神戸
酒井が欠場。試合前インタビューによるとアクシデントがあったとのこと。
齊藤が出場停止明けで先発復帰。
パトリッキが4試合ぶりのメンバー復帰。
広島
前節で負傷した満田がメンバー外に。
流れ
13秒、いきなり広島にビッグチャンス。川村がPA内に入り込んでシュートも前川が好セーブ。
神戸が前選択のプレーで陣地を押し上げていく。敵陣でのロストから受け手に強い圧力を掛けてすぐに回収し直す。
6分、敵陣で持った広島が左サイドでのパス交換からPA内の連係で崩しにかかる。
9分、ハーフウェーラインあたりでもった大迫がロングシュート。ヒットしなかったが、GKの位置を見て積極的に狙った。
立ち上がりは神戸が押し込む時間を増やしていたが、広島も徐々に押し返す。
ともに奪ったら縦を選択する傾向。神戸が割り切ってロングボールからのセカンド回収を狙うのに対し、広島はどちらかと言うと足元でつなぐ組み立ても手札に持っている印象。
荒木と大迫の競り合いが何度かあるが、荒木はいつものように強くはね返せず、セカンドで五分以上のボールを作られてしまっている。
17分、森島の落としを受けた川村がPA内に入り込んでシュートを狙うも本多がブロック。川村が前向きでゴールに向かうシーンが目立つ。
18-19分、神戸の保持。大迫が左に流れて人数をかけ、ポケットに走る佐々木を使ってCK獲得。
19分、初瀬のアウトスイングCKを佐々木が頭で合わせるも大迫の正面。
24分、大迫のロングパスを武藤がうまくコントロールしてPA内で受けて倒れるもノーファウル判定。佐々木との競り合いで少し痛めたか。
27分、志知に警告。自らのロストから手を使って佐々木を止めた。
広島は川村を齊藤にマンツー気味につける。森島とベンカリファで2CBへアタック。ただ、CB→SBのパスへのアプローチが遅れ気味でいまいちハマり切っていない。
36分、自陣でのトランジションから神戸の速攻。武藤→大迫とつないで素早くクロスを入れるも中には合わず。
42分、神戸がロングボールから大迫がうまくつないで左からの折り返しを最後は佐々木が狙うも枠外。両軍合わせて久しぶりのシュート。
ともにトランジションから素早くゴールへ迫ろうとしていたが、守備側の素早い帰陣とプレスバックもあり、なかなか効果的な出せないままスコアレスで折り返し。広島は川村のエリア進入、神戸は大迫のロングボール落としからの加速でゴールへ迫っていた印象。序盤は神戸がロングボール、広島が足元でつないでの前進のイメージがあったが、前半終了時の保持率は神戸が6割に。広島は前プレが思うほど機能しておらず、保持でもロストから空洞化した中盤を使って攻められるシーンが目立った。
後半
広島交代
志知→エゼキエウ
志知は警告を受けていたため、カードトラブルのマネジメントも考えたか。
エゼキエウがシャドーに入り、川村がボランチ、東が左WBに移る。
46分、神戸先制、1-0。カウンターで佐々木が左サイドで起点を作り、大迫を経由して右の武藤へ。ダイレクトで折り返すとクリアしに行った荒木がオウンゴールでネットが揺れた。ただ、すぐ後ろに山口が待っていたので、致し方ないオウンゴール。そこまでの流れを作った時点で勝負あり。
52分、神戸が前向きで奪ってカウンター。広島は前に人数をかけて保持する中で失い方が悪く、一気にゴールへ向かわれるシーンが前半から目立つ。
神戸が球際と切り替えで上回るシーンが多く、広島は思ったような流れに持ち込めていない。
58分、PA付近でのパス交換からエゼキエウのシュート。広島は久しぶりにゴールへ向かえた。
58分、広島交代
野津田、越道→ヴィエイラ、中野
ヴィエイラとベンカリファの2トップ、エゼキエウのトップ下のような3-4-1-2っぽいオーガナイズに。森島がボランチに入る攻撃的な布陣。
62分、ヴィエイラにビッグチャンスが訪れるも神戸守備陣が粘ってはね返す。その直後神戸がロングカウンターで汰木のビッグチャンスまで。広島がゴールへ迫りつつあるが、そのぶん神戸のカウンターチャンスも広がっている。
64分、荒木に警告。カウンターの起点になろうとしたところをホールディング気味に止めた。
66分、神戸交代
佐々木→大﨑
68分、右サイドで受けた武藤が強引に中に運んで折り返す。CK獲得。荒木は完全に振り切られた。
70分、中野に警告。トランジションから汰木に走られたところを後ろから止めた。広島は前がかりになってリスクを掛けている分、トランジションでは誰かが無理をしないといけないバランスになっている。
71分、広島交代
ベンカリファ→鮎川
73分、バイタルで受けた森島からのクロスを鮎川が合わせるも前川の正面。ピンポイントで合わせたがコースが…。
77分、神戸交代
汰木、大﨑→パトリッキ、井出
大﨑は座り込む様子があり、負傷した模様。
79分、ＣＫの流れから混戦を作り出して押し込みにかかるも神戸がブロック。
広島が敵陣で千本ノック。
83分、トゥーレルに警告。起点になろうとしたヴィエイラを後ろから倒した。
83分、塩谷の攻撃参加でアクセントを加え、中野が左足シュート。
86分、武藤が右で受けて追い越した山口がPA内に入ってシュートも大迫が距離を詰めてブロック。ビッグチャンスも大迫の好判断で2点目は阻止。
87分、広島交代
東→山﨑
山﨑が中盤に入り、川村が左WBに。
88分、井出に警告。球際で中野の足ごと刈った。
95分、神戸追加点、2-0。自陣スローインの流れから武藤が敵陣で前を向いて仕掛け、ミドルシュートを突き刺してゲット。勝負が決まる1点。
後半途中あたりからは広島が高い位置へ進出してクロスなどからゴール前で事故が起こりそうなシーンを作ったものの、神戸もトランジションから大迫の起点作りや、球際で上回ったりで防戦一方の展開にさせず、しっかり押し返した。特に何度もトランジションから前に出ていく山口と、球際でのパワーとスプリントの強度が落ちなかった武藤は異常なパフォーマンス。広島は自分達らしい時間をあまり作らせてもらえないまま、不完全燃焼な感覚が残る敗戦に。
個人的MOM
★武藤 嘉紀
先制点の実質アシスト、勝負を決める2点目のゴールと全得点に関与。また、守備面でも球際の強さを見せ、攻守両面で欠かせない存在になっていた。
試合開始早々のセーブをはじめ、多くのハイボール処理と安定したセービングで完封に貢献した前川も高評価。
