青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

ラ・リーガ ベティスvsアトレティコ  振り返り


 

 

 

 

 

久しぶりの試合振り返り欧州シリーズ。

試合が終わってから1週間近く経過していて今更感はありますが、そこはご容赦を。

今回もマッチレビューというよりも試合の一部を切り取ったものになりますので肩の力を抜いて軽い気持ちで見てください。(^q^)

 

結果から先に言うと1-0でベティスの勝利でした。

アトレティコは負けてしまったのですが、いくつか守備のアプローチ方法を見せてくれたのでそこを取り上げます。

ベティスのボール保持に対してアトレティコの対策部分が今回のメインテーマです! 

 

 

では早速スタメンを。

 

 

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ベティスは3‐5‐2(3‐1‐4‐2)

アトレティコは4‐4‐2となります。

 

このフォーメーションの対戦、なんとなくお気づきの方もいますかね?

私の中でこの試合のポイントはずばり!

アジアカップ決勝 日本vsカタールの復習です!

 

以前この試合についての記事を上げたので見ていない方はこちらも是非見てもらえると嬉しいです。

 

brgacha.hatenablog.com

 

結果から言うと両者ともに日本ともカタールとも戦い方が違うので、復習というよりは3‐1‐4‐2vs4‐4‐2の攻防がどうなるのか、というのが見どころですね。

早々にポイントがぶれましたが、同じフォーメーションでもここまで違うのか!という視点獲得としては面白いですよー!

 

この試合について既に面白い記事がいくつか出てきていて、私がこの試合を見て感じたことはほとんど書いてあったので、紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 お二方ともに細かいところまで分析・解析されていて、両チームの攻防がわかりやすく書かれています。

この試合を見た方は必読ですね!

 

syu さん(@syu32_soccer)、inamoさん (@inamo18)、記事の提供ありがとうございます!

 お二人は定期的にマッチレビューの記事を出しているので皆さんも是非見てください!

 

 

 正直この2つの記事で私が書こうと思っていたことはほとんど網羅されているわけですが、簡単に感想をまとめていきます。被る点もありますが悪しからず。

 

 

まずアトレティコの前プレ。

 

1つ目はこの形。

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左SHのルマルは右CBへ付きに行き、WBは左SBのファンフランが縦スライドで対応します。

右サイドはグリーズマンが左CBをけん制し、WBは右SHのコレアが監視。

この形は左右非対称のやり方として決めごとになっており、左右のサイドで役割が変わることはありませんでした。移動後の配置は以下の通り。

 

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疑似的に3‐4‐3に近い形になります。中盤はボールサイドにスライドし、スペース埋めを意識。最終ラインもファンフランがいなくなったスペースを埋めるために左へスライド。

前に出ていくルマルに対し、コレアはスペース管理も意識しながらWBのフランシスの立ち位置も意識していたように感じました。

また、ファンフランがWBにがっつりついていくのに対し、アリアスは自分の立ち位置を守る(スペース管理)を任されている役割でした。

極端に言うと、人意識の左サイドとスペース意識の右サイドといった印象だったでしょうか。

この図ではフリーの選手が生まれていますが、ボールサイドではカバーシャドウを駆使して捕まえられる設計にはなっています。そのため、何度か高い位置で奪うことができてチャンスを作り出していました。逆にベティスのボール保持も巧妙で、アトレティコのプレスが少しでも遅れると中盤選手の位置取りでフリーな選手を作り出して前進できていました。

特にカナレスとカプトゥムはマークにつかれない場所を見つけるのがうまく、何度かドフリーから運んでチャンスメイクを試みていました。アトレティコはそれをしたたかにファウルで止めていましたが。笑

 

次にベティスが配置をずらすパターン。

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ベティスは自陣深い位置で持ったときにGKを入れてビルドアップを行います。その際に中央のCBバルトラを一列上げます。おそらく相手の2トップに対してGKを入れれば3対2だよね?という理屈から生まれた戦術だと思います。2018年のJリーグでもマリノスが一度やっていた記憶があります。CBのチアゴマルチンスが一列上がって飯倉をビルドアップ隊に含めるというやり方。バルトラの列移動に気付いたときは、???となりましたが、マリノスの事例を思い出して整理されました。なので皆さんJリーグを見ましょう!←

この形って理にかなってはいるのですが、GKの足元の技術や、ミドルパスの精度がないと成立しないです。ベティスのロペスとマリノスの飯倉はそれだけの能力があるという評価があってこその判断なのでしょう。

 

話を戻します。

上図では2トップが中盤底の選手を監視するような配置で、全体のバランスを保っています。ただし、これだとCBからの運びを許してしまいます。かといって開いたCBについてしまうとバルトラ&グアルダードへのパスコースが開いてしまいます。2トップはカバーシャドウをうまく使いながらボールホルダーに寄せていく必要がありました。

ちなみに開いたCBが前に運んで一定の位置まで上がるとバルトラは元の位置に戻って人数合わせを行っていました。

 

これをマンマーク気味にするとどうなるか。

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少し極端にしましたが、こんな感じになります。

ここからは仮にこの配置にしていたら、の話をします。

配置転換でベティスは真ん中に選手が多くなっているので中央でベティスの選手が浮きます。アトレティコはSBがマークを持っていない状態になっていますが、ベティスの2トップが比較的スピードのある選手だったので、おそらく裏へ走られないように人につくよりスペースを埋める判断をしたと思います。となるとベティスが狙うのは間違いなく黒い■にいる4人。さらにボールホルダーのロペスはプレスを受けていないのでこの4人が拾えるようなボールを狙うはずです。ロドリとトーマスは蹴られるまではアンカー(バルトラ&グアルダード)ケア、蹴られてからは背後のIHケアとかなり厳しいタスクを負うことになります。

ということでアトレティコはこの形をどうやって前からハメようか迷っていた印象でした。配置だけではなく、追い方やマークの受け渡しの選手の(判断)能力の部分が必要になる状況でした。

 

最後に気になったものを一つ。

 

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CHの1枚をFWとSHの間に入れて斜めのラインを形成するけん制の仕方。

今季のアトレティコはほとんど見れていないのですが、これは前からやっていたような気がします。

斜めに4人のラインを形成することで運びのドリブルと縦パスへの抑止力が働きます。そのためベティスはバックパスでやり直す流れが多くなりました。

これは比較的有効な手だと思いましたが、CHがCBまでプレスに行くようなものなので移動距離そこそこあり、強めに行くのであれば消耗は激しくなります。加えて中央エリアを空けてしまうのでリスクとは隣り合わせになりますね。

 

 

以上、ベティスのボール保持に対するアトレティコの回答になります。

ベティスもトリッキーな形を用いてきましたが、アトレティコは4‐4‐2ベースからの対応策を見せてきました。左右で役割を変えたのは基準や判断をはっきりさせるためですかね。配置的なミスマッチでやりにくさはあったと思いますが、各選手は役割をはっきりさせてプレーができていたのではないかと思います。

 

 3‐5‐2ボール保持vs4‐4‐2守備はそもそもかみ合わせ的に守備側が非常に分が悪いのですが、アトレティコは自分たちの形を大きく崩さないアプローチ方法で対抗し、実際に不運な形で与えたPKでの失点以外ピンチの場面は少なかったと思います。

もちろん選手のクオリティの高さもありますが、戦略・戦術の準備や落とし込みがしっかりできているからこそだと思います。

4‐4‐2でも対抗できるよ!ということを見せてくれたゲームでした!

 

 

最後に個人的に読み解けなかった部分を何点か挙げます。

 

●モラタの守備意識の低さ

完全に主観ですが、アトレティコといえばチーム全体での守備強度の高さがストロングだと思います。しかし、この試合のモラタはただ立っているだけのシーンが何回かありました。

合流して間もないので戦術的に落とし込めていない(半端になるくらいならやらせない)ということなのか、攻撃にエネルギーを使ってもらうために仕事を軽減させていたのか、はたまた両方なのか。そこについては疑問が残りました。

数年前まではユヴェントスでプレーしていますから、守備への理解度はおそらく高いはず。それゆえ謎は深まりました。

 

●ルマルが前に出るタイミング(スイッチの入れどころ)

前述したようにルマルは列を上げて前プレを行っていたのですが、CBの前進とWBのケアで迷っているように見えたシーンが何度かありました。これは本人の判断の問題なのか全体が連動するスイッチが曖昧だったのか。または他の理由があったのか、どうだったのでしょう。

 

これについては色んな人の意見を聞いてみたいところです。

 

 

 

今回は短めに収めるつもりでしたが、結局書いているうちに長くなってしまいました、、笑

今最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

少しでも皆様の理解の手伝いになれば嬉しいです!

 

それではこの辺で!

終わり!!