がちゃのメモ帳

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2022年 FC東京 勝手に編成チェック ~4-3-3に再々トライ?~

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もう開幕まで2週間を切っていますが、このタイミングで編成を確認します。

本日(2/9)にサカダイから予想スタメンの情報などが出ていましたが、これ以上記事に手術を施したくないのでそちらは反映させていません。また、個人的な意見なので悪しからず。

 

移籍動向

IN

GK

ヤクブ スウォビィク

 

DF

木本 恭生

エンリケ トレヴィザン

岡庭 愁人

 

MF

平川 怜

松木 玖生

安田 虎士朗

梶浦 勇輝

 

FW

山下 敬大

 

OUT

GK

阿部 伸行

 

DF

渡辺 剛

ジョアン オマリ

中村 拓海

大森 理生

 

FW

田川 亨介

野澤 澪温(※加入後即期限付き移籍

 

※OUTは昨季FC東京に所属していた選手のみを表示

 

予想フォーメーションと各ポジション雑感

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GK

スウォビィク、波多野、児玉、林(※離脱中)

 

林が負傷中のため実質3人体制。緊急時には2種登録でしのぐことになるか。J1でも2番手以上がふさわしい選手が3人集まったため、マネジメント力が試される。おそらくスウォビィクが1stチョイスで、2番手を波多野と児玉で争う形になるだろう。夏には児玉へのオファーがあってもおかしくなさそうだが…。

 

 

CB

森重、トレヴィザン、木本、蓮川、岡崎(、鈴木)

 

渡辺、オマリと昨季の主力が2人いなくなった代わりに木本とトレヴィザンを補強。森重とトレヴィザンの1stセットを木本がサポートする体制になるだろうか。

CBでの出場に強いこだわりを持って加入してくれた木本だが、直後にトレヴィザンが入り、早くも試練が訪れた。ただ、森重が年齢を重ねてきたことやアンカーのオプションを踏まえれば彼のプレータイムも決して少なくないはず。

アルベル1年目で成長が期待される蓮川と岡崎は4番手の位置でスタートすることになりそう。ケガも含めてコンディションは不透明だが、将来的には彼らが主軸を担っていく絵が浮かぶようなプレーに期待したい。

緊急時には鈴木がCBに入ることも可能なため、枚数的にも大きな問題はないとみられる。

 

 

SB

右:中村、鈴木、岡庭(、長友、渡邊?)

左:小川、長友、バングーナガンデ(、中村、渡邊?)

 

GKと同様にThe・飽和ポジション。中村拓海の完全移籍には衝撃が走ったが、それをもってしてもサブやメンバー外に置くにはもったいない選手ばかり。選択肢が豊富な一方でマネジメントには不安が残る。

正直なところ、左右ともに誰が先発にハマるかは予想が難しく、開幕戦で先発を手にした選手によって最初に求めるものが見えてくるかもしれない。状況次第では、岡庭やバングーナガンデら若手が夏にレンタルで出る可能性も…?

キャンプでは渡邊をSBで起用しているという情報があるが、人員過多を踏まえると編成的にはあまりポジティブなコンバートではない。ただ、特に右では、ボールスキルに重きを置いた戦術的な理由で彼が抜てきされる可能性は考えられる。

 

アンカー

青木、品田、梶浦(、森重、木本、寺山※特別指定?)

 

キャンプ序盤では森重がアンカー位置に入る形を試しているようだが、ボール保持の面を重視するならば青木が無難なチョイスだろう。一撃の質で言えば品田に分があるため、プレーの幅が広がれば彼の抜てきもあり得る。梶浦もプレー動画を少しチェックした限りの印象で言えばアンカー向きのタイプに見え、ルヴァンでの起用であれば十分に考えられそうだ。ここには入れていないが、平川も品田と同様の括りでアンカー候補になるかもしれない。

守備で当たりの強さを求めるならば森重や木本は適任だが、本職ではないぶんライン間でのプレーに改善点は多いと考えられる。アルベルの判断やいかに。

 

 

IH

安部、東、三田、髙萩、松木、平川、安田(、レアンドロ?)

 

編成のバランスで見れば、Box to Boxタイプとクリエイティブタイプのセット組になるか。枚数自体はやや多いが、消耗が激しいことを計算すればそこまで問題にはならないだろう。

昨季までの実績を見れば安部と東は序列が高くなるのではないか。[4-2-3-1]に比べると三田や松木のチャンスも広がるように思える。一方、髙萩やレアンドロをここで起用するには、おそらくバランスの調整が必要になるため、セットの組み方やシステム変更を考える必要があるかもしれない。

 

 

WG

ディエゴ、アダイウトンレアンドロ、渡邊、紺野、内田(、西堂※特別指定?)

 

左右に強烈な個とバランスタイプが両方そろっている。あとはどう組み合わせるか。ディエゴを1トップに回しても渡邊、紺野、内田が控えているのは心強い。両翼がスコアラーとして計算できるのであれば、IHは中盤での仕事により力を避けるだろう。

また、サイドでの1対1まで安定して運べるようになれば、ドリブルに特長をもつ紺野の序列も上がっていくと予想される。

レアンドロはベンチに置いておくような選手ではないが、昨季までのプレーを考慮するとどのように起用するのかは見えにくい。オフ・ザ・ボールでのポジショニングが整理されればWGで問題ないと思われるが…。守備面も含め、アルベル監督が彼をどのようにコントロールするのかには注目したい。

 

 

CF

山下、永井(、ディエゴ、レアンドロ?)

 

純粋なストライカータイプの山下を補強し、ディエゴ、永井と三者三様の陣容に。ディエゴがサイドでも使えることを踏まえれば、山下が収まってくれると一番都合がいいか。

1トップシステムだとどうしても永井の使い方が難しくはなるが、途中出場でも攻守両面で貢献できることを踏まえるとベンチに置いてクローズ役にする絵は見える。また、上述のとおりWG陣の得点力が計算できるならば、永井がサイドに流れてWGが中央のスペースに入る形を作る発想もある。

 

 

全体の感想&展望

親会社が代わり、監督が代わり、いろいろと大きな変化がある年だが、選手の入れ替えは最小限。J1での実績がある選手たちを残せたとも言えるが、この選択が吉と出るか凶と出るかは未知数だ。

前線の陣容が充実している一方で、GKを含めた最終ラインとボランチにはショートパスを軸としたビルドアップに長けた選手が少ないことが懸念材料。チャンスを作る段階までいけない結果、「前線のタレントはいるのに得点力不足に陥る」流れだけは阻止したい。そうならないためにはアルベル監督が求めるサッカーの戦術理解や個人のスキルアップが求められる。ただ、長谷川監督のサッカーを経験してきた選手たちがすぐに適応するのはおそらく難しい。アルベル監督自身も「最初の6カ月は苦しむ時間が続くと思う」と話している。スタイル浸透を長い目で見るためには最低限の勝点を積むことが必要不可欠であり、特に序盤は守備陣の我慢強さが重要になるだろう。

少なくとも残留争いに巻き込まれないような戦いを続け、理想を曲げずにスタイルの浸透を図る。そして来季以降へ向けた土台の構築することが第一目標だ。それを前提とした上で目標を上方修正できるようなシーズンを目指したい。