がちゃのメモ帳

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【FC東京】 J1リーグ第13節 vsセレッソ大阪 プレビュー

がちゃです。

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対戦成績では相性の悪いセレッソ大阪

ただ、同じく相性の悪かった札幌をホームで撃破。

この勢いで相性を跳ね返したいですね。

 

では展望へ!

 

 

チーム成績

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両者ともに失点が少なく、守備が堅いチーム。

ロースコアが多いチーム同士の対戦です。

セレッソは12試合で10得点と、数字から見た得点力不足は否めません。

 

直近5試合成績

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東京はリーグ戦5試合連続クリーンシート。

対してセレッソも直近5試合で2失点しかしていません。

 

 

失点すると勝てないセレッソ

セレッソが失点した試合は7試合。そのうち6試合で負けています(1試合は引き分け)。そのうち無得点が5試合、0-1での敗戦が4試合です。

 

ちなみに無失点だった試合は5試合で4勝1分。リーグ戦で勝利した試合は全て無失点試合です。

 

まとめると、失点を1でも喫すると勝てない(ほとんど負け)。逆に無失点で抑えることさえできれば、分けずにほとんど勝てるチームです。

 

 

お互いに堅守が持ち味のチームでロースコアになることが予想されますが、東京としては1点取れるかどうかが重要な試合になるかもしれません。

 

 

スタメン予想

 

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主な欠場選手

 

東京

田川(U-20W杯)

ジャエル(股関節負傷)

チャン・ヒョンスルヴァンカップでのラフプレーによる出場停止)

 

C大阪

都倉(右膝前十字靭帯)

瀬古(U-20W杯)

山下(怪我?)※状態不明

 

 

チャン・ヒョンスの出場停止を反映させて一部修正しました。

 

東京はいつもの。

セレッソは都倉が11節に大怪我を負って長期離脱中。都倉がいたポジションには2試合連続で高木が起用されています。

 

セレッソは相手によって選手やフォーメーションを変えてくるチームですが、ここ3試合はメンバーもおおよそ固定されたうえで4-4-2ベースで戦っています(ガンバ戦は試合中に色々変えていましたが)。ただし、変幻自在なチームなのでフォーメーション予想が非常に難しいです。

 

カップ戦での起用を見るとCHのコンビの1stチョイスは奥埜&藤田になっていますが、ディエゴとのデュエル対策でソウザやデサバトを起用してくる可能性も十分にあると思います。

 

 

 

展望

 

セレッソはポゼッション型のチームに対しては無理に奪いに行かず持たせる戦い方がベースだと思いますが、どちらかというとボールを保持して試合をコントロールしたいのかなと思います。

ホームという環境でもあるので、おそらくセレッソが保持して東京が受けるという時間が長くなると予想します。

 

 

セレッソの攻撃

 

ビルドアップ

東京が2トップなので、セレッソは後ろを3枚にしてかみ合わせをずらしてくると思います。

 

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上図はCHの藤田をCB間に下ろしての3バック化。SBが少し高い位置に上がって、SHは内寄りに。元々サイドプレーヤーの高木がトップに入る場合は清武は水沼よりも中央寄りに移動してきて、中盤をフラフラするような役割になるかもしれません。

 

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こちらは全体が右回りに移動して3バック化するパターン。

松田が右CB、丸橋と水沼がWB、清武がトップに近い位置へ移動。メンバーを代えずにシステムを変えてくるセレッソならではのビルドアップパターンです。

 

おそらく両方を使いながら様子を伺ってくるんじゃないかと思います。

キムジンヒョンをビルドアップに参加させる時間も出てくるかもしれません。

 

 

アバウトなボールでも収められる都倉がいなくなってしまったので、セレッソはロングボールは入れずにショートパスでの攻撃が多くなると思います。

 

最終ラインの数的優位を生かしながらパス交換をして大外で浮くWBや狭いエリアで活動できる清武にボールを届ける、または高木や水沼を裏のスペースに走らせて深さを取ってビルドアップ完了という流れになりそうです。

 

前述しましたが、セレッソは都倉がいないことで人を目掛けたロングボールは減るはず。スタメン予想に入れなかったメンバーを含めて前線は機動力に優れた選手が多いです。そのため、東京としてはスペースを消した守備を意識したいところ。

 

神出鬼没の奥埜

また、セレッソの攻撃に変化をつける選手の一人がCHの奥埜です。

カウンター時や攻撃が少し停滞気味の時に彼が攻撃参加してきます。

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※イメージ図

 

奥埜は右奥のスペースを狙った飛び出しを狙います。

これに対して森重が出ていけば中央の強度が落ち、橋本がついていけば中盤にスペースができてしまいます。どちらにせよ何かは捨てて出ていかなければなりませんが、このような状況になったときに誰が対応するかということははっきりさせたい部分です。

 

PA付近の崩しとしては奥埜の動きを使って東京4-4ブロックに穴をあけてそこを順番に突いていくような攻撃になるのではないかと予想します。

 

 

 

セレッソの守備

リーグ戦全体でみると5バックと4バックの併用になっていますが、最近では4-4-2ベースの守備がメインになっています。

 

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東京はいつも通り橋本が下りて3バック化。森重を中心に左からの組み立てとなるでしょう。

 

あくまでもこれまでの傾向ですが、セレッソは1stラインをハーフウェイラインの少し前あたりに設定して全体をコンパクトにし、2トップも積極的に守備を行います。

 

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2トップでアンカーをケアし、両脇のCBにはSHが前に出て対応。

東京ボール保持は森重が中心になるので、水沼が前に出てきての対応は一つのポイントになるかもしれません。

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水沼が前に出てくれば、その背後にいる小川と東は浮きやすくなります。もしそこへ出されたときに松田と奥埜はどう対応するのか。また、水沼を極力出さないように2トップに頑張ってもらうのか。

 

ただし、2トップが森重を警戒すれば橋本か髙萩は浮きやすくなるので、どちらにしろ奥埜の守備対応はポイントになるでしょう。

 

強固なゴール前の守備

押し込んだ後の守備組織としては4-4ブロックで守り、2トップはカウンター用の攻め残り気味になります。

 

この4-4ブロックが非常に強固。

横幅も狭く守り、サイドに出されたら極力SHが寄せることでDFラインを中央から動かさないようにします。しかし、状況によってはSBが大外に対応しなければいけないこともあります。その場合にはSHとCHがスペースを埋めます。

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※イメージ図

 

SHとCHがサボらずここを埋めることによって中央に強さのあるヨニッチを残すことができます。J1チームの中で一番東京に近い守備システムかなと勝手に感じています。

 

セレッソの4-4ブロックは非常に堅く、少し崩されても中央の選手が危ない場所をしっかり埋めてくるので、引かれた守備を崩してゴールを割るのはなかなか難しいでしょう。

 

奥埜不在時

強固なセレッソ守備ですが、少し脆さが見えるシーンもあります。

奥埜が攻撃参加した直後の組織です。

 

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上図は非常に極端な配置にしましたが、このような状況になった場合に奥埜が空けた穴を埋められる人がいません。そのため、CBが迎撃に出ざるを得なくなり、一つずつずれていきます。セレッソとしてはそれを避けたいので、攻撃参加などで奥埜が不在となり、バランスを崩しているときは前線がファウル覚悟で潰しに来ると思います。そこを掻い潜れれば縦に速い攻撃でチャンスを作れるかもしれません。

 

東京の場合、東や永井が空けたポジションを埋めるのですが、セレッソはそこまでの役割を課していないのかもしれません。

 

 

 

試合展開予想

 

かなりの高確率でロースコア(0-0、1-0、0-1)になることが予想されます。

お互いに守備は非常に堅いので、先に得点したチームが勝つ流れになりやすい展開でしょう。

バランスを崩したくないがゆえに睨み合いのような時間が続くかもしれません。

 

東京としてはホームのセレッソが勝ちを意識した試合運びにシフトしてきたらカウンターの一刺しを狙う。そんな我慢の試合になるのではないかと思います。

もちろん勝利を第一に考えて戦うはずですが、展開次第では0-0の引き分け上等といったゲームプランも持って臨むと思います。

 

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