青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

J1リーグ第26節 鹿島アントラーズvsFC東京 プレビュー

がちゃです。

twitter.com

 

 

今回から諸事情によりスタメン予想及びメンバー情報(怪我人等)の項を無くし、前節までのスタメンをベースにした情報に変更します。

 

 

 

前節のスタメン

f:id:brgacha:20190910004700p:plain

※追記

町田→犬飼でした。失礼しました。 

 

 

鹿島は(おそらく)天皇杯の栃木戦から遠藤をトップ下(フリーマン)に置く4-4-1-1に近いシステムを試し始めている。ACLルヴァンカップで日程が詰まっているため、スンテと小池、ブエノ以外はメンバーを入れ替えて戦っている印象がある。

 

東京は右SHの人選が少し変わる程度で基本的には固定メンバー。

 

 

 

 

鹿島簡易分析

 

基本システムは伝統の4-4-2。最近はフリーマンの遠藤とFWタイプの選手(伊藤か上田)をセットにした4-4-1-1気味のシステムも使用しているが、2列目タイプの土居とセルジーニョのコンビで前線が流動的に動くシステムを多用していた。 

 

 

ボール保持

ビルドアップ

前節25節がFC東京と同じ4-4-2のシステムを用いる清水戦だったので、そこを参考に説明する。

 

2CBと2CHの4枚が軸となり、ほかの選手は適宜サポートを行う。

仮に三竿&名古コンビだと仮定すると三竿が相手2トップの間、もしくは最終ラインに下り、名古は中盤にとどまる。

三竿がCBのサポート、名古が前線との中継役といったイメージだろうか。

これは守備でバランスを取れる三竿を後ろ、より前線に絡んでいける名古を前目に置きたいという意図から、この前後配置になっていると考えられる。

 

f:id:brgacha:20190911001933p:plain

※イメージ①

f:id:brgacha:20190911001948p:plain

※イメージ②

 

 

両SBは大外のレーン担当でSHは内に絞ったポジションを取ることが多い。

 

2トップは土居・セルジーニョの場合、相手SB裏に走りこんで深さを作り、中にはSHが飛び込んできてフィニッシュ。

遠藤がフリーマンに入るパターンでは伊藤(上田)が中央で最終ラインと駆け引きしながら相手陣形全体を下げて、遠藤・両SHらがDF-MFライン間で受けることを狙う。

 

 

 

得意な攻撃

やはりポジトラ(守→攻の切り替え)での縦に速い攻撃は完成度が高い。

まず外に起点を作ってから、中に預けて逆サイドに展開、というカウンターの流れをスピードを落とさずに行うことができる。中盤より前にボールキープに長ける、推進力がある、展開力がある三拍子そろった選手が多く集まっていることでこれが可能になっているのだろう。

さらに前線の選手はアシスト役・フィニッシュ役どちらにもなれるタイプが多い。流れの中で一番スムーズにプレーが運ぶように、それぞれが役割を変えることができる。今の鹿島が強い理由の一つとして、この“誰でも点が取れる”ことは確実に挙げられる点だと思う。

 

カウンターを打たれそうになったら、まずサイドで起点を作らせないようにすることが重要になるだろう。とはいえ、起点になるのはキープ力がある選手。状況によってはカードも覚悟して潰す必要が出てくるはずだ。

 

 

 

ボール非保持

4-4-2セットがベース。

前線から噛み合っていればそのままプレスに出ていき、数的不利(対3バックなど)になっていれば一度構えたところからSHを押し出してスイッチを入れる。

 

 

f:id:brgacha:20190911004043p:plain

※守備基準イメージ

 

図が少しごちゃついたが、鹿島の守備基準は上図のようなイメージ。

2トップは背中のCHを意識しながらCBの前進を抑止、横に開いた相手CB(or下りたCH)へはSHが前に出て対応。この時にSBは自分のマークを捨てて、一つ前にいる選手を捕まえに行く。

 

この項の冒頭で“SHを押し出してスイッチを入れる”、と書いたが、鹿島の守備バランスでカギを握るのはおそらくSHだと思われる。

SHが前に出ていくタイミングを間違えると東京のSBは簡単に空いてしまいプレスは空転しやすく、そこから傷口は広がる。鹿島のSHが東京のSBを監視するのか、それともCB(or下りたCH)に出ていくのかという判断は鹿島の非保持における超重要ポイントとなるだろう。

 

(これは完全に個人的な感覚だが)この出ていく・出ていかないの判断が最も優れているのは白崎。単純に献身的なタイプということもあるが、周りの状況を確認して最適なポジションを選択するセンスが非常に優れているように感じた。CHのポジションにスペースができていると見たら、そこを埋めに行くような動きも見せており、気の利く選手なのだと思う。

SHのポジションに誰が入るかは試合前の注目ポイントになりそうだ。

 

 

前からプレスに行ったときはマークがずれるが、後方は基本的にマンマークの傾向が強い。 対面の選手には絶対負けないことが前提になっている守り方とも言えるかもしれない。

24節のガンバ戦の2失点なんかはすごくわかりやすく、スペースに蹴りだされたボールに対して、DFがマーカーを捕まえきれずにゴールまで行かれてしまったという2点だった。

東京も前線には強力なキャラクターを揃えているため、裏のスペースでバトルをガンガン仕掛けていく展開にするのがファーストプランになりそうだ。

そうなると東京のFWが勝つか、鹿島のCBが勝つか、というわかりやすい勝負になるだろう。

 

 

 

 

展望

順位を見たときにどう考えても普通とはテンションが異なる試合になることは間違いない。お互い[4-4-2]のシステムを使うチーム同士、マークもわかりやすく、各所で1対1が発生する中でどちらがそこの勝負、いわゆるデュエルを制するかが最も重要なポイントになるだろう。

しかしながら、8月はリーグ5連戦(+天皇杯)に加え、直近ではお互いにルヴァンカップを2試合消化しており、選手の疲労度は高いとみられる。

東京は日本代表の遠征に永井と橋本、韓国代表にナ・サンホを送っており、彼らのスタメン入りは不透明だ。

逆に鹿島は今節の直後にACLを控えているため、そこでの選手起用も考えながらの戦いとなる。

この天王山において、お互いに選手起用をよく考えなければならない難しい状況だ。

 

東京は交代カードの使い方、鹿島は最初のメンバー選考が重要になるはず。

 

 

あらためて状況を整理すると勝点で4ポイント上に立っているのは東京。是が非でも勝ちたいのは鹿島の方だろう。

もちろん東京も勝ちたい試合ではあるが、引き分けでも悪くない結果だと言える。

となると0-0をよしとしない鹿島がどこで仕掛けてくるのか、そして鹿島が前がかりになったときにそれをひっくり返してチャンスをものにできる力を東京が残せているのか、という攻防になることが予想される。

 

 

これまで戦術が云々とか言っておいてではあるが、この試合は単純に気持ちで上回れるか、という部分がかなり大きなウエイトを占めると思う。

この試合の勝敗で優勝が決まるわけではないが、両チームともにそのくらいの熱量を持ったぶつかり合いを見せてほしいところだ。