がちゃのメモ帳

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2023 J1リーグ第33節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 メモ

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FC東京

松木エンリケが出場停止

 

流れ

1分、右からのインスイングクロスをファーで宮澤が合わせるも野澤が処理。ファーストチャンスは札幌。

3分、敵陣でのボール奪取後、ディエゴ→原川でPA内へ進入してシュートまで。枠内に飛ばすも菅野が好セーブ。札幌は人を見る意識が強いので、スペースへ先に入られるとどうしても対応が遅れる。

5分、クリアボールに小柏が反応して背後に抜け出してシュートも森重がブロック。なんでもないところからビッグチャンス。

7分、ルーズボールの回収から渡邊が中盤を運び、原川の飛び出しで深さを取ってCK獲得。原川が積極的にポケットへ進出してくる。

11分、札幌がトランジションから右サイドを縦に進んで、最後はコンビネーションから小柏のシュートまで。どちらも奪ってからゴールを目指すスピードは速く、縦に一気に進むことを狙う。

13分、森重→渡邊の縦パスでライン間で前向きを作り、スピードアップ。最後はディエゴに預けてシュートまで。菅野の正面へ。

17分、東京のビルドアップ。野澤→木本で素早くプレスが届かないところへ運び、前のスペースへ走る仲川へ配球。完全に抜け出してGKと1対1になるが、シュートは枠外へ。決定機。

18分、福森のダイレクトパスに菅が抜け出すもわずかに届かず。スペースへ抜け出すところまでは完璧な崩しだった。

19分、札幌保持。東京は4-4-2ベースでセット。

19分、トランジションからアダイウトンが左サイドを突破し、折り返し。中でディエゴが合わせるも札幌DFがブロック。

札幌がマンツー要素強めの守備を行ってくるのに対し、東京はディエゴやアダイウトンの背負ってのキープ、GKを使ってのずらし、ボランチのポケット突撃などで変化をつけようとしている。

22分、菅野がPA外までカバーに出てきたところを突くように素早いスローインから長友がロングシュートを狙うもバーの上を大きく越える。

23分、ディエゴと渡邊の縦関係の連係でマークを外し、スピードアップ。アダイウトンに預けて折り返しを狙うが札幌DFがブロックしてCK。

24分、CK守備から札幌のロングカウンター。左を菅が運んで、逆でフリーになった浅野へ預けてシュートも野澤の守備範囲。

26分、札幌がPA手前でのパス交換から崩しを図る。右ハーフスペースでの細かいパス交換からファーへのクロスで折り返しを図るも中との意思疎通が合わず。

27分、長友に警告。岡村へのレイトタックル。

28分、札幌が保持からスピードアップ。菅が左を運んでクロス。ファーに飛び込んだ浅野が合わせるも枠外。大外→大外の攻撃。

29分、駒井に警告。ディエゴへのレイトタックル。

30分、東京の保持。ポジションを動かして変化をつける。渡邊が右の大外、仲川と長友が中央。ただ、バランスを崩している分、ロスト時の配置の悪さはリスクにもなる。

32分、札幌が敵陣に人数をかけた攻撃から、トランジションで東京のカウンター。アダイウトン→仲川でPA内へ入るも最後のタッチが流れて打ち切れず。互いにリスクあるプレーを選んでいることで中盤に入ってきてかなりオープンな打ち合いのような展開になってきた。

33分、東京が自陣深くでのビルドアップしているところに人を当ててプレスを掛ける札幌。野澤の縦パスミスからショートカウンターを打つも、シュートは枠外へ。

35分、札幌の保持を奪って東京のカウンター。原川→アダイウトンでスピードを上げ、カットインからシュートまで。札幌は不用意なロストがあると、アダイウトンのところを空けやすくなっている。

39分、東京のビルドアップ。野澤からのパスを落としながら落ち着かせる場所を作り、右を崩して仲川がPA内進入。落として徳元が狙うも惜しくも枠外。

40分、東京先制、1-0。東京が高い位置からプレスを掛けて森重で回収。原川→アダイウトンの落としでディエゴへ渡し、左足でのコントロールを見事に決め切った。

41分、再びトランジションから東京にチャンス。左を抜け出したディエゴからアダイウトンに渡してシュートも枠外。

札幌はプレスを受ける中でパスがずれてつながらず、相手に前向きで奪われるシーンが増えてきた。

44分、ルーズボール回収から青木が運んで自らシュートまで。

東京は途中から全体がかなりポジションを動くようになっており、CBの森重ですらボランチのような移動したり、マークをつかませないために大きく動きをつけている。

 

序盤は札幌がスペースを素早く突く攻撃と、保持での安定でペースを握ってシュートチャンスを作り出したが、徐々に東京がプレスからの回収→カウンターとGKを使った保持の安定でペースを押し返す。プレスからのカウンターが増えてきたタイミングでディエゴのゴールで先制。25分あたりからかなりオープンバトルになってきたところでパワーで上回った東京がスコアで優位を散って折り返した。

 

 

後半

札幌交代

福森→中村、菅→スパチョーク

47分、自陣から長い距離を運んだ中村がそのままシュートまで。その後すぐに高い位置で奪った札幌が駒井のシュートまで。いずれも野澤の正面。

50分、札幌同点、1-1。自陣での保持から左サイド外に出た中村からダイレクトでスルーパス。PA内へフリーで抜け出した浅野が決め切った。野澤も飛び出して距離を詰めたが防げず。東京はディエゴが負傷で一時ピッチを出て、返ってきたばかりのタイミングでの失点になった。

ビハインドでスタートした札幌が選手交代を含めてギアを上げて入り、その勢いのままペースを握る。

54分、東京が自陣トランジションから渡邊が収めて右スペースのディエゴへパスを送るもコントロールが決まらず。逆に札幌がひっくり返し、カウンター返しで、決定機。野澤がビッグセーブで止める。結果的にオフサイド

56分、札幌逆転、1-2。東京がプレスで奪いに行ったところを外しながら前進し、バイタルで受けた中村のラストパスを小柏がピンポイントで合わせてゲット。東京は奪いに行ってバランスを崩し、組織を立て直す前に攻め切られた。

アダイウトンはサイドの深い位置まで守備に戻らないため、田中駿が保持で時間をもらいやすい。そこからの斜めの配球で大外の青木らを浮かせる狙い。一人が斜めに入って長友を引きつけ、外のスペースを空ける。

60分、森重が自陣PA内でロストするも、札幌がシュートを決め切れず。札幌の圧力に対し、逃がしどころを見つけられずに息苦しい時間が続く東京。前へ送っても起点が作れず、回収されるだけになっている。攻撃の選手を前に残しても、そこで攻めに転じられない。

63分、渡邊のキープで時間を作って徳元→アダイウトンと素早く展開。CK獲得まで。

64分、ディエゴがポケットでキープしながら強引に突破して折り返し。アダイウトンがフリーになっていたが、キックミスで決め切れず。久しぶりのチャンス。東京が一度押し返してから敵陣でのプレー時間を増やす。

65分、東京交代

小泉、渡邊→青木、東

70分、浅野のインスイングCKをニアで荒野が合わせて枠へ飛ばすも野澤がセーブ。こぼれ球をディエゴがかき出す。

72分、徳元の配球から原川がPA内へ抜け出して折り返しまで。札幌のプレスが弱まってきたため、東京はバックスが保持で時間をもらえるようになってきた。

73分、東京交代

徳元→白井

白井が右SBに入り、長友が左へ移る。

74分、札幌交代

岡村→西野

岡村は70分のCKでの接触で負傷しており、プレー続行が難しくなった。

西野が右CBに入り、田中駿が中央のCBに移る。

79分、東京の敵陣保持。森重もかなり高くまで上がってきて攻撃参加。ただ、札幌が奪てカウンター。木本がギリギリで対応したものの、最後方は木本のみで守るというかなりリスキーなバランスのとり方。

80分、札幌交代

小柏→キム・ゴンヒ

小柏は負傷交代。

82分、仲川に警告。トランジションから前に出ていこうとした荒野を止めた。

東京は前に人数をかけているが、こぼれ球を拾える位置に選手がおらず、一度密集を抜けられるとフィルターがかからないので一気に運ばれやすい。

83分、東京交代

ディエゴ、原川→熊田、寺山

84分、東京のビルドアップに人を当ててプレスを掛ける札幌。札幌は選手交代から全体のエネルギーを取り戻してきた。東京はボールの落ち着かせどころが再びなくなってきた。

86分、森重の縦パスからアダイウトンまで届け、カットインからシュートも枠外へ。

89分、熊田のパスから仲川がPA内へ抜け出してシュートも菅野が好セーブ。東京もチャンスは作り始めているが、札幌が怖がっている感じはそこまでない。

90分、札幌交代

浅野→大森

93分、札幌追加点、1-3。青木のクリアボール処理が中途半端になり、こぼれを回収した大森がロングシュートを決めた。野澤はポジションを上げており、間に合わず。

 

1点ビハインドの札幌が2人の選手交代も含めて後半開始からギアを上げ、東京がその圧力をかわせないまま進行。早い段階で札幌が押し切って同点にすると、その勢いのまま逆転に成功。60分過ぎあたりからは東京も押し返す時間をいくらか作り、チャンスも生み出したが得点は生まれず。両者が攻め合う流れになっていったが、選手を入れ替えた札幌がエネルギーを取り戻すと、東京は再び落ち着かせるポイントを作れない状況に陥り、過度なリスクをかけたところを大森に仕留められて勝負が決まった。前半はどちらかといえば東京のペースが長い展開でそのまま先制し、後半は札幌のペースが続き、逆転に成功した。札幌は後半頭から投入された中村が2アシストと攻撃で機能。東京は後半からプレスで奪いどころを作れず、保持・ポジトラでも前進のポイントを作れなくなったことで主導権を握れなかった。