がちゃのメモ帳

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日本代表の違和感 トリニダードトバゴ戦

がちゃです。

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6月5日(水)にキリンチャレンジカップとして日本vsトリニダードトバゴが行われました。

 

時間が経過してしまいましたが、そこで感じたことを少しだけ書いていきたいと思います。

 

先に言っておくと、試合を見直してない上に相手チームの選手の特徴等もきっちりと把握できていないため、表現が曖昧な部分は多くなりますが、ご容赦を。

 

 

 

 

 

 

スタメンについての考察

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これまでの日本代表は主に4-2-3-1で戦ってきましたが、この試合では森保監督がサンフレッチェ広島時代に使っていた3-4-2-1を採用しました。

 

もちろん広島時代とは11人全員違う選手ですが、その中でもWBのタイプは大きく異なります。

広島時代には主に柏とミキッチという、どちらかというとWG系の攻撃的な選手を起用していましたが、この試合では長友と酒井のSB系で守備的な選手。

 

このメンバー選考の時点で少なくともこの試合では

 

広島時代のサッカーをやりたい!

 

というよりは

 

この形を試したい!

 

というくらいの感覚だったような気がします。

試合が始まってからもボール保持時にWBのスタートポジションを高くして、3CB+2CHの5人(GKを含めるならば6人)で組み立てを頑張るという感じでもありませんでした。

2シャドウがけっこう下りてきたり、WBもSBに近いふるまいが多かったりと少なくとも広島の時の戦い方が仕込まれてる雰囲気は薄かったです。

 

真相は現場内でしかわかりませんが。

 

 

 

 

 

気になったポイント

 

中島からのクロス

前半の話になりますが、PA内に大迫しかいない、もしくはファーから堂安が入ってきて2人、の状況で中島からクロスをピンポイントで狙う攻撃が何度か見られました。

 

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※イメージ図

 

ドリブルがうまい中島が対面のDFを少しずらしてゴールに近づく軌道のクロスをゴール前に入れます。

上図では堂安も入ってきていますが、ほとんどの場面で大迫のみだった記憶。

 

確かに中島は高精度のボールを蹴れますし、大迫もDFのマークを振り切ることができる選手ですが、これが効果的な攻撃かと言われると個人的には疑問符が付きます。

 

 

中にターゲットが1人しかいないとなるとその一人にピンポイントで合わせなければいけないですよね?

大迫を囮にDFを引き付けて、ファーの堂安に合わせるとしても、堂安は空中戦で強さを発揮するタイプではありませんから、こちらもピンポイントで鋭いボールを入れる必要があると思います。

 

 

仮にこのピンポイントクロスがターゲットに合う確率が10回に1回、10パーセントだとしましょう。(実際はもっと高い確率かもしれませんが。)

その1回が1回目に来れば良いですが、10回目だったとしたら、10回同じプレーを繰り返さなければこの形から得点は取れないですよね。さらにクロスが合ってもシュートがゴールになるとは限りません。

 

90分の間に同じこと10回も繰り返せる?

 

というのが私の意見です。

 

 

もし90分の間に50回繰り返すことができれば(確率論だけで考えた場合)5得点取れる可能性がありますし、実質3人で攻撃しているのでリスク管理もばっちり!最強チーム!となるのですが、相手の格が上がれば上がるほど回数は繰り返せなくなりますよね。

 

 

この形をチームのストロングにしたいなら、中島のドリブル&クロス精度をめちゃくちゃ上げてもらい、大迫に「絶対マーク外すマン」になってもらうor身長をあと20㎝くらい伸ばしてもらうのがいいかなと思います。

 

そうすればこの2人だけで得点が取れて世界で勝てる”かも”しれません。

 

まあどう考えても非現実的かと思います。

ならば、

もっと効率的な攻撃狙わない?

と思いました。

 

 

 

 サイドからのクロス一辺倒

 

0-0のまま試合終盤になると勝つために得点を取りに行きます。

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※イメージ図(配置が全然思い出せないので雰囲気ですm(__)m)

 

理屈は前項と同じかもしれません。

中央に人を集めてサイドからクロス、もしくは狭いところを個人が独力で目の前の相手を剥がしてシュートまで!というパターンが多かったでしょうか。

 

これも決して悪いことではありませんが、中央にターゲットとなるタイプがほとんどいないのに放り込んでも効率が悪いのでは?と思いました。

しかも途中投入した選手は中央のターゲットタイプというより、チャンスメイカータイプばかりです。そもそもターゲットタイプが少ないメンバー選考なのですが。

 

これらのプレーは「ピンポイントクロスが行く」の精度が伴うまでか「相手がミスする」の事故が起こるまでやり続けているように見えます。

そもそも圧倒的にボールを支配できる格下相手にしかできない戦い方です。

 

実際に最後の最後でDFの処理ミスから伊東純也に絶好のチャンスが巡ってきますが、シュートはGK正面へ。

チームとして終盤にあのやり方で戦うのであれば、事故が起きた最後のシーンは絶対に決めなきゃいけないと思います。

ただし、クロスをひたすら入れて事故を起こしても、日本代表には事故を絶対に見逃がさないルーニーファンペルシーのようなスーパーなFWはいないのです。(強いて言えば大迫でしょうか)

 

 

中にクロス放り込んで得点を取りたいなら鳥栖の豊田だったり、(今は怪我で離脱していますが)セレッソの都倉だったりを招集すればいいと思うんですけど、彼らが招集されないのはおそらくそういうサッカーを目指してないからですよね。

実際に国際試合となると相手DFも日本国内の選手より屈強になり、今挙げた二人でも空中戦で優位に立てない状況も考えられますし。

 

 

日本代表としては2列目のポジションにいるタレントを生かしたいはずなんですよきっと。

であれば、例え得点が取れなかったとしても相手DFの配置をずらすような動きを狙って、ゴール前を空けるチャレンジをしたほうが代表チームの方向性は見えやすかったのではないかと思います。

 

 

 

森保監督をはじめ、代表スタッフ陣の中でこの試合の位置づけがどうだったのかはわかりません。

選手に疲労もあったかもしれませんし、システムだけ変えてある程度自由を与えてやらせたかもしれません。

 

ただ、

 

このチームはどういう戦いをしたいのだろう?

 

という疑問が残る内容になってしまったのかな、と感じる試合でした。

 

 

 

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

 

 

ネガティブな話がメインになってしまいましたが、この試合が全然だめだったかどうかは私には分かりません。見る人によっては

この試合は面白かったぞ!

と感じた人もいるかもしれません。

 

 

もしかしたら私に対して「こいつ代表アンチだな!」と思った方もいるかもしれませんが、私は日本代表に期待しています。
日本国民なので日本代表が世界で活躍する姿を見たいです。

 

 

 

 

しかし、ここ最近の日本代表には違和感を抱くことが多いです。

部外者の戯言にすぎませんが、このまま進んで強くなるの?といった疑問があります。

 

そしてハリルホジッチの不可解な解任の件以来、日本代表に対しての興味が薄れてしまった人も一定数いるように感じます。

 

 

とはいってもやはりエンターテイメントとしての日本代表の人気は強いと思います。

若くして海外にはばたく選手も多くなり、選手個人レベルは上がってきているのかもしれません。

 

ただ、私はエンターテイメントとして楽しい日本代表だけではなく、競技として楽しい(強い)日本代表が見たいです。

だからこそ疑問に思ったことは発信していきたいです。

 

もっと日本代表がやる”サッカー”という競技に対して興味を持つ人が増えるようなチームになってほしいなと心から期待しています。