J1リーグ第15節 FC東京vsヴィッセル神戸 プレビュー
がちゃです。
代表ウィークの中断期間を終えて再開するJ1リーグ。
最初の対戦相手は新監督を迎えたヴィッセル神戸。
そんな神戸戦の展望を行っていきます。
予想スタメン
主な欠場者
東京
久保(コパアメリカ)
岡崎(トゥーロン国際)
田川(怪我)
ジャエル(怪我)
※大森の状態が不明
神戸
ポドルスキ(体調不良?)
サンペール(警告累積出場停止)
ダンクレー(退場による出場停止)
※イニエスタの状態が不明
東京はチャン・ヒョンスが出場停止が空けて復帰予定。コパアメリカ参加で離脱中の久保のところにはナ・サンホを予想。状態によっては大森のスタメンも。
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※追記
永井ではなく矢島が先発の可能性あり。
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神戸は監督交代があり、布陣が不明。そして新監督が就労ビザの関係でFC東京戦に間に合うか不透明。
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※追記
フィンク監督の新体制が始動しました。
新監督始動!
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) 2019年6月14日
The new coaching staff is getting started!
監督:トルステン フィンク
ヘッドコーチ:セバスチャン ハーン
フィジカルコーチ:二コラ ヴィドヴィッチ
アシスタントコーチ:モラス 雅輝#visselkobe #ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/Z48QprYLrE
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過去のチームでは2CHの片方をCBの間に入れるビルドアップを使っていた傾向があるということで4-4-2のシステムを予想していますが、全く読めません。
古橋が復帰という情報もありますが詳細は不明。小川が入る可能性も。
神戸の戦い方
おさらいする意味は薄れてしまいますが、事前情報があまりにも少ないので吉田体制の振り返りをします。
吉田体制
基本は4-3-3や4-4-2をベースとしていましたが、直近2試合では3-4-2-1を採用。
結果も1勝1分けと結果だけ見れば復調の兆しもありました。
4バック時に見られたSBが大外に出ていったときにSB-CB間をどう埋めるのか、左CBに入る大﨑の右足を見られたときにどうするのか、という2つの問題を3バックシステムにすることである程度解決することはできました。
4バック時
3バック時
システム変更によって最終ラインの問題は解決しましたが、4バックでも3バックでもあまり変わらなかったと感じた部分もあります。
バイタルの埋め方です。
ここまでCHの絶対的なレギュラーとして試合に出続けている山口ですが、彼はかなり意識的にスペースのカバーリングを行います。
一方で相方となるCH(主にサンペールや三田)は守備時の動きにあまり規則性を感じず、戻ってきたりこなかったり。チームとして役割を分担しているのかもしれませんが。
ということで山口の脇は比較的空きやすい。敵陣深くまで侵入してからのマイナスクロスは効くと思います。
新体制予想
フィンク新監督が指揮を執るのかは微妙なところですが、チームの状況を見て口出しはするでしょうから、色々と修正がかかる可能性は高いです。
ボール保持
主軸のCBダンクレーが出場停止ということで4バックで組むと思われます。
山口をCB間に下ろした3バック化でのビルドアップ。SHを内側に入れてSBを高い位置に上げる。右サイドだとSBが西なのでSHが外に張ってSBが内側を走ってくるというパターンも使えます。2トップのビジャとウェリントンは極力中央から動かさないように。
そんな大枠をイメージしています。
神戸ボール保持時の噛み合わせはこちら。
前から見ていくと、まず3バック対2トップで数的不利。いつも通りであれば、2トップがアンカー化している三田を抑えながらボールホルダーに出ていき、2人で追いきれないところはSHが前に出て対応。前に出させないように迎撃し、神戸陣内に閉じ込めるような展開が理想です。
これをやろうとしたときに今回厄介なのが神戸には空中戦に強いウェリントンがいること。SHが左右のCBへプレスに行くと、SBも連動して神戸SBを捕まえに行く。そうして後ろが手薄になったところでウェリントンに放り込む。これをやられると非常に嫌ですね。
一方で神戸は前4人にアタッカータイプを置く可能性が高いため、アンカー周りのサポートは薄くなるはず。欲を出して繋ごうとして来たとき、ロングボールを跳ね返せたときには中盤が空きやすい構造になります。
相手のパス回しを中盤で奪いきれた時、ロングボールを跳ね返せたときにこのスペースを素早く使えるかどうかはポイントになるかもしれません。
あと一つ加えると左CBの宮はパスコースが見つけられなかった時にボールを持ちすぎる傾向があるのでそこは狙いたいですね。
ボール非保持
ビジャが入る場合は前からガンガン追いかけてくる可能性は低いでしょう。
ウェリントンが走り回ってビジャはコースを切りながら後ろでは人を捕まえる。そんな守り方になるのではないでしょうか。
東京としては橋本を最終ラインに落とさず、中盤で受けさせることに集中させたいです。そこを徹底して捕まえてくるのであれば脇に東を入れて起点を増やす、SBがついてくるのであればその裏を永井が狙う。そんな展開で裏スペースのケアをするのか、中盤での繋ぎを邪魔にしに行くのか、という判断を突き付けていきたいです。
橋本を捕まえに来たら東がサポート
東も捕まえに来たら裏に永井を走らせる
そもそも神戸が追いに来なければ東京は落ち着いてボールを保持できます。
どこまで守備を整理してくるかは未知数ですが、今シーズンは中盤選手の守備意識や基準が非常に曖昧だったので、(チームスタイル的に)東京があまり得意ではないボール保持でもチャンスは作れるのではないかと思います。
注目ポイント
①神戸のスタメンとフォーメーション
スタメンに入った選手の特徴も含めてここは序盤最注目ポイントでしょう。
ウェリントンがいるかいないかでも全然違いますし、中盤の構成が4枚なのか3枚なのかでも人の捕まえ方が変わります。
スタメン発表時のメンバーやキックオフ直後のフォーメーションは意識して見ましょう!
②神戸ビルドアップ時と非保持時の配置
ビルドアップの際にCHが下りるのか否か。SBが大外で張るのか中盤で内側へのサポートにも来るのか。
前から追ってくるのか後ろでセットするのか。
ここは攻守の軸になる部分なのでいち早く構造に気付くことが重要になります。
神戸が後ろでボールを持った時の山口や両SBの立ち位置は注目です。
③SB-CB間の埋め方(中盤選手の守備意識)
リージョ&吉田体制時にあった大きな課題。
吉田監督は3バックにすることで一部解決しましたが、4バックに戻すのであればこの部分の修正は必須。山口だけでなく他の中盤選手にも同じようなスペース管理を落とし込むべきだと思います。
特に修正されていなければ、吉田体制の項で挙げた弱点はそのまま表れるはずです。
東京が大外でボールを持ち神戸SBが外に出てきたとき、間のスペースを誰が埋めるのか定まっているかどうかは個人的な注目ポイントとなります。
この3つに限らず、それぞれで注目ポイントを意識した上で試合を見て楽しみましょう!