がちゃのメモ帳

Jリーグをメインに、いろいろな感想を残していきます

2022 J1リーグ第30節 ジュビロ磐田vsセレッソ大阪 メモ

www.jleague.jp

youtu.be

スタメン

磐田

おそらくコロナトラブルでメンバーを入れ替え。サブにはGKが2人入る。遠藤、ジャーメイン、鈴木、大津、大森らがメンバー外。

山田が負傷明けで戦線復帰。

グラッサとゴンザレスが出場停止。

松原が4試合ぶりにメンバー復帰。

小川の欠場が続く。

 

C大阪

連戦かつ、4日後にルヴァンカップを控えているため、大幅にターンオーバーを敢行。喜田は初先発、進藤、舩木、中原は久しぶりの先発。山中、加藤、鳥海らがメンバー外に。

ジンヒョンが欠場。なにかしらのアクシデントがあった模様。連続出場記録が途絶える。

丸橋、原川が負傷離脱中。北野は代表活動により離脱中。

 

流れ

磐田がそこまで前に出てこないので、すぐに落ち着いた展開に。セレッソが持って磐田が受ける。

3分、セレッソの中盤でのロストから磐田のカウンター。左から金子がクロスを上げるもはね返される。

5分、松本のインスイングクロスは誰にも合わず、ゴールラインを割る。磐田は流れの中で伊藤がゴール前まで上がってきていた。

磐田は5-4-1でセットして、ラインを下げて守る。奪ったらできるだけ高いところまで運んで敵陣での保持に入るという流れ。守備は自分たちでオープンにしないようにコントロールしながら、保持の時間を作っていく狙いか。

7分、PA角で受けたタガートが強引にシュートまで。角度、距離と難易度は高めだったが、積極的に狙った。

磐田は敵陣でロストした際には、高い位置からある程度カウンタープレスに出ていく。外されたらすぐに戻って撤退。

9分、最終ラインからの配球に為田が反応するが、磐田守備陣が対応。セレッソは最終ラインに時間があるので、後方からのフィードは簡単に出せる。

11分、下りた清武から背後へ配球され、タガートが受けるも、コントロールがブレてゴールキックに。ここまで清武とタガートの相性は良さそう。

14分、杉本と吉長で右奥に起点を作り、サイドチェンジを狙うが通らず。

14分、セレッソが左サイドを攻略してクロスを送り、ファーサイドでタガートが折り返すも磐田がはね返してクリア。

17分、右からの縦パスを奥埜が受けて振り向きざまにシュート。セレッソが敵陣での保持を続け、相手のスキをうかがいながらパスを回す。

20分、タガートが深さを作って落とし、為田がダイレクトで狙うも三浦の正面。良い連係からのフィニッシュだった。

22分、磐田が珍しく前からスイッチを入れてプレスを掛け、回収。右からのクロスまで。攻撃はゴールの可能性が低いプレー選択の単発感が否めない。

24分、セレッソ先制、0-1。敵陣で攻めていたところからロストしたが、高い位置ですぐに回収し、清武→タガートとつないで、左足でのコントロールショットを決め切った。セレッソは押し込む時間が長かった中で、うまくゴールまで結び付けた。

スコアが動いても磐田のプランは変わらず。低い位置で構えて、バランスを崩さないようにする。

28分、セレッソが自陣で奪ってからカウンター。右からのクロスでCK獲得。磐田は保持を落ち着かせようとしているが、なかなか自分たちのペースに持ち込めない。

→29分、CKから混戦を作り出すも、磐田がかき出して再びCKに。

30分、磐田がハイプレスを仕掛けていくもセレッソがGKを使いながら回避。ただ、最後は右サイドで追い込んで磐田がマイボールに。

32分、喜田のスルーパスから為田が仕掛けてゴールへ向かうも、磐田守備陣が阻止。

セレッソもある程度守備のペースを落とし、保持と非保持の構図がはっきりしやすい展開に。磐田は少しずつプレスのラインを上げてきたかもしれない。

37分、進藤が杉本の逆を取る持ち運びでアクセントを付ける。ただ、パスがつながらず。1点リードのセレッソは無理をする必要がないので、積極的に前につけていくよりも、詰まったら後ろへ下げてやり直す。

39分、進藤が右サイドを抜けてきてクロス。大井が頭に当ててCKに。セレッソが1つ目先を変えて攻撃してきた。

40分、CKの流れから再び清武に送ってクロス。タガートが下がりながら合わせるも枠外。清武とタガートの意思疎通はずっと良い。

三浦はプレスを受けたときに判断を迷いがちで、単騎でもプレスを掛けると蹴らせることができるシーンが多い。

44分、スローインの流れから山田が思い切りよく狙うが枠外。かなり難しいシュートだったが、きわどいところへ良いシュートが飛んだ。攻撃に活を入れるような一撃。

 

多くの時間でセレッソがボールを保持して支配。磐田はゲームを落ちつけながら、保持でペースをつかもうとしていたが、失点した上、チャンスというチャンスも作れず、苦しい展開に。セレッソはフレッシュなメンバーを起用している上、受動的に走らされるシーンはかなり少なかったので、後半に向けても不安材料は少ない。磐田は難しい台所事情だが、どのように押し返していくか。

 

 

後半

46分、杉本がスイッチを入れて磐田がハイプレス。セレッソも下でつないで外しかけたが、上原が球際で粘って奪取。

47分、右からのクロスを杉本がていねいに落とし、金子がシュートを狙うも枠外。ここまでで一番惜しいチャンスを迎えたが、枠へ飛ばせず。ここでシュート精度が上がらないのは、今季の磐田の悪い流れを象徴しているよう。

磐田のビルドアップは右肩上がり。山本義が右SBのような位置へずれ、疑似4バックを作る。

50分、セレッソがロングカウンター。清武が中央で起点を作って為田へ展開。最後はタガートがシュートを狙うが、大井に当てってCKに。清武はさすがのプレー。

51分、セレッソ追加点、0-2。中原のインスイングCKに進藤が合わせてゲット。ゾーン中心で守っていた磐田は進藤に競り勝てず。磐田は後半立ち上がりから良いペースで入れていたが、その勢いを削がれる失点。

53分、後方からのパスで舩木が抜け出しかけるが、若干合わず。

55分~セレッソの保持。磐田も取りにいっているが、この強度だとセレッソから奪うのは難しい。

56分、磐田得点、1-2。カウンターで右サイドへ持っていき、クロス。杉本のところを抜けてファーサイドの金子が受けると見事なコントロールショットでネットを揺らした。松田は正面に立ってコースを塞いでいたが、ファーのコースはわずかに切れなかった。金子はさきほどの決定機逸の汚名を返上するゴール。

58分、中盤で接触した清武と山本康が痛む。倒れた際にひざ同士が接触したように見え、そこで痛めたか。→両選手ともに自力で歩けてはいる。→2人ともプレー続行可能。

63分、磐田が右で作ってうまく前進し、右からのクロスに伊藤がファーへ飛び込むも、松田が前でクリア。流れの中でも伊藤が積極的にゴール前まで上がってくる。

64分、セレッソゴールキックからつなぐも磐田がプレッシャーを掛けて回収。磐田は前で奪えるようになってきている。ただ、セレッソも1つ外してスピードアップできれば、一気にゴールへ迫れる雰囲気があるので、1つのエラーが命取りになる。

65分、山本義に警告。清武へのチャレンジが対象になった。

磐田は最初に受ける相手ボランチにはマークをつけるが、もう1人のほうは浮きがちなので、セレッソボランチ同士のパス交換でプレス回避を狙う。

67分、磐田のカウンター。金子と杉本の連係から前進し、ラストパスに上原が抜け出してシュートを狙うも清水がブロック。結果的にオフサイド

69分、磐田同点、2-2。山田のスルーパスに吉長が抜け出してクロス。クリアしようとした進藤に当たったボールがゴールへ吸いこまれてオウンゴールに。杉本が背後にいたため、触れなかったら押し込まれていた。セレッソは崩された時点で状況は厳しかった。磐田はハイプレスでペースを引き寄せ、同点まで持ち込んだ。

70分、左で深さを取ってからタガートのシュートまで。

71分、磐田が右ポケットを取って折り返すもセレッソがクリア。その後のこぼれ球回収からう山田のシュートまで。セレッソは個人で時間を作ってくれる選手がおらず、磐田が前に圧力を掛けてくると、落ち着けるポイントがない。

72分、磐田交代

山田→松原

松原を左WBに入れ、松本がシャドーへ移る。

セレッソ交代

清武、喜田、中原→上門、鈴木、毎熊

磐田のペースで試合が進む。

75分、セレッソが保持から中盤の球際を制してラストパス。タガートが完全に抜け出してGKとの1対1を制したが、オフサイド。シュートまで完璧だったが、タイミングだけギリギリ合わず。

78分、磐田交代

山本康→鹿沼

79-80分、セレッソが自陣から相手のマークを外し、上門の起点作りからスピードアップ。最後はタガートがシュートを打ったが、三浦がファインセーブ。タガートは動き出しやシュートの感覚に状態の良さを感じさせる。

81分、為田のインスイングクロスは三浦がキャッチ。セレッソが徐々にボールを持てるようになってきた。鈴木が入った効果も感じられる。

82分、セレッソ交代

タガート→メンデス

83分、磐田交代

吉長、大井→古川、森岡

古川が左シャドーに入り、松本が右WBへ移る。

雨が少し強くなってきた。

85分、左を突破してから折り返しをメンデスが受けてシュート。サイドネット。

86-87分、古川の運びからPA内の連係で松原がシュートを狙うが、バー直撃。千載一遇のチャンスだったが決め切れず。

87分、セレッソ交代

為田→山田

88分、トランジションから奥埜が中盤で回収してシュートまで持ち込むが、ブロックに遭って三浦の手中に。

89分、左からのインスイングクロスに大外から毎熊が飛び込んで合わせるも枠外。結果的にオフサイド。映像で見るとギリギリだったので、ゴールが決まっていたら認められていたかもしれない。

91分、上門が右の大外からアーリー気味にクロスを入れるとニアでメンデスが触るが三浦が処理。セレッソがチャンスを増やしてきている。

互いに勝点3を目指し、攻撃的になっているのでオープンな流れに。

93分、セットプレー守備からセレッソがカウンター。上門が抜け出しかけたところを鹿沼が後ろから倒して一発退場。ゴールまでの距離はそこそこあったが、ドグソの対象に。

 

互いに勝ち越しゴールを狙って攻めたが、わずかに及ばず、引き分けで決着。磐田は松原のシュート、セレッソはタガートのオフサイドになったシュートなどが決まっていれば、というたらればがあった試合。前半は消極的な磐田に対してセレッソが主導権を握り、後半はギアを上げた磐田がペースを手にした。磐田は毎回のパターンで、後半に押し返す力は見せているだけに、前半の失点を何とかしなければ勝てない。セレッソはターンオーバーした中で途中までは良かったが、我慢の時間でしのぎ切れず。

 

 

個人的MOM

★アダム タガート

見事な先制点のほかにも、良い動き出しと落ち着いたフィニッシュで多くのチャンスを創出。相手の好守やギリギリのオフサイドで決め切れなかったシーンも多く、ギリギリのところがハマっていれば3点くらい取れていたのではないか。

 

途中出場から保持を落ち着かせてペースを握り返すことに貢献した鈴木、チャンス創出と相手の退場を誘発するプレーで存在感を見せた上門も高評価。

磐田は前線でプレススイッチを入れながら起点を作った杉本、ゴールで決定機逸を取り返した金子も高評価。松原、古川らも攻撃を活性化させた。また、流れの中でもゴール前へ飛び込んでくる伊藤も印象的だった。

 

トピックス

ジンヒョンが欠場し、連続出場記録が途絶える。

鹿沼が一発退場で次節出場停止。

磐田は勝ちなしが6試合に伸びた。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 渋谷 洋樹監督 ]
ひさびさに、湘南戦以来となるヤマハスタジアムに戻ってきて、ホームの雰囲気がすごく良いと試合前から感じていました。いまはなかなか結果が出ない中で、ファン・サポーター、もちろんクラブ、すべての皆さんが勝利を期待して観に来ていたと思いますが、残念ながらまた前半に1失点、後半のスタートに2失点目を喫してしまった。ゲームの入りはすごく良かったと思うが、バランスというのが今日のポイントだったと思います。守備も、粘り強く戦うというところで受け入れてしまった。前半の戦いですごく良いところと、受け入れてしまって相手をラクにさせてしまったところが2失点につながったと思います。

ただ、今日は粘り強くということ、失点してもしっかりと自分たちのプレーをしてほしいと伝えていた。同じように攻撃できれば得点が入ると確信していた。2失点しても大きく崩れず、良いポジション、良いコントロール、すべてのイメージを共有して2得点取れたことは、次につなげていかなければいけない。ただ、今置かれている状況だと勝点1では全然足りない。勝点3を取れなかったことが悔しいです。最後は粘り強く追いつけたことを次こそ勝点3にして、残留争いで他のチームとなんとか競い合えるようにやっていきたい。

--こういうゲームで勝点3を取るために必要なことは?
0-1になって後半に入って、選手にも「バランスをしっかりと取るように」と(伝えました)。ただ、気負いといいますか、2点目のカウンターを受けたシーン。あのシーンについては、もちろん得点を取りたいので人数を多くかけていたし、あれを必死に戻って最後に守ってくれた大井 健太郎のプレーは素晴らしかった。

ですが、あのような状況を簡単に作らせない、クロスのところを引っかけないようにする。リスクマネジメントをしっかりとコントロールしてやることができて、0-1で進めていけば3ポイントは取れると思います。複数得点が取れていれば、勝利に近づくのが普通です。ただ、いまは最初に2失点していることが大きな蓋になって、リスクを背負っていくところを含めると、前半から後半の戦いができるような頭の思考にしていくこと、守備も攻撃もより攻撃的にいくこと、前半を受け入れるのではなく、前半からアグレッシブに前への意識を持つことをやらなければいけないと感じている。そこには共有が必要なので、それは準備のところで高めていかないといけない。ただ、前半の修正点を後半しっかりと修正してくれたことは、非常に次につながるプレーモデルができたので、これをやり続けていきたい。

 

[ 小菊 昭雄監督 ]
連戦が続く中で、ケガや体調不良などアクシデントがここ数日あった中、選手を思い切って変えながらフレッシュな選手たちでどれだけ戦えるか。日々良い準備をしてくれている選手たちに託しました。蓄積疲労がある選手、フレッシュな選手、いろいろなコンディション(の差)がある中で、この試合に臨みました。

2-0まで、ほぼ完璧なゲーム対応だったと思います。その後、コンディションの差や、普段やっていない11人の距離感、イメージの共有で、少しずつズレが出始めたところで、相手のパワー、重心を強く前に来たパワーに後手を踏んでしまった印象のゲームです。ただ、久しぶりにゲームをした選手たちが、一生懸命、チームの勝利のために高いパフォーマンスを発揮してくれました。チーム全体でも、困難な状況でも、準備のところから、全員で「絶対に勝つ」という素晴らしい雰囲気で戦ってくれたことを誇りに思います。次はルヴァンカップの準決勝、大一番がありますので、またこの良い雰囲気を、次の水曜日に向けてやっていきたいと思います。

--先発を入れ替えた中で、喜田 陽選手や進藤 亮佑選手など個での良さを発揮した選手もいた。2-0となったあとはゲームコントロールの部分で課題が出たが、今節の収穫と課題について。
収穫としては、喜田は今季初出場、進藤もケガや体調不良でなかなかコンディションが上がってこない中、ひさびさの出場で、GKの清水(圭介)も初先発でした。舩木(翔)も含め、いろいろな選手が素晴らしい準備の中でスタートして、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた時間帯はゲームを支配する大きな要因になったと思います。

そこから、未知の世界のコンディションのところ、段々とフィジカル的にもメンタル的にもキツくなってきた。そういったところは、彼らが一番感じていると思うので、そこは大きな収穫になると思います。その中で、前は3点目を取りにいきたい選手と、後ろはフィジカル的にキツくなってきた中で、少し距離感が伸びて間延びしてしまったことはチームの課題だと思っています。また映像を見ながら、誰が出てもしっかりとゲームコントロールできるように、やっていきたいと思います

--清武 弘嗣選手は復帰後初先発だったが、コンディションも上がってきた?
復帰後初先発であり、次の水曜日にすぐ大一番があるということで、予定している中での出場時間となりました。随所に彼の良さが出たと思っています。先ほどの収穫の中でも、キヨ(清武)の復帰は大きな収穫の1つだと思っています。

--キム ジンヒョン選手の欠場はコンディションの問題ですか?
そうですね。彼の連続出場は、私もコーチとしてずっとその時間を共有してきました。彼の努力や連続出場に懸ける思いはよく理解しているつもりです。今回、アクシデントの中で出られなかったことは残念ですが、彼もまだまだ成長している段階ですので、また連続してチームを守ってほしいと思います。本人も残念だとは思いますが、気持ちを切り替えてやってほしいと思います。