2019年シーズン ここまでのFC東京について
こんにちは。がちゃです。
2019年シーズン、4節終了時で首位に立つFC東京。
今年のFC東京、第4節までの戦いを少しまとめたいと思います。
まず始めに昨年との選手編成・起用法の変化をさらっと。
●試合に絡んできた既存選手+主な新戦力選手
・久保建英 右SH
・小川諒也 左SB
・田川亨介
・ジャエル
・ナサンホ
2018はレギュラーとしてSHに入った大森を押し退ける形で久保がレギュラーに。
また左SBは序列が変わり、太田から小川が一番手に。
スタメンは大きく変わらないものの新戦力も充実。
永井と同じくスピードのある田川、ディエゴと同じく馬力のあるジャエルが加わり、攻撃の中心である永井とディエゴが交代したあとも強度が落ちないメンバーを組めるように。
DFラインと駆け引きができてドリブル能力も持ち合わせたナサンホもベンチに控えます。
2018長谷川健太サッカーに厚みを持たせた編成と言えます。
◆東京の主なチーム構造について
●オリジナルフォーメーション
4-4-2フラット
●チームスタイル
4-4ブロックで守り、奪ってから2トップを軸にしたカウンター
●ボール保持時の主なチャンスメイクパターン
◦2トップのスペース(主にSB裏)への抜け出し
◦東&小川の左サイドユニット
◦久保のドリブルでのPA付近へ侵入
●ビルドアップパターン
橋本を一列下げた3バック化
東と小川の位置入れ換え
CH脇にSHの東と久保が下りてきてサポート
●守備セット
ミドルゾーンでのプレスと撤退の使い分け
・基本的に4-4-2の陣形は崩さない
・2トップだけである程度制限をかけられる場合は後ろも連動して人に強く付いていく
・3バックやCHが下りる3バック化等によって前で嵌めきるのが難しいと判断すれば無理には追いかけず撤退
SHが3バック脇の選手へのプレスが間に合うと判断すれば前に出ていくこともありますが、ここは選手個人の判断のようにも感じます。
どの方法をとっても2トップと両SHにはハードワークが要求されるため、交代カードを使用するのは通常このポジションの誰かになります。(左SHの東は4試合フル出場)
永井→田川、ディエゴ→ジャエル(ナサンホ)、久保→大森
といった交代カードの切り方が定番になりつつありますね。
●SHの守備左右での違い
左SHの東は深い位置まで下がってSB-CB間を埋めにいきますが、右SHの久保は極力中盤エリアからは下がらないようにします。手薄になるスペースはCHがカバー。
ボールを持ったときに素晴らしい能力を持っている久保の良さを最大限発揮できるよう、室屋は後ろでバランスを見ることが多く、今年は比較的大人しいです。
●ボールを奪うポイント
相手陣からプレスをかける場合は下りて受けようとする中盤の選手にCHの橋本・髙萩がついていきます。そこでバックパスさせたところを2トップが襲い掛かります。
リスク回避をしてくるチームであればロングボールを東京の屈強なCBが跳ね返して回収狙い。
それでも繋いでくるチームであれば危険なエリアでのパスミス(パスカット)を狙ってそこからショートカウンター。
ブロックを敷いて守るケースではサイドに誘導してから外→外のパスを出させて、SBのパスカットやSHとの挟み込みで奪取。
縦パスを狙ってくるようであればCHとCBの挟み込みでやインターセプトで奪取。
◆今後の懸念点
●引かれた相手への攻撃
3節鳥栖戦は2-0とスコアだけ見れば快勝な雰囲気ですが、85分過ぎまでスコアレスでした。相手が早い時間で退場者を出しながらも低い重心と中盤のハードワークに対して得点が奪えませんでした。主な仕事場である裏のスペースを狭められたときにどうやって得点を取るのかは1つのテーマになりそうです。
●3番手が不在のCB&CH
現在CBコンビは森重&チャンヒョンス。日本・韓国代表クラスの選手です。丸山が名古屋に移籍してしまった今では彼らの控えは丹羽と渡辺剛。二人ともよい選手ですが、スタメンコンビが圧倒的過ぎて同じ活躍を求めるのは酷です。
CHコンビは橋本&髙萩。ここも昨年から不動の2人で控えを挙げると平川・品田・アルトゥールシルバの3人。リーグ戦では3人ともベンチにも入れず、CHの控えはいない状況です。若い2人がどちらかというとパサータイプなのに対し、シルバは体も強くキープ力がある選手。もしスタメンのどちらか1人が不在となった場合にはシルバの名前がメンバーに入ってくるのではないかと思います。
●セカンドキーパーの存在
GKという1枠しかないポジションでスタメンを掴んでいるのは林。贔屓目かもしれませんが、国内を見ても林より優れたGKはほとんどいないんじゃないかと思えるほど優秀なGK。昨年までは大久保択生という素晴らしい選手がセカンドキーパーとしてベンチにいましたが、鳥栖へ移籍。今年は若い波多野と新加入の児玉が入れ替わりでベンチ入り。2人ともに林を脅かす存在にはなれていません。
万が一、林が負傷してしまった場合、J1経験の少ない選手を起用することになります。そうなった場合に守備範囲や指示出しの面で全体の守備方法が変わってこないかという点は少し不安です。
●太田宏介
4節までベンチを温めている太田。彼はJ1でもトップクラスの左足キックを持っています。ベンチに座っている太田を他チームが見逃すとは思えず、本人としても出場機会は求めるはず。となると夏あたりに移籍の可能性はあると思います。
東京へのチーム愛とプロ選手として試合に出たい気持ちを天秤にかけてどちらに振れるか。
彼を失ってしまうと左SBの本職が小川1人になります。
出ていってほしくないけど、ベンチにいる彼も見たくない。彼の左足に魅せられてきたサポーターとしてはすごく複雑な心境です。
ざっくりとですが、こんな感じでしょうか。
文字ばかりになってしまいました。(^^;
後ろの方のポジションは層が薄いという書き方になりましたが、その分若い選手が多いです。その選手たちがJ1で戦力として加わってくればさらに良いチームとなっていきそうです。
久保・田川だけでなくフレッシュなメンバーがスタメンの選手たちに危機感を持たせる、そんなチームになっていくことを期待したいですね!
それではこの辺で!