がちゃのメモ帳

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2022 J1リーグ第9節 鹿島アントラーズvs名古屋グランパス メモ

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スタメン

 

流れ

中盤での激しい攻防が続く立ち上がり。互いにファウルが増えて、セットプレーの回数が多い。そして両者ともにある程度アバウトに前線へ送ってセカンドを回収するような狙い。

名古屋はレオシルバがアンカー位置に入るが、仙頭が鳥栖時代のように流動的に低い位置までサポートに入る。

後方からの迎撃守備が強烈な名古屋。前でスイッチを入れたときはWBがSBまで出ていく。

2トップの位置から右に流れる傾向があるマテウス

金崎と関川のマッチアップが激しい。体を張る金崎に対して後ろからファウル覚悟で突っ込む関川。

3バックの右にはカイキを上げてプレスをかける鹿島。

20分あたりから名古屋が持って敵陣まで入り込む回数が増えた。

名古屋非保持は金崎が樋口を監視して仙頭が関川へ寄せる。

和泉はレオシルバにマンマーク気味につきながらボランチ位置のスペース埋めも行う。

27分、鹿島のビルドアップをカットした稲垣からショートカウンターマテウスのシュートまで。この日初めてくらいのチャンス。

25分あたりから?アラーノとカイキのサイドが入れ替わった。

三竿はサイドに流れるマテウスにけっこう深くまでついていく。

32分、右で深い位置を取ってからゴール前へ送って仙頭のシュートまで。PA付近でシュートまで持ち込めているのは名古屋のほう。

33分、後方からのホールディングでカイキに警告。

37分、丸山→ライン際を走る相馬へ。一時はロストするも仙頭が素早くサポートしてクロスまで。

名古屋のDF陣は後ろに枚数が多いからか、前へ出ていくことに躊躇がなく、つぶしの強さがある。

39分、関川を出し抜いて背後へ抜け出す金崎。結果的にオフサイドになったが、ここまでは金崎のほうが駆け引きは1枚上手。

45-46分、右に流れたカイキが仕掛けてCK獲得。鹿島はようやく前向きでゴールへ迫れるシーンが作れた。

 

互いにチャンスが少ない前半。名古屋は制限がかかればバックラインが出足よく前へ出て徹底的につぶす。少し深い位置を取られれば割り切ってラインを下げ、ゴール前に人数をかける。その守備に対して鹿島はシュートまでいけず、前半はDAZN集計で1。一方で名古屋は自由に動く金崎とマテウスを起点にしながら、サイドから攻める。相馬の仕掛けやマテウスの個人技を生かしながら何度かゴールへ迫れた。

一概にどちらのペースかと言えない拮抗した展開だが、強いて言えば名古屋のほうがやりたいことができていた印象。

 

 

後半

46分、左を縦に抜いた安西からのクロスに鈴木が合わせる。後半立ち上がりは鹿島が良い入り。

52分、マテウスの抜け出しを阻んだ三竿に警告。鹿島が敵陣へ押し込んでワンサイドゲームのようになりかけていたが、マテウスが個人で雰囲気を変えた。

59分、相手SBにIHがスライドで対応する名古屋。2トップが広く追えなくなっている印象で、鹿島は作り直しながらサイドを変えれば持ち運べるスペースを得られる。

62分~名古屋の時間。左に流れたマテウスと相馬、仙頭で作って、ゴール前へ危険なボールを入れていく。

64分、鹿島交代

アラーノ→土居

65分、中谷との競り合いでアフター気味に突っ込んだ鈴木に警告。紙一重のシーンで中谷が踏ん張った。

相馬と常本の競り合い後、判定に異議を唱えた?岩政コーチに警告。

71分、左からのクロスにファーで鈴木が飛び込むも、相馬がギリギリでかき出す。鹿島の時間が続く。決定的なピンチは少ないものの、名古屋は陣地を押し返せない。

74分、名古屋交代

仙頭、金崎→齋藤、柿谷

77分、鹿島交代

カイキ→荒木

80分、名古屋交代

相馬、森下→吉田豊、内田

両WBを交代。

かなり右流れが目立ってきた鈴木。

84分、マテウスと柿谷のコンビネーションから前でポイントを作ると、左→右でシュートまで。マテウスと内田が重なってうまく打ち切れず。

87分、マテウスが左奥でポイントを作ってCK獲得。そのCKに中谷が合わせるも惜しくも枠外。名古屋は我慢を続けながらワンチャンスを狙う流れには持ち込めている。

89分、カウンターから齋藤→丸山でチャンスも常本が好カバー。

90分、鹿島交代

樋口→松村

和泉をアンカーに入れ、荒木を和泉がやっていたポジションへ移す。

名古屋がカウンターから雰囲気を作り始めている。

92分、名古屋交代

マテウス→阿部

鹿島はフレッシュな松村に左から仕掛けさせる。

94分、内田のロストから鹿島が松村のシュートまで。枠内へ飛ばしたが、ランゲラックが好セーブ。

 

後半は鹿島が攻勢を強めて名古屋が我慢を続ける展開だったが、名古屋は決定機は作らせず。終盤になるにつれて名古屋もカウンターからチャンスを作りだし、一進一退に。最後は松村が良いシュートを放ったが、ここまで出番が少なかったランゲラックがしっかりと仕事を果たす好セーブで守り切った。

前半は名古屋、後半は鹿島の展開と言えるが、互いに決定機は作れず、我慢がきいた守備が際立った。

 

 

個人的MOM

レオ・シルバ

球際での強さ、プレッシャーを受けてもボールを持てる技術で中盤に安定をもたらした。年齢を感じさせないスタミナも印象的で最後までチームの軸として存在感を発揮。

 

 

監督コメント

 (※Jリーグ公式サイトから引用)

[ レネ ヴァイラー監督 ]
--戦う姿勢を表現したことについて。
選手たちは最後まで勝点3を求めるために、勝つために戦っていたと思います。非常に難しい戦いだったかなと思います。相手は後ろに5枚、その前に4枚、時にはもう1枚も下がるという非常に難しい相手でしたし、結果的に両チームにとって明らかなゴールチャンスはなかったので、0-0というのは妥当な、試合内容に見合った結果だと思います。

--練習の中でコミュニケーションを求めているが、今日の試合ではミスが多かったのでは?
確かに、今日の試合だけでなくサッカーにおいて守備的な戦法をとる相手に対してこじ開けるのは難しいことです。スペースがなく、どこにパスを出すのかを選択するのが難しい状況でした。ご指摘の通り、タイミングやパスミス、意思の疎通が合わなかった場面は何度かありました。試合の中で戦略、戦法を立てて、試合中に何ができて何ができないのかといった情報を整理してプレーし続けることが大事です。まだ、こういう状況になったときに、違う考えのもとやっていくことを浸透させているところなので、それを向上させていかなければいけません。状況、状況によって、自分たちのプランや相手が立てたプランに対してどういうふうにプレーしていくのか、われわれはうまくやっていかないといけないと思います。

--後半のほうが攻撃がうまくいったと思いますが、何か指示を与えたことがあれば教えてください。
当然、僕は監督として指示を出さなければいけないし、解決策を見いださなければいけません。前半もやってほしいことにトライはしましたが、相手もいることなので相手を称えなければいけない部分もありました。後半になってうまく機能した部分はありますけど、明らかにチャンスになった場面は、今日の試合において両チームになかったと思っています。

 

[ 長谷川 健太監督 ]
やっと締まった試合ができたというのは非常に大きな手ごたえだったというふうに思っています。ただ守るだけでなく、しっかり返すところがないと、鹿島に対して、またこのスタジアムで勝点を取るのは非常に難しいと思っていましたので、そういう意味では最後まで集中力高く戦ってくれたと思っています。

--3バックを採用した意図は?
前節、手ごたえを感じることができたということで、その流れと、いろんな選手の状況、日程の部分を加味して舵を切ったほうが良いと思い、今日は3バックでやりました。後ろが重くなり過ぎず、出るところはしっかり出るということができたと思います。非常に好調な鹿島に対してこういう試合ができたことは、手ごたえを感じています。

--対鹿島ということで意識したことは?
シンプルに、前線の個の力というところを、特に最近の試合では生かしてくる印象がありました。0-0で進みましたが、一発はいつでも怖いチームだと思っていますので、そういう意味では最後まで集中力を切らさなかったことは3バックを含めて、全員が高い集中力を持続できたので、スコアレスという形に持っていけたと思います。次はこれを勝利につなげるようにできたらと思います。

--勝点1を評価しているか?
まだ満足、勝点1で満足しているわけではないので、これを勝点3に持っていけるように、またしっかりと、中2日ですが、コンディションを見ながらしっかり準備したいと思います。