がちゃのメモ帳

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J1リーグ第23節 FC東京vsサンフレッチェ広島 プレビュー

がちゃです。

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スタメン予想

 

 

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メンバー情報

FC東京

◦小川が天皇杯で負傷退場しておりメンバー入りが不透明

◦ユ・インスが負傷離脱中

 

広島

◦青山が21節札幌戦から復帰している(メンバー入りは16節川崎戦から)

 

 

 

水曜日に行われた天皇杯のメンバーから上図のメンバーを予想。

東京は前節と同じ。

広島は天皇杯で佐々木が出場無しで井林がフル出場していることから入れ替えを予想。

前回対戦時から広島は吉野→荒木、松本泰→稲垣、サロモンソン→ハイネル、柴﨑→森島と4か所変更となっている。(予想では)

 

 

広島簡易分析

 

ボール保持

 

3-4-2-1からの可変、もしくはそのままのポジションを保つ。

 

ビルドアップ

 3バック+2CHの5枚が基本。ベースポジションのまま3+2で行うパターンとCHを一枚下ろした4+1のパターンがある。

 

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※前回対戦時の4-1ビルドアップ

 

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※3-2ビルドアップイメージ

 

 

 また、左シャドウに入る森島が低い位置まで下りてくるケースが見られる。逆サイドの野津田はそこまで下りてこず前線にとどまる。

 

佐々木は昨年4バックのSBを務めていたことから運んでくる動きも見せることがあるが、他のCBは簡単に預けるパスが多いように見える。また、2CHもターンが上手いタイプではないのでライン間から抜け出してきてプレッシャーのかかりにくい場所へ下りる動きが多い。

 

 

相手がプレスをかけてくればいなして中央突破もあるが、基本的には突破力のある両WBへ預けるためのビルドアップと言えるかもしれない。

 

 

チャンスメイクパターン

 

 やはり一番のストロングは左サイドの柏。彼のドリブルから左サイドを切り裂いてシュート、またはゴール前にクロスを送る形が威力抜群。前回はSBとSHの二人で見ることで抑えることに成功したが、今回も同じように守れるかは注目ポイント。

 

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また、前回と異なるのは柏のサポート役になるのが柴﨑ではなく森島になったこと。大きく括ればタイプ的には似ているかもしれないが、柴﨑よりも内側を取る動きが多く、ここからのチャンスシーンが生まれやすい。

SBはWBへの対応に出ていきハーフスペースは空きやすくなるはずなので、東京の右CH(おそらく髙萩)がCB-SB間を埋める仕事をさぼらずに続けることは重要になるだろう。

 

 

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※森島のSB裏狙い 

 

森島がPA内の深い場所を取った後には稲垣がPA付近に飛び込んでくる。

4-4-2でCHがSB-CB間を埋める守り方をするとどうしても空きやすくなる場所に稲垣が入ってくることになるので、ここの埋め方ははっきりしたいところだ。

 

 

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※稲垣PA内突撃

 

ボール非保持

 

 5-4-1ベース。中盤の4は中央を固めて外に出たらWBが前に出てくる。

空きやすい1トップ脇は中盤4枚のうち一人が出てきて埋めるような守り方。

中盤の4人が前に出てくると穴が空きやすくなり、CBも人について出てくるため、人を引き出してスペースを作り出すような攻撃ができると理想。

 

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※使いたいスペース
 

 

ハイプレスをかけてくることもあるが、構えてから迎撃スタイルの方が多いだろうか。WBとCBが人に食いつく傾向があり、そこで奪ってカウンター!というのが狙いかもしれない。

 

 3CBが全員対人に優れ、跳ね返しもできるタイプなので、どのようにバトルを避けながらゴール前に迫れるかが得点への道筋になるかもしれない。

 

 

特徴

 

試合によってボール支配率の数字にばらつきがあるが、可能であればボールを持って攻撃したい、といったように見える。ボール保持ではWBを軸にサイドから攻撃を仕掛けてハーフスペースへの侵入を狙う。

サイドを塞がれるとトップのドウグラスヴィエイラを中心にしたコンビネーションからシュートを目指すといったところだろうか。

 

2CH(川辺と稲垣)が前向き矢印強めの選手なので、奪ってから縦に突っ切るカウンターは勢いがある。運びながら決定的なパスを供給できる森島を経由するカウンターは注意したい。

 

攻撃の中で最も厄介なのは1トップに入るドウグラスヴィエイラだろう。柔らかいタッチでしっかりとボールをコントロールし、懐の深い持ち方で相手DFにボールを触らせない。ボールの収まりが非常に良い選手。

自陣では守備に参加せず、最前線で攻撃に備える。困ったときは彼に預けておけばキープしてマイボールにしてくれる。

彼を徹底的にマークしてキープさせないディフェンスができれば満点だが、ある程度の割り切りも大事なのかもしれない。

 

 

展望

 

 セレッソ戦、仙台戦とここ2戦の前半の入り方を見るとこの試合でも重心を下げた戦い方を選ぶ可能性が高い。広島攻撃のカギを握る両WBをSHとSBの二人で蓋をしながらカウンターの機会を伺うような流れになると思われる。そうなると右SHは大森でスタートした方が良さそうと個人的には思うが、大森は天皇杯でフル出場しているのでベンチスタートが濃厚。三田がそのタスクをこなすことを期待したい。

 

広島の非保持はどちらかというとハイネルのサイドの方が崩しやすそうだが、東京がコンビネーションからの打開が図れそうなのはその逆のサイド。前節の仙台戦を見る限り、室屋と三田のところにもう一人(ディエゴや髙萩)が加わる良い連携は見られるかもしれない。

 

 

早い時間帯で2点以上のリードにならない限りはどこかで高い位置からのプレスをかけていく必要が出てくると思う。そうなった際に新加入の三田がうまく連動できるのか、天皇杯も出場しており休みの少ないCHがどこまでついていけるかは重要になる。この時に限っては森重・渡辺のCBコンビがドウグラスヴィエイラをシャットアウトしなければならない。

 

 

また、広島は得点も失点も75分以降に生まれてる試合が非常に多い。メンタル面も含めて最終盤はどちらがチームとして上なのかが試される時間になるだろう。

 

 5バックでの撤退守備が苦手な東京としては我慢比べの90分となりそうだ。