青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

J1リーグ第18節 FC東京vsガンバ大阪 プレビュー

がちゃです。

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スタメン予想

 

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主な欠場者

FC東京

◦田川(怪我)

 

ジャエルが怪我から復帰

 

G大阪

 なし


藤春と小野瀬が怪我から復帰

 

 

 

東京は前節と同じ。

変更点があるとしたらSHの左右を前節のままにするかどうか、というくらいだろう。

 

ガンバは12節C大阪戦からフォーメーションを4-4-2から3-1-4-2に変更。

フォーメーション変更後は3勝3分と6戦負けなしでここまで来ている。

 アンカー位置に遠藤が入り、矢島がIHの可能性もあり。

 

 

水曜日の天皇杯に出場した主な選手

FC東京

橋本・大森ー90分、小川・永井ー20分

G大阪

高尾・矢島・高江・中村・福田ー90分、食野ー70分、アデミウソンー約30分、田中ー約15分

 

ガンバはこれまでリーグ戦で出ていたメンバーも多く出場しており、大差で勝利しているため、頭脳的・精神的疲労は少ないと思われるが、肉体的疲労で言うと東京に分があるか。

 

 

G大阪分析

 

ボール保持

 

ビルドアップ

3バックが大きく開いてそこにアンカーがサポートに入る3+1のビルドアップが基本。

1トップもしくは3トップでプレスをかけてくる場合にはアンカーが最終ラインに下りて数的優位を作り出す。アンカーが列を降りたときにはIHがCHのような位置取りをして、全体が4-4-2に近い配置になる。

WBにはアタッカータイプの選手を入れる傾向があり、保持時には高いポジション取りをする。

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リーグ戦の直近3試合では全て3-4-2-1(5-2-3)のチームとの対戦で、ほぼほぼアンカーを下ろした4バック化を行っていた。(相手が1トップなら三浦+アンカーの2人で2対1、3トップなら3バック+アンカーの4人で4対3の数的有利を作り出せる。)

ただ、東京が2トップで3バックのままで3対2の数的優位を作れるので、そこまでアンカーが下りずにベースポジションを守ると思われる。

相手のトップの選手にアンカーを消されてボールの循環が停滞すると、IHが少し下りてサポート。IHが空けたところには2トップのうち一人が下りてくる。

 

下りる選手について行く相手DFの空けた場所に前線の選手が入っていくことで前進していく場面が多いように思う。アデミウソンや倉田など狭いエリアでも受けられる選手がいるので非常に厄介だ。
 

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※イメージ

 

左サイドがCB本職のキム・ヨングォンに対して右サイドは元々SBだった高尾のため、右サイドからの持ち運びが多い印象。ヨングォンは大外に開いても持ち上がりはせず、後ろでパス捌きに専念、高尾は前の選手とのコンビネーションで大外を上がっていくこともある。左右で構造が少し異なる。

 

右の高尾が上がっていった後にロストすると後方のバランスが崩れており、三浦とヨングォンの2人で守っている場面がみられる。

 

 

崩し

◦2トップの裏狙い

WBとFWの一人がDFを一人ずつ引き付けることで空いた場所をもう一人のFWが狙う。

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※イメージ

ゴールまでダイレクトに近づけるパターンなので、高めのライン設定をした場合は最も気を付けなければいけない。

 

 

◦IHのサイド裏抜け

WBが下りて相手SBを引き付けた裏にIHが飛び込んでいく。

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 ※イメージ

 

高江や倉田など上下動が多いタイプがIHに入るとこのパターンがある。遠藤がアンカーに入り、矢島がIHに入るときはあまり行われない気がする。

 

 

◦WBの仕掛け

ここ数試合では右に田中達也、左に中村敬斗というWG寄りの選手を起用しており、そこからの仕掛けは今のガンバのストロングになっている。

右の田中は縦のスピードが非常に速く、縦で抜ききってから鋭いクロスを中に入れる。

左の中村はドリブルでの突破と重みのあるシュートが武器。縦の突破もあるが、利き足が右ということもあり、カットインしてくることが多い。

中村が持った時に味方が離れていくことで意図的に1対1を作って勝負する。最近ではアイソレーションと呼ばれているあれ。

 

ボール非保持

ベースは5-3-2でのセット。 

 

 

そこまで前からのプレスはかけず、2列目のラインに入ってきたらプレスをかけていくいわゆるミドルプレスというやつ。

全体がミドルサードに収まるような位置で陣形を組む。5-3-2の3-2で中央を封鎖して、サイドに誘導したところを前に出たWBとIHで圧縮して取り切るのが一番の狙いだろう。中盤の3枚がボールサイドに極端に寄ってくることが多く、圧縮度の高さは裏返すと逆サイドが空きやすさにも繋がる。ここは狙いどころの一つ。

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上図のようにロングレンジのパスで展開できる髙萩をうまく生かしたい。

 

また、WBが攻撃的な選手ということもあり、(意図的かもしれないが)最終ラインへの戻りがやや甘く見える。

特にボールと逆サイドのWBはカウンターへの準備なのか、DFラインに戻らないことが多々ある。あとは単純に後ろでの1対1守備に慣れていないので、ディエゴやサンホをサイドに流してWB相手に仕掛けることは一つの手かもしれない。

 

 

 

トランジション

 

ネガトラ

ロスト時の状況にもよるが、基本的には5-3-2セットに素早く戻すことを優先する。

安易に奪いに行かない。

 

 

ポジトラ

個人能力が高い2トップがゴール前で1対1を仕掛けられそうであれば、縦に速い攻撃を狙うが、基本的には急がずに後ろで落ち着いて持つ選択をする。

4-4-2→3-1-4-2のシステム変更からポゼッション志向になっている傾向もあり、ボールが自陣と敵陣を行ったり来たりするよりも、ゲームを落ち着かせたい、ボールを簡単に捨てたくないという考えがあるのかも。WBに攻撃的な選手を入れていることも影響しているか。

 

 

 

 

展望

前回のアウェイでの対戦では前線での1対1に勝てなかったことで攻撃はやや停滞し、無得点に終わった。非保持でもボールの奪いどころが定まらないまま押し込まれて、アデミウソンを中心としたパス回しに苦労した。

あれから東京は久保がいなくなり、ガンバはシステムを変えた。お互いに少し別のチームとなった状態での再会となる。

 

 

ボール保持に積極的ではないチーム(湘南・松本)との試合でガンバは保持率60%超えとなっており、おそらく6:4くらいの比率でガンバが保持する時間が多くなるだろう。

東京としては保持をどこまで許すかどうか。SHが前に出てプレスをかけていくのか、4-4ブロックをきっちり作ったところから迎撃していくのか。

(どちらかというと)ボール保持型でありながら積極的には奪いに来ないというガンバの性質を考えると、大きくバランスは崩さないと考えられる(システム変更後からロースコアのゲームが多い)。おそらく東京のロングカウンター成功率はそこまで高くならないだろう。

となると、一番狙いたいのはショートカウンター。前プレスの時間を限定する必要はあるが、ある程度のチャレンジはしてほしいと思う。

 

また、東京ボール保持時に狙いたいのは相手のWB。最近の試合では中村敬斗&田中達也がチョイスされており、ここでのバトルは狙い目。

サンホやディエゴが1対1や競り合い等を仕掛ることができれば、勝率は上がってくる。

これを狙ってわざと外に流れてしまうとゴールから遠ざかってしまうため、それは安易には行いたくない。ここのバトルをどう生かすかをうまく設計できると得点が近づくかもしれない。

 

 

メンバー選考は当日にならないとわからないが、ガンバは遠藤・今野・食野等、ベンチに強力な選手を残す可能性が高いため、終盤まで同点で進むと分が悪い。また、リードを許す展開でWBを守備的な選手に代えられることも東京としては非常に苦しい。

永井が元気で前プレがハマる、またWBへの攻撃で優位性が持てる時間での先制点が勝利には必要になってきそうだ。