青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

J1リーグ第29節 ヴィッセル神戸vsFC東京 プレビュー

がちゃです。

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 神戸戦の予習。

参考試合は27節・川崎戦と28節・広島戦の2試合。

 

前節のスタメン

 

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神戸

夏の補強でGK飯倉、DFフェルマーレン、酒井を獲得し、そこから現在のフォーメーションとメンバーが固定化された印象。

やや不安があったポジションを的確に埋めたことで完成度の高いチームに近づいた。

 

しかしながら、今節はCB大﨑が出場停止で不在。大﨑のところに代わりの選手を入れるのか、フォーメーション自体を代えるのか、という点は試合開始前の注目ポイントになるだろう。

 

 

FC東京

直近2試合は全く同じメンバー。

前節は大森がメンバー外となったが、今節の復帰はあるか。

ここ3試合で得点はわずかに1と攻撃での停滞感がある。ベンチ入りも含め、メンバーを入れ替えて活性化を図る可能性も?

 

神戸簡易分析

 

神戸が今節どのようなフォーメーションを組んでくるかが不明であるため、あくまで前節までの傾向。

 

ボール保持 

 

ビルドアップ

 基本形は3バック+サンペールの4人がメインで、そこにGK飯倉やWB酒井がサポートに入るパターンも交える。

 

 相手がプレスに出てこず、後ろで固めているような場合は無理に前に出さない。相手が出てくるのを待つように持って、バックラインでパス交換を行う。

CB3枚は自分のところにマークがついてないと感じればドリブルで運び、縦パスをうかがう。そのとき、自分にマークが動いてきたら、代わりにマークが外れた選手を探して預ける。もし、全員にタイトなマーカーがいるようであればどこかにスペースがあるはずなので、そこに届ける。

 

どのようなパターンを持っているかというよりも、チームとしてのフレームが固まっているようなイメージを持った。

 

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※イメージ
 

 

 

ここからはFC東京が使用するシステム[4-4-2]との噛み合い方をベースに考えていく。

 

 神戸のディフェンスラインにどうアタックするか。

 

①後方でのボール回しを邪魔しにいく場合

27節では川崎が[4-2-3-1]のシステムで前から人を当てていくような守り方をしていた。

 

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※イメージ

 

GK飯倉以外には明確に誰がどこにプレスをかけるかがはっきりしている。

川崎のスタイルも関係しているだろうが、ダンクレー、大﨑、フェルマーレンとどこからでも攻撃を組み立てられる3バックを自由にさせないための守り方と言えるだろう。

 

この守り方だとボールホルダーの余裕を削ることはできるが、代わりにスペースを与えてしまうデメリットは生じる。

 

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※イメージ 

 

 下りるWBを捕まえるのはSBの仕事。しかし、そこについていくと背後にスペースが生まれる。

 

そしてその背後にいるのはビジャと古橋だ。

彼らはスピードと俊敏性の両方を持ち合わせ、スペースで受けられてしまうと2人でゴールに迫れる。

 

仮に27節川崎式の守り方をするならば、ここのケアは避けて通れない道になるだろう。

 

 

 

②後ろで構える場合

 

おそらく2トップで真ん中のサンペールを消しながら3バックの前進をけん制する形になると考えられる。

そうなると相手の3バック+サンペールの4人を2トップで見なければいけない。数的不利が生まれることで左右のCBに時間の余裕を与えてしまう。

 

その左右のCBはおそらくダンクレーとフェルマーレン。ダンクレーは前に運んで配球、フェルマーレンは一発で正確なサイドチェンジができる選手だ。

 

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※イメージ

 

後ろで構えれば危険なスペースを空けることは少なくなるが、そのぶん守備のスライドやマークの受け渡しなどのストレスはかなり増えるのではないかと思う。

 

 

 

結局のところ、どちらにもメリットとデメリットが混在するということ。

 

どのような試合運びをしたいのかによって、どちらを選ぶのかが決まる。

 

 

ボール非保持

 

[5-3-2]セットがベース。

2トップ(特に古橋)が頑張って制限して外に追い出してから、WBが縦にスライドして道を塞ぐ。

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※イメージ

 

広島はWBが大外の高い位置に張る戦い方であるため、WB同士がマッチアップすることで左右の3バックが比較的フリーで運ぶことができていた。

このパターンができるとすれば、味方が相手のマーカーを引きつけて背後にスペースを作り出す動きをうまく使いたい。

 

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※イメージ
 

 

 また、広島は大外を起点にしてハーフスペースに飛び込む動きを多用していた。

これは広島の得意パターンで、23節に味スタで戦ったときもその形から失点している。

 

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※23節の失点場面

→ハーフスペースに走るシャドウに大外のWBからパスが出る流れ

 

FC東京戦ではWB柏が大外から中に入ってシュートする形だったが、28節神戸戦ではCH稲垣(もしくはシャドウの川辺)がエリア内に入ってくる形が非常に多く見られた。(15節・湘南戦でもこのパターンで得点している)

 

そして神戸戦ではこれがかなり効いていた。実際に2得点を挙げており、その他、ゴールに至らなかっただけの決定機も多くあった。

 

 

端的に言うとここは神戸の弱点

ペナルティーエリア内の深い場所からマイナスの折り返しには対応が遅れがち

 

これは中盤にサンペールとイニエスタを起用していることが理由として挙げられる。

彼らのストロングは守備ではない。そのため、埋めるべきスペースを埋めきれないシーンがどうしても出てくる。広島はその隙を何度もついたことで、多くの決定機を演出していた。

 

 

フォーメーションも選手の特徴も広島とは大きく異なる東京。

同じことができるか、楽しみにしたい。

 

展望

 

 前項でも触れているが、まずは神戸がどのようなフォーメーションや選手起用をしてくるのか。

3バックのままであれば、大﨑の代わりに入る選手はビルドアップスキルに劣るため、放置できる。4バックになれば、単純に最終ラインの枚数が減り、被カウンターへの人数的な保険が少なくなる。

 

東京視点だと、3バックであれば神戸のビルドアップからの脅威は薄れるが、カウンターを打ちづらくなる。4バックであればその逆だ。

神戸のメンバー選考によって、東京の攻撃に求められるスピード感も変わるかもしれない。

 

 

次に東京がどこで点を取りに行くのか。

ここ3試合はセットプレーによる1得点のみと流れの中からゴールが生まれていない。

決定力を上げることが最重要課題ではあるものの、アプローチを変えるタイミングも必要なのかもしれない。

リーグ前半戦ではロングカウンターが猛威を振るっていたが、ここ最近では得点につながったのが名古屋戦以外記憶にない。

 

昨季は今季よりもショートカウンターからの得点が多かったはず。相手のポゼッションスタイルを慌てさせるという意味でも、ハイプレスを仕掛ける時間があっても面白いのかもしれない。

 

 

 

 これまでは引き分け上等な「引き込んでカウンター戦法」で勝点を拾えればokなところもある程度はあった。しかし、首位から陥落したいま、1ポイントずつ拾い集めている場合ではない。求められるのは+3。そのためにリスクを負ったチャレンジを見せてほしい。