がちゃのメモ帳

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2021 J1リーグ第37節 セレッソ大阪vs名古屋グランパス メモ

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スタメン

f:id:brgacha:20211201002900p:plainC大阪

引退表明の大久保が6試合ぶりの先発。

高木、原川、西川がメンバー外に。為田、中島、豊川がメンバー入り。

藤田が2試合ぶりの先発。

 

 

名古屋

マテウスが2試合ぶりのメンバー復帰。代わりに金崎がメンバー外。

それ以外は先発もサブも前節と同じ。

柿谷と木本は古巣対決。

 

流れ

2分、シュヴィルツォクのシュート。セレッソは[4-2]でビルドアップするが、かみ合う名古屋の守備が1対1の部分で上回り、中盤でひかっける。

立ち上がりからセレッソが持って名古屋が構える構図に。セレッソはまだ前進の手段を探っている状況。

 

セレッソは高い位置から強めにプレス。積極的にボールを回収しにいく。名古屋は木本が下りてサポートしたりするが、前へ蹴っ飛ばす選択肢も常に持っている。

 

7分、清武のラストパスから大久保のフィニッシュ。決定機だったがシュートはファーポストの外へ。キム・ミンテはカットを狙ってギリギリ届かず。リスキーな判断だった。

 

10分、坂元→清武でシュートまで。開始早々こそ名古屋がショートカウンターを見せたが、セレッソの保持が安定するとセレッソペースに。

 

11分、相馬が個人でサイドを突破してゴールに迫るが、西尾ががっちり止める。

12分、奥埜のサリーに松田陸インサイドワークで[3-2]ビルド。松田陸が1つ列を上げたところに奥埜からの縦パスが入り、大久保のシュートまで。攻撃の引き出しの多さを見せる。

 

15分、奥埜の浮き球ラストパスに大久保が合わせるもうまくヒットせず。どの選手も大久保へのお膳立ての質が高く、良いシュートチャンスを迎えるがなかなか決め切れない。

 

19分、相馬の仕掛けからPA進入もぎりぎりで対応するセレッソ。相馬がキレキレで、受ける時間が続く名古屋の中で攻撃面での存在感が1人だけ際立つ。

20分、シュヴィルツォクの力強いキープからロングシュート。相馬のスピードと並んで彼のパワーも攻撃のポイント。

 

25分、柿谷のシュートはジンヒョンが好セーブ。名古屋はオープンで相馬に預けてから前田が左まで流れてきてSBの背後に走る形が続いている。

 

飲水まで

セレッソがボールを保持して主導権を握る展開。ただ、名古屋もシュヴィルツォクと相馬で何度かゴールへ迫るシーンは作れており、守るだけではない。セレッソもこじ開けられそうなシーンはあったが、0-0で推移している点に関しては名古屋の思惑どおりと言えるか。

 

28分、奥埜の浮き球ラストパスから山田がシュートまで持ち込むもランゲラックビッグセーブ。奥埜からのラストパスがさえわたる。

29分、CKをニアで合わせた瀬古のシュートもランゲラックが好セーブ。セレッソはゴールまであと“半歩”くらいまで来ているが、ゴールには至らない。

 

32-33分、オープンな展開を作り出して山田→大久保で決定機もランゲラックの正面。どうしてもランゲラックの壁は破れない。

 

37分、前からくる名古屋に対して2トップが下りてスペースで起点を作り、代わりに奥埜が上がってライン間受けでチャンスメイク。相手の位置に合わせたセレッソの巧みなビルドアップ。

 

41分、相馬がまたしても個人で突破してチャンスメイク。

 

多くの時間でセレッソが主導権を握り、チャンスを多く作ったがゴールは奪えず。名古屋は守りの時間が続くが、ルヴァン決勝では前半我慢して無失点で折り返し、後半で勝負をつける得点を奪ったことを考えれば想定内だろう。あとは相馬とシュヴィルツォクを軸に攻撃試行回数を増やし、さらに質を高められるか。

 

後半

名古屋交代 前田、木本→マテウス、長澤

前田も木本も決して悪くはなかったが、もう少し力強く前へいくパワーを足したい意図が感じられる交代。

 

48分、稲垣サリーの[3-1]ビルド。シュヴィルツォクを潰す瀬古。瀬古と西尾はシュヴィルツォクにかなりタイトにマークにつき、ファウル覚悟で潰しにいく。

 

50分、丸橋の個人でのキープから大久保のクロスでチャンス。名古屋は1トップで追うので、CBへSHがプレスにでると後ろがズレる。ここでは宮原のスライドの速さで潰し切りにかかったが、丸橋に交わされた。

 

54分

名古屋交代 シュヴィルツォク、相馬→山﨑、齋藤

早くも交代枠4つを消費する名古屋。ハーフタイムのコメントでも「うまくいっていない」というニュアンスが感じられたので、選手交代でテコ入れを図りたいのかもしれない。

60分前後から名古屋ペースに。セレッソはプレスを掛けるが、個人個人の守れるエリアが若干狭くなってきているか。そのため、名古屋はビルドアップも少し落ち着き、穴を探りつつ回せる。また、前線にフレッシュな選手を入れたぶんプレスも掛かりやすい。

 

65分

セレッソ交代 山田→加藤

66分、名古屋先制、0-1。セットプレーの流れから柿谷がまさに“ジーニアス”なゴール。名古屋は選手交代で勢いを増し始めた時間帯でしっかりと得点。

 

セレッソが中盤でボールを奪えるようになり、ペースを引き戻す。先ほどまではSBが1対2になる場面が何度かあったが、SHがスライドで対応できるようになり、守備が安定しているように見える。

 

71分、PA手前で得たFKを藤田が直接狙うもクロスバーに嫌われる。

 

飲水まで

セレッソは良い時間帯を多く作りながらも得点できず、先制を許すというルヴァン決勝と同じ流れに。名古屋が一度ペースをつかんだが、セレッソが取り戻しつつあるので、その流れを継続できるかどうか。

 

飲水明けもセレッソの一方的な展開が続く。名古屋もゴール前は人数をかけて何とか対応するが、いつまで我慢できるか、という雰囲気になっている。

 

76分、カウンターで出ていこうとした坂元を倒した長澤にイエロー。次節出場停止。

 

79分、セレッソ同点、1-1。左からのFKの跳ね返りを藤田が左足のダイレクトボレーで突き刺した。ランゲラックも反応したが、さすがに止め切れない完璧なコースだった。

セレッソは押し込んだ展開でしっかりと押し切った。名古屋はマテウスを軸に敵陣へ入れるシーンもあったが、どう押し返すか。

 

名古屋の2トップは出ていかずにセットするので、セレッソの最終ラインは自由にボールが持てる。そうすると配置の工夫で相手に頭脳的な負荷を与えられる。

 

82分

名古屋交代 柿谷→森下

森下が左SHに入り、齋藤がトップへ。

83分

セレッソ交代 大久保→豊川

会場はスタンディングオベーションで大久保へ拍手を送る。

 

名古屋はマテウスの個人技で前進と打開を狙うが、セレッソは複数人で対応。また、最後のところは瀬古が死守。

 

86分、清武のインスイングクロスには中で合わせきれないが、直接ゴールへ向かう。ランゲラックが好セーブ。

→そこから得たCKで西尾が押し込み、セレッソが逆転、2-1。名古屋のゾーンディフェンスの間に入り込み、競り合いでも勝ち切った。名古屋は前半からゾーンのデメリットを突かれるようなシーンがあり、ここではそれが失点につながった。

 

89-90分、被セットプレーからカウンターを狙う名古屋に対して、セレッソの戻りの速さが際立つ。終盤で気合いのスプリントを出せるのは、小菊体制になってから目立つようになった印象。

 

90分

セレッソ交代 坂元→松田力

 

名古屋はキム・ミンテを最前線に上げたパワープレーを敢行。

 

名古屋が苦しい時間は耐え切り、わずかに訪れた自分たちの時間帯できっちり先制までこじつけたのはさすがだったが、「同じ轍は踏まない」とばかりにしっかり押し返して逆転まで持っていったセレッソもさすが。目には目を、ゴラッソにはゴラッソをで追いつき、前半から可能性を感じたセットプレーで勝負あり。大久保に何度も訪れたチャンスで先手を打てれば理想的だったが、そこまでストーリーはうまくいかなかった。

 

個人的MOM

★奥埜 博亮

いつものハードワークに加え、ビルドアップ時には後方からの配球、ライン間での起点、シュートにつながるラストパスなど、本当に“全部やる”驚異的なプレーで存在感を発揮した。

 

チャンスを生かしきれなかったが、そこまで持ち込む大久保の受け手としてのスキルの高さ、得点を奪った上に何度か相馬を止める働きもこなした西尾もgood。

後半の早い時間で下がったが、名古屋の相馬とシュヴィルツォクも1対1では手が付けられないクオリティーを見せ、受ける展開で押し返す役割を担った。

 

トピックス

1分、シュヴィルツォクの変態コントロール

41分、相馬のトリッキー裏街道

ハーフタイム、カメラに抜かれるガッツポーズお姉さんに触れる実況席

柿谷の天才的なゴール。しかもセレッソホームでの恩返し弾

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 小菊 昭雄監督 ]
今日はどうしても勝ちたい試合でした。今年、なかなか期待にお応えすることができなかったセレッソファミリーの皆さまのためにも、そして、ルヴァンカップのファイナルで敗れた相手に成長した姿を見せたい、結果で示したい、そういう試合でした。

何よりも、大久保 嘉人のホーム最終戦ということで、いろんな思いが詰まったゲームでした。その中で、先制はされたんですけど、私たちが一つひとつ積み上げてきたサッカーをお見せすることができたと思います。内容も伴った試合で勝てたことをすごくうれしく思います。ルヴァンカップと同じような流れで失点したんですけど、そこから、選手たちの魂、気持ちが入ったゲームで逆転することができたことに、大きな成長を感じました。天皇杯のタイトルという目標へ向けて、また一つひとつやっていきたいと思います。

--ルヴァンカップ決勝からの成長を示したい一戦で、前半から内容も良かったと思います。特にビルドアップで縦パスを積極的に入れ込むシーンも目立ち、右SBの松田 陸選手が中に絞るなど工夫も見られました。今日の狙いは発揮できましたか?
まさしく、おっしゃるとおりで。ビルドアップのところは、時間をかけて一つひとつ積み上げている中で、チームとしてボールを保持しながら前進していく作業はできていました。

ただ、課題として挙げられるのが、ゴールへ向かう、縦を意識しながら全員が関わること。そういったところは課題として残っていましたので、この1週間、そういったところにトライしていこうと。次のステージとして、リスクを背負ってしまう面もあるとは思うんですけど、もっともっとゴールへ向かう、オン・ザ・ボールもオフ・ザ・ボールも仕掛けていく。そういったところをチームとして用意してきました。そういったシーンがたくさん見られたことは大きな収穫です。

--大久保選手の先発起用の意図について。アグレッシブなプレーが見られたが、パフォーマンスについては?
嘉人に関しては、引退を表明したからとか、ホーム最終戦だからとか、そういうことは一切関係ありません。今日はどうしても勝ちたかったですし、勝利を目的としたときに、一番良い選択をしたつもりです。彼が引退を表明してから、いろんなプレッシャーや責任を背負ってやっていたんだな、ということが分かるくらい、本当に練習の中でも、気持ちの入った、コンディションも抜群でキレキレの嘉人でした。パフォーマンスも高かったので、今日は必ず高いパフォーマンスを発揮してくれるという信頼の下で彼を選びました。シュート数が物語るとおり、彼の嗅覚、ゴールへの意識を存分に発揮してくれました。

残念ながらゴールは奪えなかったのですが、一番、危険な選手でした。チームとしての守備も含めて、いまやろうとしているサッカーを体現してくれたと思います。今日、奪えなかったゴールは、次のリーグ戦、天皇杯で楽しみにしておこうと思っています。

--柿谷 曜一朗選手のゴールについても、思うところはあったのでは?
試合の中で怖い選手であり続けました。ゴールシーンは彼の技術やセンス、すべてが表現されたスーパーゴールでした。曜一朗という偉大な選手とホーム最終戦で対戦できたことをうれしく思いますし、深い縁を感じました。

 

[ マッシモ フィッカデンティ監督 ]
前半、あれだけ相手のディフェンスラインにプレスを掛けられない、距離感も悪い、われわれのディフェンスラインの間を好き勝手に使われる、そういう流れだと、0-0という形で終わったというのが「助かったな」としか言えないくらい悪い入りでした。試合のアプローチとして良くなかったと思います。

後半修正をして、まったく違った流れになって、リードも奪ってという形になりましたが、セットプレーをきっかけに、素晴らしいゴールを決められたことから流れが変わってしまって、試合全体を振り返っても、もう少し攻撃的にやれたら良かったなと思います。後半の入り方を前半からやるべきでした。それだけ大事な試合だという感覚で前半の入りからやれていたらと思います。

--セットプレーも多く与えてしまったが、守備の評価は?
普段、ファウルをせずにボールを奪うという部分、奪い方としてチームはできていたと思いますが、今日はかなりの本数の長いボールを入れられ、キレイにクリアさせない、こぼれ球もしっかりと人数をかけて拾いにくるということを徹底してやられてしまったので、いつも以上にセットプレーを与えてしまったと考えています。

--ACL出場権のある3位以内が消滅したが?
今日の試合もそうでしたが、次の試合もACLがどうだというところではなく、やるべきことをしっかりとやろうと。自分たち次第ではなく、ほかの結果によってというところもあるので、自分たちができるのは、最後のゲームを全力でやるということだけ。そこに頭を切り替えて、最高のゲームができる準備をしたいと思います。