流れ
立ち上がりから積極的に前からプレッシャーを掛けていく両者。密集を外しつつ、奥のスペースへ一気に開放を狙う。
3分、浮き球のセカンド回収から東京の速攻。最後は渡邊がシュートを打つも大迫の正面。結果的にオフサイド。
東京のゴールキックに対しては広島は前からハメに行く。対して、東京もGKを使いながらおびき寄せてから一気に前へ、というつなぎ方。
6分、中盤から右へ展開し、ゴール前へ送るとヴィエイラが強引に打ってCK獲得。互いに、攻撃のスピードを上げたら一気にゴールまで向かう。
6分、満田のインスイングCKを佐々木が合わせるもバーの上。野澤が飛び出してきていたので、枠へ飛ばせば1点だった。
8分、連続トランジション。東京の自陣からのカウンターをプレスバックで奪った広島が前へ出ていき、最後は加藤がシュートも野澤がブロック。
10分、右サイドでのパス交換から加藤がスペースへ抜け出しかけるもエンリケが対応してブロック。
東京は中盤の選手に厳しくマークがついているときはシンプルに前線へロングボールを送り、スペース勝負、もしくはセカンド回収での押し上げを図る。
12分、小泉を高い位置に上げて松木が右SB位置に、仲川がインサイドでパスコースを作るビルドアップの変化。
21分、ロングボールのすらしから東が運んでカットインから右足でシュート。野澤の守備範囲。
24分、はね返しをつないでスピードアップする東京。仲川が中央でためて左サイドを上がりを待ち、パスを送るも通らず。ともに強いプレッシャーを受ける中、シンプルに前へ送ることでチャンス創出を図る。
25分、右でのスローインから左へ展開し、東の左からのクロスを加藤が合わせるも野澤が好セーブ。この日は野澤がかなり当たっているように見える。
27分～、東京が敵陣保持を続け、カウンタープレスを機能させて押し込む。森重とエンリケが1対1のマッチアップで上回れていることで、広島は長いボールで競らせてもポイントを作れない状態。
30分、小泉が前に出て人を捕まえてくるところの背後へ加藤が走ってポイントを作ろうとするも、森重がブロック。
31分、広島のプレスを、中盤を経由して外す東京。松木が流動的にポジションを移動させながら、プレスが届かないところを探して受ける。
33分、原川がアンカー位置でさばきながら全体を押し上げて最後は渡邊のシュート。
36分、東京が右を崩してディエゴが折り返すと、中に入ってきたバングーナガンデが右足でシュートもバーにヒット。決定機。その直後に広島がトランジションから加藤が背後へ抜け出したところでエンリケが止めてファウル。警告が提示。ドグソスレスレ。
38分、左サイドを崩した広島。東→エゼキエウでポケットを取って折り返しも野澤がブロック。
渡邊は右サイドの大外に出張してポイントを作りにいくシーンが多い。仲川は頻繁にインサイドに入っていく。
41分、個人で剥がした小泉が運び出したところを東が倒してファウル。警告が提示。
42分、エゼキエウが中盤で奪ってショートカウンター。追い越した塩谷からクロスを送るも野澤が処理。トランジションから守備に戻ってきたディエゴがスライディング時に足を痛めたか？プレーには復帰。
東京は徹底してロングボールではアダイウトンの頭を狙う。
46分、セットプレーのトランジションからロングカウンターを狙うも原川のパスは仲川へ通らず。
両チームともに一定数のチャンスを作り出し、ゴールにつながりそうなシーンも数回あったが、どちらもGKを中心とした最後の守備が利いており、また、惜しくも枠へ飛ばせなかったこともあった。東京は原川をアンカー位置に置き、松木と渡邊が流動的に動くことでプレスが届かない位置を探して前進を図る。広島のプレスが前に強まったときにはアダイウトンを狙ったボールで一気に前へ。ネガトラではカウンタープレスからの即時奪回を狙うため、奪えれば二次攻撃、奪えなければ被カウンターという局面になる。
広島は逆サイドへの展開から大外で浮きやすいWBへ届け、サイドからのクロスやポケットの攻略からゴールを狙った。また、ヴィエイラの起点作りと加藤とエゼキエウの加速で直線的にゴールへ向かう形も。ただ、1対1の至近戦になると東京のCBに分がある印象で、ラフなボールでの起点作りは難しかったように感じる。
後半
47分、広島先制、0-1。ロングボールのセカンド回収から押し上げ、加藤が1stタッチで森重と入れ替わってシュートを決め切った。
49分、中央へのパスづけから仲川がピックアップして運び出し、左へ展開。バングーナガンデとアダイウトンの連係で深さを取ってCK獲得。
53分、ハイプレスから回収して敵陣保持に移行した広島。川村がエリア内での切り返しからシュートを狙うも森重がクリア。
広島は敵陣でのプレス強度をかなり高めて、一気に畳みかけに来ている印象。
55分、アダイウトン‐渡邊-バングーナガンデの3人の連係で左サイドを突破してクロスまで。
球際で森重と激しくぶつかったヴィエイラに警告。互いに痛む。
60分、左サイドからアダイウトンが壁パスを受けながら中央を突破してクロスも中に合わず。シュートミスだったか?
61分、東京同点、1-1。原川のスルーパスに抜け出したアダイウトンの折り返しが荒木に当たってゴールへ吸いこまれた。中で仲川が待っていたので、触れなくても押し込まれていた。
63分、ディエゴが強引に運んでシュートまで。東京に流れが傾きつつある時間。ただ、トランジションで奪い切れるかカウンターを受けるかは紙一重でもある。
64分、塩谷からのパスを加藤がPA内で受けてフリーになるも、選択はラストパス。中には合わず。シュートでも良かったと思われたが…
69分、東京が敵陣深くでのロストからカウンターを受けるも、広島もパスをつなぎ切れず。
70分、加藤がPA内右で受けて折り返し。混戦を作るも押し込めず。逆に東京がカウンターでアダイウトンがスペースへ突撃するも佐々木が対応。
71分、広島が左からエゼキエウがクロスを送り、加藤がファーで合わせるもバングーナガンデが絞って好ブロック。
71分、東京交代
アダイウトン→俵積田
74分、広島勝ち越し、1-2。トランジションから原川が縦パスを狙ったが広島にカットされ、そのままワンツーで崩して満田がゲット。東京は陣形が崩れている中でのロストが痛かった。
78分、東京交代
原川、ディエゴ→東、熊田
80分、広島がルーズボールの回収から最後は川村のミドル。野澤がはじき出す。
82分、東京のカウンター。渡邊が1枚外して運び出し、左サイドへ。スピードが落ちてから俵積田が縦に仕掛けてクロスも精度が伴わず。
86分、広島交代
ヴィエイラ、エゼキエウ→ベンカリファ、志知
志知が左WBに入り、東俊がシャドーに移る。
87分、東京交代
バングーナガンデ→徳元
89分、ベンカリファに警告。遅延行為。
90分、松木のインスイングCKをエンリケが頭で合わせるも叩きつけ過ぎてバーの上へ。決定機。
93分、仲川が一発退場。ベンカリファとの球際で足裏タックルが入ってしまった。
