクニカルファウルで止めた。

後半もガンバの強度は継続。あくまでも「前から」の姿勢は崩さない。

50分、酒井→モーベルグで右奥を取る。

得点が必要な浦和は前からのプレスの強度を高める。

52分、ガンバがロングボールのセカンドを回収して敵陣へ。最後は小野瀬のシュート。ガンバはプレスを受けたときはショートパスでの前進にこだわらず、2列目の選手をうまく中盤のスペースで受けさせようとする。

54分、三浦のパスミスから浦和がカウンター。モーベルグが仕掛けからシュートもクォンギョンウォンが冷静に対応してブロック。

58分、ガンバ交代

奥野、黒川→ダワン、藤春

左WBの交代は、浦和が交代で右サイドの攻撃力を上げてきたことへの対応もあるか。

62分、浦和のビルドアップからモーベルグと酒井のコンビネーションで右サイドを抜け出してクロスまで。浦和が組み立てを安定させながら敵陣での保持の時間を増やしている。

ガンバはプレスを掛け切れなくなってきたので、ここからが試合の分岐点になりそう。

浦和はプレスを強めて、前に入ってきたところへの当たりも速い。ガンバはアバウトなボールではポイントが作れない状態。ガンバはパトリック投入をどのタイミングにするかが悩みどころになるか。

67分、浦和交代

岩波→松尾

酒井と大畑を1つ内側に入れた3バックシステムに変更。大久保とモーベルグのWB?

69分、松尾が左のスペースで受けてからカットインシュート。枠外へ流れたが、可能性は感じさせた。

69分、飲水タイム。ガンバは立ち上がりこそ「まだ前から」という姿勢を見せたが、やはり前半から飛ばしたこともあって少しずつ疲弊。60分前後あたりから浦和が保持の時間を伸ばし、ゴールへ迫っていく。

70分、ガンバ交代

福岡、倉田→昌子、髙尾

髙尾が右WBに入り、小野瀬をシャドーへ移す。ガンバは追加点を取るよりも失点をしないことが重要なフェーズに入ってきたため、ビルドアップに長けた(&疲れが見える)福岡に変えて、自陣での耐久力向上に貢献できる昌子を投入。

72分、トランジションから藤春が抜け出してクロスも中と合わず。

ガンバは坂本と小野瀬を2トップ気味に並べる5-3-2に近い守備オーガナイズ。

75分、PA内での江坂と大久保の連係でクロスまで持ち込むも飛び込む選手がおらず。

76分、中盤で石毛が奪ってから坂本がスペースでもってシュートまで。ガンバも苦しい中で攻撃に転じたり、保持する時間も少しずつ作れている。

77分、ガンバ交代

坂本→パトリック

浦和交代

江坂→関根

関根が左WBに入り、大久保がシャドーへ。

82分、ガンバがカウンターで藤春が抜け出すも、1stタッチが微妙に決まらず、遠目から無理やりなシュートに。その前のパスがスーパー。石毛だったか?

83分、クォンギョンウォンが足をつる。交代回数&枚数は使い切っているので、もう代えられない。一度外に出てからピッチに戻る。配置は変えず、そのまま左CBの位置へ。

85分、ダワンに警告。中盤で前を向いた大久保の足を払って止めてしまった。

ガンバは疲労がマックスまできている様子で満身創痍。1点を守り切れるかどうかの勝負。

88分、石毛も足がつる。

89分、浦和がPK獲得。PA内に入り込んだ松尾の仕掛けに我慢できず、切り返しに対して足を払ってしまった。

91分、浦和同点、1-1。ショルツがPKを決めた。データどおり左へ蹴って東口も方向は読んだが、届かず。声出しが解禁されていない中で鳴り響く浦和のチャント。

得点後も浦和が攻勢を強める。

94分、東口に警告。リスタートを邪魔しようとした松尾に報復ととられかねないプレーを行った。おそらく接触自体がなかったため、カードの色は黄色にとどまったか。浦和が押し込めていたので、松尾も余計なことをして流れを切った印象。

95分、酒井に警告。左サイドに流れたパトリックと酒井の競り合い。パトリックが当たり勝って抜け出しかけたところを酒井が手を使って阻止。

97分、ロングボールのセカンドを拾って関根がシュートまで持ち込むが、東口の正面。

終了のホイッスルと同時に倒れ込む両軍の選手たち。まさに死闘。

 

前半はガンバが圧倒し、後半はガンバが落ちるとともに浦和のペースに。ガンバは前半に得た1点のリードを守り切るプランに入ったが、最後の最後で我慢しきれず。三浦がファウルを冒してPKを献上してしまったが、FPの中で唯一3試合連続フル出場で確実に疲労がたまっていたはず。彼の好守に助けられるシーンもあり、責められないだろう。

浦和は戦術的に岩波を下げるなどかなり攻撃的な布陣にかじを切った中で追いつくところまではいけたが、勝ち越しまでは至らず。浦和サポーターはブーイングで反応。

 

 

個人的MOM

★石毛 秀樹

先制点のアシストは「スーパー」の一言。攻撃での起点になる働きや、守備での奮闘に加え、やはりチームとしての攻撃のクオリティー向上に大きな貢献を果たした。中2日が連続する連戦の3試合目で、先発を続けていた中、フル出場で戦い抜いたことも評価に値する。

 

広島戦に続き、最前線での起点作りやゴールへ向かっていく推進力を見せた坂本、ビルドアップで違いを見せた福岡、右サイドで攻撃を活性化させた小野瀬らも高評価。

 

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 片野坂 知宏監督 ]
連戦でもちろん暑さもありますし、中2日の大変な状況の中、ホームの2連戦。前節は広島に勝点3を取ることができ、今日も浦和さん相手になんとか勝点3を取りたいという思いで、準備してきました。結果から言えば勝点1。1-1で勝点3を取ることはできなかったんですけど、ただ、こういう状況の中、選手は本当に最後までタフにハードワークして戦ってくれたと思います。特に前半は素晴らしい内容でしたし、相手を上回っていたと思います。そして、先制点を取ることができ、やはり前半のうちに2点目が欲しかったなと思います。後半、もちろん浦和さんもビハインドの中で、選手交代や戦い方もまた、策を練って来られるだろうなと。そして、ベンチメンバーもクオリティーの高い、スピードのある選手もいますし、外国籍選手もいる中では、やっぱり1点では勝つことはできないかもしれないというところで後半も追加点を狙いました。ただ、なかなか思うように攻撃のところでのパワーが最後出なかったかなと。そこはやっぱり連戦ということもあったと思いますし、1点リードしている中で、最後までそれを守り切るというところに選手は力を注いでくれたところだったかなと。それで守り切って1-0で勝つことができればベストだったんですけど、残念ながら同点に追いつかれて勝点1で終わりました。ただ、私自身は非常にポジティブですし、選手を称えたいと思います。次の湘南戦、そしてその後も、中2日でまた川崎戦と、アウェイが続きます。けど、しっかりコンディション、そして選手の気持ちを奮い立たせて、ホームで負けたリベンジを果たせるようにしっかりと準備をして、勝てるゲームをしていきたいと思います。

--得点をアシストした石毛 秀樹は攻守で素晴らしいプレーを見せ、初めてリーグ戦でフル出場でしたが。
非常に良かったと思います。前節の広島戦でも途中交代になりましたけど、良いパフォーマンスでした。今日も浦和さん相手にしっかりとチームの狙いの中で、そしてヒデ(石毛)の良さを発揮してくれたと思います。ああいうアシストのボールだとか、パスというのは、非常に良いものを持っているので、それが出たのは良かったなと思います。90分決してできない選手ではないと思いますし、むしろ、しっかりできる選手だと思います。またチームに貢献できる準備をしてほしいなと思います。

--2点目は取りたかったと思いますが、最後ああいう展開になったのは、ある程度疲労があって押し込まれる想定の中での交代だったのでしょうか。
想定内ではないですね。やはり前半の戦いを後半も続けたかったですし、後ろの選手を入れて、いま言われたように守備的に、と思われるかもしれませんが、選手たちの疲労が見えていました。後ろの選手は福岡(将太)にしても足をつっていましたし、黒川(圭介)にしても連戦の中で少し疲労が見えました。奥野(耕平)のところはですね、調子はすごく良さそうに見えたんですけど、やっぱりダワンが中盤のところで球際だとか戦ってくれる選手なので、そういう良さでもっともっとチームに勢いが出ればなと。あとは攻撃のカードでパトリックか山見(大登)かというところ、本当は疲労がなければ、2人とも出したかったですし、最後ギアを上げて2人の良さの中で2点目というところも狙いたかった。ただ、交代カードを最後1枚しか切れないというところでは、今回はパトリックをチョイスして、同点になってからも、セットプレーを含めて、なにかパト(パトリック)の良さが出ればなと狙っていたんですが残念ながら勝点1に終わりました。

 

[ リカルド ロドリゲス監督 ]
前半は苦戦しました。いくつかカウンター気味にゴール前まで運ばれましたが、いずれにしても、球際やインテンシティー、強度のところでは前半はガンバがすべて上回っていたと思います。 後半は(選手)交代と修正をする中で、前半よりも改善されました。多くはなかったですが、危険なプレーも前半よりは増えましたし、最後のところで勝点1を獲得しました。PKによる同点ゴールで、勝点が増えたことは良かったですが、最後の関根(貴大)のシュートが入っていればというところでした。

--中2日のガンバ大阪がこれだけ高い位置からプレスに来ることは想定外だったかもしれないが、前半は立ち位置がうまくとれなかったのか、ボールコントロールなど技術的な問題があったか、どちらと感じているか。
正直なところ、両方あると思っています。ガンバが激しく前から来ることは想定していましたが、それに対して球際をもっていかれました。ライン間にも人が来るDFでしたので、前線を1枚増やして相手のCBが前に出てきづらくしながらスペースをうまく使っていこうとしました。

 

2022 J1リーグ第19節 FC東京vsアビスパ福岡 メモ

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スタメン

東京は安部が前節の負傷により欠場。林、トレヴィザンが負傷離脱中。

福岡は永石が初先発。ボランチが中村→田邉、FWがフアンマ→ルキアンに変更。

 

流れ

立ち上がりからテンションを上げて前から強度を持ってプレスを掛ける福岡。2トップが内側を切りながらCBへ寄せていく。

東京は簡単には捨てず、CBの切り返しやGKへのバックパスで作り直そうとする。

福岡はプレッシャーを受けたら無理せず前へ蹴る。福岡は保持にこだわらず、敵陣でのプレータイムを増やすこと、プレッシャーを掛けた流れでショートカウンターを狙うことをプランとしているか。

6分、森重が切り返しでプレスを外し、逆サイドへ展開。福岡もスライドが早い。

8分、中村が右サイドを駆け上がってクロスまで。その際にももうらを抑えて座り込む。ハムストリングのトラブルか。すぐにバングーナガンデが準備。

10分、東京交代

中村→バングーナガンデ

紺野が大外担当で、長友はインサイドサポートに入っている。

12-13分、松木の左下りサポート。中盤の選手の移動でビルドアップに変化をつける。

13-14分、福岡が左サイドのコンビネーションで志知が抜け出すも長友が対応。

15分、福岡先制、0-1。前嶋からのインスイングクロスをファーで山岸が折り返し、ルキアンが詰めてゲット。

17分、森重の斜めの縦パスを紺野が引き出して前進。左右両サイドともに、SBが大外を上がって、WGがインサイドの縦パスのコースを作る動きがみられる。

20分、トランジションの連続から東京が縦に素早く攻める。

21分~、トランジションからオープン気味の展開に。

22分、クルークスが接触で痛める。

25分、奈良のパス(クリア?)ミスを紺野が拾って縦の仕掛けから折り返しまで。

東京は保持は東慶がアンカーの4-1-2-3、非保持は渡邊がトップ下の4-2-3-1に近い形に見える。

27分、クルークスのタックルをひざに受けたバングーナガンデが少し痛む。クルークスに警告。

東京が持って福岡が受ける構図が続く。福岡は1点取ったこともあって、前からのプレスはやや弱めた印象。ただ、球際への寄せの強度は落とさない。

32分、永井が座り込む。自陣へ戻って守備をした際に志知との接触でひざに負荷がかかった模様。プレーは続行。

33分、松木が良い出足から高い位置で奪ってから自らシュートまで。

35分、山岸の落としから田中が仕掛けてクロスまで。ゴール前で1人待っていたルキアンには合わず。

福岡CBはディエゴのポストに対してかなり激しく寄せる意識がある。

37分、福岡がロングカウンターからオープンを作り出して田中のシュートまで。東京は一度は敵陣で長友がうまく対応したが、抜け出されてスペースを突かれた。

37分、ディエゴのシュートは永石が落ち着いてセーブ。永石はこの日初めてくらいの仕事?

東京はボール保持の時間こそ長く作れているが、前進の手段が見つからず、ハーフウェイラインより前になかなか進めない。

ディエゴがかなり低い位置まで下りてくるようになってきた。かなりストレスが溜まっている様子で、勝手にチェイシングを始めたりと1人の判断で動くシーンが目立つように。

 

45分を通じて東京が持って、福岡が受けるという構図が続いた中、福岡が敵陣でのクロス攻撃から先制に成功。無理に前に出る必要がなくなった福岡はバランスを整えながら球際に出ていってカウンターを狙う。東京は前進の術を前半終了まで見いだせず、逆に福岡が前向きで奪ってカウンターに出ていく回数を増やした。DAZN集計でシュート数は互いに3本ずつと、あまり抑揚のない展開だったが、福岡のほうがチャンスの質は高く、主導権を握っているのも福岡。東京はボールをもって攻めているというより、持たされているという印象のほうが強い。

 

 

後半

東京交代

永井→レアンドロ

1点ビハインドのため攻撃的なカードを切ったことに加え、永井は前半に少し痛めるシーンがあったため、それの大事をとったこともあるかもしれない。

福岡交代

クルークス→金森

クルークスは警告をもらっていたので、激しい守備を続ける上でリスクを考えたのかもしれない。

46分、田中のインスイングクロスにルキアンがファーで合わせるも枠外。バングーナガンデが後ろからついてフリーにはさせず。ルキアンは後ろから押された(つかまれた?)といったようなアピール。

48分、東京同点、1-1。強いパスを松木がフリックして紺野が抜け出し、シュート。一度は永石が止めるも、詰めたレアンドロが二度目を押し込んでゲット。

51分、バウンドしたボールに足裏を向けてチャレンジした森重に警告。

53分、そのファウルで得たFKを志知が直接狙うも枠外。

54分、福岡が右サイドを抜け出してから折り返すも東慶が戻ってきてカバー。

56-57分、ディエゴ→レアンドロでカウンターを狙うも福岡DFがついていってカバー。

57分、福岡が自陣で奪ってから一気にロングカウンター。ルキアンがポイントを作ってから最後は金森が狙うもスウォビィクが好セーブ。

59分、東京が中央のコンビネーションからバングーナガンデが抜け出すも永石がカバー。こぼれ球をレアンドロ→渡邊で狙うも枠外。東京が狙ったようにチャンスを作れるように。

62分、東京逆転、2-1。CKのこぼれ球を紺野がPA外からボレーで振り抜いて逆サイドの角に突き刺した。

相変わらず福岡CBはディエゴに徹底マーク。手を使って倒してでも起点を作らせたくない様子。

64分、福岡交代

田中→フアンマ

フアンマをFWに入れ、山岸を左SHへ移す。

66分、福岡の右からのFKをフアンマが合わせるもGK正面。ただ、いきなりフアンマ投入の意図が出たようなシーンだった。

67分、バングーナガンデが足を気にしているとのリポートあり。

69分、東京がCK守備からロングカウンターに出て、渡邊→レアンドロで決定機もレアンドロ無人のゴールへ流し込めず。結果的にオフサイド

70分、東京交代

ディエゴ→アダイウトン

ディエゴは違和感か疲れか不明だが、交代前に座り込んでいた。アダイウトンが左WGに入り、レアンドロが頂点に移る。

72分、アダイウトンが粘ってラストパスを出し、レアンドロが抜け出すも永石のカバーが間に合う。東京が保持やカウンターでチャンスを作り出す。

73分、福岡が相手PA内で混戦を作ってから、PKを獲得。木本は一度目でクリアし切れず、フアンマへのチャレンジでファウルを取られる。ボールへチャレンジできており、接触も弱かったのでかなり厳しい判定には見えるが。

77分、福岡同点、2-2。フアンマがPKを落ち着いて決めた。

福岡はPK獲得前に渡を準備していたが、得点を受けて交代をやめた模様。

80分、福岡交代

ルキアン→渡

下げる選手を変えた可能性はあるが、結局渡は入れることに。

福岡が左右からのクロス攻撃で得点を狙う。右は前嶋、左は志知がクロス役で、ほかの選手はゴール前に入って人数をかける。

84分、CKに宮がファーで合わせるもGK正面。

85分、福岡がコンビネーションでポケットを取るも、東京がブロック。

85分、東京交代

東慶、紺野→青木、三田

同点後から福岡がプレスの強度を上げて高い位置から追うようになる。

アダイウトンは左に張っているよりも中央寄りにいる場面が多くみられる。

87分、福岡交代

田邉→中村

後半追加タイム異例の10分。

披露が感じられる中、互いに1点を求めてオープン気味な展開に。福岡はクロスから、東京は前線のスピードとコンビネーションで打開を図る。

森重が足をつっている様子。

96分、東京がバングーナガンデのパスからロスト。福岡が縦に速く攻めてフアンマがシュートまで持ち込むも森重がブロック。森重は先ほど足をつっていながらも決死のディフェンス。

97-98分、松木が中盤で1枚剥がしてから相手PA内で混戦を作り出して三田がシュートまで持ち込むも永石が好セーブ。

 

互いに勝点3を目指して攻めた中、勝ち越し点は生まれずに引き分け。前半は福岡が、後半は東京が主導権を握ったようなゲームだった。どちらもビハインドを背負いながら勝点3を取れるチャンスがあっただけに、悔しさ半分、勝点1を取れて良かった半分といったところか。

東京目線だと、ほとんどなにもさせてもらえなかった前半を1点ビハインドでとどめられたことは大きく、後半の2点も狙いどおり崩したというよりはイレギュラーな形や、スーパーなフィニッシュからこじ開けたもの。内容にはまだまだ課題が残ったといえる。

福岡は前半は完全にプランどおりに進められただけに、前半で1点しか取れなかったこと、後半にひょんなことから失点が重なってしまったことは痛かった。ただ、多少判定に恵まれたとはいえ、PKで追いついて勝点1を取れたことは東京と同様に悪くないはず。ただ、最後まで勝点3を取れる展開でもあっただけに、長谷部監督は悔し気なインタビューだった。後半でエネルギーが落ちてしまい、押し込まれたことが失点の原因の1つに挙げられるが、理由はどこにあったか。

互いにGKの好守も光った。初先発の永石は、2失点こそ喫したが、勝ち越しを許さないセーブで勝点獲得に貢献。

 

 

個人的MOM

松木 玖生

U-21日本代表の遠征から帰ってきてから2試合目の出番でフル出場。安部が離脱している中、彼が中盤の強度を高めてくれることで全体が締まる。カウンターに出ていく局面、オープンスペースで守らなければいけない局面においてしっかりと顔を出して存在感を示した。

 

トピックス

中村帆高が負傷交代。おそらく肉離れで中長期の離脱が予想される。

意外にもフアンマが初ゴール。

ルキアンは今季挙げた全3得点のうち、すべてがFC東京戦でのゴール。

 

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ アルベル監督 ]
前半は戦術的なミスから相手の得点が生まれてしまいました。いつもはしっかりとボックスアウトして守ることができていましたけど、あの場面ではそれができておらず、失点してしまいました。(中村)帆高のケガも影響して、ドタバタした前半になってしまった。先制を許したあと、福岡がスペースを埋めてくる中でうまく打開することができなかった前半だったと思います。あそこまでスペースを埋められてしまうと打開することは簡単ではありません。

後半はインテンシティーを上げてプレーすることができました。そうすることによって相手のカウンターを受ける可能性は高まる訳ですが、リスクを冒して攻撃に行き、逆転することができました。2-1のあとも3-1にしてゲームを終わらせるチャンスを多く作ることができていました。さらに2-2になってからも3-2にするチャンスがありましたが、残念ながら決め切ることができませんでした。

--前半の出来はどう映っている?
アビスパさんの本当に危険なところは、先制されたあと難しくなるということ。アビスパさんはスペースを狭めて守備をするのを得意としているし、そこからのカウンターが彼らの武器です。だからこそ、先制点を彼らに許すと得意な試合展開になってしまう。先制点を入れられたあとに、私たちはボールを失うのをおびえてプレーしていたと思います。前半はそれゆえに期待するようなプレーができていなかったと分析しています。

ハーフタイムにもっと大胆にプレーしようと伝えました。レアンドロを投入して、ライン間でうまくプレーしてくれたと思います。レアンドロが中央でプレーすることで左サイドの幅は(バングーナガンデ)佳史扶に取らせるようにしました。リスクをとる攻撃をすることで相手にカウンターを受ける可能性は高まりましたが、2-1から3-1にできる、トドメをさせる可能性があったと思います。ただ、そうできずにPKで追いつかれたのは残念なことです。重要な勝点1ではあるが、勝点3を取りたかったのが正直な気持ちです。

 

[ 長谷部 茂利監督 ]
前半は良い戦いをして先制しましたが、追いつかれて逆転されて、最後にわれわれが追いついた。流れが行ったり来たりのゲームだったかなと。相手さまどうこうではなく、自分たちの力が充実していない、失点しなくてもいい場面での失点や、得点できそうな場面で2点取れたことは良いことですけど、もう1点取れたらという部分ですね。シュート数も相手を上回ったのでひさびさにゴールに迫れたと思っています。

--勝点1の評価は?
最終的な自分たちの目標に向かうためには重要な勝点1だと思います。点数で言えば負けている中で、最後に追いついての勝点1だった。先制点を取った段階ではもったいないと言えますけど、逆転されて追いついた最後の時間帯で言えば、うまく勝点1を取ったと見ています。それが最終的な順位につながると思います。われわれは開幕戦から最後34試合終わったときにどこにいるかをイメージして試合に臨んでいるので、そこにつながればいいなと思います。

--先制してから逆転される展開は2年ぶりだと記憶しているが、そこからの選手のメンタリティーはどう映った?
後半の頭に失点をしてしまったが、そこは私の送り出し方が良くなかったかもしれません。ただ、選手たちは2失点をしたあとに3失点目をせずに追いついたところは、こちらから何かを施したわけではなく、自分たちで顔を上げて攻撃の圧を高めて、リスクを冒しながら攻撃できていたと思いますので、評価できると思います。

--後半に失点が多いが?
共通していると言えば時間帯ですかね。プレーそのもので言えば、もう少し連動した、意図した形でボールを取りにいく部分もあるし、取ったと思えた瞬間で取れていなかったり、取ったボールが相手に行ってしまったりすることをなくすように改善していかないと、同じことを繰り返していくと思う。そこをもっともっと追求していきたいと思います。

 

2022 J1リーグ第15節 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島 メモ

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スタメン

ガンバは中2日での連戦が続くこともあってターンオーバー。

広島は野津田が出場停止で塩谷が久々にボランチへ移り、野上が先発に入る。

 

 

流れ

1分、相手が前線へ送ってきたボールをはね返してからのセカンド回収から石毛のラストパスに坂本と山見が抜け出し、大迫が飛び出してカバー。そのこぼれを拾って無人のゴールへシュートを狙うもDFがゴールカバーでクリア。

2-3分、右サイドをワンツーから打開し、最後は塩谷のミドルまで。互いに惜しいシュートチャンスを1つずつ作り出した。

立ち上がりからかなり積極的にプレスを掛けていくガンバ。マンツーで分かりやすくするための3-4-2-1採用か。

広島が保持してガンバが受ける展開。ガンバはセットできた状態からは一気に前に追っていくが、一度自陣へ入られたらボールへプレスを掛けながらも後ろが動きすぎないようにバランスを取っている印象。山見はサイド深くまで戻らずに、カウンター移行へ備えているようなポジショニング。

8分、松本が背後に抜け出すも東口がカバー。松本をボランチに入れるとこの抜け出しの攻撃が加わる。

8-9分、ガンバは保持から福岡が右サイドを上がってきてクロスまで。それを拾った広島が藤井の陣地回復からカウンター。ダワンが遅らせてから、中盤で食い止める。藤井としては敵陣でファウルをもらうところまでいけたので十分。

広島はカウンタープレスの強度が非常に高い。ガンバはトランジション時に複数の方向から囲まれないようなアプローチが求められる。

11分、広島のビルドアップに強く出ていくガンバ。下りた塩谷にダワンがついていって激しく寄せる。プレッシングのキーマンになるのはダワンの奪取力。

12分、ガンバがプレスから奪って、山見がポイントを作り、小野瀬の仕掛けまで。広島もやらせず。

坂本は背負って受けるようなタイプではないので、競り合いが生まれるようなボールを入れてしまうと簡単に跳ね返される。

14分、サントスにシンプルに入れて、こぼれ球を東が回収して前進。

17分、ガンバが坂本のプレスでスイッチを入れてサントスvs三浦で取り切って回収。

18分、左サイドでの連係から黒川のクロス。それが流れたあと、右からは福岡のクロスが上がってくる。

19分、広島がオープンを作り出して、森島→満田で背後を狙うが、東口がギリギリでカバー。

21分、広島がビルドアップから中央経由でスペースをもらった藤井に預け、最後は森島のシュートもガンバDFがブロック。

23分、飲水タイム。やりたいことができているのは広島のほう。組み立てからスペースを作り出してスピードアップしていく形や、カウンタープレスで相手に攻撃の時間を与えないアプローチができている。ただ、ガンバも前プレスで奪えているシーンがあり、縦に速い攻撃とサイドを使った攻撃でゴールへ近づく場面を作れている。

27分、左での組み立てから満田がPA手前あたりで受けてクロスまで。

28分、石毛が仕掛けてゴールへ向かうが、大迫がカバー。DF2人を相手に果敢な仕掛けを見せて可能性は感じたが、そう簡単には抜けず。

ガンバは保持にダワンがアンカー位置に置き、齊藤を右でウロウロさせる。

31分、右サイドでのワンツーから藤井の抜け出しを狙うが、黒川が戻って対応。広島は藤井のスプリントの速さを生かそうと、この形を何度も狙っている。

ミラーゲームの中で齊藤がベースポジションから外れた位置でウロウロするので、ガンバの保持はそこが浮きやすい。

35分、ガンバ先制、1-0。ガンバが保持の時間を増やした流れで、齊藤の右からのクロスを大迫がはじき、そのこぼれ球を拾った黒川が対面の選手を外してファーサイドへ突き刺した。ガンバは受ける展開が続いていた中、我慢して自分たちの時間を作り出し、ボールを持てるようになったタイミングで得点まで奪い切った。

38分、ガンバ追加点、2-0。ガンバが保持からオープンを作り出して齊藤のシュートまで。ポストをたたいてしまうが、セカンドを回収し、ミドルを狙うとこぼれが坂本の下にわたって、GKとの1対1を冷静制した。

広島は時間の経過とともにカウンタープレスと、プレスの強度が落ちてきた印象。ガンバは落ち着いてパスを回せるようになってきている。

46分、満田のフリックからサントスが抜け出しかけるが、サントスのファウル。

 

序盤は広島が切り替えのスピードを高めて自分たちの時間を多く作り出したが、ガンバが受ける時間帯を我慢して守り切ると、30分過ぎからは徐々にガンバペースに。広島は序盤に飛ばしていたこともあり、強度が徐々に落ちるとボールを奪えなくなった。多少のアンラッキーはあったにせよ、失点まで結び付いたのにも理由があり、ガンバが粘り強さを勝負強さを見せた前半だった。ターンオーバーでフレッシュな選手を使ったガンバ、メンバー固定で連戦を戦う広島という構図で、ここまではガンバの戦略勝ちと言える。

 

 

後半

広島交代

野上、サントス→ヴィエイラ、ベンカリファ

2点を追う広島は控えのFW2枚を一気に投入。塩谷を右CBに入り、松本がアンカーの3-5-2に変更。

46分、藤井→森島でPA手前まで入り込み、ベンカリファのシュートまで。

立ち上がりは広島ペース。

48分、トランジションから広島のカウンター。中盤での激しい攻防を繰り広げる。ガンバは保持からのトランジションでバランスが整っていないことが多く、ダワンにもやや疲れが見えるので、バイタルが空いてスペースが生まれやすい印象。

49分、敵陣まで持ち運んできたクォンギョンウォンがミドル。遠目からだったが、可能性を感じる強烈なシュート。

50分、ガンバ交代

山見→倉田

ケガではないが、違和感程度のアクシデントがあったかもしれない。

52分、坂本が左を抜け出して倉田へ預けてシュートまで。

53分、佐々木の浮き球ラストパスに満田が抜け出すも合わせきれず。触っていれば1点といったような質のチャンス。

54分、ガンバがビルドアップで相手2トップを外し、縦パスからスピードアップして黒からのアーリークロスまで。広島は2トップで3バックを追ってくるため、ガンバは片方のサイドに寄せておいて逆へ届ける作業ができれば前進できる。

広島は立ち上がりこそテンションを上げて入れたが、徐々にガンバペースに変わってきた。

56分、ガンバが右からのFKをニアで合わせるも大迫の正面。

57分、藤井が1対1で抜き切ってクロスを送るも、ガンバも落ち着いてはね返す。

保持でもトランジションでも坂本がうまく起点を作っている。

前半は広島のカウンタープレスが目立っていたが、後半はガンバのプレスバックのスピードが際立つ。

60分、ガンバ交代

黒川、石毛→藤春、髙尾

髙尾が右WBに入り、小野瀬がシャドーに移る。

64分、ベンカリファと満田のコンビネーションでPA内まで入り込むも、三浦が我慢しながら巧みにシュートブロック。ベンカリファ投入の効果が見られたようなシーン。

65分、広島交代

満田、東→柴﨑、柏

68分、広島の右からのFKに荒木が頭で合わせて強烈なシュートが飛ぶも枠外。

68分、飲水タイム。立ち上がりは広島がテンションを上げて入り、ガンバの切り替えのスピードが高まると徐々にガンバペースに。ただ、広島も選手を入れ替えながら全体のエネルギーを高めて再び押し始めている。

71分、広島がヴィエイラと柏のコンビネーションからシュートに持ち込むも東口の正面。ガンバは「出ていけない」のか「出ていかない」のかは分からないが、やや受けすぎている印象。広島はヴィエイラとベンカリファの明確なターゲットタイプがいるので、あまり重心を下げ過ぎたくないところだが。

72-73分、塩谷がミドルを狙うも枠外。塩谷のパンチ力は可能性を感じさせる。

73分、ガンバ交代

坂本、福岡→パトリック、昌子

ガンバは交代回数をすべて消化。

76分、小野瀬に警告。遅延行為。

77分、広島交代

松本→青山

ガンバはパトリックが入ったことで、シンプルな競り合いで五分の勝負ができるようになり、セカンドを回収できる確率が高まった印象。

79分、ガンバがPA内へ入り込み、小野瀬が1人交わしてシュートまで持ち込むも大迫がビッグセーブ。かなり至近距離からのシュートだったが、驚異的な反応で止めた。ガンバはとどめを刺しきれず。

80分、CKの競り合い時にヴィエイラが痛める。膝のあたりを抑えている。突っ張った足に昌子が乗りかかるような形になり、膝に負荷がかかったか。

ヴィエイラはプレー続行不可。広島は交代回数を消化済なので、代わりの選手は入れられない。残りの時間は10人で戦うことに。

85分、小野瀬の仕掛けから藤春がボールを引きとってシュートもポスト直撃。角度がかなり狭くなったが果敢に狙った。

87分、トランジションの連続から藤井がポケットから速いクロスを入れるも合わず。

ガンバはパトリックだけ最前線に残し、割り切って守備→奪ったらシンプルにパトリック狙いで時間を作るプラン。広島は1人少ない中でも果敢に攻めていく。

92分、自陣での安易なパスミスで広島が奪ったが、倉田がテクニカルファウルで止める。倉田に警告。後ろにカバーがいたのでドグソにはならず。

94分、ガンバが自陣からのロングカウンターでパトリックらが出ていくも森島が懸命に戻ってカバー。

 

最後は広島が攻勢を強めてゴールへ迫ったが、ガンバも最後まで守備陣が奮闘を見せて完封。広島はいつもと比べて強度が落ちる時間帯が長くなった印象で、落ちた時間帯にペースをつかんだガンバが2点を奪って勝利。連戦で迎えた一戦で、広島はほぼ固定、ガンバは思い切ったターンオーバーとやり方が分かれた中、結果として広島のメンバー固定という懸念材料が悪いほうに出てしまった。ガンバは苦しい時間帯も守備陣が粘りの対応を見せて守り抜き、限られたチャンスを決め切る勝負強さを見せられたことが大きい。好調の広島を相手に出場機会が限られている選手を起用したことが、選手の力を引き出したように感じられるゲームになった。

 

個人的MOM

★坂本 一彩

メンバー外が続いた中で巡ってきた先発のチャンスを生かしてゴールを記録。また、ゴール以外にも積極的にゴールを目指すプレーを見せ、サイドに流れて起点作りも。意気込みが良い方向に表れていた。

 

同じく久しぶりに先発のチャンスを得た福岡もビルドアップで違いを見せ、保持の局面で貢献。我慢の時間が続いた中で三浦の粘り強い守備も光った。

 

トピックス

ヴィエイラが負傷交代。膝に負荷がかかり、靭帯系にダメージがいったか。

ガンバは連敗4でストップ。一方、広島は連勝4でストップ。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 片野坂 知宏監督 ]
今日は広島さんにコロナの陽性者が出て、延期になった水曜日の連戦の中のゲームでした。広島さんも中3日、われわれは中2日、そしていまのチーム状況は真逆というか、広島さんは連勝して勢いに乗っているし、われわれは連敗して非常に悔しい思いをしている状況の中での水曜日のナイトゲームでした。そして唯一、今日のJリーグの試合であった中、いまわれわれが置かれている状況の中で今日勝つこと、勝利するということを目標として、強い広島さん相手に2-0というクリーンシート、そしてしっかりと勝点3を取ることができた。本当に選手が奮起してくれましたし、いまわれわれがトライしているサッカーを最後まで集中力高く、ハードワークして、切らさずに良く戦ってくれたと思います。本当に選手に感謝しています。

そして、そういう状況でも本当に選手もなんとかホームで勝とうという一体感を持って、プレーしてくれました。その姿勢が今後もまたこういう良い成果につながり、最後まで粘り強く戦えるように、そしてまた次のゲームは中2日でホームで強い相手の浦和さんですけど、またホームで喜び合えるように良い準備をして、大変な連戦ではありますけど、勝てるゲームをできるように準備していきたいと思います。

--守備の部分であまり遠く追いかけないように見えました。そしてショートカウンターがたくさん出せたと思いますが、チームに伝えていたことを教えてください。
どこまでプレスに行くかというのは、ピッチに出ている選手がプレッシャーに行くときにはこういうプレスをしていこうねという話はして準備はしてきました。それで行けないときには、自分たちがどういうふうに守ろうかというのを提示した中で準備してきました。そして行く行かない、行けるか行けないかという判断を選手の中でコミュニケーションを取りながら、合わせながらやってくれたと思います。

ショートカウンターも良い守備から良い攻撃というところでは、狙っていた1つの攻撃でもあったので、そういう形が出たのも非常に良かったと思います。今後も狙いはある中でしっかりと良い守備と良い攻撃、そしてハードワークというところを継続してできるようにしていくことが次につながるかなとは思います。

--札幌戦ではなかなか落ち着いたボール保持ができなかったですが、今節はそういう時間が作れたのも大きかったと思います。改善した点は?
おっしゃるとおり、今日のゲームはしっかりとボールをつなぐことができたこと、その要因が1つあると思います。それは広島さんがこの連戦の中、いつものリーグ戦であれば、大体[3-5-2]で来る傾向があったので、[3-5-2]で準備しました。ただ、ゲームの流れだとか、出てくるメンバーによっては[3-4-3]というのも想定内でした。そして試合の前にメンバーが出て、[3-4-3]での動かしのところを少し自分が合わせるような形でチャレンジさせて、それがうまく功を奏した、ハマったというところと、選手もその狙いの中でしっかりとポジションを取りながら、攻撃でもハードワークして、動かす勇気を持ってやってくれたと思います。

特に今回久しぶりに先発で出た福岡 将太の動かしというのは非常にチームにとって良かったところ。ボールをしっかりとつなぐことができたことがまた良い攻撃につながった部分もあると思います。

 

[ ミヒャエル スキッベ監督 ]
今日はG大阪が2-0という結果でおめでとうございます。最初の30分、35分に良い戦いをできていたのですけど、G大阪の方が良いタイミングで2点を取ったということだったと思います。ただ、G大阪は非常に強い守りで最初から最後まで守り倒したという印象が強いです。われわれも75分ぐらいまでは攻め続けることができたのですけど、最後の方は少し相手にカウンターでチャンスを与えてしまったように思います。ただ、それまで自分たちのチームは75分にドウグラス ヴィエイラが負傷退場になってしまったあたりまで、1人少ないながらも最後までゲームを戦い続けたことは称賛に値すると思います。

ドウグラス ヴィエイラに関して言うと、ひざのケガで次の試合まで1カ月ということになるかもしれませんが、彼の回復を祈ることと、次の試合からしっかりもう一度やっていこうと思います。この敗戦はもちろんわれわれにとって痛いものですけど、選手を1人失ったのがさらに痛手だと思います。われわれは彼の後ろに寄り添って、彼ができるだけ早く帰ってこられることを祈っています。

--特に最初の失点はミスもあったと思いますが、監督は2失点の要因をどう考えていますか。
前半の30分、35分くらいまでは相手にチャンスを与えないくらい良い守備ができていたと思います。少しアンラッキーなところがあったと思います。長いクロスに対してウチの(大迫)敬介が触って相手にボールが行ってしまった。シュートを打たれて入ってしまいましたが、良いシュートだったと思います。

2点目に関しても、それほど強いシュートではなかった、最初のシュートが強くなかったのですけど、DFに当たったボールが相手の足元に転がってしまった。ただ、そこで自分たちの選手を責めるわけではなくて、それ以外のところで良い守備もしていましたし、95分戦い続けたところはむしろ称賛に値すると思っています。今回の敗因に至っては、これだけ攻めることができたにもかかわらずゼロで終わってしまった。そこが挙げられると思います。

 

2022 J1リーグ第18節 サガン鳥栖vsFC東京 メモ

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スタメン

 

鳥栖は田代が出場停止で、島川が久しぶりに先発。飯野が引き続きメンバー外。

東京は松木がU-21日本代表招集から戻ってきて先発。ディエゴがメンバー外。古巣対決の山下がメンバー入り。林とトレヴィザンが負傷離脱中。

 

流れ

鳥栖も東京も前から激しく寄せていく立ち上がり。

1分、スウォビィクが青木につないでプレス回避。そのままイーブンのボールをつないで中村のクロスまで。鳥栖は前から追ったが、中盤で人を捕まえ切れず。

鳥栖の保持は島川&ファンソッコ+アンカー位置に1人+朴で組み立て。東京の3トップが前に寄せてきたら朴からサイドへミドルパスを送ってプレス回避を狙う。岩崎は保持時は左WGタスク。守備時は最終ラインまで戻ってきているように見える。

5分、小川のFKに松木が合わせるも枠外。3人がフリーになるも決め切れず。抜け出し方自体は良かった。

球際での攻防は東京のほうがやや上回る。安部と松木のカバーエリアの広さと五分五分のボールをものにする強さが目立つ。

7分、東京が人数をかけてプレスをかけにきたところをうまくつないで回避する鳥栖。一気にスピードアップして左からのグラウンダークロスまで。

9分、鳥栖が相手の組み立てを右サイドで詰め切り、東京は森重が運び出しを狙ったが、鳥栖が奪ってカウンター。岩崎のシュートまで。

10-11分、東京のビルドアップに強くプレスを掛けにいく鳥栖。スウォビィクに蹴らせて回収し、一気にゴール前まで。東京は簡単に詰められたところもそうだが、蹴った先で中盤に大きなスペースができていたため、そのまま縦に速く運ばれてしまった。

14分、渡邊が中央左寄りに動いて+1を作り出す。

15分、先ほどスウォビィクとの接触で痛んでいた小野が座り込んでしまう。足首あたりを踏まれてひねっており、踏ん張りがきかない状態になってしまったか。

16分、鳥栖交代

小野→本田

16-17分、松木が右サイドに出てきてポイントを作り、こぼれたところを渡邊のシュートまで。

18分、鳥栖ゴールキックアダイウトンと永井が鳥栖の2CB化する選手を見るが、朴→小泉で間を取ってから運んで前進。

島川の保持時のポジショニングはかなり独特。ベースポジションは右CBだが、ボールが左へ渡ると中盤へもぐりこんでアンカーのような振る舞いをする。

鳥栖が保持して攻める時間が増えてきた。

21分、ファンソッコから背後へ動き出した宮代へ届けるが、後ろからのボールを当てきれず。フリーにはなれたが、難易度は高かった。

23分、アダイウトンが個人でマーカーを外して右サイドを抜け出し、クロスまで。

25分、東京のビルドアップ。木本の縦パス→アダイウトンでプレス回避。相手のラインを押し下げることに成功。その後の流れで、安部と渡邊のコンビネーションから右サイドを突破して折り返しをアダイウトンがシュートも朴がファインセーブ。

鳥栖は本田と堀米がCBへプレスを掛け、宮代がアンカー番。

28分、鳥栖のビルドアップを東京がハメ切って捨てさせる。

29分、鳥栖先制、1-0。自陣でのトランジションで抜け出そうとした東京だったが、二度球際で負けると、拾った岩崎が強烈なミドルをニアに突き刺した。

失点直前の接触で痛めた安部がプレー続行不可。足首あたりを痛めたか。

32分、東京交代

安部→レアンドロ

レアンドロが右WGに入り、渡邊がIH、アダイウトンが左WG、永井が1トップへ移る。

33分、アダイウトンが左でもって1人でシュートまで持ち込む。

36分、東京が3人のコンビネーションから右サイドを攻略。

東京は敵陣でのロスト後、かなりテンションを上げてカウンタープレスに出ていく。

39分、中盤で奪った東京がカウンターに出ていくが、松木アダイウトンのパスはカットされる。

また鳥栖の保持の時間が長くなり、東京は中盤でプレスを掛けながらカウンターを狙う。

41分、下りるレアンドロに後ろからチャレンジしたジエゴに警告。

43分、森重が最終ラインから背後へ送ってレアンドロが抜け出しかけるも朴がカバー。

44分、渡邊とアダイウトンの連係で中盤のプレスをかいくぐるも、そのあとつなぎ切れず。

45分、中央でのコンビネーションからPA内で渡邊が抜け出してGKと1対1になるも朴がビッグセーブ。その後鳥栖が攻撃に転じて岩崎の突破からクロスまで。

46分~、鳥栖が敵陣でパスを回してすきをうかがう。東京はプレッシャーを受けながらショートパスで抜け出しを図るも、鳥栖に回収される。

48分、東京が自陣での組み立てでパスミスを犯すも、木本がカバーで事なきを得る。

 

より質の高いチャンスを作り出したのはおそらく東京のほうだったが、朴のファインセーブ×2でしのぐと、鳥栖がスーパーなシュートで先制し、1点リードでの折り返しに成功。ポゼッションもそうだが、互いに高強度のプレスを志向しているだけにトランジションや中盤での攻防はかなり激しい。鳥栖は小泉、東京は松木(途中までは安部)でバチバチにあたっていく。トランジションからシュートまで持ち込めるシーンは、球際を制したところから始めっていたことが多かった印象。

鳥栖は自陣でのビルドアップも安定しており、敵陣でのパス回しの時間も作ったが、相手がブロックを敷いたときに質の高いチャンスはそこまで作り出せなかったように思う。ただゲームをコントロールするという点ではうまくいっているとも言える。

東京は自陣でのビルドアップはやや不安定さがみられるが、1stプレスを外すところまで行ければ、敵陣でのコンビネーションからの打開はうまくやれている印象。いかにスペースを持った状態で連係が引き出せるかがカギ。

 

 

後半

47分、鳥栖追加点、2-0。堀米の間受けで前進し、左への展開から折り返しのこぼれ球をジエゴが拾ってシュート。木本に当たってコースが少し変わり、ゴールへ吸い込まれた。

49分、鳥栖が右で作って堀米のコントロールショット。スウォビィクがキャッチ。

東京はプレスの強度が落ちた印象で、鳥栖は落ち着いて繋ぎながらライン間を使って前進していく。

52分、左での作りからレアンドロが個人でシュートまで。時間がかかったことでゴール前のスペースは埋められて半ば強引なシュートになった。

54分、松木→渡邊で右サイドを抜け出してアーリークロス。中が間に合わなかったが、攻撃の流れは悪くない。

55分、鳥栖が右からクロスを入れて、こぼれ球を本田が狙う。

59分、東京交代

中村、永井、松木→長友、山下、東慶

東慶がアンカー位置に入り、青木がその脇をうろうろするようなバランス。守備セットは3センターで東慶が中央、右青木、左渡邊。

61分、レアンドロアダイウトンの連係でシュートまで。

61分、レアンドロのCKに森重が合わせるも、枠外。少し高くて合わせきれなかった。

62分、渡邊が背後へ走ってパスを引きだし、ルーズボールレアンドロがシュートまで。

東京が敵陣へ攻め込むが、決定的なシュートまではなかなか持ち込めない。

65分、鳥栖交代

堀米、宮代→菊地、垣田

68分、東慶が右に流れ、青木がアンカー位置サポートのポジション移動でプレス回避。

東京はSBを組み立てに加えず、青木と東慶が分担してサイドサポートとアンカー位置取りを行う。

69分、鳥栖追加点、0-3。東京が右サイドの組み立てでロストし、鳥栖ショートカウンター。本田がカットインでPAに入り、ニアをぶちぬいてゲット。

72分、東京が自陣でのロストでピンチを迎えたが、取り返すと一転、アダイウトンの単騎突破でCK獲得まで。

東京は3失点後あたりから非保持のオーガナイズを3バックに変えた?山下、アダイウトンレアンドロの3トップを中央3レーンにおいて、小川と渡邊のWB、長友が右CBの3バック。保持時は4バックの型に近い。

74-75分、鳥栖ゴールキックからのビルドアップ。東京は山下とレアンドロでプレスを掛けにいくが、簡単に外される。

77分、鳥栖追加点、4-0。東京の自陣での組み立てを小泉がカットしてショートカウンター。左ポケットからの折り返しを逆へ届けて再び折り返し、垣田が押し込んだ。

82分、東京交代

森重→岡崎

鳥栖交代

小泉、岩崎→藤田、相良

85分、鳥栖追加点、5-0。垣田が右サイドで持ったところで東京が寄せ切れずに強烈なシュートをファーへ突き刺した。

90分、レアンドロの突破を止めたファンソッコに警告。

 

前半は鳥栖1点リードながら、東京も攻撃で良いチャンスを作り出しており一進一退だったが、後半は鳥栖が圧倒。東京はプレスの強度が落ちたこともあり、ボールを回収できなくなり、トランジションでも完敗。安部が前半で退き、松木も60分でいなくなると、危険なシーンでなんとかしてくれる選手がいなくなり、ゴール前まで迫られると質の高いチャンスを作られるように。鳥栖もそれを確実に決めていって大量リードを得た。東京はアウェイ連戦かつ天皇杯で延長を戦った疲労があったとはいえ、後半のコンディションの差は大きく出てしまった。

鳥栖は後半も積み上げてきたものを出せれば、東京が落ちたぶんだけ優位に立てる状況に。早々に2点のリードを得られたこともあって、精神的な余裕も背中を押してか、落ち着いたフィニッシュでシュートをことごとく枠へ飛ばした。

 

 

個人的MOM

★小泉 慶

前からのプレスを続ける中で彼の球際の強さが戦術を支えた。相手のフィジカル要素を支える安部と松木がいなくなった中、中盤を完全に掌握。チャンスを決め切ったのはアタッカーたちだが、チャンスを作り出すことができたのは彼がいたからこそと言える。

 

前半の被決定機2本をビッグセーブでしのぎ、相手に流れを渡さなかった朴も好評価。

 

トピックス

小野が負傷交代。足首の捻挫とみられる。

安部が負傷交代。こちらも足のひねりか何かがあったか。

 

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 川井 健太監督 ]
選手たちが非常にファイトしてくれて、来ていただいたファン・サポーターの皆さんに良いものを提供できたかなと思っています。次につなげていきたいと思います。

--5得点の要因は。
要因はやはり、選手が得点を取りたい。得点を取り続けたい。そのメンタリティーだと思います。前半に1点取って、それをうまく守って逃げ切ろうという考えはわれわれにはないので。それが続いたこと、かつそれはやはり前にアグレッシブに行けたこと。そういう日々のトレーニングの部分が出たなと思いますし、そこが要因かなと思っています。

--ひさびさの無失点になりました。
結果的にゼロで抑えたこと。ピンチもありましたが、そこを最後パギ(朴 一圭)を中心に耐えたことは非常に評価できることだと思います。

--岩崎 悠人選手がリーグ戦初得点。監督はウイングの選手の得点を重要視されていましたが、その点については。
必然的に取れると思っていました。彼は得点だけでなく、さまざまな部分でチームに貢献してくれましたし、これを継続していってほしいですね。

 

[ アルベル監督 ]
前半と後半で明確な差があった展開だったと思います。前半に関しては決定的なチャンスを複数作っていましたし、試合を良い形でコントロールできていた時間帯も多かったと思います。特に明確な、決定的なチャンスが2つありました。ただ、残念なことに安部 柊斗が倒れている間に鳥栖さんのシュートが決まってしまいました。そういう形での失点があり、とても残念でした。

そして、後半に関しては前半とまったく違った展開だったと思います。簡単にボールを失う回数も多かったですし、守備のインテンシティーも期待どおりのものではありませんでした。そして、戦う姿勢が足りなかった場面も多かったと思います。それが重なり、福数失点につながってしまいました。

やはり、昨季までこのクラブで展開していたものと今季、求めているものは違います。その変化に適応するというのは必ずしも簡単なものではありません。改革の一歩目である今季がとても難しいシーズンになることは誰もが予想していました。今季の9割の選手たちというのは昨季までプレーしていた選手たちです。このクラブが改革するためにはより、新しい風をクラブに入れる必要があると思います。そうでなければ、今日の後半のような展開がまた起こってしまいますし、後半のようなプレーというのは許されてはいけないと思います。

チーム全体に対して高いインテンシティーを提供するのが、安部や松木 玖生だけに頼っていてはいけないと思います。今日の試合を厳しい目で反省した上で改善して、次につなげていきたい。そして、われわれが目指すプレースタイルのためには、今日の後半のような形で簡単にボールを失う回数が多くあっては表現できるものも表現することができません。

--天皇杯で長崎と120分戦った影響は?
120分プレーした選手たちは4、5人しかいませんでした。それ以外の選手は120分プレーしたわけではありません。決してフィジカルコンディションが大きな原因だったとは思いません。それ以外の部分にあるので、批判的に自分たちを振り返る必要があると思います。

--天皇杯で120分プレーした森重 真人は精彩を欠いていたように見えましたが。
森重に関しては疲労が影響したかもしれません。ただ、われわれは試合に出られる状態のCBが数多くいないのが現状です。エンリケトレヴィザン)も若手のCBもこの間ケガをしてしまいました。やはり、若い選手というのを必要としている部分はあるかと思います。そして、新しい風をこのクラブに入れる必要があると思います。

東京という名を背負ったこのクラブはもっと上を目指さなければいけないと私は感じています。その上のレベルを目指す形で今後戦い続けなければいけない。もちろんプレースタイルの改革もありますが、同時にそれ以上に大事なのはこのクラブ、チームのメンタリティーの改革でもあるかと思います。私は新たな発見をしているわけではありません。今までこのクラブに何があったのかというのは皆さんもご存じだと思います。われわれはいま、それを変えなければいけない立場にいます。

 

2022 J1リーグ第18節 京都サンガF.C.vs湘南ベルマーレ メモ

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スタメン

京都はアピアタウィアが出場停止明けで先発復帰。前節に続き、右SBは白井ではなく飯田が先発。松田、川﨑、武田がメンバー外。武田は脳震盪があった影響か。

湘南は岡本と山本が負傷離脱中。

 

流れ

立ち上がりは互いに敵陣へボールを送り込んでから圧力を掛けていくアプローチ。

トランジションでの出足と球際の激しさがあり、中盤での攻防が続く。なかなかどちらが保持してどちらが受けてといった流れにならない。

7分、池田がシュートまで持ち込むが上福元が好セーブ。湘南が最初にチャンスを作った。組み立てから一度は捕まるも、トランジションから再び攻撃に移って縦に速く攻め切った。京都は田中を捕まえるところまではうまくいったが、その後回収されるとバランスが崩された状態でシュートまで持ち込まれた。

9分、京都がウタカにつけたところで舘がしつこくマークについて奪取し、カウンターへ移行。そのままゴール前まで持ち運ぶも瀬川との連係は合わず。

徐々に湘南が自分たちのペースに引き込み始めている。

12分、湘南が中盤で奪って町野が抜け出してネットを揺らすも、オフサイドの判定。得点は認められなかったが、湘南としては良い形を作れた。

15分、湘南が保持から高橋と茨田の連係でポケット進入。京都がサイドへ寄ってくるので、サイドチェンジをうまく使いながら相手SBを引き出そうとしている。

17分、京都が保持の局面から荻原のミドルまで。飯田がうまく中盤のラインを切って受けてからスピードアップ。京都はようやく意図した流れで敵陣まで入れた。

20分、京都がビルドアップでアピアタウィアに列上げサポートをさせて前進を図るも外しきれず、ハイリスクローリターンな形になってしまっている。

21-22分、京都が中盤で奪ってからショートカウンター。ウタカのラストパスは通させてもらえなかったが、こぼれを回収して武富のミドルまで。

23分、ウタカが背後へ抜け出し、谷が出てきて空いたゴールへループを狙うが枠外。角度がなくなって難しいシュートにはなったが、迷いなく狙うのはウタカらしい。

京都が少しずつらしい形でシュートまで持ち込み始めた。

26分、湘南の組み立てを武富で奪ってから縦に速く出ていく京都。湘南が田中を経由したいのに対し、金子や武富に激しくマークさせて狙いどおりに奪えている。

28分、サイドへ追い込んで高橋のパスミスを誘い、縦に速く荒木のシュートまで。湘南がブロックしたが、ここ10分近くは完全に京都ペース。

29分、デザインしたCKで金子のコントロールショット。枠はギリギリ外れたが、可能性を感じさせたシーン。

京都の組み立てに対して、湘南は町野をアンカー番につけて、瀬川でサイドを限定。それぞれの役割は状況次第で入れ替わることも。京都はウタカをシンプルに使って起点を作ろうとしているが、舘が準備とタイトなマークでうまく対応している。

33分、湘南が久しぶりに敵陣へ入る。中央でつないでから左のスペースで受けた高橋からクロス。流れたあと、右大外からのクロスを瀬川がボレーで狙うも枠外。難しいシュートにはなったが、京都はゴール前にスペースに空けてしまっていた。

35分~、京都の保持。CBが幅を広く取って湘南の2トップを外し、中盤で前向きを作って右へ開放。

37分、井上に警告。田中のところへのアプローチからワンテンポ遅れ、茨田にアフター気味に突っ込んでしまった。

38分、高橋がゴール前に抜け出してシュートも上福元がセーブ。

39分、右サイドの連係から町野がポケットを攻略してクロスを送り、茨田が合わせるも枠外。クロスがやや高くなって合わせきれなかったか。

ここ5分は湘南が完全に押し返してペースを取り戻す。

京都は非保持では井上がアンカーとして振る舞うが、非保持時は武富がトップ下のような位置で田中をがっちりマーク。金子と井上は横並びに近いように見える。

45-46分、麻田のフィードに一発で抜け出したウタカが抜け出してGKも外したがシュートはサイドネット。結果的にオフサイド。湘南は開いた麻田にプレッシャーがかからない場面がチラホラ。

 

互いに自分たちの時間帯を作り出したがチャンスを仕留めきれずにスコアレスでの折り返し。湘南はコンビネーションからの打開、京都は中盤でのつぶしが機能したタイミングで自分たちのペースに引き込めていた。また、途中からは湘南の守備がはまらない場面もいくらかあり、京都はCBが持った時間をうまく前へ送り届けられていた。

京都がプレッシングをハメ切れるかがゲーム全体のポイント。京都がそこでハメ切れれば京都がペースをつかみ、京都の強度が伴わなかったりやタイミングがうまくハマらなかったりすれば湘南が中盤での連係からゴールに迫る。京都は早い時間にリードを得ること、強度が落ちたときにどうシフトチェンジするかがカギになるか。

 

 

後半

都交

アピアタウィア、荒木→メンデス、福岡

京都はシステムを3バックに変更。左からメンデス、麻田、井上のCB。中盤3枚でウタカと豊川が2トップに近い形。

49分、荻原の激しい寄せから前向きで奪ってカウンター。荻原→ウタカでスペースをとろうとしたが、大岩がうまく対応して奪取。

京都はトランジション時にウタカを前線の起点にしたいのは変わらない。

53分、湘南のビルドアップ×京都のプレス。舘の縦パスを瀬川が間で受けてプレス回避。

54分、池田に警告。ルーズボールに飛び込んで荻原にアフター気味で当たってしまった。

55分、武富と福岡に警告。武富は茨田の足に後ろから突っ込んでしまった。福岡は遅延行為によるものとのリポートあり。京都はワンテンポ遅れるシーンが何度かあり、ファウルで止めるシーンが増えている印象。

湘南も京都に負けず激しく出ていくので、球際の攻防には見ごたえがある。

58分、湘南が自陣ゴール前から一気に町野を背後に走らせるも上福元が飛び出してきてカバー。

61分、京都がメンデス→ウタカのシンプルなロングボールで前進し、飯田の仕掛けまで。ここは高橋の勝ち。ウタカには五分のボールを入れられれば、湘南も簡単にははね返せない。

京都は豊川が中央寄りのベースポジションになったことで背後への抜け出しが増えた印象。ウタカの2人で深さを取りにいく。

64分、京都交

荻原→白井

京都の3バックビルドに対し、2トップで中央を埋めてサイドへ誘導してから左右のCBにIHを当てていく湘南。

66分、トランジションの連続から杉岡が中盤から持ち出してシュートまで持ち込む。

68分、ウタカが背後へ抜け出してGKを交わすも湘南DFが複数戻ってシュートは打たせず。互いに手数をかけずに一気にゴール前まで運べるシーンが増えてきた。

70分、豊川が足をつる。

70分、湘南交代

茨田、池田→タリク、大橋

大橋がトップに入り、瀬川がIHに移る。

71分、京都交

豊川→大前

73分、相手のスローインをカットしたところから大橋のミドル。終盤が近づくにつれて、戦術というよりもどれだけ強度や出足の速さを保てるかの勝負になっているように感じる。

76分、飯田が足をつる。暑さもあってか京都は多くの選手に体力の底が見え始めている。

79分、町野が背後に抜け出してフリーのタリクに届けたが、上福元がファインセーブ。タリクはGKとの1対1で決め切れず。おそらくこの試合一番の決定機。

82分、瀬川→大橋で抜け出しを図るも意図が合わず。互いに要求が異なり、不満げな表情を見せる。

82分、湘南交代

高橋、田中→畑、米本

京都がやや落ちてきたこともあって、湘南が一気に攻勢を強める。

85分、瀬川が中盤を抜け出しかけたところをメンデスが抱え込んで止めたが、警告はなし。湘南サイドは判定に不満げ。

85分、京都交

武富→宮吉

86分、湘南先制、0-1。畑が米本からパスを引き出して左ポケットに入り、マイナスに折り返すと町野が合わせてゲット。京都は最終ラインが下がった前スペースが空き、湘南がうまくそこを突いた。飯田が疲弊していたこともあり、大外にいた畑がななめに出てきたところを絞り切れず。

88分、湘南交代

町野→ウェリントン

少なくとも1点が必要になった京都は前線に人数をかけて攻勢を強める。

京都はゴール前での混戦を作り出したいが、湘南が中盤での球際で一歩も引かず、ゴール前には入れさせない。トランジションから個人の運びで陣地を回復し、サイドで時間を使う。

 

最終盤まで一進一退の攻防が続いたが、落ちた京都を上回った湘南が1点をもぎ取って勝利。京都も要所で強度を上げてウタカを軸にした攻撃でゴールへ迫ったが、決定的なシーンまでは作れず。一方で湘南はコンビネーションの質が高く、ゴールシーン以外にも得点の可能性を感じさせる攻撃を何度も見せた。また、終盤に入っても前に出ていくパワーが落ちなかったこともさすが。アグレッシブに前へ出ていく中で舘と大岩のカバーリングも光った。

 

 

個人的MOM

★町野 修斗

5戦6発の絶好調男。1点が勝負を分ける一戦でしっかりと最後に仕事を果たして勝点3をもたらした。前半にオフサイドで取り消されたゴール、タリクが決め切れなかった決定機のお膳立てなど、質の高いチャンスシーンに絡んでいる。

 

ウタカを抑え込み、多くの場面で相手にカウンターを封じた大岩と舘、荻原との激しいマッチアップをこなしながら最終盤でも前に出ていくパワーを見せた石原も好評価。途中出場で決勝点のアシストと貴重な働きを見せた畑も評価に値する。

京都は上福元が再三にわたる好セーブでピンチを救ったが、勝点にはつながらず。また、前半はタイトなマークで田中をつぶした武富も良かった。

 

トピックス

町野は直近5試合で6ゴールと爆発中。

湘南は連勝でついに降格圏脱出。

 

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 曺 貴裁監督 ]
最後までどちらに転ぶか分からない展開で、最後に点を取られて負けたのはおそらく今年初めてだと思います。非常に悔しいですが、湘南さんの気迫や、やることを統一したところがわれわれを上回ったところがあると思います。自分たちも全力を出す準備をしましたが、それで勝てなかったことは監督として非常に責任を感じています。

無骨ですが、今日の試合はフットボールで大事なこと、一瞬のスキや少しの呼吸の乱れで流れが一気に変わってしまう展開でした。お互いにピンチとチャンスがある中で、その中で決めたか決めないかということが問われるスポーツをやる中で、湘南さんの方が力が上だったと思います。今年はもう対戦する機会がありませんが、今日の悔しさを次の札幌戦に持っていかなければいけません。

選手は堂々と戦ってくれました。少しケガ人などもいる中で、いまいる選手の全力は出してくれたと思います。唯一問われるとしたら、僕の交代の仕方や、やらせ方がどうだったかというところを自問自答しているところです。

湘南には本当に長い間、育成年代も含めてすごくお世話になったチームです。今日も何人か自分と同じ釜の飯を食べていた選手が出ていましたが、成長も感じました。われわれの選手だけでなく、日本のサッカーを盛り上げるために、もっともっと良い選手になってほしいという気持ちもあります。遠く京都までたくさんのサポーターが湘南からいらしていましたが、素晴らしい応援でした。あらためて、良いチームだなという気持ちがしています。

 

[ 山口 智監督 ]
前半から自分たちのアグレッシブさを攻守で出すことができましたし、選手がそれを理解して試合に挑んでくれました。非常に締まったゲームになりました。もちろんピンチもあり、逆にチャンスもありましたが、0-0で折り返しました。どういう見方をされるかは分かりませんが、自分としてはすごく手ごたえのある前半を終えて、あとは課題であるゴールをこじ開けるところが問題でしたが、最後にこじ開けて結果につなげることができた、非常に成長を感じる試合になりました。

--後半から京都が何か変えてくることも予想されたが、ハーフタイムの指示は?
相手の出方も想像しながらでしたが、それよりも前半の自分たちの良かったところを継続しようという声かけをしました。京都のシステムが変わっていても、選手たちはそこまで戸惑わずにコミュニケーションをとりながら対応してくれました。試合中に気になるところがあっても、(ベンチからは)ちょっとした声かけしかできませんが、選手たちはピッチ内で理解をして、やるべきことを整理できるようになってきました。あとは選手交代のところでも役割を理解しながらやってくれました。