がちゃのメモ帳

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FC東京 2019シーズン 選手評 MF編

 

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MF

 

橋本 拳人

おそらく健太トーキョーで最も成長した選手。もともと攻撃センスがあり、BOXtoBOXのようなタイプだったが、長谷川健太監督が手綱をつけて、中盤をコントロールできるようになった。しっかりとリスク管理ができるようになったことに加え、技術も大きく向上。相手に取られそうで取られないボールキープは現バルセロナのフレンキー・デ・ヨングを彷彿させることも。

 

とにかくビルドアップと攻撃時のリスク管理は彼に頼る部分が大きく、欠かせない存在すぎるあまり、代表活動もあるハードな日程の中でで休ませることができなかった。今季はフルタイム出場を記録と、鉄人的な部分を見せたが、明らかに蓄積された疲労を感じる試合もあり、この記録がチームとして良かったとは言いきれないところはある。

 

海外移籍の雰囲気も十分にあるが、そうなると彼の代わりを探すのは非常に難しい。年齢的にもラストチャンスになりそうだが、オファーや本人の意志が気になるところである。

 

ちなみにコーヒーが好きで、中でもタンザニア産・コロンビア産の豆から挽いたものがお口に合うらしい。利きコーヒー企画を見る限り味の違いはあまりわかっていなさそう。

 

髙萩 洋次郎

洋次郎様。東京サポの多くがそう呼ぶほど尊い存在である。

もともとストロングポイントだった変態的なパスセンスに加え、韓国で身につけた優れた守備のバランス感覚で中盤を支えた。外から見るとパスばかりに目が行きがちだが、最終ラインへの守備サポートとか、人を動かせる感覚などもとても素晴らしいので注目してほしい。

橋本とともに欠かせない存在で、出場停止だった1試合を除く33試合で先発出場。ボールを持たされて困ったときは彼になんとかしてもらっていた。

また、守備時の危ない場面では彼が身を切って相手を止める(いわゆるプロフェッショナルファウル)ことでDFの負担を減らすことも多々あった。彼が6度の警告を受けるかわりにCBの警告は森重の2のみ(うち1回は異議によるものなので実質1)に収まった。

 

契約更新済

 

アルトゥール・シルバ

通称アル。入団時はそれなりに期待値が高かったものの、開幕してみると主戦場はJ3に。突然先発出場したアウェイ神戸戦では自分でも驚いた顔をみせるくらいスーペルゴラッソを決めて勝利に貢献したが、やはり外国籍枠を1つ使っていると考えたら物足りないのは間違いない。

 

フィジカルと球際の強さでボールを奪い取る能力は申し分ないのだが、橋本&高萩ほど器用にカバーリングができず、自陣でのつなぎもちょっと怖いときがある。

おそらく一番の課題はボールを持ったときの判断力。前に出せるタイミングで出せない、不要なリスクを犯して危険なロストをする、主にこの2点が克服できないとプレー時間も伸びない気がする。

ただし、ポテンシャルは感じるので、目標である(らしい)レオ・シルバのようなスケールの大きい選手になってほしいところ。

 

期限付き移籍から完全移籍に切り替えが発表済

 

三田 啓貴

帰ってきたタマ。ずっと青赤の血が流れていたということで夏に復帰し、念願(?)の背番号7をゲット。加入後は途中出場がメインだったが、徐々に先発出場も増えてセットプレーのキッカーとしても存在感を示した。

守備面だと大森には劣るが、そのテクニックやキック精度はさすがであり、攻撃面で違いを作れる選手に。CHもこなせる選手だが、今季の起用法を見ると健太さんはCHとしては考えていない雰囲気。

ACLも並行する来季は確実に出場機会も増えるはずなので、今季以上のフィットを期待したい。

 

東 慶悟

今季からキャプテンの肩書きと背番号10を背負ったFC東京の顔である。数年前を考えると彼がキャプテンを務めていることは非常に意外なのだが、いまでは適任は彼しかいないと思うほどの存在になった。FC東京のエモの象徴とも言えるだろうか。

 

攻撃面では絶妙なスルーパスから得点を演出したり、ビルドアップのサポートで貢献。守備面でも(主に)左サイドで穴をあけないようにハードワークを忘れない献身性を見せた。あとは決定力をつけてくれれば、なにもいうことはないんだよ!

健太さんの下で輝きが増した選手の一人。プレー面でもメンタル面でもより一層チームを支えてほしい。

 

大森 晃太郎

一家に一台のモリモリ。G大阪時代から健太さんとやっているだけあって信頼が厚い選手。

特に守備での貢献度がすこぶる高い。前に出てプレスを掛ける、戻ってSBのサポートをする動きを一切サボらないし、タイミングも間違えない。大森を投入するだけでサイドの守備問題が一気に解決することが普通にあるので、もっと評価されるべき選手である。

一方で課題は得点力やカウンター時の貢献があげられるだろうか。守備でこれだけやってくれているので、ここまで求めるのは酷ではあるのだが、健太サッカーのSHはそれが求められるポジション。シーズンで4~5点は取ってほしい。

 

内田 宅哉

FC東京アカデミー出身のドリブラー。小柄で相手の脇をスルリと抜けていくドリブルが特徴的。カップ戦の出場がメインだったが、終盤はJ1のメンバー入りも経験した。状況に助けられた形ではあったが、アウェイ神戸戦ではボールスキルの高さを発揮して、クローズに貢献。

ハードワークもできそうで、健太式SHにハマるイメージはできる。来季は彼の成長が層の厚みにつながる可能性もある。

現在はシーズン終わり間際のケガによりリハビリ中。

 

契約更新済

 

宮崎 幾笑

新加入の左利きアタッカーはケガの影響もあり、J3の出場のみ。

健太サッカーに必要な“得点に絡めるSH”になれる選手であり、期待値は非常に高い。J2ではすでに結果を残しており、J3で起用するにはもったいないので、なんとかメンバーに食い込んできてほしいものである。

 

契約更新済

 

品田 愛斗

FC東京アカデミー出身のCH。球捌きの良さが特徴で、後方から前線に配球していくようなタイプの選手。

ロマンがある選手だが、CHで使うにはまだ強さが足りないかなという印象がある。特にトップチームが非保持型で守備力を求められるだけにいまは厳しい状況に置かれているのかもしれない。ここで一皮むければ、どこに行っても通用する選手になれるぞ!

 

契約更新済

 

鈴木 喜丈

FC東京アカデミー出身のCH。フィジカルの強さがあり、CBをこなすこともあった。健太さんがわりと好きなタイプなんじゃないかなと思う。

最近は長期離脱が続いており、プレーを見る機会がなかなかない。かなり素材型っぽさが強く、彼が良いコンディションでトップチームに絡んでくればCHの選手層問題もかなり解決しそうな雰囲気だが、実戦から離れすぎているためどれだけやれるかかが未知数である。

 

契約更新済

 

平川 怜

FC東京アカデミーが生んだ天才ゲームメーカー。ただその天才もまだ花は開かず、今季は夏から鹿児島に期限付き移籍。ポゼッション志向だった鹿児島が残留争いに巻き込まれたことで、勝点優先のサッカーに切り替えたことで出場機会は激減した。

J3ではSHとして出ていたが、どのように育てていくか。個人的には中央で見たい選手であり、髙萩から変態の称号を受け継いでほしい。

 

安部 柊斗

明治大学在学中に特別指定選手として登録&来季内定。大学との兼ね合いもあってJ1での出場は途中出場の1試合のみだったが、CHが手薄だった今季は彼がメンバーにいてほしい試合が何度あったことか。

上下の運動量に加えてボール奪取能力が高く、橋本や髙萩とも異なるタイプで住みわけもできそう。来季は確実に多くの出場機会があると思う。

 

 

次回はFW編!