【FC東京】 開幕節 vs川崎フロンターレ 多摩川クラシコ プレビュー
※画像はFC東京公式アカウントより引用
皆様開幕でございます。
多摩川クラシコでございます。
Jリーグを愛する人々にとって待ち望んだ日がすぐそこまで近づいてきましたね!
今回はそんな開幕戦vs川崎フロンターレ”多摩川クラシコ”のプレビューを行ってまいります!
最初に言っておきますが、完全にFC東京目線の記事になります。
2018年度の対戦成績は1勝1敗と互角。
お互いにホームで敗れるという外弁慶っぷりでした。
開幕戦の会場は等々力陸上競技場。
BS1での放送もあるみたいですし、ここで2年連続リーグ王者の川崎相手に勝つことができればFC東京の人気も上げられそうです←
さて、試合の展望に移りましょう。
勝手な推測にすぎませんが、予想スタメンです。
川崎は先週のXEROXの布陣がベストメンバーと思われるためそのまま。
右サイドバックがマギーニョのままか馬渡にしてくるかくらいのところではないでしょうか。
そして我が軍東京。キャンプ時から評価が上がってきているとの声がある久保建英を右SHに起用。左SBは太田ではなく小川がスタメンで来るのではないかとの情報があります。このあたりの選手起用については後程触れます。
川崎はFUJI XEROX SUPER CUPにて一部手の内を見せてくれました。
簡易的な振り返りを別の記事にまとめておりますのでこちらも是非見て頂ければ!
リンク先の記事でも触れていますが、川崎は新加入のダミアンと小林の共存を図っています。
というわけでボール保持時にはこのような配置取りをしてきます。
浦和戦の使いまわしで申し訳ありません。
この試合、浦和は前からプレスに行かなかったため、スムーズにこの配置を取れました。
ただし、今回の試合はFC東京が相手。浦和とはシステムも違いますし、ほぼ間違いなく前からプレスかけるはずですので、あまり参考にならないかもしれません。
とはいっても90分間ずっと同じ強度で追えるはずもないので引く時間帯は出てくるはず。となるとどうやって受けるかを考えるのも必要になってきます。
簡単に噛み合わせるとこのようになるでしょうか。
川崎は中盤の選手(特に家長と中村)がかなり流動的なため、静止画で語るのはナンセンスかもしれませんがご容赦を。
◦ダミアン&小林を1対1で抑えられるか。
◦マギーニョは誰が見る?
◦2トップ脇をどう対応するか
このあたりが課題でしょうか。
浦和は中盤が3枚のIHが前に出て2トップ脇を管理していましたが、東京は横並びの4枚。SHが出ていくのがベーシックな対策だと思いますが、容易に出ていってしまうとCHへの縦パスを許すリスクもあります。加えてSBが大外役と1対1に晒される可能性も高くなります。前に出るのであれば行くタイミングや全体の連動が不可欠になりますね。
サクッと書きましたが、川崎は相手選手の判断を迷わせる配置取りが非常にうまいです。90分を通じて様々な選択を迫られるはず。それに対して東京の各選手が自分のすべきプレーを準備・整理できるかは大きなポイントとなると思います。
逆にこの配置を取ってきたときの東京のメリット。
それは最終ライン裏とサイドにスペースができることです。小林が右SHに入れば右SBのポジションは高くなるはず。そうすると押し込まれる部分はありますが、東京にいるFWの選手を考えてください。
そう!永井がいるんです!そして田川もいます。
爆発的なスピードを持った選手がいるのです。奈良は対人に強い選手ですが、スペースありきで勝負させたら永井は必ず脅威になります。相手にボールを持たれているときには永井(田川)の裏抜けカウンターで執拗に攻めるというやり方はアリだと思います。持っている武器はガンガン使っていこうぜ!
続いて東京のビルドアップについて。
直近の多摩川クラシコでは橋本が囲まれてしまい混乱してパスミス。そのミスを一発で知念に決められて失点しました。あの失点は色々な意味でショッキングでした。
2018年シーズン、ビルドアップで存在感を見せていた橋本が考えられないようなミス。シーズンを通してちょっと危なっかしく見える場面も多かったですが、細かいタッチでの切り返しで相手をいなしたり、相手がギリギリ届かないパスを通して攻撃の起点になっていました。
そんな橋本が囲まれてパスコースを見失い(実際にコースがありませんでしたが)、キープもできずにロストから失点。周りのサポートも不十分でしたのでもちろん彼だけの責任ではありません。川崎のプレスに対してそれを回避する術を持っておらず、チームの完成度として負けた印象でした。
浦和戦でも川崎のプレスの完成度は高かったです。特に中村のスイッチの入れ方は秀逸で1人で2人消せる追い方をしてきます。
昨年と同じように戦えば間違いなくプレスの餌食になるでしょう。思い切って前に蹴っ飛ばしてしまうのも一つの手ではありますが、ディエゴ・永井vs谷口・奈良では分が悪く、良策とは言えません。となるとやはりどういうアプローチでプレス回避を行うのか。ここはボール保持の時間を作るために避けて通れない部分になるでしょう。
また、ここでビルドアップに関する選手起用についてのポイントに触れていきます。
あくまでも予想ではありますが、右SH久保・左SH東という起用になった場合。
昨年は室屋を攻撃力を生かすと同時にビルドアップの不安を拭うため、右SHの東と室屋のポジションを入れ替えてビルドアップを行うことが多くなっていました。
本来は東も前でプレーしてもらいたい選手ですが、これがけっこうハマっていて、いいバランスが取れていました。
これを踏まえて右SH久保・左SH東という起用になった場合どうでしょう。
久保と室屋のポジションを入れ替えることはまずないと思います。選手のタイプとしてもしっくりきませんし、左利きを右SBの位置でプレーさせることはなかなか難しいです。ましてやプレスの上手な川崎相手です。
となると室屋のところは狙いどころの一つとなってもおかしくないと言えるでしょう。
個人的には久保を右SHで起用するなら右SBは岡崎の方がベターなのではないかと思います。ここは本題からそれるため、詳しくは書きませんが。
また、ビルドアップを気にする場合は左にサンホ、右に東という起用もあり得ると思います。
最後に左SBの選手起用について。
このポジションは昨年から併用がありました。
小川の成長と太田の意地のぶつかり合い。二人とも左足の高精度キックを持った選手。
2人の異なるポイントとしては試合を決める力とフィジカル的な守備力だと思っています。
太田のストロングと言えばキック精度の高さ。直接FKも狙え、得点に直結するプレーを期待できます。実際に昨年川崎ホームでの多摩川クラシコでは太田のFK2アシストで勝利をもぎ取りました。この、試合を決めるキック精度によって、川崎としてもファウルをしたくないという心理を働かせられるでしょう。
より得点の可能性を求め、攻撃的に勝利を目指すのであれば太田の方が適任かもしれません。
対して小川は太田に比べてフィジカル能力に優れます。単純に高さもあり、1対1の守備もそれなりにやれるようになってきたと思います。昨年の横浜Fマリノス戦では向かいに突破力のある仲川がいたことで小川が起用されたこともありました。突破力のある選手と対峙する場合、受ける守備に重きを置きたい場合は小川の方がよいと考えます。
完全に主観ですので、違和感を覚えた方は指摘してくださいね。
ここまでのチーム状況だと小川の方が一歩リードしているようですが、太田を起用する可能性も十分あり得ます。
どちらが起用されるにしてもセットプレーはこの試合において東京の最重要ポイントになるはずなので左足からのキックには期待です。
まとめると
◦各選手の守備タスクの整理
◦選手起用も含めて、川崎プレスに対するビルドアップのアプローチ方法
◦いかにセットプレーを取るか、そこからのキック精度
抽象的な項目ばかりですが、"負けない"ではなく"勝つ"ためにはこのあたりが大きなポイントになると思います。
書きたいことを書いただけのまとまりのない文章になってしまいました。
文字ばかりで読みにくさもあったと思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまたレビューでお会いしましょう!