がちゃのメモ帳

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2022 J1リーグ第9節 ガンバ大阪vs湘南ベルマーレ メモ

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スタメン

ガンバは齊藤が契約上の理由で出場不可。

湘南は契約上の理由で谷が出場不可。

 

流れ

12分、高橋が負傷。

13分、湘南交代

高橋→畑

ガンバは[3-1]ビルド。ダワンがアンカー位置で山本が少し前目。後ろで回しながらサイドの深い位置でポイントを作って前進→パトリックへのクロスorダワンのミドル。

湘南はIHを前へ押し出して、左右のCBへプレッシャーをかける。山本悠がタリクの背後にもぐるようなポジショニングを意識。

ガンバ非保持は[5-4-1]⇔[5-3-2]のようなやや流動的な形。山見が2トップ気味な位置からサイドへのサポートにも入る。

ガンバはつなぎにこだわらず、中央のパトリックや背後へ走る山見にロングボールを入れていく。

湘南は単純にロングボールを入れても分が悪いので、後ろで回しながら相手を引き出して、FWが駆け引きできるスペースを作った上で詰まったら前へ送るようなイメージ。

湘南は右での作りからゴールへ迫りたい雰囲気。石原と池田のクロス、2トップとIHの連係からの中央突破など。

31分~、昌子が持ったときのサポートで、WBではなく山本が外に開く形。タリクが守備基準を迷っているようにも見えるが、ズレが生じるまでには至っていない。

湘南はIHのプレスがやや弱まり(あえて落とした?)、ガンバは比較的ラクにボールを持てるように。ただ、こなくなったぶんスペースは埋められているので、どこでポイントを作るかは試行錯誤。

40分、山見のシュート。相手2トップ脇から前進し、昌子からパトリック→落としを山見がシュート。湘南がラインを下げたぶん、最終ラインからゴール前へ送りやすい状況になっている。また、湘南は2トップが横幅を広く見るようになったことでダワンが浮きやすくなった。

 

ともに決定機は少なかった前半。序盤はどちらもプレスを強め、ロングボールが多くなった。ガンバはパトリックの強さ、山見の起点づくりなどで深さを取ることを狙い、湘南はセカンドボールを回収することで押し上げを図る。30分過ぎあたりから湘南がプレスを少し弱めるとガンバが敵陣へ安定して運べるようになり、パトリックの強さを生かしながらゴールへ迫った。両者ともにゴール前の我慢がきいており、決定打は出なかった。

 

 

後半

48分、サイドへ流れて受けた山見が仕掛けてFK獲得。ガンバ前進の1つのポイントになっている。

56分、瀬川のシュート。ガンバがシャドーを上げずにラインを下げたことで、今度は湘南のDFが持ち上がってゴール前へ送り込めた。

57分、湘南交代

池田、タリク→山田、大橋

大橋がトップへ入り、瀬川がIHへ下りる。

湘南は田中の散らしで相手のプレスをかわしていく回しが目立つ。

60分、町野のシュート。中央での回しから瀬川→町野でPA内へ入り込みシュートまで。湘南がペースをつかみつつある。

60分、ガンバ交代

山見→坂本

中盤へ移った瀬川がライン間での起点づくりから背後への抜け出しまで行い、攻撃に変化が加わっている。

湘南はプレスの勢いを上げて一気に主導権を握りにかかる。

66分、杉岡のヘディングシュート。中央でポイントを作ってからサイドへ振って、石原からのクロスに上がってきた杉岡が合わせた。湘南は保持が安定していることもあり、杉岡が積極的に高い位置へ出てくるようになった印象。

67分、ガンバ交代

山本→奥野

71分時点で直近15分はシュート数がガンバ0-湘南5とスタッツでも湘南が優勢。

73分、押し込む湘南。畑からのクロスは一森がキャッチ、前半から一森の飛び出しとハイボール処理が安定している。

76分、ミドルカウンターから大橋が1人でPAまで持ち込んでシュートまで。ポストに阻まれる。

77分、ガンバ交代

パトリック、黒川、福田→ペレイラ、藤春、中村

ガンバは勝負の3枚替え。

78分、藤春のクロスにペレイラが合わせるも枠外。早速交代選手の特徴が出た。

80分、左から中村の仕掛けでチャンスメイク。交代選手が存在感を示す。

81分、湘南交代

町野→ウェリントン

3枚替えあたりから押し返し始めるガンバ。湘南もチャンス自体は作れており、一進一退の流れ。

86分~、湘南の時間。畑の仕掛けなどからチャンスを演出。ガンバはペレイラへ送って起点作りを狙ったり、前から追い掛けて蹴らせにかかるが、どれもうまくいかない。

87分、足をつるダワン。担架で外へ運ばれる。ガンバは交代枠を使い切っており、代わりの選手は入れられない。

89分、湘南先制、0-1。山本の持ち上がりから敵陣へ進入し、最後は石原のクロスに山本が合わせてゲット。ただ、その際に山本と三浦が激突し、山本が負傷。

93分、湘南交代

山本→大野

いつの間にかしれっとピッチへ戻っているダワン。

 

最後は湘南がしっかりと敵陣で時間を使ってクローズ成功。後半は内容で上回り、山本がこじ開けて初勝利を獲得。終了のホイッスルが鳴ったときのベンチ前のリアクションがこれまでの苦悩を表している。前半途中からIHのプレススイッチが決まらなくなってからはうまくペースを握れなくなったが、後半でIHを入れ替えてギアを上げてからはかなり押し込むことができた。

ガンバは後半は守る時間が続き、この力にたけた選手を入れたことで一時は押し返せたが、すぐに主導権を握られ、苦しい時間が長くなった、一森はクロス対応で安定したプレーを見せたものの、失点シーンはノーチャンス。

 

 

個人的MOM

★瀬川 祐輔

FWの位置でも、途中から入ったIHの位置でも前でポイントになる役割を果たした。攻守において前線を前に引っ張り上げるエネルギーを見せている。

 

トピックス

高橋が負傷交代。筋肉系のトラブルか。

82分、クォン・ギョンウォンのロングスロー。なかなかの飛距離。

山本がゴールの際に三浦と頭が接触し、負傷。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 片野坂 知宏監督 ]
非常に悔しい敗戦になり、たくさんの方が応援にお越しいただいたんですが、残念な思いで帰らせてしまうことを申し訳なく思います。やっぱりホームなので、勝ってファン・サポーターと一緒に喜び合いたかったですが、結果が出なかったことは本当に残念です。

ゲームに関しても、湘南さん相手にわれわれも臆せずチャンレジして、準備してきたことというのも選手はトライしてくれました。それがなかなか結果に結びつかず、最後、湘南さんのやっぱり勝ちたいという思いが、乗り移った得点になったかなと。本当にちょっとしたことで勝点3をつかみ取ることができるか、勝点0に終わるのか、本当に勝負というのは非常に厳しいなと今日のゲームを終えて感じました。連戦で選手は本当に大変な中、準備してくれて、パワーを出して戦ってくれたと思います。しかし、今日のように負けるということは、まだまだそういった準備を含めて自分の力がないことだと感じますし、もっともっと積み上げて成長していかないといけないと感じます。

しっかりと切り替えて、次のルヴァンカップは“大阪ダービー”で、(前回の対戦で)ホームで悔しい敗戦をしているので、なんとかアウェイですけど予選突破できるためのゲームができるように準備したいと思います。

--今日は昌子 源選手と三浦 弦太選手、クォン ギョンウォン選手を3枚後ろで使ったが、その意図と狙いとしていた部分は。
3バックに関してはまず、ギョンウォンが非常にルヴァンカップの大分戦で良いプレーをしていましたので、なんとか使える状況ですし、連戦ですけど、トライしたいなと。そういう中で、源と弦太に関しても、非常に守備とフィードのところでも良いプレーをしているので、その3人をどう使うかというところの中で今日は3バックにしました。いろんな準備も湘南戦に向けてあって、ちょっとここではまた対戦もあるので言えないですけど、その3人を出す中でのベストの配置、ベストの戦い方がこういう戦い方かなというところで、トライするようにはしました。

--守備のところは今まで通り、4枚になったり、5枚になったりといろいろな時間帯があったが、イメージとしてはどのような感じだったか。
守備に関してはできるだけ高い位置で奪いたい、そして湘南さんが非常に動かしのところも今季チャレンジされています。いろいろな立ち位置を取ってくるところもありますし、やっぱり押し込まれたくないというのもあるので、そして後ろが余りたくない中で、前へチャレンジさせるような形では選手に提示しました。なので、そういう形もときおり見える形にはなったんじゃないかなと思います。

 

[ 山口 智監督 ]
非常にしびれるゲームができたなと思います。内容は自分たちがトライしているところを数多く出してくれましたし、相手を見ながら、守備でも声をかけながら、修正しながら戦えた90分でした。なおかつ課題の1点を取るというところに対して、最後までみんなが思いを持ってつながっての1点だと思うので、点を取ったシュートは素晴らしかったと思います。ああいう選手がいてくれることでチームは引き締まりますし、非常に良い勝ち方というか結果がない中での勝ち方で、また次に向けてのスタートが切れるなという試合でした。

--前半は守備の時間が長かったが、ハーフタイムでの声かけは?
攻守の整理をして、攻撃の部分ではトライしているところを意識してくれていると感じたので、そこの修正と、守備ではちょっと後ろの左サイドで人数が多い感覚があったので、そこをハッキリさせた。選手がそれを感じてハーフタイムで話していた。僕がというよりはみんなが分かっている中で、整理できたと思いますし、やることは変わらないので、相手があって相手を見ることをトライしている部分もあるので、それをハーフタイムに全員で確認して入りました。

--生みの苦しみがあったぶん、勝利の喜びも大きいのでは?
そうですね。場所も場所ですし、僕というよりは選手がそういう表現をしてくれたなと思いますし、ここで勝てたのは大きい。本当に、ここから勝てていないのを取り返さないといけないので、そういう思いが湧いてきました。本当にチームは良い雰囲気でできているので、そういう意味でも大きな1勝でしたし、この上ない喜びです。