がちゃのメモ帳

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2021 J1リーグ第34節 徳島ヴォルティスvsセレッソ大阪 メモ

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スタメン

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徳島

石井が欠場。

田向、佐藤、鈴木大が久々のメンバー入り。

 

 

 

流れ

開始40秒、ジエゴにイエロー。坂元とのマッチアップが続くことを考えるとかなり痛い。

 

徳島は自陣低い位置でもつなぎを徹底。対してセレッソは高い位置までプレスへ出ていく。

セレッソのプレスを剥がして徳島がペースを握る立ち上がり。

 

セレッソの保持はSHがハーフスペース、SBが大外を担当。非保持は両SHを押し上げて4トップ気味のセットをする。

徐々にセレッソが徳島のプレスをいなし始め、非保持でも蹴らせて回収ができるようになる。

 

10分、セレッソ先制、1-0。セットプレーからファーへ流れてきたボールを加藤が押し込んだ。デザインした狙いどおりのプレーだったかもしれない。セレッソは前節に続き、リズムをつかみ始めた序盤でいきなり得点につなげた。徳島は危ないセットプレーが続いた中で耐え切れず。

 

徳島はセレッソの前4人のところを超えられなくなっており、ビルドアップが自陣の深い位置で詰まる。バックパスを入れたタイミングでかなりラインを押し上げられてしまうので、蹴るしかなくなる。蹴った先でセカンドを回収できるかどうかで徳島の保持時間が決まる。

17分、敵陣で回した中で岩尾→バケンガでチャンス。頭で行くか足で行くか半端になってうまくミートできず。

 

19分、垣田に決定機もシュートはGK正面。垣田へのロブパスから落として攻撃を展開。最前線で落とせれば、セレッソは全体的に前へ出ているので徳島がセカンド回収で優位に立てる。徳島が自分たちの時間帯にし始めた。

 

飲水まで

15分頃まではセレッソペース、以降は徳島ペースといったような展開。それぞれ自分たちの時間帯でチャンスを作れているが、決め切れたかどうかがスコアに反映されている。

 

徳島は敵陣でボールを持てれば自分たちのペースに持ち込める。セレッソはいかに相手を敵陣へ押し込めるかがポイントになりそう。

 

32分、上福元→岸本で前進。前は塞がれるが、相手のSHを一度戻させることができれば、セレッソはプレスに出づらくなる。

 

35分、横パスをカットした乾がそのままシュートを狙うが、ヒットせず。乾は自陣で構えていても常に押し上げる準備をしているように感じる。

 

セレッソはSHが出られなくなったのか、意図的に出ないのか、どちらかは分からないが、2トップへの加勢がなくなったことで相手のビルドアップを窒息させられなくなった。

43分、乾を手で押さえた岸本にイエロー。

 

15分頃まではセレッソペースで先制にも成功。ただ、飲水前あたりから徳島がボールを持ち始め、主導権を握る。セレッソもしっかりセットで来たタイミングで前からプレスを掛けに行くが、徳島は垣田へのロングボールを用いたところからのセカンド回収や、GKから一度サイドへ送ることで相手SHを下げさせるなど、足元でつなぐだけではないアプローチを見せた。セレッソはボールを取り上げるには強度を高める必要がありそうだが、1点リードしているので無理をする必要はない。連戦での疲労もあるはずなので、そもそも出ていきにくいコンディションなのかもしれない。

 

後半

徳島交代 岩尾→鈴木徳

→試合後コメントで違和感があったので代えたとのこと。

 

48-49分、徳島が前からのプレスで西谷の奪取→ゴール前でチャンスも、DFがギリギリ戻る。後半も徳島のペースで進み、セレッソは攻守において自分たちの狙いどおりになかなかできない。

 

50分、セレッソが中盤での奪取からミドルカウンター。相手のミスからだったが、久々にゴールまで迫った。

51分、縦に速い攻撃から右サイドを攻略し、決定機も上福元ビッグセーブ。セレッソが中盤での奪取からカウンターでチャンスを作り始める。

セレッソは非保持時に乾が前へ出てプレスを掛ける意識があるが、徳島は1人浮くように設計しており、乾が出ていけばその背後、そこにSBが出てくればその背後へ出せるようになっている。

 

57分

徳島交代 垣田→小西

宮代がトップへ移り、右SHに小西。

 

59分、前プレでハメ切るセレッソ。狙った守備からか、相手のミスからかを問わず、セレッソの縦に速いカウンターには迫力がある。前線4枚のコンビネーションが良好なのもその一因。

 

セレッソはSH上げはやらない中でも中盤のラインで潰せる回数が増えてきた。逆に言うと徳島が安定して敵陣で持てなくなった。

 

飲水まで

理屈で少し上回れていた徳島だが、だんだんとセレッソの圧に呑み込まれている。最前線で無理が効く垣田がいなくなったことで多少強引なキープができなくなっているので、クリーンに運ぶ必要があるが、そうなるとセレッソに奪われたあとのリスクも高まる。

 

70分

セレッソ交代 乾、山田→清武、豊川

 

徳島の3バックビルドに対してセレッソは2トップだけで3枚を見切れているので、セレッソの[4-4]ブロックがほとんど崩れない。そうなると徳島は縦に刺したときに捕まりやすくなる。

→岩尾がいればこのあたりも的確に調整できた?

 

80分

徳島交代 バケンガ、藤田譲→佐藤、杉森

セレッソ交代 加藤→松田力

 

徳島はPA付近までは来ているが、シュートブロックは外せない。もう一工夫ないとジンヒョンとの勝負に持ち込めなさそう。

 

89分

セレッソ交代 奥埜→藤田

シュートブロックで足首に衝撃を受けた奥埜が大事をとって交代。以前名古屋vsFC東京のランゲラックも似たような負傷があった。

 

92分、CKで最前線まで上がるGK上福元。

 

最終盤はなりふり構わずゴールへ突っ込んでいった徳島だが、セレッソゴールを脅かせずに終了。徳島は第1Qの終わり際から前半終了までは良い時間帯を作れていたが、終わってから振り返るとあのタイミングで得点を取れなかったことが厳しかった。前半のみで退いた岩尾、後半の早いタイミングで交代した垣田の影響がどれほどあったか。

セレッソルヴァンカップでこそチャンスを生かせずに敗れたが、リーグ戦では自分たちの時間帯で決め切る勝負強さが目立つ。

 

 

個人的MOM

★奥埜 博亮

「どこにでもいる男」として攻守に貢献。ボールを落ち着かせられる、運べる、広範囲で守れる、ゴール前で体を張れる、とそのプレーの幅は広い。先制点のアシストでゴールにも関与。

 

また、奥埜とコンビを組んだ喜田も安定したプレーを続け、先発で出ても十分にやれるところを示し続けている。

 

トピックス

24分、ジンヒョンの落ち着いた交わし

42分、岩尾の交わし

43分、乾の巧みなファーストタッチからの入れ替わり

66分、福岡の対角フィード

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ ダニエル ポヤトス監督 ]
セットプレーから早い時間帯に失点を許してしまいました。私が間違っていなければ、C大阪さんはリーグで2番目にセットプレーから得点を挙げていると認識しています。ただ、そこでも崩れることなく良い試合運びはできたと思いますが、後半は相手にリードされているという状況も含めて少しナーバスになって、正確さを少し欠いた展開になったと思います。試合について満足はしていませんが、顔を下げることなく前を向いて続けていくしかないと思っています。

--後半の正確さが減ったことは岩尾 憲選手が交代したことも要因だと思います。負傷したのでしょうか?
「違和感を少し感じている」という話を岩尾選手から聞き、リスクを回避する意味でも最終的に私が判断して交代をさせました。

--小西 雄大選手の交代時に、2トップのどちらかを下げる選択肢がありました。結果、垣田 裕暉選手を選択されました。その理由を聞かせてください。
先ほど後半に正確さを欠いたという話をしましたが、垣田選手のポジションでも少しそう感じたので、交代することを決断しました。

--スタジアムに『WE ARE ONE』という横断幕が掲げられていました。サポーターからチームへのメッセージであり、監督に伝えたいメッセージでもあったと思います。どう感じましたか?
メッセージもスタジアムの雰囲気も含めてうれしく思いました。コロナ禍の影響で入場者数の制限もあったと思いますが、その条件の中で満席近くなるほどに多くの方が足を運んでくださっていたと思います。

ファン・サポーターの方々に勝利を届けることができず、まず僕自身が代表として悲しく感じており、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次もすぐに試合が控えているので、改善するところはしっかりと改善して前進していきたいと思います。

 

[ 小菊 昭雄監督 ]
ルヴァンカップのファイナルに敗退して、中3日、アウェイということで厳しい状況ではあったのですが、選手たちはファイナルの敗退を糧に、悔しさを糧に、素晴らしい準備で取り組んでくれました。今日の試合も厳しい時間帯もあったんですけど、全員で絆を持って、チームの規律を守って、90分間ファイトしてくれたことが勝利につながったと思います。選手たちを誇らしく思います。

--前半、素晴らしい試合の入りから先制に成功しました。その後、相手に主導権を握られる時間帯も長かったが、先制後の前半の内容はどう見ていましたか?
入りはハイプレスもかかって、先制点も取れて、非常に良い入りができたと思います。その後は少しチームの中でハイプレスを掛けたい選手と、引き込んで相手にボールを持たせる選手と、意思の疎通でギャップがあったので、飲水タイム、ハーフタイムを含めて、全員でもう一度、共有しました。