がちゃのメモ帳

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2020 J1リーグ第3節 FC東京vs川崎フロンターレ 前半シーン別考察

 

レビューじゃないです。

 

時間別にシーンを抜き出して、思ったことを書いていくだけのやつです。

権利的な問題で試合の画像が使えません。そして図を作るのも面倒なので、時間があるときにDAZN片手に見てください。

 

 

スタメン

 

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前節からの変更箇所

FC東京

システムを[4-3-3]から[4-2-3-1]に変更。

 

選手起用

アダイウトン→シルバ

 

室屋→中村帆

 

川崎

 

変更なし 

 

 

前半

 

まず触れなければならないのはここ。[4-2-3-1]でトップ下に安部を置く、対川崎を意識したように思える布陣でスタートしたが、早々に隙を見せた。前節・鹿島戦で2得点を演出している家長の左足を切れないのは致命的。レアンドロを左に置くことのデメリットが露呈した。

 

 

川崎の守備について。大外で受けたときにSB-CB間が開くのだが、その間に走りこまれたときにIHのカバーがワンテンポ遅れがち。元々脇坂がもっと前よりの選手であることも影響していると思う。CBが出てきてカバーするが、ここをつついていけたら綻びが出てきそうな気もした。

 

ツイートメモしてなかったけど、34:30のシーン。ハーフスペースをうろつく髙萩にジェジエウが食いつき、安部がその背後を取る。こういうCBが動かされる構造を利用した攻撃がもっと出せたらよかった。

 

レアンドロが内に絞って大島へのコースを消して、2CHでもっと中央を閉められたらこのパスが通らなかった気もする。SBへのマークは最初捨てて、パスが出てから寄せても十分に間に合う。

ジェジエウからこういうパスが出てくる以上、もっとボールホルダーに寄せる必要もあったかもしれない。

 

 

 

よく見ると家長がシルバをひきつけたことで大島がシュートを打てるスペースが生まれている。シルバは場所を埋めるより、広く動いてつぶしていく傾向が強かったので、そこを利用されたかもしれない。(結果的にそうなっただけかもしれないけど)

 

 

※冒頭のDAZNハイライト2:55あたり

17:10あたり。リプレイ明けだったので、最初どう追い込んだのかが分からないが、ディエゴがFC東京から見て右側に追い込んで、中盤の選手は下りる選手を捕まえていく。狭いエリアで時間を奪うことによってパスミスを誘発した。

この布陣でボールを奪いに行くならこれが理想形にも思えるが、失点時まで前プレがほぼなかったことから、プランを切り替えたと思われる。これでリズムをつかんでいけたらよかったが、これ以降はほとんど見られず…

 

24:55あたり。ここもディエゴで右に誘導できて人も捕まえられていたので、川崎はロングボールを選択。ダミアンとのバトルを強いられるのでCBに負荷は掛かるが、ここで勝つorセカンドを拾えればいい流れになりそうだった。セカンド拾われたけど。まあ、ビハインドだし、やり方自体は全然おかしくない。

 

 

突破されたところのそもそも球際の強度なさ過ぎ問題はまずいけど、森重のラインを下げるスピードもやや気になる。素早く下がってマイナスのコースを消せていればダミアンと剛のバトルを未然に防げたようにも見える。

 

 

このシーン、レアンドロの守備があれだからクロスを許したと思われがちな気がするが、普通に川崎が上手。

家長が脇坂に渡してから裏を狙ったことで小川は中央へしぼってパスコースを消さないといけない。一番取られたらいけないのはゴール前のスペースだから。家長は見せかけただけで止まったので、サイドで時間が生まれる。脇坂が縦に抜けて森重をどかしてカットインのコースを空ける。時間に余裕を持っている家長がフリーでクロス。という流れ。

エリア内でほぼ数的同数だし、帆高は2対1を作られているので、シュートブロックでなんとかするしかなかったと思うけど、股下ぬけちゃってぐぬぬ

 

 

 

たぶんこの試合のプランとしては、自陣で守りながらこれをたくさん出したかったのかなと。奪ってからディエゴに当てて、レアンドロに落とす。レアンドロを運び役にさせて柊斗とディエゴを裏に走らせる。このシーンでは安部の切り替えの早さが抜群だったけど、登里もちゃんとついていってなんとかした。

 

 

家長にパスが出たタイミングで小川が食いついて背後にスペースを空ける。そこに山根が飛び込んできて対応が遅れるとまたマイナスクロスからダミアンへ。家長へのパスをSHの対応でなんとかできる、という認識があれば食いつかなかったかもしれないし、単純に小川が慌てて出ていっただけかもしれない。「自分が出ないとまずい!」と思ったのなら、レアンドロSH起用のデメリットが出た形と言えるかも。

2点目と同じで森重が下がってコースを消せたらよかった。

 

 

まあFC東京の守備もお世辞にも良いとは言えなかったけど、川崎のCBの配球力が高かったのも事実。ここでも挙げたジェジエウの縦パスや、37分の谷口の左足のパスなど、CBへのプレスが半端だと簡単に通される部分も守備対応を難しくしたポイントになったはず。

 

 

以上

 

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