青赤人の戦術探検記

FC東京を中心に自分なりの分析をします!

2020のFC東京初陣を見て

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ACLプレーオフ見てきました。感想をば。



まずスタメン。

https://twitter.com/fctokyoofficial/status/1222083977848049665?s=19


ほとんどは大方の予想どおりで、キャンプで主力組起用されていたらしい原がスタメンに。

システムは上から見た限りでは[4-3-3]。


大雨によって田んぼ状態のピッチコンディション。その影響もあり、ボール保持やプレスの形などを参考にすることは難しかった。


印象に残ったところをピックアップすると、

無秩序サッカーのアダイウトン最強

安部柊斗の球際と推進力

原大智右WGのオプション

といったところだろうか。


以下、感想投下。


もたつくDFにちょっかいかけさせたら、そこそこの確率でボールぶんどってたアダイウトン。お前のものは俺のものじゃ。とりあえずスペースに突っ込ませてかけっこさせたら大体勝てそうなので、前半戦のトップは彼で固まりそう。



明治大時代からJ1でやれそうな雰囲気を醸し出していたが、しれっとトップの試合に入り込んできた安部柊斗。豊富な運動量と球際の強さに加えてボールを運べる推進力も持ち合わせる。ピッチは完全に田んぼと化していたが、後半に見せた縦の突破には対応力の高さも感じた。[4-3-3]のキーマンになりそうである。



もともとCFの選手だが、昨季の終盤からサイドでのプレーにもチャレンジしている原大智。右WGというポジションではあるが、大外に張るというよりは中に入るポジション取りが比較的多く、セカンドストライカーといった意味合いが強く含まれていそう。ロングボールのターゲットにもなる長身FWが昨季とは違うアクセントをつけてくれそうだ。





田んぼサッカーで選手を評価するのには無理があるし、正直なにがよくてなにが悪かったのかはよくわからない。

ともかく勝ってACL本選出場が決まったことがメインのトピックだろう。グループステージがJ1より前に始まるということでまたいろいろ見ていこうじゃないか!




現地観戦高速レビューチャレンジしようと思ったら、そんな試合にならかったでござる!ということで、薄い感想文でございました。



FC東京 2020編成について考えよう ~挑戦の[4-3-3]編~

 

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続きということで[4-3-3]編!

 

各選手予想配置

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(サブポジも全部いれるとごちゃごちゃするので省略)

 

各ポジションの特徴

 

GK

中盤が3枚となるとサイドが空きやすくなるため、被クロスは増えることが予想される。ハイボールの処理や飛び出しの判断を昨季よりも問われることになりそうだ。

 

DF

CB

GKと同様にクロス対応、そしてアンカー脇への迎撃が増えそうな予感。森重&渡辺コンビはもともと前に出て潰すのも得意なイメージがあるが、昨季は「CBを極力動かさない」守備で戦ってきたため、そこのバランスの取り方はやや難しくなるかもしれない。

 

SB

IHと並んで守備の負荷が高まるポジション。WGの守備をどうするかにもよるが、担当エリアは確実に広がるだろう。SHのポジションがなくなったことで、連係を取るコンビが流動的に。前線の選手がプレスへ出たときの連動タイミングがやや難しそうで、頭脳的な負荷もかかるか。

 

MF

DH(アンカー)

万全であれば橋本が1stチョイス。タイプは異なるが、橋本不在時には高萩が務めることも考えられる。世界を見てもアンカーの適任はなかなかいないのだが、現段階で橋本以外にハマる選手がいなさそう。鈴木喜丈が万全なら解決しそうな気もするのだが…!

 

IH

髙萩、東、三田、安部、シルバあたりで2枠を争うことになるか。層としては心配ないが、体力的にも戦術的にも確実に一番負荷の高いポジションになるので、ターンオーバーは必須だろう。ボールを奪うためのキーポジションとなりそう。

 

FW

CF

永井がいない間はアダイウトンやディエゴが1stチョイスになりそうか。矢島や原もこのポジションの候補にはなる。

2トップのときよりも孤立する時間が増えそうなため、個人のところでどれだけキープできるか、もしくは一人だけで攻撃を完結できるかといった能力を求められそう。

あとは攻撃時に真ん中に残るのか、サイドに流れてWGと流動的なポジション取りをしていくのか、というところでもサッカーが変わっていくだろう。どちらにせよ、サイドから入ってくるボールを確実に決めきれるかが最重要ポイント。

 

WG

新加入組を含め、適正がありそうな選手は意外と多い。キャンプでは原を右WGで起用している情報もある。

大外に張ったところから仕掛けてシュートorクロスを任されることが多くなるだろうが、原のようにCFタイプをワイドに置いて第2ストライカーのような使い方をすることも考えられる。逆サイドから入ってくるクロスやパスをゴール前で合わせるような、ゴール前での仕事も求められるだろう。

 

全体のバランス

比較的WGとIHは人材が集まっていそうで懸念はやはりアンカーのところだろう。Jリーグ、もっと言うと世界でもアンカー適正がありそうな選手はなかなかいないのだが、FC東京もその例には漏れない。適正があるとは言い切れない選手がほとんどの中、良い意味でどれだけごまかしながらうまく戦えるかは楽しみにしたい。

 

 

(以下各項目の情報ソース)

FC東京がリーグ制覇のために導入した4-3-3システムは成功するか|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

ビルドアップ

昨季は後方サポートの橋本と崩しのキーマン髙萩という役割分担になることが多かったため、前後がわかりやすくなるだけで大きな影響はなさそう。むしろSHの位置でビルドアップのサポートができていた東が最終ラインに少し近づくのでやりやすさが増すだろうか。

SHで起用されていた東や三田はもともと中央寄りが適正のポジションであることも重なって、攻撃では本来やりたかったことができるかもしれない。

 

マイボールの際には、アンカーの高萩が最終ライン、2人のセンターバックの間に入ってボールを回し、3-4-3の形で攻撃を組み立てていた。

※記事からの引用 

 

情報によるとアンカーを下ろした3バック化をやっていたらしく、2トップシステムの相手に対してはその手段を多く使っていくかもしれない。

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※初期配置

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※3バック化

 

崩し

WGを置くのであれば、そこから個人で突破できるような選手を起用するはず。WGにただ預けるのではなく、"良い状態"で預けることが重要だ。

 

キャンプでは昨季J3得点王の原が右WGに入っているとの情報もある。原はドリブラーではなく、スピードでぶっちぎるタイプでもない。この配置だと左でチャンスメイクをして、右の原がフィニッシャーになるようなイメージがありそう。WGの役割が左右で異なるシステムだ。

アダイウトンやナ・サンホなど、左には個人の仕掛けでクロスを上げられそうな選手がいるので、面白い試みにはなるかもしれない。

 

 

守備

一番予想できないのがここ。直近2年は[4-4]ブロックを作って守る時間が長かった。[4-3-3]とは銘打っているが守備時には昨季と同じような[4-4]ブロックを組む陣形を取ることも考えられる。

東と三田はSHでの守備にも慣れているはずなので守備時だけサイドに移動させるのもそこまで負荷は高くないと思われる。また、左右どちらかのWGを1列下ろして中盤をスライドすることで全体を[4-4-2]に変形させるという守り方もある。

奪ってからカウンターに出られそうなら前に残った2人でどうにかしてもらい、時間がかかったら[4-3-3]に戻して攻撃を行う。やるとしたらそんなイメージだろうか。

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※片方のWGを下ろし、中盤をスライドさせた[4-4-2]化
 

 

 

髙萩「(中盤の3人が)流動的に動いて、時にはダブルボランチ的になったり、トップ下に入ったりとか、試合の中でポジションを入れ替わりながら、というのが理想」

 ※記事からの引用

 

また、これを見る限りではWGよりもやはりIHの動き方が守備の鍵を握りそう。IHに入る選手は昨季のSHのようにインテリジェンスの高さを求められるだろう。

 

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※IHを前に出す[4-4-2]化(?)

 

総評

昨季はどちらかというと「ボールを持たない」戦い方でうまくいったが、[4-3-3]を本格的に導入するのであれば「ボールを持つ」戦い方にある程度シフトしていく必要があると考える。両WGを下ろすにしろ、可変で[4-4]ブロックを組むにしろ、守る時間が長くなるほど、非効率的で余計な負荷がかかりやすいからである。

 

WGに強力なアタッカーを配置するのであればボールを持って攻める時間を増やしたいと考えるのは必然的。同じ括りにするのは少し乱暴な気もするが、横浜FMはWGらに撤退守備をさせたくないから(それだけじゃないだろうけど)すぐに奪いに来る。ボールを奪う術を持っていたからこその強さだったはずで、そこは見習わなければならない点だろう。

とは言え、昨年の前プレ特攻隊長永井は前半戦不在が濃厚。ボールを奪うには19年verとは違うアプローチが必要になる。ここで期待されるのは安部柊斗だろう。彼の豊富な運動量と出足のよさ、球際の強さは相手からボールを奪うための大きな武器となる。[4-3-3]の成功は、アタッカー(特に新加入選手)の守備戦術理解と安部の出来にかかってくるかもしれない。もちろん安部だけでなくIHに入ることが予想される選手たちも重要な役回りを果たすことになるはずだ。

 

 

 

 

昨季、度々見た「終盤の攻撃停滞」を打破するために取り組んでるともされている[4-3-3]のシステム。この新システムがうまくいくかどうかは未知数だ。ただ、順位的に言えば優勝まであと一歩届かなかった昨季から1つ前に進むためには別のチャレンジも必要であり、それは理解すべきだろう。だからこそ昨季と比べて、良いところには良い、良くないところには良くない、と言っていきたい。

たくさん議論をしていこう。

 

FC東京 2020編成について考えよう ~原点の[4-4-2]編~

 

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さて、もう新シーズンでございますな。

移籍も一通り終わったんじゃないかってことで編成について考えよー!

 

 

今オフの動き

(ポジションは公式の登録ポジションに合わせる。細かい分類は個人的に振り分け。)

IN

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※1 期限付き移籍からの復帰

※2 期限付き移籍から完全移籍へ移行

 

OUT

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※3 期限付き移籍

※4 期限付き移籍期間満了

 

編成

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 (バングーナガンデ 佳史扶はカシーフ表記)

 

 

GK

J3リーグも同時並行で戦う中、「3人体制でいける??」といった不安を取り払うために野澤を飛び級でU-18から引き上げて4人体制に。

林が正GK、控えに児玉。J3正GK波多野、控え野澤の構図が既定路線だとは思うが、波多野がJ1の控えに入る可能性も。基本的には昨年と変わらず、ACLが入ることで負担が増えるであろう林を全試合使うのかどうかがやや不安な点になるか。

 

DF

CB

岡崎が急に抜けたことでオマリを(おそらく)緊急で補強。森重、渡辺、オマリの3人で回すと考えればそこまで問題はなさそうだが、オマリの獲得によって外国籍選手の枠問題が生まれた。ここはあとで触れる。

SB

やけに層が厚くなった右に比べて左が手薄。ACLとJ1の両方で小川をフル出場させるのはさすがに厳しいので、ターンオーバー時にどういう起用をするか。1年目のカシーフを試すのか、右の誰かを回すのか。どちらにせよ少し苦しい起用にはなりそう。カシーフが想像以上にやれたぜ!ってなるのが理想。

 

MF

CH

橋本&髙萩の盤石コンビの負担を減らすことは重要ポイント。昨季戦力になりきれなかったシルバと新加入の安部にかかる期待は大きい。結局橋本と髙萩に頼らないとダメだ!となってしまうと絶対どこかで潰れるので、健太さん的に多少気に入らなくてもターンオーバーはしてほしい。

 

SH

走力のあるインスと気が利く大森が抜けたことで守備面の保証ができなくなりそう。おそらく攻守両面で健太さんの基準を満たせそうなのが東と三田だけな気がする。内田と宮崎が割って入れるようになればそこの不安もいくらか解消できるか。

一方でアダイウトンレアンドロが加わったことで攻撃的な選択肢はかなり増えた。この2人をスタートからSHで使うことはやや考えにくいのだが、ビハインド時などのオプションとしては非常に優秀な働きができそうなので、得点に直結するプレーを期待したいところ。

 

FW

 アダイウトンはFWとして考える。図では永井とディエゴを一番上に置いているが、永井はおそらく前半戦欠場濃厚、ディエゴもいつ復帰するかが不透明。ディエゴが復帰してくるまでアダイウトンと誰かのコンビで乗り切らないといけない。昨季の最強2トップが不在だと心もとなさもあるが、2人が戻ってくるとやや溢れ気味か。

大卒3年目の矢島は今年が正念場。同じようなタイプがほかにいないだけに、得点源2人がいない間に存在感を見せることができれば立ち位置を確保できそうか。J3の帝王にしておくにはもったいない原もJ1に絡んでくるポテンシャルはあるはずなので、この若手2人にはいい意味で期待を裏切ってほしい。

 

 

外国籍選手の枠について

 2020の外国籍選手

●ディエゴ・オリヴェイラ

●ナ・サンホ(ACL:アジア枠)

●アルトゥール・シルバ

アダイウトン

レアンドロ

ジョアン・オマリ(ACL:アジア枠)

計6選手

 

J1で1試合に登録できる外国籍選手は5名まで、ACLは4名まで(3名+アジア枠1名)。つまりリーグでは1人、ACLでは少なくとも2人はあふれる。

リーグ

ディエゴが不在の間はほかの5人をフルで使えるが、戻ってくると1人あふれる。トーキョーの大エースディエゴに加え、3人目のCBとして不可欠なオマリ、永井の代わりにエース格として期待されるアダイウトンはおそらく確定。残りの2枠を3人で争うことになるか。安部柊斗の出来次第ではあるが、CHの控えに2人は割かないはずなのでシルバが抜ける可能性は高い気がする。ただ、サンホとレアンドロもタイプこそ違うが、“攻撃に色を加えるアタッカー”括りで見ると「2人とも入れる必要性はあるか?」という点では考える部分なのかもしれない。

 

ACL

リーグと同じくオマリ(アジア枠)とアダイウトンはおそらく決まり。ディエゴは状態次第だが、よほど長引く予定でない限りは入るだろう。そうなるとあと1枠しかないが、個人的にはシルバがここに入るのではないかと思う。そうでないとシルバを完全移籍に移行してまで獲得した理由がつかさそう。フィジカル能力にたけたシルバをACL、安部をリーグという使い分けになるのではないか。一方でこの4人にするとSHがかなり苦しい。東と三田で2つのコンペティションをフルで出るのは無理なので、ACLではアダイウトンをSHで起用するプランは大いに考えられる。となると今度は2トップが空くので矢島、田川、原の誰かが十分に戦える状態でなければならない。がんばれ。仮にアダイウトンを2トップで起用するならその枠は内田、宮崎、紺野にがんばってもらうことになる。

 

まとめると

あくまで個人的な推測だが、ディエゴ、アダイウトン、オマリはリーグとACL両方、サンホとレアンドロはリーグ専念、シルバはACL専念になるのではないかと思う。

 

 

全体の印象

ポジティブ要素!

●アタッカーの層が厚くなり、試合終盤でも攻撃力を落とない&ギアチェンジして戦えそう!永井とディエゴのどちらかが不在でもなんとかやれそうか!

●右SBの層が厚くなった!室屋の離脱(もしかすると夏の移籍)にもある程度対応できそう!

 

懸念点…?

●左SBの2番手どうするよ!

●攻守にバランスの取れたSHが少ないか

●FWと右SBがやや飽和気味。ちゃんとマネジメントしないとモチベ低下につながるかも?

 

期待したいこと

★若手の台頭

期待したいというか「やってもらわなきゃ困る!」の状態。前述したとおりACLでは外国籍選手枠でメンバーが制限される影響で2トップ及びSHは昨季のメインメンバーだけでは回せない。もちろんCHも昨季の2人だけでは無理だ。既存&新加入の若手には頑張ってもらわないと主力が確実につぶれる。わずかながら昨季メンバーに絡んだ内田や新加入の安部あたりは、先発で使っても問題ないくらいのパフォーマンスを見せてほしい。

★小川のシーズンフル稼働

ACLとリーグの全試合に出場してほしいということではなく、1年を通じてケガをせずに過ごしてほしいという意。左SBを高水準でこなせる選手がいない(高卒ルーキーのカシーフにどこまで背負わせられるか分からない)ので、小川が昨季のように長期でいなくなるとチーム全体のバランスを保てなくなる可能性はけっこうある。逆に小川がケガせず1年間戦えれば、チームの懸念点を1つ潰すことにも繋がる。

★FW陣の奮起

永井が長期離脱、ディエゴも復帰時期微妙となると得点力は確実に落ちる。そこをアダイウトンを中心にどれだけカバーできるか。序盤でそこを埋めきれなければ、負けずとも勝点を積めない展開になるだろうし、混沌としたJ1の中で下を気にしなければならないイヤなプレッシャーに晒される可能性がある。逆に永井とディエゴ抜きで勝てるなら、その2人が戻ってきたときにギアを1段も2段も上げることができそう。

 

 

予想される昨季からの変化

先行逃げ切りから殴り合いで勝つチームへの移行

個人的に陣容で一番変わったと思うのは守備的に使える選手が減って、攻撃的に使える選手が増えた点。昨季は先制点を取ったあと、自陣で守って逃げ切るのが定番パターンだったが、今季は守って逃げ切るよりも追加点を取って突き放さなければならない状況が多くなりそうな印象だ。

出場機会が限られていた中で必要な選手だった大森と岡崎が抜け、あの手この手でクローズさせるために必要な選手がいなくなった。長谷川健太監督の基準としてSH守備の最低基準を満たしている(と思われる)のは東と三田のみ。たぶん三田でギリギリくらいのような気がする。仮にその2人を先発で使うと、SHの控えは攻撃的な選手になる。攻撃的な選手にクローズを託すのはどう考えても非効率的である上に計算が難しくなるのは間違いない。そうなると自陣で守るのは得策とは言いづらく、点差を広げていくことを狙うほうが勝点3には近づきそう、というのが個人的な捉え方だ。

ポジティブに捉えれば、リード時もビハインド時も点を取りに行きやすいメンバーなので、昨季のようにビハインド時に攻撃で手詰まることは減るかもしれない。その代わりある程度の失点は受け入れる必要がありそうなので、殴り合いで勝つチームになる必要があるかもしれない。

 

 

 

 

AFC U-23選手権 日本vsシリア 簡易プレビュー

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ゆるりと手短に。

 

1節の試合の振り返り!

まずは第1節、日本戦の前に行われていたカタールvsシリアの感想をシリア中心にさらりと。結果は2-2だった。

フォーメーションはシリアが[4‐4‐2]ベース、カタールが[3‐4‐2‐1]ベースで、ざっくりとした印象は「パワーのシリア」と「理論派のカタール」。カタールアジアカップで日本が戦ったときと同じようなイメージでいいと思う。

カタールが後ろからボールをつなぎながらゴールまでたどり着くことを目指す一方で、シリアはあっさり前に蹴ってくることが多かった。全体的にキック力やフィジカルに強さがあり、競り合いや距離を詰められた1対1での勝負は強い。そのフィジカルの強さもあってか、この試合を見た限りではセットプレーが1番の武器。キッカーも質の高いボールを蹴ることができ、ターゲットもいるので、小細工してくるより単純にぶん殴ってくる感じ。

 

守備についてはあまり前から追う守備はせず、自陣に撤退する時間が長め。カタールのうまさを見越した上での選択だったかもしれない。ハーフウェイラインくらいまでは全く追ってこないので、カタールの最終ラインはほとんどプレッシャーを受けることがなかった。

シリアは[4‐4‐2]のブロックを組んで守るが、まず2トップがどこを守りたいのかが不透明だった。前述したように3バックへの圧力も強めないし、背後にいるCHらへのパスコースを徹底的に切るような動きにも見えない。左右のCBにボールが渡るとなんとなくついて行って2トップの横幅が開き、その真ん中を使われるなんてこともあった。ほかには、チームとしてサイドを空けがちな守り方をするため、中央の選手からサイドに振られると対応がやや遅れたり、中盤のフィルターが機能しないと最終ラインがけっこう慌てちゃう印象を持った。


ちなみにカタールの2得点は配置で崩してから、ゴール前のスペースへ送るようなワンタッチクロスから生まれた。それぞれGKの処理ミスとDFのオウンゴールだったが、下がりながらの守備は苦手なのかもしれない。

シリアはセットプレー一発と、後半ATで相手が一人ピッチの外へ出ていたタイミングで放り込みでぶん殴った。カタールも終盤はヘロヘロで、まともに競り合える状態ではなかったのかも。

 

 

ただ感想をそのまま書いてしまったが、シリアへの個人的な意見をまとめると

全体の特徴

★フィジカル勝負が強い!

ボール持ってるとき

①あまりボール保持にこだわらず、前に蹴ってくる!

②セットプレーは脅威!

ボール持ってないとき

③(カタール戦では)あまり前から追ってこなかった!

④システムがかみ合わないと基準が曖昧?

⑤サイドを空けて守る?

 

こんな感じ!

これを踏まえて展望へ!

 

 

日本はどう戦うか!

第1節のサウジアラビア戦も例に漏れず日本は[3‐4‐2‐1]ベースのフォーメーションを採用。フォーメーションだけで言えば、シリアが第1節で戦ったカタールと同じ。ということで概ねカタールと同じように戦えば得点は取れるんじゃないかと思う。同じことができるかは知らない!

 

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それがどういった戦い方かと言うと

❶中央からサイドへ展開する

❷相手のSHを引きつけてからCHの脇で受ける

上記の二つが分かりやすい攻め方かなと思う。

 

❶は、まず前項で触れたように2トップの守備基準が定まってなさそうなので、3バックで横に回して様子を伺いながら、(第1節のメンバーで言うと)3バックの真ん中に入る岡崎やCHの田中碧あたりから大外で張るWBに展開できるとかなり楽になると思う。このときWBが相手のSHに対応されない高さを取ることが大事

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❷は、SHが3バックへプレスに出てくるときがあるので、その背後を使いたいねというお話し。サウジアラビア戦でもシャドーの食野と旗手が少し下りて、相手の2CH脇で受けるみたいなシーンがあったけど、そんなイメージ。

シリアのSHも前に出てくるけど、そこまでの圧力は掛からないことが多かったので、落ち着きさえすればCB→シャドーの縦パスは通せると思う。このときシャドーは相手SBとCBの間あたりで受けられると良さそう

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2か所にアンダーラインを引っ張ったが、これは局地で2対1を作りたいから。[4‐4‐2]で守る相手に対して[3‐4‐2‐1]は捕まえずらい場所にあらかじめ人が配置されている。WBが相手SHに捕まらなければ相手のSBは外に引き出されてシャドーの活動エリアを広げられる。シャドーがCB-SB間で受けられればどちらかを引きつけてWBか1トップの活動エリアを広げられるといったイメージ。言うのは簡単でやるのは難しいんだろうけどね。

 

WBが持ったときのイメージ

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シャドーが持ったときのイメージ

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こういったことから個人的には、WBは仕掛けられる遠藤や相馬、シャドーはWBと連動しながら背後を取れる森島を起用したら面白いんじゃないかなと思う。

 

 守備面についてはセットプレーを増やさないために無駄なファウルをしないことと、ゴール前でのフィジカル勝負に持ち込まれないために出所を潰すことじゃないかね!

 

 

 

以上!

それぞれのサッカーライフを楽しんでくれよな!

FC東京 2019シーズン ポジション別評価 後半

 

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 続き!

 

CH

橋本拳人 髙萩洋次郎 アルトゥール・シルバ 安部柊斗 岡崎慎 東慶悟 品田愛斗

レギュラー 橋本&髙萩

①活躍度 5

文句なし。ベスト11獲得の橋本に加えて高萩もその候補の一人だった。橋本はビルドアップの要であり中盤のフィルター。高萩は崩しの切り札であり、プレスのコントロールや後方のカバー役として欠かせない存在となった。

稼働率 5

橋本はフルタイム出場を達成し、高萩も出場停止の1試合を除けばすべての試合に出場。

③依存度の低さ&層の厚さ 2

問題はここ。CHの控えとしてはシルバや岡崎が主に入ったが、レギュラーに替わる選手はいなかった。レギュラー2人と同じクオリティーの選手がいない!というよりも、安心して任せられる選手が不在だった。

総評&来季へ向けて

 CHコンビの出来は完璧だったと言っていい。全18チームを見ても活躍度と稼働率はトップクラス。

 一方で不安が残るのは選手層。2019はシルバの計算がなかなか立たなかったが、完全移籍で迎える2020はどうなるか。国内リーグよりも外国籍選手の起用人数が限られるACLだが、彼が登録メンバーに入れる構想もありそう。

あとは即戦力として安部柊斗が加入。J1でも普通にやれそうで期待値は高い。

オフシーズンでの契約更新は発表された橋本だが、夏の去就は不透明。ここの編成は難しい。

 

 

SH

東慶悟 大森晃太郎 三田啓貴 ナ・サンホ ユ・インス 平川怜 内田宅哉 久保建英

レギュラー 左:東 右:久保、大森、三田

①活躍度 4

久保建英が右サイドに君臨した前半戦は攻守において文句がつけがたい出来だったが、スーパーな18歳がいなくなると攻撃力は半減。守備ではそれなりの安定感を保ったが、攻撃的なポジションでの得点創出力はなかなか上がってこなかった。

稼働率 4

小さいケガでの離脱がちらほらあったが、基本的には主力がフル稼働した。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

久保建英移籍後の成績を考えてやや厳しめに。層自体は比較的厚く、(東がキャプテンである要素を除けば)依存度もそれほど高くないのだが、これといったインパクトを残せる選手がいないか。

総評&来季へ向けて

 2トップとはまた違い、攻守両面でそこそこ難易度の役割を求められるポジションで久保建英のあとを継げる選手は現れなかった。とはいえ、コンスタントに及第点以上の活躍をみせたから2位という順位になっているのだろう。

大森が抜けたことで守備もこなせそうなタイプが少なくなった。というか東と三田以外の守備は怖すぎる。一方で火力を上げられる陣容になったことはポジティブか。

 

 

FW

ディエゴ・オリヴェイラ 永井謙佑 田川亨介 ジャエル 矢島輝一 原大智 ナ・サンホ

 レギュラー ディエゴ&永井

①活躍度 5

ここも文句なし。強いて言えば後半で点を取ってくれていればもっと楽だったが、レギュラー二人で23得点は立派。

稼働率 4

永井の脱臼癖が気になるところではあったが、概ね問題なくフルシーズンを戦い抜いた。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

2018に比べれば層は厚くなった気がするが、間違いなく依存度は高かった。レギュラーのどちらかをフィールドに残しておかないと守備→攻撃の切り替えで相手に脅威を与えることが非常に困難に。走りまくって途中で下がる永井の代わりにディエゴが90分で続けるなんて試合もけっこうあった。

総評&来季へ向けて

終盤は二人揃って得点のペースが落ちたことが失速した要因の1つとも言えるが、二人揃ってベストイレブン受賞は立派。それだけ脅威を与えたのは事実だろう。

そんな二人が20年シーズン序盤は欠場する可能性。ディエゴの復帰時期は不明だが、永井に関してはシーズン前半丸々いないと考えるべきかもしれない。オフには前線の補強も行ったが、この二人に代わって得点を重ねられる存在が必要だろう。

 

 

 

次回は20年の編成についてかもしれない!

FC東京 2019シーズン ポジション別評価 前半

 

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独断と偏見の2019年のポジション別評価。

以下の3項目を5段階評価+総評で見ていこうと思う。

①活躍度

稼働率

③依存度の低さ&層の厚さ

 

GK

林 彰洋 児玉 剛 波多野 豪

レギュラー 林

①活躍度 5

ベスト11に林が選ばれ、失点数もリーグ2位タイ。文句なし。

稼働率 5

レギュラーの林がJ1リーグ戦でフルタイム出場を達成に加え、カップ戦にも多く出場。1年を通じて欠場なく戦えた。

③依存度の低さ&層の厚さ 3

児玉や波多野も実力者であることは間違いないが、林がいなくなったときに穴を埋められるかと言えば未知数な部分は多い。ルヴァンカップ予選でも始めの2試合は波多野がスタメンに入ったが、連敗スタートとなると残りの4試合は林がゴールマウスを守った。ベスト11のGKと比較されるのは辛いと思うが、カップ戦は全試合任せられる信頼は掴みたいところ。

総評&来季へ向けて

林が1年通じて出場を続けられれば問題はないが、ケガをしたらやや崩れてしまうかもしれない不安は少なからずある。とはいえ、入れ替えが必要とは思えないので、波多野の成長や児玉のがんばりが必要かなといったところ。

 

CB

森重真人 渡辺剛 岡崎慎 丹羽大輝 (チャン・ヒョンス

レギュラー 森重 渡辺(ヒョンス)

①活躍度 5

森重はベスト11受賞、渡辺も日本代表に招集され、ヒョンスも非常に良いパフォーマンスをみせていた。ここも文句なし。

稼働率 5

 森重はほぼフルタイム出場、渡辺もレギュラーになってからの欠場は1試合のみ、ヒョンスはケガと出場停止があったが、そのときは渡辺がカバーした。突然の移籍もあった中でメンバーを固定して戦えた。

③依存度の低さ&層の厚さ 4

ヒョンスの穴を渡辺が埋められたという点でやや高評価。32節も渡辺がケガにより欠場したが岡崎が埋めた。不安定な面も見せてしまったが、「この選手なら大丈夫だろう」と送り出せる選手がいたことは事実だ。攻守に貢献度の高い森重の代わりはおらず、ここが欠けるとビルドアップが停滞しがちだが、守備組織が整理されていることから誰が出ても守備面ではある程度の安定は保証できそう。

総評&来季へ向けて

森重のフル稼働と渡辺の台頭はチームを2位に押し上げた大きな理由と言える。

岡崎と山田を期限付き移籍で出してしまっているため、来季も主力2人のフル稼働はマストになりそう。現在控えに本職のCBが、2019で戦力になりきれなかった丹羽と高卒ルーキーの木村しかいない。さすがに誰かもう一人獲得するとは思うが、ACLを考えると第3CBへの負荷は大きくなりそうな気がする。

 

SB

室屋成 小川諒也 オ・ジェソク 中村拓海 バングーナガンデ佳史扶 (太田宏介)(岡崎慎)

レギュラー 右:室屋 左:小川

①活躍度 5

ベスト11を受賞した右の室屋は受け手として、左の小川は出し手として大きく貢献。守備面でも室屋は1対1、小川は後ろから強く当たる守備で存在感を示した。

稼働率 3

室屋は出場停止を含めて4試合欠場、小川はケガの影響などで12試合欠場。特に小川はシーズンの約3分の1を欠場しており、稼働率が良かったとは言えない。

③依存度の低さ&層の厚さ 4

 攻撃面では室屋の代わりがいなかったが、シーズン前半は太田、後半はオ・ジェソクがいたことにより、誰か1人が欠けても大幅なパワーダウンにはならなかった。

総評&来季へ向けて

レギュラー2人と優秀な控え1人というバランスをシーズン通じて保つことができたことで最終ラインに安定をもたらした。

オ・ジェソクのレンタルバックが決定し、代わりに大卒の中村帆高と山形から復帰した柳が加わる。左を十分にこなせるSBが小川のほかに佳史扶しかいないのが不安材料か。おそらく小川がいない場合には柳あたりが左を務めそうだが、良さは半減すると思われる。

右は中村帆高と柳が加わったことで仮に室屋が抜けてもそれなりにやれそう。

 

 

 

後半へ続く。

 

不器用で器用な男 -大森 晃太郎-

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5日、大森の磐田移籍が公式から発表された。一人のファンとして思うところはたくさんあるが、出さざるを得ない理由がなにかしらあったのだろう。
ACLもあるし残ってくれるだろうと高を括っていたが、その噂は突然に現れ、移籍はあっけなく決まってしまった。
青赤の戦闘服に39の数字を背負った小柄な男のプレーは大好きだった。そんな彼について個人的な思いを少し書いていきたい。

攻撃的なポジションの選手としては不本意かもしれないが、「SHの守備はこうやるんだぜ!」と教えてくれたのは大森だった。
それを自分の中でちゃんと理解でき始めたのが2019からではあったが、彼の数字に表れない貢献の大きさはずっと感じていた。
 
 
2019で特に印象に残っている試合が3つある。
ホーム広島戦、アウェイ鳥栖戦、アウェイ磐田戦だ。
 
広島戦は後半に柏の一発を食らって0-1で破れた。大森はスタメンで出場。この試合の前に大森は天皇杯でフル出場しており、中2日での連戦だった。守備タスクの多い彼は60~70分頃に交代する傾向があったが、この日は連戦の疲れもありスタミナ切れが早かったように思う。前半と後半頭までは広島のストロングである「柏がいる左サイド」を塞げていたが、大森がバテてきた61分にそこは決壊した。
大森の消耗が顕著に表れたタイミングでの失点は、彼がFC東京の守備組織を支える1つの土台になっていることを示しているようだった。
 
 
鳥栖戦は三田のCKが直接決まって先制したが、最終盤に逆転された試合。大森はメンバー外(おそらく小さなケガによるもの)。この試合ではドリブルと左足のキックが特長のアン・ヨンウが後半から右サイドに投入され、東京は左サイドのクエンカとともに手を焼いていた。
季節に合わず暑かったこともあり全体の消耗度は高く、疲れた選手から替えざるを得ない状況。その中で相手のサイド攻撃を止められずに同点弾を許した。
60分頃からずっと大森を使いたい展開だった。せめてどちらかのサイドだけでも蓋ができればかなり楽になったはず。しかし彼の姿はどこにもない。そうして勝てるはずの試合を易々と落とした。
いないときに必要性を強く感じる試合だった。
 
 
最後に磐田戦。室屋がゲットしたPKをディエゴが決めて1-0で逃げ切った試合だ。
これは非常に分かりやすかった。
残留を懸けて戦う磐田は3ポイントが必要であり得点を取りにくる。途中からアダイウトンを左SHに置き、そこから個人能力でクロスを放り込む攻撃が増えていた。クロスの出所を塞げなかった東京だったが、大森の投入から一変。アダイウトンに対してSBの室屋と確実にダブルチームを組んで抑えたことに加え、相手の最終ラインにもプレッシャーを掛ける大森の働きで磐田の左サイドをシャットアウトした。この活躍もあって逃げ切りに成功。大森がもたらした勝点3と言っても過言ではないと思う。
 
 
そんなこんなもありつつ出番が限られたシーズンにはなってしまったが、記憶に残るシーンは多く、彼の守備はいつまでも見ていられた。
もちろんアウェイ清水戦で決めたゴラッソもよく覚えている。
 
彼のどこか不器用で愛くるしいキャラクターが好きだったファンも多いと思う。自分もそのうちの一人だ。ただ、その不器用な男はピッチ上では一番器用だったのかもしれない。

青赤のユニフォームを身につけたこの2年間、そして2019シーズンはチームを2位に押し上げる貢献をしてくれた。
 
背番号39大森晃太郎
 
彼の名前は青赤の血が流れる者の心に刻まれ続ける。