がちゃのメモ帳

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2021 J1リーグ第34節 ヴィッセル神戸vsベガルタ仙台 メモ

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スタメン

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山口がメンバー復帰

 

流れ

2分、神戸先制、1-0。武藤が左サイドで突破し、サイド深い位置のPA付近でのFKを獲得。そのFKをイニエスタ→武藤で合わせた。

 

5分、仙台ゴールで、1-1。FKの流れから真瀬が後ろから駆け上がり、クロスにファーで合わせた。仙台はスタイル的にビハインドを背負うと厳しくなるので、すぐに追い付けたのは非常に大きい。

 

神戸は2CB+サンペールで相手の2トップを外しにかかる。

7分、初瀬に激しく寄せたアピアタウィアにイエロー。

神戸がボールを持って仙台が受ける構図がかなりはっきりしてきた。仙台は1stラインをハーフウェイラインくらいに置く。

 

神戸は相手2トップを外したあとは、左の初瀬に預け、その周りをサポートすることで打開を図ることが多い。

 

仙台も少しずつボールを持ち始める。ただ、神戸のプレスにハメられて、ショートカウンターを食らい掛けるシーンもあるので、注意したい。

 

飲水まで

立ち上がりで両軍合わせて2点が入ったが、7,8分ころからは神戸保持vs仙台非保持で落ちつく。仙台はコンパクトな守備ブロックを作るため、あまりオープンになりにくく、決定機はなかなか生まれない。

逆に仙台が保持にこだわりすぎると、危険な位置で奪われるというシーンが散見している。

 

34分、神戸勝ち越し、2-1。狭い中央を数人のパスワークで打開を図り、仙台はDFも足りていたが、ドウグラスが個人技から強烈なシュートでこじ開けた。ゴラッソ。

神戸は攻撃が、初瀬のクロスかイニエスタのラストパスに偏っていた中で、中央でのパス回しから打開した。

 

43分、サイドを抜け出した武藤を倒したアピアタウィアが2枚目のイエローで退場。リーチなのは分かっていたはずなので、軽率なプレーだった。広島との開幕戦では数的不利をはね返して引き分けに持ち込んだが今回はどうか。

 

45分、セットプレーの流れから神戸が押し込みにかかるが、ギリギリかき出した仙台。まだツキは残っている。

応急処置で富田が右CBに入って[4-4-1]で対応。

 

立ち上がり早々に失点しながらすぎに追い付けた仙台だったが、勝ち越しを許すと、終了間際にはアピアタウィアが2枚目のイエローカードで退場。ただでさえビハインドを背負うと苦しいチームカラーだが、数的不利の中でどのように点を取りにいくか。

神戸もボールを持ちながら効果的な攻めができていたとは言えないが、ドウグラスの個人技でこじ開け、武藤の個人技で相手を退場に追い込むという、質の高さで違いを見せた。

 

後半

神戸交代 サンペール→大﨑

仙台交代 赤﨑→福森

 

仙台は[4-4-1]ブロックで、SHの左右を入れ替えた。関口が前も睨みながら後ろにも戻る1人2役タスク。

福森が入ったことで縦パスが入るようになり、前進できたら真瀬の仕掛けを軸にゴール前へ迫る。一方、神戸は2トップだけで攻撃を完結できるのでそこで脅威を見せる。

 

51分、仙台が追い付き、2-2。石原の仕掛けで得たCKから、関口のシュート→ポストの跳ね返りを加藤が詰めた。後半開始から受ける時間が続いていたが、機を見た攻撃からチャンスを作り、数的不利の影響が少なくなるセットプレーからこじ開けた。

 

仙台は1トップで、脇からCBが運べる状態になっているが、アンカーの大﨑が最終ラインまで下りて3バックになるケースが多い。中盤のポイントが1つ減るので、詰まり気味になっているように見える。

 

59分

神戸交代 中坂、郷家→リンコン、山口

仙台交代 富樫、加藤→カルドーゾ、西村

神戸は武藤がIHに下りて、リンコンがトップに入る。

西村は左SHでシステム変更はなし。

 

61分、神戸再び勝ち越し、3-2。仙台がボールを奪ったあと、自陣でつなごうとしたところをイニエスタが引っかけてから最後は山口のミドル。復帰後初戦のおそらくファーストタッチでいきなりゴール。仙台は受けるだけにならないようにか、後半はできるだけ繋ぎに行く姿勢を見せていたがそれが裏目に出た。

 

63分、PA内を崩してリンコンドウグラスであとは押し込むだけだったが、スウォビィクがキャッチ。シュートがヒットし切らず、ポストから跳ね返ってきたボールをスウォビィクがキャッチして抑えた。

64分、真瀬の抜け出しから関口がシュートを放つも枠外。両チームともにかなりオープンな展開になってきている。

65分、ドウグラスが痛む。

66分 神戸交代 ドウグラス→大迫

 

飲水まで

基本は神戸が押して仙台が受ける展開だが、仙台も「ここが行くタイミング」と見るや、SBも上げて攻勢を強める。我慢しながらも良い時間で追いついたが、自陣での判断ミスを突かれると再び神戸に勝ち越しを許す。ただ、互いに攻撃的な選手が増えていることもあり、まだ動きそうな予感。

 

69分、神戸追加点、4-2。仙台が自陣での安易なパスミスでロストすると、大﨑→武藤→リンコンでゲット。攻撃側が4対2のような構図になっていたので、仙台はロストした時点でかなり苦しくなった。

 

70分

仙台交代 関口→蜂須賀

蜂須賀を右SBに入れて真瀬を1つ前へ。

72分

神戸交代 イニエスタ→井上

神戸は交代枠をすべて消化。

77分

仙台交代 富田→フォギーニョ

 

77分、仙台は西村がCBへアタックへ行ったが、そのぶん浮いた中盤を経由され、あっさりプレスを回避される。

→これがハマるケースもあり、それによって仙台がボールを持って敵陣へ入り込む回数も増えている。ただ、そのぶん当然カウンターを受けるリスクは大きくなる。

 

82分、武藤が足をつる。神戸はもう交代枠は残っていない。

→武藤を負担が少ない最前線に残し、リンコンがトップ下に下りた?

 

最終盤は仙台も勢いを持って相手ゴールへ迫ったが、なかなかスムーズにシュートまで持ち込めず。神戸も安定したクローズには失敗したが、失点はせず、4-2のままで終了。仙台は1点を取れそうな雰囲気を作れたが、2点差あったことで神戸は落ち着いてプレーできたようにも思う。自陣でのロストから4点目を奪われてしまったのが痛すぎた。ただ、1人少ない中で攻撃へ転じるために自陣でつなぐ判断をした部分もあったと思うので、ある程度仕方ない部分もあったか。個人の判断というよりも精度やチームとしてのサポートのところにフォーカスすべきなのかもしれない。

 

個人的MOM

★武藤 嘉紀

先制点(が生まれたセットプレーの獲得も武藤)、相手DFを退場に追い込む突破、リンコンの初ゴールをお膳立てと、試合を動かした多くのプレーに関与。最近定番化しつつある途中からIH(この日はトップ下気味の時間も?)に入るパターンもそつなくこなす。最後は足をつったが、できる範囲で時間を使ったり、マイボールを維持したりと「実質10人」とは感じさせなかった。

 

トピックス

初瀬vs加藤のチリチリパーママッチアップ

「仙台の背番号25」を体現する真瀬のゴール

45+2分、サンペールのトリッキーターン

60~61分、イニエスタの2人を置き去りにするヌルヌルドリブル

×ドウグラスが負傷交代。そこまで重くはなさそうな雰囲気

リンコンが加入後初ゴール。武藤の優しさが見えるラストパス

☆86分、自身の運び出しと縦パスのあとそのまま上がっていき、クロスに合わせるCB菊池

 

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 三浦 淳寛監督 ]
試合の入りは非常に良くて点も取れたんですが、やはり2失点に関しては反省すべき、改善すべきところです。ただチームの狙いとして、コンセプトを持ってやる中で選手たちは非常に良いプレーをたくさん見せてくれた。守備に関してもそうですし、攻撃でわれわれが背後をどうやって突いていくのか、シチュエーション、立ち位置、非常に理解してよくプレーしてくれた。

交代でケガ明けの選手が入ったんですけども、(山口)蛍はやっぱり役者だなと思いましたね。点を取るところもそうですけど、チームに落ち着きをもたらしてくれた。サコ(大迫 勇也)も起用するか迷ったんですが、やはり少しでもプレーしたほうが良い状態に早くなっていくのかなと思って起用しました。

ドグ(ドウグラス)の右足は少しビックリしましたけど、リンコンが初ゴールということで、ロッカーの雰囲気も非常に良くて、(次節の徳島戦まで)中2日ですけど、次の試合に向けてまた良い雰囲気の中で良い準備をしていきたい。

--山口選手の投入の意図は?
ゲーム展開もそうですが、状態をよくするためには試合の感覚、そういうものを今日の試合で少しでも使うことができればと思った。やはり点を取りにいく中で彼のミドルシュートが入りましたけど、そういうものを期待して起用しました。落ち着かせるところもそうですし、コーチングもできる。チームの心臓的役割をやってくれる選手と思って起用しました。

 

[ 手倉森 誠監督 ]
最初にディフェンディングサードでFKを与え、そこから失点してしまったのはもったいなかった。ただし、その後に1点を取り返して、一進一退に持ち込めるような展開でした。ただし、1つつなげたときに失い方が悪く、神戸が勢いを持つような失い方をして、ファウルがわれわれに少し多くなってしまった中で、退場者を出してしまったところが非常に残念でした。

後半にビハインドの中でも最後まで全員で連動しながら、守備からの攻撃で「勝点1でも」とプランを変え、2-2に追いつけたところまでは良かったのですが、その後に自陣でボールを奪い返されて2点差になったところは非常にキツかったと思います。

--3失点目のシーンについて。
(ボールを)奪って、切るかつなぐかという判断の部分だと思いますけれども、数的不利の状況で1点を返してみせた自分たちに、1つ苦しい状況でもつなげればゴールへ向かっていけるという意識の中で、ああいうプレーになってしまったんだろうと思います。

--前半終了間際に数的不利になった影響について。
やはり動かされているぶん、取ったときのボールを1つつなごうとしているときに、体力を使っていたぶん精度が少し欠けたと思います。

 

2021 J1リーグ第34節 FC東京vs清水エスパルス メモ

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スタメン

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出場停止が明けたレアンドロがメンバー入り。

前節負傷交代したディエゴは問題なく出場。

渡辺が負傷から復帰。
前節は脳震盪の疑いがあったとして出場を回避した波多野が先発復帰。

先発の予定だったカルリーニョスがアップ中に負傷とのことで中山が代わりに先発に入り、ベンチには滝を追加。

 

 

 

流れ

エンドを変えた。

→試合後の監督インタビューで「日差しを気にしたのでは?」というコメント。

 

1分、ハーフスペースを攻略した清水がコロリのシュートまで。東京はSBが大外まで出て、ボランチがSB-CB間を埋めるが、人につきすぎてスペースが空いた。

 

清水は最前線をハーフウェイライン少し前くらいにセットしてからじわじわと寄せてラインを上げてプレスを掛ける。ハイプレスというほど全力で追い掛けるというよりも、陣形を保ちながら押し上げていくようなプレス。

 

東京は髙萩が相手中盤の背後でポイントになり、コンビネーションからの打開を狙う。

 

5分、清水の保持局面。永井がチェイス役、髙萩がボランチを見つつスイッチを入れる。髙萩が前へ出ると、それに連動して安部がボランチを捕まえに出ていく。

 

6分、東京先制、1-0。相手GKからのロブパスをひっかけてカウンターに出るとアダイウトンが左足で突き刺した。

 

11分、東京追加点、2-0。ディエゴのキープから獲得したFKを中村拓が蹴り、清水DFがオウンゴール。オマリのオフサイド(プレーの関与?)の有無でオンフィールドレビューが入ったが、そのままゴールの判定に。

清水は味方同士の競り合いでオウンゴールになり、かなり流れが来ていない失点の仕方。

 

東京は永井が左サイドに流れて深い位置でのポイントとなり、アダイウトンが代わりに中へ入ってフィニッシャータスク。

 

23分、東京追加点、3-0。セットプレーの応酬から、髙萩→ディエゴでピンポイントで合わせた。内容自体は東京が圧倒しているわけではないが、清水は流れが最悪で、キワの力強さがまるでなくなってきている。

 

髙萩が左サイドに流れて受けて、永井がハーフスペースを縦に抜けていく形も何度か見られるようになった。

 

32分~、清水がボールを持って攻撃する時間。プレスをいなすことはできいているが、急所に入れている印象はない。

→35分くらいからはボール保持側が逆に。

 

清水は攻めがかなり右サイドに偏重。ハーフスペースをしきりに狙っている雰囲気があるが、効果的な攻撃は繰り出せていない。アダイウトンの戻りの判断が遅れると、少し穴が空く感じはある。

 

48分、原がサイドから斜めに背後へ抜け出して、ようやく雰囲気のある攻撃が出た。

 

全体の内容を見ると、大きく東京が上回っていた印象はないが、清水にはゴール前での粘りが感じられず、失点があっさり生まれた。

 

 

後半

FC東京交代 永井→渡邊

清水交代 中山、鈴木唯→中村、藤本

渡邊が左に入り、アダイウトンがFWへ。

中村が右に入り、コロリが左へ。

 

47分、左での作りから右へ展開し、コンビネーションから打開する東京。アダイウトンが抜け出したがオフサイド

 

清水がボールを持って攻める時間が続く。東京は深追いせず、自陣で[4-4]ブロックをしっかりと組む。清水は相手の保持時にはかなり高いラインで圧力を掛けに来る。ただ、そのぶん中盤には大きなスペースが生まれている。

 

東京は自陣でのビルドアップで人数をかけてプレス回避を狙う。抜け出せれば逆へ展開する。

オマリとサンタナのマッチアップはサンタナが安定して勝っている印象がある。清水はそこをうまくポイントにできれば。

→直後にオマリがももうらを抑えて座り込む。

一時的に青木が右CBに入る[4-4-1]で対応。

 

57分

東京交代 オマリ→渡辺

 

65分、ロングカウンターから1人でぶっちぎるアダイウトン。シュートは惜しくも枠をたたいた。縦も横も塞げているように見えたが、ヴァウドがあっさりちぎられた。

 

65分

FC東京交代 髙萩、ディエゴ→レアンドロ、東

ハーフタイムの交代も含め、中2日の連戦とこのゲームの点差を考えて早めに動いたと考えられる。

67分

清水交代 →ホナウド、コロリ→竹内、滝

 

飲水まで

FC東京は3点リードもあって、無理してバランスを崩すよりも、自陣で陣形を崩さないことを優先。少し引きすぎな印象もあるが、アダイウトンまで預けられれば一気にひっくり返してゴールまで、という武器があるので、決して防戦一方にはなっていない。

 

71分、自陣でのピンチからロングカウンター。レアンドロ×アダイウトンの2枚のみだったが、レアンドロが1人で中央を駆け上がり、ゴール前でFKをゲット。シュートは惜しくもポスト。

 

79分

清水交代 サンタナ→山原

82分、東のバックパスミスをさらわれると、最後は山原がシュートを放ち、ポスト。清水は相手のミスから迎えた久々の決定機も決め切れず。

FC東京交代 青木→三田

 

86分、東京追加点、4-0。レアンドロと渡邊の連係から獲得したCKで森重が合わせて無人のゴールへ。権田は飛び出してきたものの、触ることができなかった。

 

後半は東京が引いたことで清水が安定してボールを持って攻め、ゴールへ近づくシーンも何度かあったが、東京の粘りを上回れず。前半の連続失点でかなり苦しくなり、3点目でメンタル的な部分を壊されたような印象を受けた。

 

個人的MOM

★髙萩 洋次郎

「良い時間帯に髙萩あり」というようなプレー。攻撃では前線の浮く位置を見つけ出して起点を作り、守備ではバランスをとりながらプレスのスイッチ役となり、安定感をもたらした。直接得点に関わったのは3点目のアシストのみだが、背番号8の存在なくしてこの勝利は語れないと思う。

 

トピックス

32分、体を寄せてディエゴからボールを奪い切る松岡

35分、1人だけで陣地を回復し切るアダイウトン

41分、ディエゴの下りて引き出す動きに完璧なタイミングで斜めのパスをつける中村拓

☆45+3分、片山との1対1で上回るディエゴのディフェンス

×オマリが負傷交代。本人はやりたそうにしていたが、結局交代

63分、長い出場停止から明けたレアンドロに入念に声をかけて送り出す長谷川監督

×コロリが負傷交代

71分、1人だけで敵陣ゴール前まで運び出すレアンドロ

75分、森重のワンステップタッチダウンパス(惜しくも通らず)

93分、完封か1失点かを分ける波多野の好セーブ。直後のCKでのキャッチングもgood

 

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 長谷川 健太監督 ]
試合開始から選手たちが集中してよく戦ってくれたと思っています。仕掛け続けたことが相手のオウンゴールなどにつながったと思いますので、気持ちのこもった試合で残り4試合も戦っていきたいと思っています。

あとは今節から収容人数の半分が入れるということで、非常に多くのサポーターが来てくださった。それが選手の背中を押してくれたと思っています。味の素スタジアムでこういう熱い試合を残りのゲームでもやれるように準備していきたいと思います。

--3連敗の試合とこの試合の違いは?
この10日間、しっかり準備ができた。選手といろいろな話をしながら、ミーティングやトレーニングを通して清水戦に対して、良い試合をしながらも勝てない部分は何かとやってこられた。失点の時間帯やセットプレーなど、一瞬気が抜けてしまう、集中力が欠如してしまう時間があるので勝負に勝てていなかった。そこをいかに90分間集中力を切らさず、口で言うのは簡単だけど、それをチームとしてしっかりやれるかどうかだった。

(前節・)鹿島戦に関しては、前半に仕掛けられるところで仕掛けられなかった。後半みたいな姿勢で清水戦も戦わないといけないよねと話して、選手たちも理解してくれた。ベテラン選手が多い中で、彼らがチームを引っ張ってくれていて心強い。良い雰囲気でトレーニングをできた結果が今日の試合の結果につながったと思っています。

--レアンドロの起用法についてはどう考えていた?
いろいろな意見はあると思いますが、十分に制裁は受けたと思います。彼も真摯に反省しています。ですので、もう一度チャンスを与えてあげたいと。これはクラブも私自身もそういう考えに至って、「これで裏切られたらしょうがない」と、彼もこちらの思いを理解してプレーしてくれていると思っている。やっぱり、フェアプレーの原点に立ち返り、そこを理解して試合に臨んでくれたと思いますので、今日みたいな姿勢でプレーをし続けてほしい。本当に素晴らしいプレーヤーだと思っています。ただ、1つの行為によってそれが汚されるというか、逆の結果を招いてしまうこともありますので、まずはフェアプレーを肝に銘じてプレーしてほしいと思います。

 

[ ロティーナ監督 ]
FC東京が2点、3点を取って、早い時間帯にリードされるという難しい試合になりました。自分たちの狙っているプランをなかなか表現するのが難しい前半でした。後半は、より狙っていたものを表現してゲームを支配できた、もしくは相手がリトリートしてきました。チャンスを作れるようになり、1-3にできる感触もあった中で、カウンターも受けながらという状況でしたが、その中で彼ら(FC東京)のCKで4点目を決められました。強い相手にセットプレーで3失点してしまうと、かなり厳しい試合になります。セットプレーは最近、良いディフェンスが続けてできていましたが、今日はその部分で彼らに大きなアドバンテージを与えてしまいました。

--ここからチームをどう立て直すか?
とてもワクワクした気持ちで臨んだ試合でしたし、サポーターの皆さんも多く駆けつけてくれた中で意欲を持って臨んだ試合だったので、とても手痛い試合になりました。ただ、プロフェッショナルとしてここは立ち上がるべきだし、サポーターの皆さんももう一度立ち上がって、チームとともに戦ってもらいたいと思います。

--3試合連続で無得点だが、攻撃面の改善点は?
各試合で課題点は違います。チャンスを作れているのに決められない試合もあれば、今日のように先にリードを許してしまって、相手はリトリートする中で良いディフェンスをする相手なので、後半チャンスを作る、得点を取るというのは難しい試合でした。そこは引き続き向上していく、改善していく必要があると思っています。

--2点目、3点目のセットプレーの失点シーンをどう振り返るか?
1部のチームがセットプレーから3失点を許していると、なかなか難しくなってきます。そこをより改善していく必要があると思います。最近はうまく守れていましたが、その部分でアドバンテージを与えてしまいました。2点目に関しては、少し不運が重なった中でホナウドのヘディングがゴールに飛んでいき、権田(修一)は反応できない状況でした。3点目、4点目はわれわれに改善の余地があります。より強さを持ってボールにアタックし、はじき返す強さが必要だと思います。

 

2021 J2リーグ第37節 ツエーゲン金沢vs愛媛FC メモ

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スタメン

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金沢

基本的には非保持型で、[4-4-2]のミドルプレスからショートカウンター狙い。2トップに速い選手がいるので、縦のスピード感はかなりある。ボールを持ったときは、SBを起点にしながら縦に速い展開に持ち込もうとする。深くまで攻め込めれば、大外からSBがシンプルにクロス、もしくはマイナスのパスからボランチアーリークロスを入れる。

保持

大橋が右に下りてサポートする形が多いが、大きな可変は特に行わない。

大外はSBが担当し、SHは基本的には内側にポジションをとる。右からの作りが多く、松田から斜めにFWへつけるパスが目立つ。

 

非保持

[4-4-2]セットでSHは初期の立ち位置から中央寄り。そこから相手3バックの左右にプレスを掛ける。大外はSBが縦スライドで対応し、ホルダーの横はプレスバックで埋める。

 

愛媛

保持もトランジションも縦に速い攻めを狙う。カウンターは藤本のキープ力と推進力を生かしながら、サイドも駆け上がって厚みを出す。守備は5バックベースだが、比較的前から追って、圧力を掛けに行く。

保持

3バック+2ボランチで組み立て。WBは常時大外で張り、シャドーが下りてサポートすることも。前線にスピードのある選手が多いため、縦に速いつなぎを好んでいそう。時間をかけて持つときは右の茂木の攻撃参加でアクセントをつける攻撃が効果的。  

非保持

[5-2-3]⇔[5-4-1]セット。序盤はシャドーを中央において、WBがかなり高い位置までプレスに出てきていた。

 

 

流れ

右から作ろうとする金沢に対し、WBをSBのところまで上げて圧力を強める愛媛。逆に愛媛のサイドのスペースは空きやすくなるので、そこを金沢の2トップが狙おうとしている。

→4分、右からのロブパスに大谷が抜け出して決定機。この部分を使えるか、抑えられるかの攻防のプラスマイナスが試合展開に大きく影響を及ぼしそう。

 

7分頃から愛媛のプレスが少し弱まり、金沢はCBがフリーで運べるようになる。

愛媛の3バックビルドに対して金沢はSHの片方を中央寄りから前に出して数を合わせる。大外はSBが縦スライドで迎撃。

→愛媛はSBをつり出したあとにFWがそのサイドに流れて起点を作りにいく。

 

10分、藤本が1人で長い距離運ぶカウンターで最後は高木のフィニッシュ。惜しくも枠外。

 

14分、愛媛先制、0-1。工夫されたFKから二度外に振って最後は栗山が詰めた。愛媛はセカンドボールがかなり拾えている時間帯だったため、良い流れからセットプレーで先制できたのは大きい。

 

飲水まで

互いに保持でもカウンターでも縦に速い展開からのチャンス創出を狙っている。立ち上がりは愛媛のプレッシャーを逆手にとって、背後を取りに行っていた金沢だが、徐々に愛媛保持vs金沢非保持の構図になってきている。金沢も時間帯とリスクを考えてまだバランスを崩しすぎないようにしている気がする。

 

24分、右で持った小原のインスイングクロスに藤本がバックヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らすもオフサイド

 

26分、平松がスムーズに前を向いてスルーパスを送ったことろから打開したが、愛媛DFがギリギリで対応。

28分、金沢同点、1-1。右サイドで持った平松が左足でファーへキレイに流し込んだ。

30分、金沢逆転、2-1。松田のクロス→相手DF→ポストの跳ね返りときたところで平松が押し込んだ。平松は短時間での連発。

 

愛媛の保持時間が長くなってきた。金沢はSHが前に出るので、そこでハメ切れないとサイドを起点にして前進される。小原と近藤の両シャドーが下りてきて、ポイントになろうとしているように見える。

 

42分、金沢が型どおりハメ切ってからのミドルカウンターでシュートまで。SBで縦を消して、FWらのプレスバックで横を消せれば、金沢はハメ切れる。愛媛はWBが横への運び出しでどれだけくぐれるかがポイントになる。

 

金沢は右SBが持ったときに内に入るSHやFWへの斜めのパスがポイントで、愛媛DFはどうやってマークにつくかが定まり切っていないような印象。

 

途中からは愛媛ペースで進んでいるような印象も受けたが、金沢は一瞬の隙を突く準備ができていたというような得点で逆転に成功。金沢はショートカウンターもちらつかせながらブロックを作って守る展開。かなりボールを持たれているが、ゴール前では川村のシュートを廣井がブロックしたように、粘り強さも見える。愛媛がビルドアップでリズムを作れないうちにカウンターで追加点を奪えれば理想。愛媛はおそらく後半もボールは持てるはずなので、相手がプレスに出てくるところを一気にひっくり返すようなビルドアップを見せるか、相手がつかれてきたところを押し切るか、のどちらかになるか。

 

後半

金沢が少し重心を下げて入っているかもしれない。愛媛は縦に速い攻撃というよりも、押し込んだところから何ができるかが試される。

金沢は深い位置で受けるようになったので、奪ったあとに2トップが起点になれるか否かで休む時間が作れるかが決まる。

 

49分、実況席のコメントがあり、雨が降ってきた模様。

 

愛媛はターゲットタイプがいないので、より内側のエリアを崩さないといけない状況。近藤の引き出しがカギになるか。

→茂木×忽那×近藤のコンビネーションは面白い

 

金沢は大谷が1トップでチェイス役、丹羽がトップ下でボランチ監視役になって[4-2-3-1]っぽくなっている。

→後半開始から?

 

58分、愛媛が右サイドからのクロスでゴールへ迫る。茂木の背後からのランニングがかなり効いてきている。

 

60分

愛媛交代 山瀬、忽那→石井、小暮

→石井がシャドーで小原が1列下がった?→石井と藤本の2トップ、左から近藤-小原-川村の3センターで[5-3-2]か。

62分

金沢交代 大石、丹羽→嶋田、杉浦恭

 

愛媛はボールは持てるので、守備の枚数を減らしてでも前線に動き出せる選手を増やすという意図か。ただ、この交代のあとから金沢に持たれる時間が長くなる。

 

飲水まで

金沢はリードしていることもあり、前半よりも重心を低くして構えるように。それによって愛媛は深い位置でボールを持てるようになったが、外からのクロスでは中で勝てないので、ハーフスペースを取りにいくが、なかなかうまくいかず。途中から茂木の攻撃参加でアクセントがついてきたが、飲水直前は金沢が握り始める展開になってきている。

 

70分、金沢が速い攻撃で大谷がフィニッシュまで持ち込むも、岡本好セーブ。

愛媛がかなり前がかりになっているからか、オープンな攻防が少し増えてきた。

 

77分

愛媛交代 池田、高木、近藤→榎本、内田、吉田眞

78分

金沢交代 平松→力安

愛媛は4バックにしたように見える。

力安は前線に入り、大谷が左SHへ移る。サイドよりも最前線のエネルギーを増したい意図か?

個人の仕掛けからクロスを上げられる榎本、そして中央にはターゲットになれる吉田眞が入ったので、シンプルな攻撃でも迫力が出るようになった愛媛。

 

81分、後藤に遅延行為でイエロー。

 

金沢はホルダーに時間ができれば陣地回復、できなければ深くまで蹴っ飛ばす割り切り。ただ、守備は前からプレッシャーを掛ける。力安投入の効果が出ている。

 

86分、ロングカウンターから杉浦恭がゴールを狙うが、ファーポストの外へ外れる。

88分、松田が座り込む。足をつった模様。

90分

金沢交代 松田→長峰

91分、CKでGKの岡本も上がってくる。

 

愛媛は60分過ぎあたりから攻守のバランスを崩すのは許容しながら攻撃に転じたが、金沢のゴール前の粘り強さを上回ることはできず。金沢は1点リードで迎えた後半は時間帯に応じた割り切った戦いが目立ち、選手交代も効果を発揮したように思える。アクシデントに備えて交代枠を残していたのも地味に大きかった。

 

 

個人的MOM

★平松 昇

2得点という目に見える結果はもちろん、攻撃の起点として精度の高いスルーパスやラストパスを何本も供給した。スルーパスがかなり美しい。守備面でも左のプレススイッチ役として役割を全うした。

 

トピックス

磐田戦でゴールを決めるなど、攻撃で存在感を示していた小原を途中からアンカー位置に置く實好監督の采配。ボールを持てる展開&ビハインドとはいえ、思い切った決断

70分、平松のアウトサイドパス

試合後インタビューでいつもどおりを装いながらけっこううれしそうな柳下監督

 

 

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 柳下 正明監督 ]
このゲームで勝点3を取らないと非常に難しくなるし、ここで勝点3を取ることは非常に大事な試合だったけれども、結果的に勝点3を取れたのは良かった。ゲームの入りもそんなにバタバタしていたわけではないけれども、セットプレーからなので仕方ない部分はあると思う。そのあとに落ち着いてボールを動かせたし、しっかりチャンスを作って逆転できている。落ち着いてプレーすればかなりのことができると思う。最後も粘り強く2-1で勝ち切れたところも選手たちはよくやってくれた。また中3日でアウェイでゲームがあるのでしっかりコンディションを整えて、それを目指してやっていきたい。

--残留ラインと勝点が4離れたことについて。
まだ最後の最後まで分からないと思っている。けれども少し気持ち的に余裕をもってプレーができるのではないか。今日も非常に難しかったと思う。もし愛媛が勝点3を取ると逆転されるし、引き分けでも下のグループについているので。俺のほうがバタバタしている感じがしたけれども、選手たちは落ち着いてやっているなと。ガアガア言わないほうが良いのかなと感じました。残り5試合あるけれども大きな勝点3だった。

 

[ 實好 礼忠監督 ]
先制点を取ったあとに連続して失点した。僕自身、選手たちの立ち位置とかを気にしてあげられたらという思いが残った。ただ、逆転されたあとも選手たちは戦う気持ちを失わず、後半に入ってからもみんなが戦う気持ちを出してやってくれた。残り5試合ある。今日はショックがあるけど、しっかり戦える準備をしていきたい。

--連続失点した要因は?
少し後ろに重くなってスライドも遅くなった感じがあった。僕自身、ひと言選手に声をかけてあげられればという思いがある。重さを解消させてあげたかった。

→立ち上がりはWBを高く上げてプレスに行っていたのに、失点したあたりの時間帯は確かにプレス<ブロックになっていた気がする。コメントを読む限りでは意図的なものではなく、「そうなってしまった」模様。

2021 J1リーグ第33節 セレッソ大阪vs横浜F・マリノス メモ

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スタメン

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水沼が初先発でトップ下の位置に入る

杉本と水沼は古巣対決

 

 

流れ

マリノスがかなりテンションを上げた立ち上がり。囲い込みもチェイシングもフルパワーという感じ。

 

3分、左サイドから斜めのクサビで一気にゴール前へ。マリノスが迷いなく人に出てくるぶん、斜めのパスでスペースを突くのは効果的になるかもしれない。

 

5分、乾のゴールでセレッソ先制、1-0。シュートの勢い自体は強くなかったが、チアゴにあたってコースが変わると高丘は反応できず。マリノスの勢いに屈せず、自分たちのペースを作り始めていたセレッソがすぐに試合を動かした。

 

セレッソは引かずに前から追いに行く。1回外されてもリカバリーが速い。ただし、そのぶん消耗も多くなるはず。セレッソは全員が“二度追い標準装備”というくらい一人ひとりの足が止まらない。

 

12分過ぎあたりからはマリノスがボールを持ち続ける展開に。セレッソも深追いはしないまでもボールへのプレスは掛け続けている。

18分~、セレッソのターン。マリノスはそれなりにプレスを掛けていくが、“それなり”では奪い切れなさそうなセレッソのビルドアップ。

 

20分、セレッソ追加点、2-0。ジンヒョンのミドルパスで藤田へつないだところから、松田力へスルーパスで縦に速くつないで、最後は加藤が仕上げ。ビルドアップがそのままゴールに直結する良い形の攻撃だった。セレッソはまたしても自分たちのペースにし始めたか、というタイミングでの得点。

 

飲水まで

マリノスも攻める時間を作れているが、二度の守備がうまくハマらなくなったタイミングでいずれも失点を喫しているのは厳しい。逆に言えばセレッソは試合巧者っぷりを見せており、押されても守備組織は破綻していない。

 

前田と仲川がサイドを入れ替えている。

→飲水後から?

 

31分、小池がインサイドを縦に抜けて右サイドを攻略したが、グラウンダークロスが中で合わせきれず。ここまでで一番のチャンス?

 

33分、自陣でのスローインから疑似カウンターのような形で松田力と加藤で攻め切ったが、シュートはギリギリ枠外へ。マリノスは最終ラインがハーフウェイラインよりもけっこう前に出ており、背後がかなり空いていた。

 

マリノスは右サイドから崩そうとする意識がかなり高まったように見える。

40分前あたりから、SBがアンカー位置にいたり、ボランチが背後へ抜け出していったりと、いつにもましてポジションの自由度が上がってきた印象を受ける。

 

42分、マリノスが1点返し、2-1。CKから中で實藤が合わせた。マリノスは流れの中から打開する雰囲気をそこまで出せていなかった中でセットプレーから1点を返せたのは非常に大きい。

 

44分、藤田がファーで浮き、フリーで受けてシュートを打つが、コントロールしたぶんブロックが間に合う。ワンタッチで打つのは難しかったか、、

 

セレッソとしては消耗が激しい戦いながら、自分たちの時間帯でできすぎなくらいあっさり得点を奪い、理想的な展開に持ち込めたが、マリノスが終了間際にセットプレーから1点を返したことで、前半の印象が少し変わった。ただ、リードして折り返せたのは悪くないはず。欲を言えば何度かあった決定機をもう1つでも決めていればもっとラクになっていた。

マリノスとしては流れの中での打開策は見つけ切れていないが、1点差で折り返せたので十分に勝機はある。終盤はセレッソの運動量が落ちることが予想できるので、そこでどれだけ押し切れるかがカギになるか。

DAZNの集計では、マリノスは前半でシュート3(枠内1)だった

 

後半

立ち上がりから勢いをもって入ったのはセレッソ。開始1分で乾のシュートでゴールを脅かした。

 

徐々にマリノスがボールを持つ展開になるが、セレッソもコンパクトさを保ちつつ、プレスも掛けられており、崩れそうな雰囲気はない。逆にカウンターの脅威を見せられている。

 

マリノスは水沼が右、前田と杉本の2トップ気味になった。

→後半開始から?

 

50分、乾が獲得したFKを藤田が直接狙うもファーポストに当たって外へ。

 

52分、SB、CBと順番に引っ張り出した後に後ろからスペースへ出ていく前田。マリノスもいろいろ形を変えて穴を見つけ出す。

セレッソ松田力を[4-4]ブロックの前に置き、加藤を最前線に残す。

 

57分、松田力が危機察知をきかせてサイドのカバーに走って一度はカットするが、コントロールがうまくいかずに抜け出されたところを倒してイエロー。

水沼を倒したあとに松田力が痛んでいたが、ワンプレー挟んだあとに内転筋あたりを抑えて座り込む。

 

60分 セレッソ交代 松田力→清武

そのままの位置に入るが、キャラクターの違いで、2トップというよりもトップ下のようなイメージに変わる。

 

マリノスは引く動きと出ていく動きのセットでPA付近のハーフスペース攻略を狙っているように見える。特に右。

 

飲水まで

マリノスが持ってセレッソが守る構図が前半よりもはっきりした印象。マリノスの捕まえづらいポジションチェンジもあって、セレッソも守備ポジションの修正が大変そうだが、穴という穴は空いていない。マリノスのこじ開けてくる力を考えると、このまま守り切るよりも追加点が欲しい。加藤を軸にしたカウンターを打てているので、決め切りたい。

 

70分

マリノス交代 杉本、水沼→レオ・セアラ、エウベル

エウベルが左、仲川が右。

 

74分から連続でチャンスを作り出すマリノス。シュートの質次第ではいつ入ってもおかしくない雰囲気になってきた。

 

76分

セレッソ交代 西尾、加藤→進藤、大久保

西尾は険しい顔で引きあげてきたので、なにかしらのトラブルがあったかもしれない。

 

セレッソはコンパクトながらもラインがかなり下がってプレッシャーが掛からなくなってきている。マリノスはゴールに近いエリアでのプレーが増えてきたが、なかなか決定的なシュートまでは至らず。

 

83分

マリノス交代 仲川→宮市

宮市が左に入り、エウベルが右へ。

84分

セレッソ交代 乾→豊川

豊川がトップに入り、清武が左SHへ。

 

セレッソは奪ったあとはカウンターに出るというよりも、清武や大久保のキープ力を生かしながら時間を作ることを優先する。

 

91分のCKに高丘も上がってくる。

 

最後まで攻勢を強めたマリノスだったが、2点目は決められず。セレッソは60分過ぎあたりから防戦一方になったが、割り切ってゴール前に人数を掛ける守備で守り切った。ただ、89分あたりに得たCKで時間を使わずに普通に中へ蹴ったので、1点を守り切るプランへ完全に切り替えたわけではなかったかもしれない。60分前くらいまでに何度かあったチャンスを決め切って2点差以上にしていれば完ぺきだったが、1点を守り切れる粘り強さを見せられたのも大きな収穫だろう。

 

トピックス

乾、加入後初ゴール

11分、杉本のファウルに対して、煽りを込めて沸くセレッソゴール裏

→以降も杉本のファウルに対してのセレッソゴール裏のリアクションは大きい

15分、ゴールライン際での乾の仕掛けからの突破

20分、1人で二人のマーカーを置き去りにする坂元

松田力が負傷交代

67分、清武のスムーズなタッチからのスルーパス

88分、清武の意外性のあるスルーパス

93分、ベンチの横でアップをしている喜田(?)が外に出たボールをすぐに味方へ渡す。

試合後、セレッソゴール裏へ挨拶へ行く杉本、水沼、扇原

 

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 小菊 昭雄監督 ]
ルヴァンカップセミファイナルで浦和相手に2試合を通してチームとして勝ち切って、内容を伴った勝利で自信を得ることができました。そして今日、優勝争いをしている横浜FMに対して、その自信を確信に変えるべく臨みました。

なんとしても、結果を得て、確信に変えた上で、次の大事な試合に向けて前進していきたいという中で、選手たちは本当にハードワークして、厳しい試合でしたけど、勝ち切ってくれたことをうれしく思います。選手の成長、チームの成長を感じる素晴らしい試合だったと思います。

--試合前、「成長を結果で示したい」とおっしゃっていたが、見事、勝利という結果をつかみました。内容面でも、準備してきたことを出せた手ごたえもつかめましたか?
そうですね。前半、2点を取るところまではゲームプランどおりに進みました。リスタートから前半に1点を返されましたが、後半は、間違いなく、横浜FMの矢印が、より強烈に前に来ることも予想された中で、困難な時間が続くことは全員で共有していました。

その困難な時間が続く中でも、カウンターで必ず3点目を取れると。その準備もしました。残念ながら3点目は取れなかったですが、ゴールに迫るシーンもありましたし、全体的にはゲームプランどおりに進んだ試合だと思います。

--乾 貴士選手の先制点について。
貴士も私たちも、そして、セレッソファミリーの皆さんも、貴士のゴールはずっと待っていたと思います。ゴールシーン以外にも素晴らしいシーンはたくさんありました。今節まで2週間、準備期間がありましたが、いつもチームを引っ張って、リーダーシップを取ってやってくれました。コンディションも上がってきて、素晴らしい状態にあります。練習の成果が、そのまま今日のパフォーマンスにつながったと思います。

--今日のリーグ戦に勝てたことは、天皇杯準々決勝やルヴァンカップ決勝にもつながる?
この3試合を一くくりにしたときに、私はまず、残留を確実にしたいという1つの目標がありました。まずその目標はクリアできたと思いますので、次の天皇杯は絶対に準決勝進出を決める、そして、ルヴァンカップ決勝では、セレッソファミリーの皆さまと、3つめの星をユニフォームに刻む。その大きな目標に向けて、また明日から、全員で準備していきたいと思います。

 

[ ケヴィン マスカット監督 ]
率直に負けてしまい、悔しいです。自分は先制点の前に、3人のオフサイドがあったのではないかと思っています。その後、CKを蹴られてしまい、守備をせざるを得ない状況になりました。一方、「試合の入りをよくしよう」と話していた中、C大阪のほうが試合の入りが良かったと感じています。ただ、前半終盤から選手一人ひとりがあきらめない姿勢を出し、後半も自分たちのサッカーをし、気持ちの入った内容で多くのチャンスを作りました。しかし、先制点を許し、難しい状況を作ってしまいました。

--トップ下に水沼 宏太を起用した狙いと、後半頭からシステムを[4-4-2]に変更した理由を教えてください。
水沼だけでなく、(1トップの)杉本(健勇)のポジションを含め、例えば、杉本が下りれば、水沼が前へ抜けて行ったり、中央で1人多い状況を作れると考えていました。しかし、6分に失点してしまい、2点目も入れられてしまいました。自分たちが点を取りにいくためにも、前田(大然)を真ん中に移し、水沼をサイドに出しました。前半の終わりから後半は自分たちがゲームを支配しました。たくさんのチャンスを作り、同点にするチャンスもあったとは思うのですが、最後の最後まで選手たちは全力を尽くした中、このような結果に終わってしまいました。

--残り5試合で首位・川崎Fと勝点差が『12』に開きました。どのように捉えていますか。
結果を見れば、(優勝は)難しい状況になりました。しかし、自分たちは90分の中で、良い内容で結果を残すことに主眼を置いています。残り5試合を見ているのではなく、一試合一試合を見ています。そういうサッカーを求めていますし、勝点差が開いたことは結果だと思いますので、最後まであきらめない姿勢で戦っていきます。

 

2021 J1リーグ第33節 名古屋グランパスvsヴィッセル神戸 メモ

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スタメン

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名古屋

重心低めのブロックを敷いて、守ってカウンターがメイン。シュヴィルツォクのみ最前線へ残し、奪ってからは後ろから湧き出るように選手が前へ出てくる。

保持

4バック+ボランチでのビルドアップがメイン。SB→SHとつないで、個人のキープ力を生かしながら押し上げていくことが多い印象。

 

非保持

ボールサイドの大外レーンはSHが埋めて5バック気味になる。前田が下がって5バック化することが多く、前田がいなくなったスペースはシャビエルが埋める意識が強い。

5バックになってからも後ろに重くするのではなく、WBが前へ出てくるなど、プレス意識は高かった。

 

神戸

ボール保持を軸にして敵陣へ入り、サンペールとイニエスタを生かした中央突破や初瀬のクロスに複数人が飛び込んでくる攻撃。攻撃時は基本的にCBしか後ろに残らないため、カウンターは受けやすいが、菊池とフェルマーレンのクオリティーでなんとかしてしまう場面も多い。

 

保持

SBは外で張り、基本は2CBとサンペールでのパス回し。相手2トップの守り方を見ながらサンペールがポジションを微調整する。両IHとイニエスタが流動的に中盤のサポートに下りることも。

  

非保持

[4-3-1-2]セット。[3]の脇が空きやすいので、そこを起点に前進、打開されるケースが多いように見える。

 

 

流れ

神戸が持って名古屋が受ける立ち上がり。ただ、名古屋も持ったときは3センターの脇でSBが起点となって攻める。

 

2分、相手のビルドアップのミスを突いて直線的にゴールへ迫るカウンター。最後はゴール前まで入っていた稲垣がシュートもうまく当たらず。

 

名古屋は2トップをハーフウェイラインくらいに設定するくらいの重心低めのライン設定。

 

5分、ロングカウンターから名古屋が先制、1-0。神戸が相手のPA付近まで攻め込んだところから奪って完結。シャビエルの大きな展開に対して酒井が少し判断を誤って相馬に抜け出された。2分の稲垣のシーンもそうだが、奪ってからの縦の速さがかなりある。

 

名古屋は2トップが少し前へ出ていくようになった印象を受ける。横幅が広がるため、サンペールが下りずに中盤で受けられるようになったか。

 

10分、イニエスタのインスイングクロスを佐々木が合わせる(触ってないかも)も、ランゲラックがセーブ。神戸が敵陣深くまで攻め込み、ゴールに近づき始めている。

 

13分、名古屋が追加点、2-0。菊池が運んできたところからパスカットでひっくり返し、シュヴィルツォクが1人でやり切った。後ろから湧くように名古屋の選手が上がってきていたが、個人の能力だけで決め切った。神戸は工夫を凝らしながら少しずつ名古屋ゴールへ迫っていたが、その工夫がリスクになって失点につながってしまった。

 

18分、武藤のターンを起点に、酒井のクロス→武藤で決定機を作るが、宮原が体を寄せて十分なシュートを打たせなかった。

名古屋もカウンターの脅威は突き付けているものの、神戸が確実にゴールへ迫ってきている。

 

名古屋の2トップが中をしめてきたときは、右の菊池の運びで前進、中央を空けてくれればサンペールに刺して前進が基本になっている神戸。

 

20分を過ぎたあたりから神戸は敵陣でのセットプレー獲得数がかなり増えている。

 

30分、トランジションの流れから抜け出そうとした木本を倒したサンペールにイエロー。

 

飲水まで

最初の15分は名古屋がカウンターで主導権を掌握し、2点を先制。ただ、その後は神戸の猛攻を受ける時間が続き、失点こそしていないが多くゴールへ迫られた。カウンターも徐々に出せなくなってきている。飲水直前くらいに少し持ち直していたので、良いタイミングで流れを切れたかもしれない。

 

33分、酒井が背後への抜け出しを狙うが、名古屋のライン設定的に、一本のパスからDFとGKの間で受けるのはかなりの至難の業のように見える。

 

34分、ドウグラスにイエロー。苦しくなりつつあるのは名古屋だが、カードトラブルが増えているのは神戸という不思議な流れ。それだけ名古屋には「抜け出されると危ない」と思わせる選手がいるということか。

 

37分、神戸の自陣でのパスミスをさらった名古屋がシュヴィルツォク→シャビエルでカウンターを完結させるが、シュートは正面へ。

37分、酒井にイエロー。神戸にリーチが掛かる選手が増えていく。

 

名古屋は奪ったあとにシュヴィルツォクが抜け出しかけるシーンが何度かあるが、菊池とフェルマーレンの戻りと寄せがかなり速い。2点目のシーンも最終的にはゴールを割られたが、抜け出させない対応はできていた。

 

神戸が攻めの選択肢をとることも多いため、ミスが起きると一気に名古屋のチャンスにもなるが、神戸が攻勢を強める展開が続いた。ただ、名古屋も失点せずに2点のリードを保ったまま折り返せたので、かなり上々の結果と言える。中で守っている選手たちが「これくらいなら大丈夫」と感じているか、バタついているかどうかで後半の戦いに修正が掛かるかどうかが決まりそう。

 

後半

神戸交代 佐々木→ボージャン

ボージャンが2トップ、武藤がIHへ。何度か見せている、タレントの枚数を増やすために敷かれる超攻撃的布陣。

 

後半も神戸が持って名古屋が受ける展開は継続。名古屋もプレスラインを変えた雰囲気などはほとんどない。

 

51分

名古屋交代 シャビエル、前田→柿谷、マテウス

 

53分、イニエスタボージャンで迎えた決定機をランゲラックが仁王立ちで死守。

54分、それで得たCKからゴールネットを揺らすも、神戸側のファウルをとられる。

55分、初瀬からのクロスにドウグラスが合わせるもランゲラックがセーブ。名古屋は受ける位置が深く、神戸にはドウグラスというターゲットもいるため、かなりじり貧になりつつある。

 

58分、神戸が1点返す。CKからフェルマーレンの落とし(?)に武藤が詰めた。深くまで攻め込んでクロスまで、という展開がずっと続いていたので、“時間の問題”になっていた神戸の得点がこのタイミングで決まった。

同じような流れで1点を守るのはかなり厳しそうだが、名古屋はどう対応していくか。

 

61分、シュヴィルツォク、相馬→金崎、森下

森下を右WBにした[5-3-2]気味にシステムを変更。柿谷と金崎の2トップ、マテウスが3センターの右。一瞬の隙からシュヴィルツォク、という武器を突き付けられてはいたが、あまりにも押されているので、より収めて時間を作れる金崎に、という交代か。

 

63分、イニエスタのクロスから武藤がフリーで合わせるもランゲラックがビッグセーブ。

 

70分、的確なマークの受け渡しと、遅れないプレスの速さでうまく前進を阻止&ボールを奪う名古屋。5バックにしてはいるが、神戸のSBに対しては両WBが必ず縦スライドで寄せに行く。サンペールのところのマークの受け渡しがカギ。

 

71分、左サイドを崩して吉田豊→柿谷で決定機を迎えるも飯倉が好セーブ。こぼれ球に稲垣が詰めたがシュートは枠外へ。名古屋はひさびさの決定機を生かせず。

 

75分、PA内で仕掛けた武藤を吉田豊が倒す。最初のジャッジはノーファウルだったが、VARとの交信を経てPK判定に。イニエスタが冷静に沈めて神戸が追いつき、2-2。

 

81分

神戸交代 イニエスタ、サンペール→中坂、大﨑

 

勝って勝点差を詰めたい名古屋は攻撃に転じ始める。

 

 

86分、守備で踏ん張った際に足のどこかを痛めたボージャン

神戸交代 ボージャン→井上

武藤をトップに戻して井上を中盤に入れる。

 

93分、森下の抜け出しからマテウスが合わせるも、酒井がブロック。

両者ともに疲労の色は濃くなっている中で、それぞれチャンスを作っている。

 

 

武藤が試合後インタビューで話していたように、神戸は立ち上がりのリスク管理を含めてイージーなミスでピンチを招くシーンが多く、そこでの2失点は反省しなければならない。ただ、多くの時間で主導権を握り、名古屋の守備をこじ開けられたのは好材料。特に立ち位置的に引き分けでokなのは神戸側であり、大きな価値がある引き分けと言えるだろう。

名古屋は理想的な展開に持ち込めたが、受ける時間が長すぎた。前から行かないにしてももう少し高い位置で守れればよかったが、ACLまでのさまざまな疲労蓄積が影響したかもしれない。

 

個人的MVP

★武藤 嘉紀

1点目のゴールと2点目のPKにつながるプレーで存在感を示したのはもちろん、FWでスタートし、後半からIH、ボージャンの負傷で再びFWへ、と何度もポジション移動をしながら任された仕事をこなし続けた点も評価したい。

 

次点は、僅差でランゲラック。名古屋としては2点リードを追い付かれての引き分けはネガティブにうつるが、この男がいなければもっと早く決壊していたかもしれない。引き分けで収めた立役者と言える。

 

トピックス

試合開始直前に武藤とフィッカデンティ監督が挨拶。FC東京時代の師弟関係

12分、キム・ミンテの、横へ出すと見せかけて中央に刺すパス

18分、タイトに体を寄せられながらもスムーズにターンする武藤

90分を通じてランゲラックの好セーブが目立った

ボージャンが負傷交代

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ マッシモ フィッカデンティ監督 ]
まずは良いゲームだったと言っていいんじゃないでしょうか。前半はすごく良い形で始まりましたけれども、後半向こうがセットプレーのこぼれ球から得点し、その得点がもう一度息を吹き返させてしまったかなというふうに思っています。その後はGKの好セーブがあった中でどちらにもチャンスがあり、結果的に見ごたえのあるゲームになったと思います。ここから重要な試合が2試合続く中で、われわれのチームの状態は決して悪くないということは今日戦ってみて、自分たち自身でも感じることができたので、ここから2つしっかりと勝てる準備をしていきたい。

--失点後にフォーメーションを変えた意図は?
狙いとしては、後半から相手が状況を変えるためにライン間を使ってきて、特に(アンドレス)イニエスタ選手、ボージャン(クルキッチ)選手を中心にそういったスペースを使われていたので、そこを変えるというアイディアは持っていた。残念ながらタイミングが失点のあとになってしまったが、結果的にいうと後半の頭からその形で入れるべきだった。そういったスペースを消した状態でよりコンパクトに保ったままで戦えたのかなと思います。

 

[ 三浦 淳寛監督 ]
前半は自分たちのミスで失点してしまった。攻撃に関しても、もっとアグレッシブに行きたかったのはある。ただ後半はハーフタイムを挟んで、もっと勇敢に積極的にいくという話をして、実際に選手たちは最終ラインの背後、サイドだったり、点を目指して積極的な攻撃がたくさん出せていた。よく選手たちは頑張ったと思います。

--2点差を追いついての引き分けをどう受け止めている?
今日の勝点1は非常に大きい。名古屋さん相手にアウェイで勝点3を取るのは簡単ではないし、0-2からしっかりと追いついて勝点1を獲得したのは非常に大きいと思います。前半戦、なかなか良い試合をしても引き分けが続いた試合があったが、そのときのミーティングで「この勝点1が間違いなく後々に響いてくる」と話したが、今日の勝点1も間違いなく、目標を達成する上で大事な勝点1になってくるのかなと思う。

--前半は中盤でパスカットされていたが、後半の修正点は?
(名古屋の)中央が堅いという話。われわれのサッカーの中では、中央を崩すのが1つアイディアとしてあるんですけど、名古屋さんは中央が堅いのでそこで引っかけられてカウンターというシーンが多かった。まずはボランチを走らせる、サイドを使いながらボランチを引き出したときに中央が空いてくるという修正はハーフタイムにしました。

 

2021 J1リーグ第33節 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 メモ

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スタメン

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流れ

広島の3バックビルドに対して、SHを上げてプレスの枚数を合わせる仙台。

最近までの戦いと違って、仙台が高い位置からプレスを掛けてボールを奪いに行く。富樫がスイッチ役になって、後ろが連動。

 

9分、関口のゴールで仙台先制、1-0。富樫のパスを引き出す動き出しからの落としが完璧で、関口の逆を突くシュートもお見事。ゴールパフォーマンスは佐藤寿人リスペクト?

→試合後インタビューで佐藤寿人のパフォーマンスだったとコメント

 

仙台はハイプレスをやめて、2トップが中央をしっかり消すようなブロックを組む。仙台が中央をかなり閉めることから、SHの脇を通す大外へのパスから前進を図る広島。

 

17分、佐々木が東を追い越すオーバーラップを見せる。野上もセカンド回収役として上がってきていたので、最後方は荒木だけで管理していたか?

ハイネルに警告

 

20分、野上が足を滑らせてロストすると、赤﨑がそのままシュートまで。シュートは早しに防がれる。広島は危機一髪

仙台は非保持が赤﨑がトップ下気味、富樫前残りの[4-4-1-1]のような形。

→先制後からこれくらいはっきりしていたか?

 

広島は攻撃での右サイド使用率が高く、藤井×柴崎のペアで打開を図る。

 

飲水まで

立ち上がりのハイプレスで主導権を手にした仙台が勢いそのままに先制。リードを奪えれば、いつものようにブロックを組んだ守備で手堅い試合運びにする旨味が出てくる。2トップのタイプ的にカウンターで追加点、という形は難しそうだが、リスクをかけずにチャンスをうかがえれば問題ない。広島もシャドーの人選を含め、保持から点を取りたい意図がありそうなので、広島保持×仙台非保持の構図がはっきりするだろう。

 

広島は佐々木を外に出して、ボランチに最終ラインのサポートをさせる形が増えた。序盤使えていた大外からの前進もできなくなり、ライン間へのパスは仙台の中盤に潰され、前進の手段が見つけられずにいる。

 

34分、石原のクサビから松下のシュート。しっかり守りつつも攻撃に転じられていなかった仙台に久しぶりのチャンスだった。

 

35分、藤井が相手SBとの駆け引きを制したところに青山から素晴らしい配球。チャンスを作り出すも、仙台が人数をかけてゴールを守り切る。プレスバックが速い。

 

37分、パス回しの中での野上のSB化を捕まえられずに前進を許す仙台。広島も少しずつ変化を加えようとしている。

広島がだんだんPA付近に入れるようになってきているため、仙台は残り数分を我慢しきれるかが重要。

 

40分に真瀬がCKを獲得した場面から仙台が押し返し始める。押されて守るエリアが深くなりつつあったので、攻撃の時間を増やすことで流れを一度切れたのは大きい。

 

 

仙台はいつもと違うハイプレスで入り、早い時間に先制できたことで手堅い戦いが生きてくる展開に持ち込めた。受ける時間が長くなることを許容しつつ、もう一刺しの瞬間を探りながら何度か攻めに転じることもできた。広島の攻撃は藤井の仕掛け頼りになりつつあるので、石原の1対1および、周囲のサポートを厚くすることが重要になりそう。広島が奇策を仕掛けてこない限りはいまの戦いを継続し、疲労が見えてきた選手から代えていけばいいだろう。

仙台は富樫という起点・相手の守備基準をずらす存在がいるのに対し、広島はトップが浅野なので、中央でのポイントが作りにくい。ボールは持てるが、敵陣で効果的な攻撃が繰り出せない現状をどう打破するか。

 

後半

広島交代 柴﨑→エゼキエウ

ビハインドをはね返すべく、よりアタッカー要素が強い選手を投入。

 

立ち上がりこそ仙台が勢いを持って入ったが、基本的には広島が持って仙台が守る構図。仙台は前に収まるポイントがないのとカウンターにでていけるスピードがないので、ボールを持てないと守るだけになる時間が増える。

 

広島はシャドーが2人とも右サイド寄りで絡んできて、後半も右サイド偏重になりそうな予感。

48分、右で作ってからクロスに東が飛び込んできて決定機もシュートは枠外へ。森島がかなり中央にしぼってくることから、仙台のSBの1つ奥はフリーになる。仙台は真瀬が見るのか加藤が戻るのかをはっきりさせないといけない。

 

森島×東のポジション取りとコンビネーションには手を焼いている印象がある仙台。

 

58分

広島交代 藤井、浅野→茶島、ジュニオール・サントス

同ポジションで異なるタイプの選手を投入。後半は藤井の突破力を生かすシーンは少なかった。

 

仙台も受けるのがベースにはなりつつも、時間の経過とともにシュートまでいく回数も増えた。

 

62分

仙台交代 富樫、関口→西村、氣田

先制点に直接絡んだ2人を交代。

 

飲水まで

広島が保持からチャンスを作ろうとする展開が続き、東の決定機はあったがビッグチャンスまでには至らない。仙台も少しずつ保持の時間を作り、ゴールへ迫るがチャンスというチャンスはそこまでない。

 

西村が入ったことで、自陣で奪ってからカウンターに出られるように。

 

72分、左で作ってから右で浮く茶島に展開し、縦仕掛けからのクロスでサントスに合わせるもシュートは枠外。仙台はSBを中央に絞らせて、SHが大外を埋めに来る形でもないので、逆サイドへ展開できれば、スペースで勝負できる。

 

74分

仙台交代 赤﨑→フェリペ・カルドーゾ

2トップが個人での1発を持つタイプに代わった。

 

75分、茶島→サントス→野上で右サイドを縦に貫き、クロスから決定機もぎりぎり押し込めず。広島がかなりゴールへ近づき始めている。

76分、カルドーゾが1人で抜け出してGKと1対1のような展開になるが、こねて時間が無くなるとシュートまで持ち込めなかった。

 

78分

広島交代 ハイネル→松本

80分、セットプレーから広島がゴールに迫るも、シュートはGKの正面へ。シュートの質が高まれば、いつゴールが入ってもおかしくない流れ。

 

仙台も真瀬の駆け上がりなどを生かして、主に右からチャンスを作って押し返す。

 

82分

仙台交代 富田、加藤→上原、蜂須賀

蜂須賀が右SBに入り、真瀬が右SHへ。

 

91分、右からのクロスをサントスがコントロール。混戦からこぼれ球を松本がシュートも決められず。

 

93分、氣田のゴールで仙台追加点、2-0。勝敗が決するゴール。スローインの流れからPA内で氣田がうまくシュートまで持ち込んだ。

 

仙台は早い時間に先制できたことが非常に大きく、受けに回ってもメンタル的に余裕をもって試合を運べたのではないかと思う。また、60分以降に迎えたピンチが続く難しい時間帯もぎりぎりのところでしのぐことができ、最終盤の氣田のゴールにつながった。良い時間帯で点を取り、難しい時間帯を我慢する理想的な運びができた。

一方で広島は、いくつかあった惜しいチャンスのどれか1つでも決められていれば、その勢いで押し切れたかもしれない。仙台の粘り強さに対して少しの質が足りなかった。

 

個人的MVP

★関口 訓充

90分を振り返ったときに、10分に挙げた先制点の重要性、そして苦境の中でチームを救うのはやはりこの男、という点から関口以外には考えられないだろう。後半途中で下がったが、それまでの守備面での貢献も大きく、また、ベンチに下がってからも、ピッチの選手とともに戦っているような姿が印象的だった。

 

トピックス

35分、藤井の駆け引き勝ちから、青山の素晴らしい配球

65分頃、ハイネルがボールを持つとブーイングが起こるスタンドと、それを煽るアクションを見せるハイネル。主審がゲームを止める

92分、交代で下がった関口と富田がベンチに座らず、立って前に出てきて戦況を見つめる

 

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 手倉森 誠監督 ]
久しぶりのクリーンシートで、複数得点。あとがない状況の中からこういう勝ち方が成り立ってくると、最下位という一番底にいながら、本当に底力を発揮できたと思います。「これをあと5回続けられるようにやっていこう」という話を(チームに)しました。本当に誰一人チームであきらめている者はいないし、サポーターも信じて(くれて)の応援だったと思うので、それがまた後押しになって大きな勝点3を取れました。

--相手のハイプレスへの対策について。
広島はここ2戦で守備からリズムを作っていたと思います。(今日は)それが逆に自分たちが持たれて、広島が攻撃のところからのリズム(を作る)というところで、自分たちはしっかり守備から入れたことが良かったのではないかと思います。

--先制点を決めた関口 訓充について。
本当に際も際のところだったので、こういうときのベテランという部分と、あとは昔から長く携わっていた選手がこういう危機的な状況で点を取ってくれているということ。新戦力の氣田(亮真)も(点を)取った。非常に「助けてもらったな」と感じられる2人です。

 

[ 城福 浩監督 ]
仙台の地まで来てくれたファミリーの方々に悔しい思いをさせて申し訳なく思います。ヘッドダウンするような内容ではなかったですけど、やはり結果として勝てなかったというのは本当に残念ですし、内容までも否定してしまいそうな最後の終わり方だったので、そこはしっかりと整理したい。何ができて何ができなかったのか、最後にゴールを割るには何が必要なのか、そこをしっかりと整理してチームとして次に進みたいと思います。

 

2021 J1リーグ第33節 湘南ベルマーレvs横浜FC メモ

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スタメン

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流れ

 

湘南は石原広を右SB位置に押し上げる右肩上がり可変でビルドアップ。

 

横浜FCは2CB気味になる湘南にプレスは掛けず、高い位置で前進をけん制するような立ち位置。ただ、ミネイロが熱心に追いかけるわけでもないので、供給元を消せてはいない。

 

11分、3バックのままに近い形でパスを回した湘南が前からあわされてロスト。横浜FCは人数を合わせてハメ切れれば、前線3枚が速いのでカウンターに脅威が出る。

 

13分、サイドに起点を作ってから中央での崩しを見せるもパスが田中に合わず。つながっていれば面白かった。

 

基本的には湘南が持って横浜FCがカウンターを狙う構図。

横浜FCの前3枚の守備基準が人なので、石原広に合わせて松尾が低い位置にポジションをとる。そうなると2バック化で右CB位置に入る大岩にミネイロのプレスが掛かりにくくなり、そこからズレを作り出せる。特にIHがボールサイドのサポートに入ると捕まえにくい。

 

22分、前残りしていたミネイロへアバウトに送り、スペース勝負に持ち込んだところで大岩のファウルを誘発。

 

飲水まで

湘南は保持から、横浜FCは非保持からそれぞれ意図をもってゴールへ迫るが、どちらのペースとも言い切れない。湘南はミネイロに対してのリスク管理横浜FCは最前線から生まれるズレのコントロールが重要になるか。

 

29分、石原広の追い越しからのクロス。岡本が右利きなだけに、上がるタイミングは難しそうだが、この試合初のオーバーラップでチャンスを演出。

飲水明けからは湘南ペースが続き、横浜FCにカウンターのチャンスを与えない展開になっている。

 

35分、安永の安易な横パスのミスでピンチを招きかけるが、高橋のカバーで危機一髪。湘南の時間を耐えて流れを引き戻し始めているだけに、安いミスは要注意。

 

41分、前プレからハメ切ってミネイロへうまく届けたが、シュートは谷の正面。横浜FCはひさびさのチャンス。湘南はハマるときはあっさりハマるので、ビルドアップのリスク管理も調整したい。ウェリントンという分かりやすいターゲットがいるのでなおさら。

 

45分、またしても岡本を石原広が追い越してチャンスメイク。今度は石原広がランニングで空けたスペースで岡本がクロス。

 

飲水明けからは湘南の時間が長くなり、ゴールへ迫ったものの、スコアレスで折り返し。大岩がミネイロとの距離感をかなり意識しており、完璧まではいかないとはいえ嫌がらせることはできていそう。ただ、ミネイロと松尾がいる間は一瞬の隙で1点を取れるパワーがあるので、湘南も警戒が必要。あとは、ビルドアップでハメられたときの修正と、ウェリントンを生かせる攻撃の構築を見せたい。

 

後半

47分、松尾の仕掛けを石原広が対応するも前に入られて倒してしまう。接触自体はあったものの、ノーファウル判定。ギリギリのプレーだったので、湘南は今後松尾に仕掛けさせないようにしたい。

 

後半に入ってから横浜FCもボールを持つ意志を見せ始める。

 

58分、ミネイロから奪ったところを起点に湘南がカウンター。ウェリントンがシュートを放つもブローダーセンがキャッチ。タリクのターンがうまかった。

 

60分

横浜FC交代 武田、マギーニョ→高木、前嶋

両ワイドを交代。より勝たなければいけないのは横浜FCのほうなので、早めにフレッシュにしておこうという意図だろうか。

 

62分、松尾のゴールで横浜FC先制、0-1。石原広が持ちすぎて引っかけたところから松尾が1人でフィニッシュまで。前半のビルドアップでのロストもしかり、湘南は保持時のリスク管理が少し甘かった。

 

66分

湘南交代 茨田→大橋

大橋がトップに入り、タリクがIHに。

 

飲水まで

前半の飲水明けから比較すると、横浜FCが少し持ち直して保持の時間も増やしながら、一方的にならないようにコントロール。湘南も決して悪くなかったが、一瞬の隙から松尾にゴールを奪われたのは痛恨。ただ、追加点を許さなければまだ十分にチャンスはある。

 

70分

横浜FC交代 ガブリエウ→ハン・ホガン

軽症だと思われるが、ガブリエウにアクシデントで交代。

 

73分、山本?の処理ミスからジャーメインに抜け出されたが、畑がカバーリング。湘南も軽いミスが少し目立つか。

 

74分

湘南交代 タリク、畑→山田、高橋

 

77分、大橋のゴールで湘南が追いつき、1-1。ビルドアップから山田が浮いたポジションを取りながら前進させ、ウェリントンの体を張った落としから大橋の落ち着いた小ループで勝負あり。

 

互いに1つの判定を巡って熱くなる激しい展開。追い付いた湘南のほうが勢いを増して強度が上がってきている。

 

82分

湘南交代 ウェリントン、石原広→町野、舘

 

85分、大橋が抜け出して決定機も、ブローダーセンが落ち着いてセーブ。湘南がかなりイケイケな流れに。

 

86分

横浜FC交代 ジャーメイン→アルトゥール・シルバ

 

88分、山田のゴールで湘南が逆転、2-1。CKから町野が合わせたボールを山田がゴール手前ですらして、ブローダーセンに対応の術を与えなかった。

 

横浜FCはハン・ホガンを前線に上げてパワープレーに以降。

91分、ハン・ホガンの競り合いからミネイロが1人でシュートまで持ち込んでシュートも、DFがブロック。

CKにはGKのブローダーセンも上がってくる。

 

最後の5分は湘南が危なげなく時間を使い切って逃げ切り成功。安易なミスから先制を許してしまったが、敗戦だけは許されない残留争い直接対決で逆転に持ち込む勝負強さを見せた。横浜FCの目線で見ると、同点で最後までミネイロの脅威を与え続けられればチャンスがあったと考えられるだけに、湘南がイケイケになった時間帯で我慢が利かず、立て続けにゴールを割られたのが痛恨だった。

 

個人的MVP

★山田 直輝

自身の逆転ゴールは当然ながら、大橋の同点ゴールの起点にもなっており、途中出場から逆転勝利を呼び込んだ立役者と言える。本人としても特別な気持ちで臨んだ試合で“10番”にふさわしい活躍を見せた。

 

裏MVP

大岩 一貴

ミネイロとのマッチアップを託された中で、完璧とは言わないまでも起点にさせないつぶしができたシーンは多数あった。画面外で見えなかったため詳しいことは分からないが、おそらくリスク管理の段階でミネイロとかなりの駆け引きをしていたことが想像できる。カウンターを一番警戒しなければならない中で、相手のキーマンにストレスを与え続けた。

 

トピックス

あまり目立たないが、大岩とミネイロの駆け引きを含めたマッチアップは必見

47分、石原広を一瞬の加速でちぎる松尾の仕掛け

53分、ガブリエウの巧みな体当て

 

試合終了直後、ベンチでうずくまり号泣する石原広。自身のミスが失点につながってしまった責任感と、そこから勝利に持ち込めた安堵感があっただろうか。

 

サポーターへの挨拶を終えたあと、田中と畑に頭をなでられていじられる山田

山口監督は就任後初勝利

コメント抜き出し

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ 山口 智監督 ]
不運な形で(先制点を)取られましたけど、交代した選手含め、試合を落ち着いて進めてくれて、点を取るところまでこだわってやってくれた結果だと思います。

--今日はディフェンスラインの選手を前節から2人代えて、その中でも大岩 一貴選手がサウロ ミネイロ選手をよく抑えることができたのは、事前に研究した成果が出たからでしょうか。
それもありますけど、大岩自身が試合に出ているときも出ていないときも常に安定したパフォーマンスをしていましたし、どこかで使いたいなという気持ちがずっとありました。相手のFWの選手を抑えなければいけないポイントだと思っていたので、そういう形でああいう人選になりました。

--監督就任後リーグ戦6試合目で初勝利を挙げることができましたが。
6試合とかそういうのは過去の話なので、今日勝てた事実がすごくうれしいです。

--今季も残り5試合になりました。あらためて意気込みをお願いします。
チーム内の競争はしっかりできていて、(平岡)大陽だったり、今日点を決めた山田(直輝)だったり、大橋(祐紀)だったり、試合に出られなかったり、メンバーに入れなかった選手も含め、非常に良い競争ができていて、チーム内で良い相乗効果が生まれています。それをマストで続けること。そして試合に対してチーム全員がモチベーションを持って迎える状況を作る。それに尽きると思いますし、それを試合で出し切れるかが大きなポイントだと思います。

 

[ 早川 知伸監督 ]
まず、アウェイの地にもたくさんのサポーターの皆さんが応援に来てくださる中で勝利できなかったことは残念ですし、申し訳なく思います。 非常に難しいゲームになりました。一番の要因は、ゲームを90分間コントロールできなかったことです。ゲーム運び、相手のプランも含めて、われわれがやるべき良い守備から良い攻撃の、守備のところに少し問題があって、特に前半はそこがなかなかハマらなかった。

ハーフタイムにある程度修正できて、後半の得点までは良かった。ただ最終的に、そこからのゲームコントロールが、交代を含めたマネジメントに問題がありました。自分自身、ゲームを運ぶ中で、いろいろな問題があってコントロールできなかった。自分も熱くなってしまったところがあって、選手も笛が鳴っていないにもかかわらずプレーを止めてしまったり、そういうところを含めてわれわれがコントロールできなかったことは非常に反省する材料です。

現実問題、われわれは残り5試合、目の前の相手に勝利していくしかありません。「まだ終わりじゃない。ここから続けてやっていくしかない」と選手たちにも伝えました。

--前半、CBまでプレスを掛けていく場面があまり見られなかったが、後半は前から圧力を掛けていった。前半は引き気味に戦って、後半勝負のゲームプランだった?
まったく違います。前からプレッシャーを掛けていくことは狙っていました。ただ、いろんな問題があって、プレッシャーを掛けにいけない状況になっていました。いろんな問題があり、1つのことでは言えないし、まだ試合が残っているのでコメントは控えさせていただきたいと思います。