がちゃのメモ帳

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2022 J1リーグ第24節 名古屋グランパスvs浦和レッズ メモ

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スタメン

互いにルヴァンカップ準々決勝から中2日。

名古屋は特別ユニフォーム。

名古屋

3日前のルヴァンカップからは先発を6名変更。

レオナルド、内田宅がメンバー外。

長澤、甲田、酒井が負傷離脱中。

 

浦和

3日前のルヴァンカップ準々決勝第1戦で負傷したショルツがメンバー外に。それも含めてメンバーを9名変更。

負傷の疑いがある酒井が欠場。

岩尾がメンバー外(映像で抜かれていたため、遠征には帯同している模様)。ルヴァンでフル出場の大畑もメンバー外。

松崎が3月6日ぶり、平野が9試合ぶり、ユンカーが6試合ぶりの先発。

犬飼が負傷離脱中。

 

流れ

ルヴァンカップ準々決勝とリーグ戦で3連戦となるカードの2戦目。

1分、ユンカーの収めから江坂→関根でシュートまで。

名古屋はマテウスが右に流れて森下とともに打開を図る。浦和は左SBが明本なので、ここのバトルは見ごたえ満点。

5分、松崎が前を向いてPA手前から右足シュート。

7分、浦和のビルドアップに対して、名古屋は前から人を当ててプレスに出る。

9分、浦和のビルドアップ。名古屋の2トップが相手のボランチ2枚を警戒したポジション取り。ここではCBには持たせるようなアプローチ。

10分、シンプルにレオシルバ→永井でゴール前へ送るが合わず。

11分、柴戸の斜めのパスからプレスを回避し、中盤のスペースをうまく運び出すが、手前のファウルで止められる。スピードアップができそうだったため、浦和の面々は不満げな表情で主審の飯田さんにアピール。

名古屋はマテウスが守備時に2トップ右とも、右シャドーともとれる微妙な立ち位置。

13分、森下のクロスをマテウスがニアでオーバーヘッド気味に狙う。

名古屋は永井がボランチを背中で消して、重廣が相手CBにプレスを掛けていくいびつな形。3-4-2-1?最初からか途中からかは不明。

17分、マテウスが個人技から強引にクロスを送ると、浦和DFに少し当たったボールを永井がシュートまで。ミートし切れず。

マテウスには関根と明本の2段構えで対応する意識が強くみられる。

21分、名古屋が前プレに出ていったが、浦和が落ち着いて外して回避。

名古屋は自陣撤退になると、5-4でブロックを敷いて、永井のみを前線に残す。

ライン間のスペースはかなり狭められている中でも縦パスからのフリックで中央突破を狙いに行く浦和。

23分、右に流れた永井が深さを取ってクロスを送るが、浦和DFがはね返す。

24分、飲水タイム。拮抗した立ち上がり。浦和はビルドアップが安定しており、保持の局面から中央の連係で打開を図る。名古屋はサイドに流れる永井やマテウスを生かしながらクロスからの攻撃でゴールを目指す。名古屋は時間の経過とともに「まずは守備から」という意識が高まってきたようにも見える。

26分、名古屋先制、1-0。素早いスローインからマテウス→永井→重廣と連続で股を通して崩した。浦和は人数がそろっていなかったわけではないが、クイックリスタートからやや隙が生まれていたか。

28分、永井との接触で柴戸が痛める。肩にダメージを受けたか。→プレー続行可能

浦和は一度押し込んだら明本が積極的に前へ出ていく。

33分、名古屋の右サイドでの連係から森下が抜け出してクロス。ファーで永井が当てるも枠外へ。中央に相馬が飛び込んできていたので、そちらへ入っていたら面白かった。

34分、浦和がカウンターから松崎のシュートまで。パンチ力があり、遠目からでも可能性を感じさせる。

35分~、連続トランジションから名古屋のチャンス。

36分、永井がポケットからGK-DF間にクロスを送るも飛び込む役がおらず。

名古屋はリードできたこともあって、相手保持の局面では自陣に撤退してスペースを消すアプローチ。浦和は江坂にライン間で受けさせて狭いスペースからのスピードアップを狙う。

39分、浦和がカウンターから江坂→ユンカーでスルーパスを狙ったが、中谷が危機を察知してパスをカット。好プレー。

39分、浦和交代

柴戸→伊藤

柴戸は先ほどの肩の負傷がプレーに影響した模様。

43分、関根からのインスイングクロス。名古屋がクリアしたが、イヤなボールを入れられていた。浦和は中央だけでなく、サイドに大きく振った攻撃も見せ始めている。

江坂は右CKは左足、左CKは右足と、インスイングのキックを選んでいる。キッカーを変えずに軌道を変える。

46分、ユンカーがパスを引き出して、外に流れてからカットインでシュートまで。ランゲラックは一歩も動けなかったが、ギリギリ枠外へそれる。

浦和はアタッキングサードまではある程度安定して入れるものの、相手の5-4ブロックの内側にはなかなか入れない。

49分、名古屋追加点、2-0。知念のパスミスを拾った永井が運び、後ろから出てきたマテウスを絶妙なタイミングで使って、落ち着いたフィニッシュで沈めた。名古屋はこのまま終えようという空気感に見えた中、浦和が1つのミスを逃さずに大きな追加点を得た。知念は痛恨のミス。

 

名古屋が守備に軸足を置いた戦い方でゲームを落ち着いた展開に持ち込み、少ないチャンスを決め切って2点のリードを得た。浦和はプレス回避からチャンスを作れそうなシーンが立ち上がりは何度かあったが、名古屋に引かれてしまうと良い攻撃がなかなか出せず。さらには終了間際に痛恨の2失点目を喫してしまった。

名古屋は最初はプレスを掛けていたが、徐々に5-4-1ブロックでスペースを消すアプローチに方向転換し、守備の安定を重視。1点を取ったあとはその傾向がさらに強くなった。浦和の良さを封じつつ、2点のリードを得るという理想的な展開。2点目が入ったことを踏まえるとできすぎかもしれない。

浦和は保持の局面は安定させることができたが、敵陣での打開の一手は見出せず。江坂が狭い中でも受けてリンク役をこなそうとしていたが、効果的な攻撃にはつながらず。

 

後半

浦和交代

関根、松崎→小泉、モーベルグ

45分、伊藤が個人で中盤から運び出してユンカーへスルーパス。右足で打たなければいけない角度で受けてしまったので、切り返しを狙ったが名古屋DFも読んで対応。

小泉が入ったことで中盤でのパス交換にテンポが出ている。平野が中盤の底に残って、江坂、小泉、伊藤がその1列前で流動的にポジションを変えていくイメージ。

50分、相手ゴール前でプレスを掛けた名古屋。西川のパスミスを誘って森下のフィニッシュまで。シュートは惜しくもクロスバーに当たって枠外へ。永井のチェイシングが確実にプレッシャーになっている。

52-53分、名古屋のビルドアップを前向きで奪って浦和がカウンター。なんとか名古屋守備陣が対応。

53分、明本がワンツーで抜け出して折り返し。マイナス気味で江坂が合わせるが枠外。惜しいチャンスを作り出した。

54分、ユンカーが丸山と入れ替わって抜け出しかけるもレオシルバが好カバー。

55分、小泉が左ポケットからクロスを送るもランゲラックがキャッチ。浦和が立て続けに相手ゴール前へ入って押し込んでいく。名古屋は我慢の対応が続いている。

56分、名古屋交代

重廣→永木

58分、中谷に警告。名古屋が敵陣でのパス回しから自陣に戻ってきたボールをユンカーがかっさらって仕掛け、PA手前でFK獲得。

→モーベルグの直接FKは壁に当たる。やや距離が近すぎて逆に難しかったか。

62分、明本が左の大外から前進し、中央へ送ってユンカー→江坂の連係で崩しを狙ったが意図が合わず。

63分、名古屋追加点、3-0。浦和のFKを奪ってロングカウンターに出た名古屋。一度はロストしたものの、相手のパスミスをさらって、GKがはじいたボールを永井が押し込んだ。一度はハンドのジャッジが下されたものの、VARとの長い交信とオンフィールドレビューの末、ゴールが認められた。

→映像では映らないところで平野が痛めていた模様。担架に乗せられてピッチの外へ。FKでのパスを失敗したときの森下との接触で肩か足かを痛めた模様。

68分、浦和交代

平野→大久保

大久保が左SHに入り、小泉がボランチへ移る。

69分、背後へ抜け出した永井が個人でシュートまで持ち込むも、DFを引きずりながら最後はうまく打ち切れず。

浦和が押し込む時間が続いていたが、3点目が入ってからは名古屋が精神的余裕も生まれてか、押し返すようになってきた。

73分、永井に警告。岩波へやや遅れてタックルが入ってしまった。

74分、名古屋交代

永井→仙頭

数分前から交代が準備されていたが、プレーが切れずになかなか交代できなかった。そしてラストプレーで警告を受ける永井。

75分、飲水タイム。50分を過ぎたあたりからは浦和が敵陣で良い攻撃を見せてゴールへ近づいていたが、名古屋が3点目を沈めて一気に空気を変えた。浦和は2失点目に続いて自分たちのミスから安い失点を喫してしまった。3点目を得たことで名古屋の選手たちにはかなり余裕が生まれた。

76分、浦和交代

ユンカー→松尾

77分、相馬が左ポケットへ進入して速い折り返し。ファーに詰める選手がいなかったが、浦和にとっては嫌な攻撃。

78分、小泉が遠めからシュート。

名古屋は自陣撤退のやり方は変えず、良い奪い方ができたときは一気に前へ出ていく。ライン設定はかなり深めにしているので、浦和は敵陣へ入るところまではほぼノーリスクでいける。

81分、江坂がライン間でクッション役になり、モーベルグの仕掛け。レオシルバがカバーして止める。

84分、藤井が自陣でのカットから自分で持ち上がってカウンター。少し時間がかかったことで攻めきれなかったものの、陣地回復には成功。

85分、右からのクロスが抜けてきてマテウスがフリーになるが、合わせられずハンドに。決定機。

86-87分、右からのFKに丸山が合わせるも当てきれず枠外へ。

名古屋が森下や相馬の陣地回復で押し返し、ファウルをもらって時間を使う。

90分、名古屋交代

マテウス、森下→石田、宮原

92分、モーベルグが遠めからミドル。強烈なブレ球でコースへ飛んだが惜しくも枠外。ランゲラックもほぼ反応できず。

93分、名古屋が高い位置でプレスをかけて敵陣でのスローインゲット。

 

名古屋が3-0で完勝。敵地で0-3の完敗を喫したやり返しに成功した。守備に重きを置いた戦い方でスペースを埋めながら浦和の攻撃を封じ、少ないチャンスを確実にものにしていった。リードを得られたことで自陣で守りを固めるやり方も割り切りやすくなり、自分たちの土俵へ持ち込めたことが大きい。浦和とみたびぶつかるルヴァンカップ準々決勝第2戦へも弾みがつく勝利になった。

浦和は序盤でプレス回避からスピードを上げてゴールへ向かえたシーンはあったが、終盤も含めて後ろを固められてからはなかなか打開策を見せられず。60分前後あたりからは攻勢を強めて惜しいチャンスを作れていたものの、自分たちのミスから失点を喫し、自らリズムを失ってしまった。また、柴戸、平野とボランチ2枚を負傷交代で欠いてしまい、連戦が続く日程、そしてその後の戦いに向けても大きな不安材料が生まれてしまった。

名古屋は枠内シュート4(※DAZN集計)で3点をゲット。

 

個人的MOM

★永井 謙佑

1ゴール2アシストで文句なしのMOM。ゴールに関わる部分だけでなく、守備での貢献も見逃せない。これまでの名古屋にいなかったタイプのFWとしてすでに欠かせない存在に。

 

加入後初ゴールを挙げた重廣、途中出場で中盤を締めた永木も着実に戦力としてフィットしてきた。いつものようにチャンスメイクの軸を担いながら高い決定力でゴールを決めたマテウスも高評価。

浦和は江坂がライン間で違いを見せたが、決定的なシーンまでは作れず、一度あった決定機も決め切れなかった。

 

トピックス

柴戸が負傷交代。接触で肩へのダメージがあった。数分間はプレーを続けていたため、重症ではなさそう。

平野が負傷交代。自力で立てず、担架で運ばれたため、すぐには戻ってこられないかもしれない。

浦和は9試合ぶりの黒星。

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 長谷川 健太監督 ]
たくさんのファミリーの前で勝利をプレゼントできた。選手たちは気持ちを込めて頑張ってくれたと思う。1stレグから引き続き浦和との対戦という流れだったが、その1stレグで前から行ったということが自分たちのリズムを作った。リーグ戦アウェイの試合ではなかなかそういうシーンを作れなかったが、1stレグが流れを作ってくれた。今日の試合も自分たちの力を惜しみなく出し切れたことが勝利につながったと思う。また中3日で対戦するので、しっかりとコンディションを整えて、しっかり勝利して次のラウンドに行けるようにみんなで戦っていきたい。

--永井 謙佑選手の評価は?
前半の始めはボールが収まるシーンがなかったが、徐々に相手のスキをうかがいながらプレーして、前回に続きアシストで結果を残しつつ、2点目のカウンターの起点になり、3点目も決めた。非常にFWらしい仕事をしてくれたと思う。

--彼の存在は?
非常に良い影響をチームにもたらしてくれていると思っている。FC東京でも一緒にやっているので、どれくらいやれるのかは分かっている。

 

[ リカルド ロドリゲス監督 ]
まず、われわれのプレーが良くありませんでした。これまでの良かったパフォーマンスに比べると、最良の日ではありませんでした。また0-3というスコアは、相手のチャンスの数からすると厳しいかなと思いますが、失点はわれわれの簡単なミスからもっていかれたところも多くあり、われわれのプレーの質も決して高くはありませんでしたので、修正しなければいけない点です。

展開としては、0-2のときの江坂(任)のシュートが入って1点差になっていれば、何かが起こったかもしれませんでしたが、逆に追加点を取られて突き離されてしまいました。われわれとしては個々のプレーと組織的なプレーと両方を改善していかなければいけません。

--負傷交代となった柴戸 海選手と平野 佑一選手の状態は。また負傷交代が起こる試合が続いていることについて。
状態で言えば、柴戸よりも平野のほうが重いのかなと思います。前回の(アレクサンダー)ショルツやその前の酒井 宏樹など。ここまでケガでの交代が続いていますが、サッカーでは起こり得るアクシデントです。われわれとしてはそういったことがあるからこそ、全員が良い状態で戦えるように整えなければいけないと思います。

--当たりの強い相手との試合で、接触プレーでケガ人が出ることがあるが、そういった相手を上回るためには。
相手のインテンシティー高いプレーと、ボールを落ち着かせるのが難しいピッチコンディションだったことが、球際が多くなった原因の1つだとは思います。ただ、これをどう結論づけるかは今後分析していき、われわれとしては次の水曜日に勝つためにどうするかを準備していければと思います。現時点では具体的な答えは難しいと思います。