がちゃのメモ帳

Jリーグをメインに、いろいろな感想を残していきます

FC東京外国籍選手列伝 2014~

 

 

 

がちゃです。

 

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ジェイさんとtkqさんから始まったこの流行りの企画にミーハーなので乗らせてもらう。

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新米サポなので2014年からの短い期間のみ。

 

先陣をきった獣さんがしっかりしたやつを作ってくれているので、こちらのおまけ程度のものを書くとする。

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マッシモ・フィッカデンティ(2014~2015)※監督

いきなり選手ではなく監督からぶち込む。

イタリアからの刺客。寺本さんというシュッとした顔立ちの通訳さんがいた。

 

2012から2年間ワンツーサッカーを軸にしていたが、そこに守備の強固さも加えたらいい感じになるんじゃね!?という考えのもと(実際どうかは知らない)招き入れた。

就任初年度の2014年は「守備?なにそれ美味しいの?」状態であったFC東京守備陣に「ディフェンスとは何ぞや」を叩き込み、見事に失点を減らした(前年度比-14)。

なお、攻撃面でもワンツーサッカーをきれいに消し去ることで得点も減らした(前年度比-14)。東京サポにはおなじみの「全消し」である。こんなはずでは。

※全消しとはゴール前で2~3人がシュートブロックに入ったりするようなチーム全員でゴールを守るような守備意識を指す。と思う。定義は曖昧。

 

基本的に守備ベース&攻撃はタレントにお任せという要素が強い。ロースコアになることが多いこともあって、みそ汁の味つけに塩を入れるくらい塩分濃度は非常に高かった。みそに塩味入ってるから!

でも勝てば良いのだ。

その守備的な戦術から、イタリアで守備的な戦術用語として使われる「カテナチオ」とFC東京のスポンサーであり前身チームでもある「東京ガス」を組み合わせた「ガスナチオ」という言葉を生み出した。

 

続投を望む声もあったが、2015年シーズン終了後に契約満了となった。マッシモサッカーにおける攻撃の戦術兵器、武藤と太田がどちらも退団となってしまったため、仕方なかったと思う。

2015年にチーム史上最高順位の4位という結果を出したことから感謝しているサポーターも多いはず。鳥栖では残留を達成しながらも、なかなかうまくいかずに解任となってしまったが、東京サポはマッシモを愛してるぜ!アモーレ!

 

 

チャン・ヒョンス(2012~2013、2017~)

戻ってきたファイター。

2012からは見ていないので分からないが、2017年からは韓国代表のレギュラーとして圧倒的な実力を発揮。

2017年に入団したときは元々つけていた背番号の20を前田遼一がつけていたため、48番を選んだ。ちなみにこれには意味があってヒョンスがFC東京でデビューした日付が4月8日なのである。オシャレな選び方するね。前田退団後は普通に20に変更した。

徴兵の手続きで色々ごたごたがあったらしく、代表チームから追放されてしまったが、その分東京で暴れて頂きたい。

 

 

エドゥー(2014)

ドイツのシャルケに在籍し、CLで得点も決めているというそれなりに実績の選手が中国で結果を出して日本に渡ってきた。

屈強な肉体を持ち、鬼フィジカルでの高いキープ力、ワンステップで繰り出される重さのあるシュートなど助っ人外国人らしい特徴でFWのレギュラーとして活躍。

無駄な警告が多く、確か累積7枚くらいもらってた記憶。リーグ戦終盤の試合で累積8枚目をもらって「2試合出場停止じゃん」と思っていたら、その試合中に2枚目の警告で退場し、出場停止を1試合に収めるという法の抜け穴をつつく作戦を決行した。(わざとじゃないよ!)

 

一年で退団した後は韓国の強豪全北現代ACLにも出てた。全北では金髪にしていたが、正直似合っていなかった。あなたは黒髪の方が綺麗だよ!

 

マテウス(2014)

CB森重の相方としてかなり期待されて入団したものの開幕する前に大怪我を負って結局1試合も出場することなく契約解除となった。

おそらくチームにとって彼の怪我は大誤算だったと思う。

 

カク・ヒジュ(2014)

マテウスの怪我に伴い緊急で補強された。

筆者が見に行った試合でたまたま出場したのだが、カップ戦で2試合出ただけ。

正直名前しか覚えてない。すまんな。

 

カニーニ(2014~2015)

マッシモコネクションで連れてきたイタリア人CB。

イエローカードは決定機を阻止するために1回使える!」という考え方を持っているような守備をする。

独特な間合いから急に足がスッと出てきてボールを奪う。

絶対的な選手になり得なかったので1年もいなかったが、個人的に結構好きな選手だった。

 

ラサッド(2015)

謎の練習生から始まり仮契約を勝ち取ったが、約一か月程の短期契約だったことですぐに退団した。

ラサッド・ハッサン・ヌイウィとどこを取っても日本人には微妙に発音しづらい名前ということと、特徴的な髭と長髪から雰囲気はすごかったことだけ覚えている。

 

 

ネイサン・バーンズ(2015~2017)

武藤の後釜候補生の1人。オーストラリア代表。

ドリブルが独特でサイドで仕掛けさせればそこそこクロスを送れた印象。どちらかと言えばサイドの選手。

普通にうまかったと思うが、2015はシステム上2トップしかポジションがなかったこと、2016は阿部拓馬という日本人の優秀なドリブラーを獲得できたことで出場機会は増えず。

色々とタイミングが合わなくて不運だった気がする。

 

サンダサ(2015~2016)

武藤の後釜候補生の2人目。

長身でストライカータイプのスペイン人FW。

長身だが、空中戦やヘディングが強いわけでもなく、足元でチョロチョロやってた印象。なんで身長に恵まれた選手ってこうなるんだろうね。

いわゆる懐が深いと言われるようなキープ力があり、ポテンシャルの高さは感じたが、なんせ得点が取れなかった。「ここで決めたらケチャドバ間違いない!」というPKもあっさりミスし、それ以降は見切られた感じに。

 ちなみに筆者はサンダサのためにスペイン国旗の小旗を購入したが、それを使うことは一度もなかった。

 

 

ブラダ・アブラモフ(2015)

権田のオーバートレーニング症候群という突然のアクシデントによりシーズン途中で補強された。

3位フィニッシュを目指していたリーグ終盤の浦和戦で柏木にプレゼントトスを送って先制を許した印象が強く残っているのだが、8試合中5試合でクリーンシートを達成しており、普通に貢献してた。

退団した後もSNSで東京を気にかけているような発信があってすごくいい人。

 

ユ・インス(2016~)

東京サポの弟。かわいい。

泥臭いタイプのFWでシュートのこぼれ球への詰めは絶対にサボらない。サボらないご褒美で何得点か決めてる。

2016~2017はJ3U-23チーム得点王みたいな立ち位置だったが、その献身性でトップからも何度か声がかかっている。レギュラーになるには絶対的なものがまだ足りないかな。

あと肌がとても綺麗。

 

ハ・デソン(2016)

配球もでき、韓国人らしいハードなタックルもかませる中盤の選手。

そのパスの軌道は美しさすらあり、当時の東京にいなかった司令塔タイプのボランチ。チームの中心的存在になりそうだったが、序盤に怪我で離脱してしまい、その後は出場機会がなくなった。

サポーター向けに作られた、選手のグッズが出てくるガチャガチャを回した際に秋元のグッズが出てきたのを確認した直後、「いらね」と言わんばかりにポイ捨てする畜生っぷりも見せた。(※もちろんイジリのネタとしてやってるよ!)

 

ムリキ(2016)

Jサポにはおなじみのあのムリキである。

入団直後は腹が出ていて大丈夫かと不安になった。

それなりには貢献したものの、広州恒大での活躍を知ってる身としては期待通りとは言えなかった。

4‐2‐3‐1の左SHとしての出場がメインだったが、守備という概念を忘れてしまっていたようでトップ下に入る東がかなり介護していた。

突然髪の毛を剃り込んでくるのでびっくりする。

 

 

ピーター・ウタカ(2017)

かわいい。2016得点王の獲得。

暗黒の2017年で残留に貢献した一人。何もないところから急に得点を生み出せる特殊能力を持っていた。足元が非常に上手く、キープ力やパス、シュート技術に優れた選手。

おでんが好き。

 

ジャキット(2017~2018)

タイコネクション。

U-23でしか出場しておらず、正直なところ全然プレーを見たことがない。すまんな。

 

 

リッピ・ヴェローゾ(2017~2018)

FC東京のレジェンド外国人ルーカスのコネで来た。

チーム状況がけっこうやばかったのに即戦力じゃない若手の外国籍選手取る!?という疑問はかなりあったが、本人は何も悪くない。

トップチームに絡むことはほとんどないまま退団。

ルーカスコネクションの信用だけ失った気がする。

 

 

ディエゴ・オリヴェイラ(2018~)

神。FC東京の攻撃中枢。

体の使い方のうまさと圧倒的なフィジカルで鬼のようなキープ力を見せる。特にケツがすごい。3人相手とかでも普通にキープする。

それに加えて両足どちらも使える。柏時代に見ていた時に左利きかと勘違いするほど(実際は右利き)に上手かった。

彼のコンディションはチーム成績に直結し、彼が不調だった2018シーズン後半戦はチームの成績もかなり落ち込んでしまった。

柏からのレンタル契約だったため出場ができなかった2018年の柏戦(柏ホーム)では勝利後にスタンドでシャー(※勝利後にヒーロー選手がやる恒例のやつ)を行い、柏に戻るつもりはないということを公に表した。メンタル凄い。

 

 

リンス(2018)

皆さんおなじみの仕上げ担当。

東京に来てからも途中出場から決勝点を決めて、なかなかの仕上げっぷりを見せてくれた。勝ち点6くらいはリンスで拾った気がする。

チャントは乃木坂46の「おいでシャンプー

 

ナッタウット(2019~)

ジャキットに続くタイコネクション2人目。

全然プレー見たことない。すまんな。

 

アルトゥール・シルバ(2019~)

ダイナミックなプレーが特徴のボランチ

米本の退団を考慮し、即戦力の補強と思いきや、J3に送り込まれた。

最近ようやくトップチームにも絡んできたが、まだ未知数。懐が深く、キープ力はあると思う。

 

ナ・サンホ(2019~)

2018韓国2部リーグ得点王。

裏抜けストライカーっぽい感じだったが、東京ではゴリゴリ仕掛けるサイドアタッカーとして使っている。若くして韓国代表にも入っており、かなり有望な選手。攻撃のカードとしてかなり貴重な戦力となっているので、今後も期待。

選手同士の会話やニコニコしている姿をあまり見ないのでコミュ障っぽさがある。テレビだと全然しゃべらないのに楽屋だと異常なくらいしゃべるアイドルと似たような感じかもしれない。

そう思うとすごくかわいい。

 

 

ジャエル(2019~)

SNS芸人。

試合前日の夜中にTwitterを更新してマテ茶を飲んでいるところを見せつけてくる。早く寝ろ。

フィジカルが強いが背負ってキープするというよりはゴリゴリ馬力で突進していくような印象。ブラジル人同士の相性なのか、ディエゴとのコンビネーションが抜群に良い。

「残酷な」や「無慈悲な」を意味するcruelが彼の愛称。後半戦は相手に追い打ちをかける無慈悲な姿を期待したい。

 

 

以上が最高なやつらだぜ!!

 

 

 

 

「コパで日本はこう戦う!」 コパアメリカ 日本代表メンバー編成まとめ

がちゃです。

 

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もうすぐ開幕するコパアメリカの日本代表のメンバー編成についてまとめていきます。

 

 招集メンバー

GK
小島亨介
大迫敬介
川島永嗣

DF
植田直通
板倉滉
岩田智輝
立田悠悟
原輝綺
杉岡大暉
菅大輝
冨安健洋

MF
柴崎岳
中山雄太
三好康児
伊藤達哉
中島翔哉
松本泰志
渡辺皓太
安部裕葵
久保建英

FW
岡崎慎司
前田大然
上田綺世

 

 

Jリーグが中断期間に入らないことや、各クラブの事情により東京五輪世代中心の若いメンバー編成となっています。

 

各選手予想ポジション

今大会では2パターンのフォーメーションを使用する可能性が考えられるため、それぞれの予想配置を考えます。

3-4-2-1

森保監督がサンフレッチェ広島時代に使用していたフォーメーション。

直近の親善試合でこのフォーメーションが新たに試され、同時期に開催されており、東京五輪世代で戦うトゥーロン国際大会でも使用中。

今大会はこのフォーメーションを使って戦っていくのではないかと予想されます。

 

 各選手の配置予想はこちら。

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1トップをどう使っていくのかと右WB適性のありそうな選手が少ないことがやや不安な部分。

中山もCBとして数えれば各ポジションでそこまでバランスも悪くない編成になると思います。

 

4-2-3-1

こちらは森保体制になってから今まで使用してきたフォーメーション。2列目にタレントが多い日本としては使いたい選手より多くを組み込める形です。

 

配置予想はこちら。

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3-4-2-1からCBを一枚削ってトップ下を加えたようなイメージですね。

こうすると久保三好中島の日本のストロングとなるであろう2列目の選手を多く使えます。

左SH系の選手がやや飽和気味のため、3-4-2-1でスタートして途中から中島をトップ下に据える4-2-3-1に変更というオプションはありえるかもしれません。

 

 

各ポジションの印象

GK

◦大迫

◦川島

◦小島

 

国際経験が豊富な川島と今年広島でレギュラーを掴み、J1で出場機会を得ている大迫がメイン。今後のために経験を積ませるという意味では大迫の出場機会が多くなる可能性があります。

大分で出場機会のない小島は今大会でも出場できるかは微妙なところ。

 

CB

◦植田

◦冨安

◦板倉

◦立田

 

主戦はおそらく冨安と植田。3バックであればそこに加えて左に板倉が入りそうです。

南米の屈強な選手が相手ということで191㎝と今回のメンバーで最も身長の高い立田にも十分に出場機会はあると考えられます。

4人全員が186㎝以上と高さの問題もそこまでなさそうです。

 

 WB(SB)

◦杉岡

◦菅

◦原

◦岩田

 

 

左は杉岡が一番手で菅がバックアップと予想。どちらも前に運んでいける推進力のある選手。2人とも所属クラブで3-4-2-1のWB、オプションとして使われる4バックのSBの両方を経験しているため、特に問題なくやれるでしょう。

右は原と岩田を予想。原は後ろ目のポジションであればどこでもこなせるユーティリティタイプで岩田は高い位置まで上がっていくことで持ち味を発揮する攻撃的な選手。二人とも所属クラブではWBやSBに固定されているわけではないため、やや不安なポジション。

 

左は実況の下田さんが「突貫小僧」と例えるような一人でグイグイ進んで行くようなタイプですが、右はコンビネーションで生きるタイプ。

右サイドの人選と左右での攻撃の違いは見どころかもしれません。

 

 

CH

◦柴崎

◦中山

◦渡辺

◦松本

 

今回招集メンバーの中で直近のW杯とアジアカップをレギュラーとして経験している唯一の選手が柴崎。おそらくゲームキャプテンを務めるのではないでしょうか。
その柴崎が一番手となり、誰が相方になるのか。
松本は低い位置でゲームを組み立てるタイプという面では柴崎とやや似ているため、柴崎のバックアップ的な立ち位置になりそうな雰囲気。
中盤からゴール前に絡んでいくタイプの渡辺と鋭い縦パス・ミドルシュートを持っている中山。
安定感を考えるとCBもこなせて守備力のある中山とのコンビがファーストチョイスになるかもしれません。

 

シャドウ(トップ下&SH)

◦久保

◦三好

◦中島

◦安部

◦伊藤

 

日本代表で最も層が厚いポジション。違いを生み出せる選手が多く選ばれています。
ドリブラー系の中島・安部・伊藤。スペースに入りながら動いて捌けるタイプの久保・三好。
特に中島翔哉は森保体制の常連メンバー。ボールを扱うテクニックやキック精度が優れ、南米の選手相手にも通用する能力を持っていると思います。おそらく今大会で相手選手に最も削られるであろう選手NO.1。ボールを持った時の技術が優れているためにすぐに下りてきてボールを受けたがるのはやや気になりますが、久保や三好と並んでこのチームの中心となる選手の一人でしょう。

 

1トップ

◦上田

◦岡崎

◦前田

 

Theストライカーというタイプは上田のみ。

岡崎は2トップシステムを用いていたレスターで相方ヴァーディのサポート的な役回りで輝いていた選手。このチームにおいて1トップ適性があるかどうかは微妙なところ。

前田は爆発的なスピードを持つ選手。所属クラブの松本では3-4-2-1のシャドウに入っており、1トップでの起用は未知数。おそらく裏のスペースを目掛けて走らせることが多くなるはず。

 

ポストプレイヤーがいれば間違いなく適任のポジションですが、大迫勇也を呼べないとなると同じ仕事ができる代わりの選手はいません。別の個性をどう生かしていくのか。個人的にこのポジションの選手をどう使っていくのかという点はこのチームにおける最大の鍵になる気がします。

 

 

 戦い方

 メンバー選考的に2列目の選手を生かした戦い方になるでしょう。

チャンスメイカータイプが多く、誰が点を取るのだろうという疑問は少しあります。

 

クロスのターゲットになる選手が1トップくらいしかいないため、敵陣深くまで侵入してからのクロスや、PA付近中央でのコンビネーションからシュートという形が得点パターンになると考えられます。

 また、空中戦に強いCBとキック精度の高い選手はいるので、セットプレーも一つのポイントになりそうです。

 

ビルドアップはWB(SB)を加えずにCBとCHの4~5人で行う形を予想。

板倉や中山で細かく繋いだり、植田から一発でロングボールを出したり等、手札はいくらかあるように思います。

 

 

守備面では前線のプレスがポイント。

引いて守って90分耐えきるのは厳しいと思うので、前である程度制限をかけて自由に繋がせない工夫をしたいところ。

しかし、今の日本代表は前線からのプレスが非常に曖昧で弱点とも言える部分。

ここをいかに整理して、組織的な守備ができるかが失点を減らす重要な項目となるでしょう。

 

 

 

今大会での活躍次第では若手選手のステップアップの舞台になるかもしれません。

日本時間午前8時キックオフとなかなか観戦が難しい時間帯ですが、日本代表の活躍を期待して応援しましょう!

トゥーロン国際 日本vsポルトガル レビュー

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現在開催されているトゥーロン国際大会

6月7日の深夜に行われたグループリーグ第3節のゲームが面白かったので簡単にまとめたいと思います。

 

 

試合前状況

 

日本は東京五輪を目指すU-22のメンバー。対してポルトガルはU-19とカテゴリーに差がある対戦となります。

 

日本は2連勝して勝ち点6。他3チームの勝ち点ががポルトガル3,チリ3,イングランド0となっており、日本は勝つか引き分けで首位が確定。

チリ戦6-1での勝利もあって、大差をつけられて負けなければ首位突破がほぼ確実。

 

また、画面右から左への風が非常に強く、日本からすると前半は追い風、後半は向かい風を考慮しながらの戦いとなります。

 

スタメン

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日本は今大会でずっと使用してる3-4-2-1で1節のメンバーに出場時間が短かった小松・松岡を加えた選手起用。

中駿汰と田中碧は便宜上、下の名前で表記しています。

 

ポルトガルは現地の予想通り4-3-3で入りました。

 

試合の流れ

前から人を捕まえるポルトガル

 

3CB+2CHの5人でビルドアップを試みる日本に対してポルトガルは前から数を合わせてプレスをかけていきました。

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3CBに対してWGを少し内に絞らせた3トップ、2CHにはIHを前に出して完全に同数でのプレスを仕掛けます。

おそらく3トップにスピードと決定力があり、前から奪ってそのまま決めきりたかったのだと思います。

 

上図を見て頂くと日本のWBとシャドウが浮き気味のポジションになっているのがわかります。

日本としてはポルトガルのプレスを外して、ここの選手にボールを届けられるかが一つのポイントとなりました。

 

結果として、このプレスを日本はうまく外していきます。

CBに入る岡崎と駿汰は中盤もこなせるタイプであること、2CH碧はボール保持を得意とする川崎フロンターレで出場していること、松岡も中盤であればどこでもこなせる器用な選手であること。

ビルドアップ隊に足元がうまく、配球もできる選手が揃っていたことがこのプレス回避の安定に繋がりました。

 

SBに突き付ける2択

 5人で寄せてくるプレスを外したあとはシャドウとWBの2人で相手SBに向かって攻めていきます。

 

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シャドウorWBにボールを届けた後の配置としては相手SBが二人を同時に見なければいけないような状況になります。

伊藤に寄せすぎてしまうと大外で舩木を見れなくなり、舩木を意識しすぎると伊藤の前のコースが空いてしまうという非常に悩ましい対応を強いられました。

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パス交換でCHが抜け出してからこのようなシーンもありました。

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WG守備の修正

スタートはWGの守備基準を左右のCB(大南と駿汰)に設定していましたが、プレスが外されてまずいと感じたのか、途中からゾーンで守りながらWBを捕まえるように基準を変えました。

 

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(消し忘れでポルトガル4-3-3と表記がありますが、変更後は4-1-4-1に近い形です。) 

 

この変更によって高い位置で奪うことは難しくなりますが、SBのマーク意識をシャドウに集中しやすくなります。

守備の基準点は変わりましたが、ポルトガルとしては攻撃力のあるWGを深い位置まで下げたくないので敵陣深くまで侵入出来れば大外はSBが出てきて守ります。

 

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そのときに空いてしまうSB-CB間のスペースはアンカーの選手、アンカーが遠い位置にいた場合はIHの選手が埋める約束になっていました。

 

日本の左サイドでの斬り合い

日本は3-2-5、3-4-3でのボール保持、ポルトガルは前項で記したような非保持4-1-4-1セットでの攻防が続きます。

 

後半20分になるとポルトガルは右WGにエムバロという個人で打開できる選手を入れました。

この選手を自陣での守備に加えず、攻め残りさせることでカウンターからの得点を狙います。

逆に捉えればエムバロが守備に戻ってこないため、日本の左サイドは攻めやすくなります。もちろんここを攻めます。

 

 

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前半の狙いに加えてシャドウがSBをピン止めすることでWBを浮かせてクロス、という狙いも多くあったように思います。

 

加えて、アンカーがカバーに来る習性を生かしてCHから大外を狙う場面もありました。

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 アンカーがDFラインのカバーに入ると中盤がやや手薄になり、WBからCHに戻したときにプレスがかかりにくくなります。

そうするとボールサイドに寄ってくるDFラインの大外にWBが走りこんでそこへのクロスという攻撃です。

 

 

 

 

 このような日本がボールを持ってポルトガルが守る展開が続きましたが、日本が得点を取れないままゲームは終盤になり、ポルトガルが狙っていた一発裏抜けのカウンターが発動。

エムバロがCBの裏を取ってそのまま独走し、シュートを決めきってポルトガルが先制。

 

その後はWGもしっかりと守備に参加させる4-5-1に切り替えて守り切ったポルトガルが勝利。

 

 

 まとめ・感想

ポルトガルがWGの守備位置を下げなかったことで日本が左サイドから攻めて崩すか、ポルトガル右サイドのカウンターが決まるかという駆け引き&せめぎ合いでしたが、これに勝ったのはポルトガル

 

日本も左から狙いを持って攻撃ができていたと思いますが、整理されたポルトガルの守備を崩しきるまでは至らず悔しい敗戦。

 

 

ポルトガルは最初前から人を捕まえに来る作戦を取りましたが、プレスがハマらず、リスキーだと感じればWGの守備位置を修正。ここでは書きませんでしたが、その他にもビルドアップのポジショニングを前半途中で変えてきたり、自分たちの特徴を踏まえたうえで相手を見たサッカーができるしっかりしたチームだった印象です。

守備の組織も整理されていて、U-19ながら完成度が高かったと思います。

 

日本も敗れこそしましたが、相手の配置を考えて「このポジションを取ればボールを受けやすくなるな」という立ち位置をしっかりと意識できていたと思います。

ただ、勝つためには選手としてもチームとしても、もう1つレベルを上げなければならないかもしれませんね。

 

 

敗れはしましたが、日本は首位通過が決定。

まだ戦いは続くので準決勝も楽しみにしましょう!

 

日本代表の違和感 トリニダードトバゴ戦

がちゃです。

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6月5日(水)にキリンチャレンジカップとして日本vsトリニダードトバゴが行われました。

 

時間が経過してしまいましたが、そこで感じたことを少しだけ書いていきたいと思います。

 

先に言っておくと、試合を見直してない上に相手チームの選手の特徴等もきっちりと把握できていないため、表現が曖昧な部分は多くなりますが、ご容赦を。

 

 

 

 

 

 

スタメンについての考察

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これまでの日本代表は主に4-2-3-1で戦ってきましたが、この試合では森保監督がサンフレッチェ広島時代に使っていた3-4-2-1を採用しました。

 

もちろん広島時代とは11人全員違う選手ですが、その中でもWBのタイプは大きく異なります。

広島時代には主に柏とミキッチという、どちらかというとWG系の攻撃的な選手を起用していましたが、この試合では長友と酒井のSB系で守備的な選手。

 

このメンバー選考の時点で少なくともこの試合では

 

広島時代のサッカーをやりたい!

 

というよりは

 

この形を試したい!

 

というくらいの感覚だったような気がします。

試合が始まってからもボール保持時にWBのスタートポジションを高くして、3CB+2CHの5人(GKを含めるならば6人)で組み立てを頑張るという感じでもありませんでした。

2シャドウがけっこう下りてきたり、WBもSBに近いふるまいが多かったりと少なくとも広島の時の戦い方が仕込まれてる雰囲気は薄かったです。

 

真相は現場内でしかわかりませんが。

 

 

 

 

 

気になったポイント

 

中島からのクロス

前半の話になりますが、PA内に大迫しかいない、もしくはファーから堂安が入ってきて2人、の状況で中島からクロスをピンポイントで狙う攻撃が何度か見られました。

 

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※イメージ図

 

ドリブルがうまい中島が対面のDFを少しずらしてゴールに近づく軌道のクロスをゴール前に入れます。

上図では堂安も入ってきていますが、ほとんどの場面で大迫のみだった記憶。

 

確かに中島は高精度のボールを蹴れますし、大迫もDFのマークを振り切ることができる選手ですが、これが効果的な攻撃かと言われると個人的には疑問符が付きます。

 

 

中にターゲットが1人しかいないとなるとその一人にピンポイントで合わせなければいけないですよね?

大迫を囮にDFを引き付けて、ファーの堂安に合わせるとしても、堂安は空中戦で強さを発揮するタイプではありませんから、こちらもピンポイントで鋭いボールを入れる必要があると思います。

 

 

仮にこのピンポイントクロスがターゲットに合う確率が10回に1回、10パーセントだとしましょう。(実際はもっと高い確率かもしれませんが。)

その1回が1回目に来れば良いですが、10回目だったとしたら、10回同じプレーを繰り返さなければこの形から得点は取れないですよね。さらにクロスが合ってもシュートがゴールになるとは限りません。

 

90分の間に同じこと10回も繰り返せる?

 

というのが私の意見です。

 

 

もし90分の間に50回繰り返すことができれば(確率論だけで考えた場合)5得点取れる可能性がありますし、実質3人で攻撃しているのでリスク管理もばっちり!最強チーム!となるのですが、相手の格が上がれば上がるほど回数は繰り返せなくなりますよね。

 

 

この形をチームのストロングにしたいなら、中島のドリブル&クロス精度をめちゃくちゃ上げてもらい、大迫に「絶対マーク外すマン」になってもらうor身長をあと20㎝くらい伸ばしてもらうのがいいかなと思います。

 

そうすればこの2人だけで得点が取れて世界で勝てる”かも”しれません。

 

まあどう考えても非現実的かと思います。

ならば、

もっと効率的な攻撃狙わない?

と思いました。

 

 

 

 サイドからのクロス一辺倒

 

0-0のまま試合終盤になると勝つために得点を取りに行きます。

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※イメージ図(配置が全然思い出せないので雰囲気ですm(__)m)

 

理屈は前項と同じかもしれません。

中央に人を集めてサイドからクロス、もしくは狭いところを個人が独力で目の前の相手を剥がしてシュートまで!というパターンが多かったでしょうか。

 

これも決して悪いことではありませんが、中央にターゲットとなるタイプがほとんどいないのに放り込んでも効率が悪いのでは?と思いました。

しかも途中投入した選手は中央のターゲットタイプというより、チャンスメイカータイプばかりです。そもそもターゲットタイプが少ないメンバー選考なのですが。

 

これらのプレーは「ピンポイントクロスが行く」の精度が伴うまでか「相手がミスする」の事故が起こるまでやり続けているように見えます。

そもそも圧倒的にボールを支配できる格下相手にしかできない戦い方です。

 

実際に最後の最後でDFの処理ミスから伊東純也に絶好のチャンスが巡ってきますが、シュートはGK正面へ。

チームとして終盤にあのやり方で戦うのであれば、事故が起きた最後のシーンは絶対に決めなきゃいけないと思います。

ただし、クロスをひたすら入れて事故を起こしても、日本代表には事故を絶対に見逃がさないルーニーファンペルシーのようなスーパーなFWはいないのです。(強いて言えば大迫でしょうか)

 

 

中にクロス放り込んで得点を取りたいなら鳥栖の豊田だったり、(今は怪我で離脱していますが)セレッソの都倉だったりを招集すればいいと思うんですけど、彼らが招集されないのはおそらくそういうサッカーを目指してないからですよね。

実際に国際試合となると相手DFも日本国内の選手より屈強になり、今挙げた二人でも空中戦で優位に立てない状況も考えられますし。

 

 

日本代表としては2列目のポジションにいるタレントを生かしたいはずなんですよきっと。

であれば、例え得点が取れなかったとしても相手DFの配置をずらすような動きを狙って、ゴール前を空けるチャレンジをしたほうが代表チームの方向性は見えやすかったのではないかと思います。

 

 

 

森保監督をはじめ、代表スタッフ陣の中でこの試合の位置づけがどうだったのかはわかりません。

選手に疲労もあったかもしれませんし、システムだけ変えてある程度自由を与えてやらせたかもしれません。

 

ただ、

 

このチームはどういう戦いをしたいのだろう?

 

という疑問が残る内容になってしまったのかな、と感じる試合でした。

 

 

 

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

 

 

ネガティブな話がメインになってしまいましたが、この試合が全然だめだったかどうかは私には分かりません。見る人によっては

この試合は面白かったぞ!

と感じた人もいるかもしれません。

 

 

もしかしたら私に対して「こいつ代表アンチだな!」と思った方もいるかもしれませんが、私は日本代表に期待しています。
日本国民なので日本代表が世界で活躍する姿を見たいです。

 

 

 

 

しかし、ここ最近の日本代表には違和感を抱くことが多いです。

部外者の戯言にすぎませんが、このまま進んで強くなるの?といった疑問があります。

 

そしてハリルホジッチの不可解な解任の件以来、日本代表に対しての興味が薄れてしまった人も一定数いるように感じます。

 

 

とはいってもやはりエンターテイメントとしての日本代表の人気は強いと思います。

若くして海外にはばたく選手も多くなり、選手個人レベルは上がってきているのかもしれません。

 

ただ、私はエンターテイメントとして楽しい日本代表だけではなく、競技として楽しい(強い)日本代表が見たいです。

だからこそ疑問に思ったことは発信していきたいです。

 

もっと日本代表がやる”サッカー”という競技に対して興味を持つ人が増えるようなチームになってほしいなと心から期待しています。

 

「罠は壊して進む」 J1リーグ第14節 FC東京vs大分トリニータ レビュー

がちゃです。

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大分戦を振り返っていきます。

 

 スタメン

 

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ヒョンスの出場停止を除けば、東京はいつもの。

 

大分は前田が間に合わず。WBには予想の高山ではなく星が入りました。

 

 

 

 

前半

罠から逃げない

 

プレビューでも触れましたが、この試合の一つのポイントとなるのは東京がボール非保持でどのようなやり方を選ぶのか、でした。

結論から言うと東京は前から突っ込んで大分からボールを取り上げる狙い。

 

大分陣内に張られた罠を「避けて戦う」のではなく、「壊して進む」ことを選びました。

 

おそらく大分にとっては得点の生まれるスペースが増えるため、好都合と言えば好都合ですが、東京も奪えば相手ゴールは目の前という状況が作れるため、お互いに攻撃的な駆け引きが繰り返されます。

 

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※両者のメリット 

譲らない両チーム

 

両者ともにチャンスを作り合う序盤になりますが、東京の方がゲームをコントロールできている展開でした。

 

前からのプレスによって高い位置で"ボールを奪う"ことはできませんでしたが、判断の”時間を奪う”ことには成功していたと思います。

それによって中盤エリアやCBのところである程度回収することができて、東京側の保持時間も作れました。

 

高い位置からプレスをかける東京はハーフスペースあたりに開く鈴木&庄司への横パス、もしくはバックパスが主なプレススイッチ。

攻撃の流れで4-4-2の配置がしっかり取れていない場合には無理に追いかけず、陣形を整えることを優先します。

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※イメージ図

 

 

走力で埋めきる東京

大分もプレス回避は得意なチームなので

来るなら来いよ!

という、いつものやり方を崩さない姿勢で受けます。

 

普段から行っている島川&長谷川のCHコンビが最終ライン中央とアンカー位置を交互に出入りする動きや、オナイウの裏を狙ったり、下りてきたりする動きによって東京守備の基準を狂わせに来ます。

 

特にCHの出入りに対しては東京も対応が難しく、各ユニットでのパス交換で外される場面も何度かありました。

 

これに対して東京は前線のプレスバックとCH(主に髙萩)の広い行動範囲でなんとかします。

 

率直に言うと、大分に対して配置取りの妙で上回るのは非常に難しいと思うので、

「灰になるまで走れ!」

という健太スタイルを使って圧倒しようと考えたのではないと思います。

 

 

 

右での保持チャレンジ

 

これまでの東京はは左サイドに偏るボール保持でしたが、この試合では明らかに右で持つ回数が多くなっていました。

前半データで右サイド使用率54%、フルタイムでも44%

前節フルタイム、左サイド使用率63%

DAZNデータから引用 

 

実際の狙いはわかりませんが、筆者の意見としては大分の左シャドウにオナイウがいたことが一つの理由なのではないかと思います。

 

大分としてはオナイウは攻撃で生かしたい選手。活動エリアを前目に設定するため、自陣深くまで下がりすぎないようにしていました。

そのため、東京の右サイドでは比較的プレッシャーを受けずに持つことができます。

 

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※12分頃のイメージ図

 

右で持つ狙いがあったからか、この日は髙萩が上がっていかず、中盤右サイド寄りでボールを受けることを意識したポジション取りが多かったように思います。

 

松本に突き付ける二択

上図ではボールホルダーの髙萩に対してオナイウが近くにいますが、プレスはかかっておらず、判断時間に余裕がある状況。

室屋が上がることでWB松本に2対1を突き付けます。室屋が松本を引き付けて久保を浮かせたところから東のシュートまでいきました。

 

オナイウが追ってこないエリアを使って室屋をマークすれば久保からのスルーパス、久保をマークすれば室屋からのクロス、といった選手のストロングに合わせた選択肢を持てており、松本に対して「さあ、久保と室屋のどっちを選ぶんだい!」といった2択を突き付けることができていました。

 

 オナイウで打開したい大分

 

東京は東に比べて久保はスタートポジションがやや高めに設定されていたことや、攻撃を優先したいことから無理してまではプレスバックに戻りません。

となると東京の右サイドは空きやすくなるので大分としてはそこを狙いたいはず。

 

大分の選手の中ではスピードやパワー等の身体能力で強みがあるのはオナイウ。

その違いを作れる選手で優位性を持てそうなエリアを狙います。

 

そのエリアは室屋の背後。

室屋がWB松本に出ていったあと、SBの位置を埋めに行くのはCHの髙萩。

 

髙萩vsオナイウではスピードとパワーでミスマッチとなるため、いわゆる(フィジカル能力での)”質的優位”というやつで打開を狙います。

 

オナイウと小塚の位置がいつもと逆だったのは髙萩と渡辺のところを狙いたかったからではないかな、と思いました。

 

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※イメージ図

 

16分のシーンでは髙萩がスピードで振り切られたことで渡辺がカバーに出てきて対応するシーンもありました。

 

CBの渡辺が外に出てくるということは中が薄くなるということ。

得点には繋がりませんでしたが、大分の狙いは出せた攻撃でした。

 

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余談 

 

この場面オナイウからの折り返しを許したのですが、東京の守り方としては渡辺が出てくるべきではなかったかなと感じました。

髙萩もチェックが間に合ってはいませんでしたが、オナイウも体勢が良くはなく、精度の高いボールが出てくる可能性は低かったです。

そのため、渡辺は我慢してニアの危険なコースを埋めるほうが優先だった気がするという個人的な意見です。

 

あとは

出てくるなら100%潰しきらなきゃダメ!

というところですね。

 

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右から生まれる先制点

 

30分、東京が先制します。

頭から狙っていた右サイド起点で生まれたものでした。

 

久保が深い位置でドリブルを仕掛ける雰囲気を出すと抜かれても大丈夫なようにCHが後ろをカバーしに行きます。

久保が2人引き付けている状態です。

 

そうすると久保の後ろで待つ室屋はフリー。そこに戻してから上げたクロスに橋本が飛び込んでヘディングはゴールへ。

面白いことに日本代表に選出された3人が直接的に絡むゴールでした。

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※先制点図

 

 

ここで注目したいのは久保が2人を引き付けたこと。

ここまでのリーグ戦を見れば久保の能力が圧倒的なことは他チームも認識していると思いますが、先制点が生まれる前にも1対1の状況でドリブル突破や少し抜いてからのクロスなど、絶対的な優位性を見せていました。

 

試合の中でも「1対1にするといつかやられる」という心理を大分DFに植え付けたことで生まれた先制点と言ってもよいでしょう。

 

 

省エネに切り替える東京

 

35分を過ぎるとバックパスや横パスが出ても東京は強く前へ出なくなります。

そしてボールを奪っても無理して縦に速く攻めず、「ボールを持つ時間も作ろう」という意思も見せ始めます。

 

先制しているということと、30分近くプレスをかけ続けて体力的にきつくなってきていることも見越しての判断だと思います。

 

不意に生まれる追加点

38分頃、CKの崩れからボールを奪ってカウンターを仕掛けたい大分でしたが、途中でロストしたところから久保一人に運ばれてシュートはゴール内へ。

 

ここがチャンス!と見た大分の攻撃をひっくり返した東の切り替えスピードと久保の能力が光る得点でした。

大分が前がかりになったという部分に関しては、先制点を取れたことで生まれた追加点であったかもしれません。

 

 

 

後半

 

東京のゴールデンタイム

 

後半開始から再び前プレスをかけていく東京。

大分も意地で繋ごうとしますが、後半の東京はギアを1つ上げたような勢いがあり、自陣低い位置で何度も捕まってしまいます。

 

45’~55’の約10分間は東京が一方的に敵陣で攻め込む時間となり、決定機を何度も迎えます。マリオで言うとスターを取ったような状態が続きましたが、追加点は取り切れず。

 

怒りの2枚替えから追撃弾

2点ビハインドの上、後半頭もまずい状況が続いていた大分は2枚替えを決意。

 

58分 島川→ティティパン、星→後藤

 

後々で配置がわかりましたが、フォーメーションを4-2-3-1のように変えて、後藤が左、オナイウが右、小塚がトップ下気味となりました。

 

ティティパンはそのままのポジションで島川が後半にイエローカードを受けた影響もあって、ここは退場のリスク回避も含めた交代だと思われます。

 

 

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※交代後(途中で後藤とオナイウのサイドを変えました)

 

そしてこの直後の59分に脈絡のないところからオナイウにシュートを決められます。

 

スター状態が続いていた東京ですが、スターの効果もずっとは続かないよ!と言われたような失点でした。

 

決めるべきところで決められなかった結果、痛い目にあいました。

 

 ギアを落とす東京

 さすがに前半・後半頭と飛ばしていたので60分あたりからプレスラインを徐々に低くしていきます。

それでも低すぎないようにはしたかったようで、ミドルサード*1に入ってきたら2トップがプレスをかけてSHも連動、といった形をとっていました。

 

このあたりから大分がボールを持って攻める時間が多くなっていきます。

 

全体のギアは落としますが、選手個々の強度は落としたくないので疲労の多いところから交代カードを切っていきます。

 

68分 永井→ユ・インス

 

ハイプレスを仕掛けていく消耗の激しいプランで永井に代えて前で追いまわせるインスを入れるというのは準備されていたと思われます。

 

ボールを大事に!

大分は2枚替えをしたことで前線の2枚が小塚と藤本のコンビになりました。

この二人は個人の能力で点を取れる選手ではないため、東京からするとカウンターの脅威は薄れます。

 

かといってフォーメーションを代えたことで後ろの枚数を削っているのでオナイウや後藤に守備をサボらせるとDFが非常に苦しくなるため、安易にサボれない状況。

 

となると大分はボールを持って攻めたいわけです。

 

逆に言えば大分にボールを渡さなければ攻撃の脅威は少ないので東京はボールを簡単に捨てないように丁寧につなぐ意識を強く持っていました。

 

後半は前半とは違って、いつも通り左サイドでパスを回す傾向が強かったです。

 

ボールを持つことで大分の(脅威のある)攻撃時間を減らすこと、自分たちの頭・体を休ませること、主に2つの意図があったと思います。

 

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※イメージ図

 

 

チェイシングトリオ

 

東京は残りの交代カードをディエゴと東の疲労の限界で使うことになります。

ディエゴはともかく東を代えなければいけなくなったのは想定外だったはず。

それぞれ矢島、ナ・サンホを投入します。

 

大分は岩田を下げて三竿を投入。SBをそれぞれ利き足サイドにします。

 

 

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 2トップ+左SHの3人が全員走れる選手なので大分CBからの運びの抑止やCHに前を向かれないようハードワークをして後ろの選手の負担を減らします。

 

 

A代表初選出のご褒美

終盤はボールを大事にしつつ逃げ切り体制を取る東京。ボールを持ってなんとかこじ開けたい大分という構図でしたが、90+1'にGKへのパスミスを久保が拾って無人のゴールへパスを送り勝負あり。

 

久保は代表合流前の試合で2得点と目に見える結果を残しました。

 

 

FC東京3-1大分トリニータ

 

 

 

まとめ・感想

東京はホーム8連勝。大分はアウェイで初黒星を喫する結果に。

 

内容・スコアともに圧倒した結果となりましたが、札幌戦と同じく課題はある試合でした。

あれだけ消耗の激しいプランを実行したのであれば後半開始10分で追加点を取らなければいけない展開。あの時間帯で追加点が取れていれば、もっと余裕を持った試合運びができて、精神的にも体力的にも負担が減らせたはずです。

 

 

また、足をつった選手がディエゴと東の2人で抑えられたのは幸運だったかもしれません。

この戦い方では活動エリアが広大になるSB・CHが一人も交代せずにフルタイム出場したことが一番大きかったと思います。

インス・矢島・サンホの3人がしっかりと試合に入れたことも良かったですね。

 

 

課題や消耗の激しさはありましたが、プレーエリアを見てもシュート数を見ても前述したように圧倒したゲームだったと思います。

 

 

おまけ

大分のpick up player

◇小塚 和季

彼の使えるスペースを見つける感覚は抜群でした。

大分は後方でのパス回しの妙が目立ちがちですが、プレスをかけられたときに出口になるのはおおよそ小塚。後ろで詰まっても小塚が常に空く位置を察知してそこに入ってくるからこそ得意の疑似カウンターもハマりやすくなりますし、藤本やオナイウよりも代えが利かない選手かもしれません。

 

 

 

「第2の開幕戦」を勝利で飾った東京。

これからも選手の力になる良いサポーターでいたいですね。

 

*1:ピッチを横に3分割したときの真ん中のエリア

J1リーグ第14節 FC東京vs大分トリニータ プレビュー

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 目次

 

数字で見る両チーム

チーム成績

 

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13節終了時で東京は1位、大分は4位。 

お互いに失点数が少なく、僅差のゲームをものにして勝ちを拾ってきています。

 直近5試合

 

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 直近でも失点が少なく、攻撃に爆発力こそないもののしっかりと勝ち点を拾えています。

 

チームスタイル

 

得点・失点やゲームスコアは似ている両チームですが、取り組んでいるサッカーは大きく異なります。

 

ポゼッション率(1試合平均)

FC東京ー44,6%

大分ー55,6%

※Football LABより引用 

 

http://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2019&data=possession

 

かなりざっくり言うと東京は相手にボールを持たせるサッカー、大分は自分たちがボールを持ちたいサッカーです。

 

内弁慶vs外弁慶

FC東京はここまでホームで7戦全勝。13得点2失点とホーム味スタが要塞と化しています。

対して大分はアウェイ6戦で4勝2分の無敗。実はリーグ戦の3敗は全てホームでの試合です。

 

絶対にホームで勝つ東京とアウェイで負けない大分のほこたて対決になります。

 

 

 重要な先制点

FC東京が先制した試合ー7勝1分

大分が先制された試合ー1分3敗

 

 

1試合に入る得点が少ないサッカーにおいて先制点を取ったチームの勝率が上がるのは必然ですが、大分は総得点が少ないこともあって先制されると勝てていません。

逆に言えば先制した試合は7勝1分で追いつかれてもほぼ勝ち切ります。この背景として複数失点試合がないということがあります。

 

 

どの試合においても非常に重要なポイントとなりますが、 C大阪戦に続き大分戦も先制点が重要になりそうです。

 

 

 

予想スタメン

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主な欠場者

 

東京

チャン・ヒョンスカップ戦での危険行為による出場停止)

田川(U-20W杯)

ジャエル(怪我)

岡崎(トゥーロン

 

大分

伊佐(怪我)

福森(怪我?)

三平(怪我)

前田(怪我?)

 

 

東京はいつものメンバーが濃厚ですが、バックアッパーとして常にベンチ入りしていた岡崎が代表召集のため離脱。ベンチメンバーの入れ替えがいくらかありそうです。

 

大分はユース上がりの高畑をCB・WBで起用していましたが、ここ2試合は早い時間で下げられており、左サイドはWB高山・CB庄司を予想。

また、前田が練習に合流しているという情報もあり、CHの位置でスタートから出てくるかもしれません。

 

 

大分トリニータの分析

 

大分の攻撃

 前の項でも記載しましたが、基本的にボールを持ちたいチーム。

後方でボールを保持し、相手が前から奪いに来たところで薄くなった最終ラインにボールを送り、少ない手数で攻撃。

 

川崎や名古屋のようにボールを保持して押し込むのではなく、相手を引き込むことで陣形を崩し、ボールを持ちながらもカウンターのような状況を作り出す戦い方です。(疑似カウンターと呼ばれたりしますね。)

 

ビルドアップ

 

後方でのビルドアップはGK高木を積極的に組み込む形で特殊な可変を行います。

 

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※大分ビルドアップ①

右CBの岩田がSBのような位置に広がり、GK高木が前に上がってCBの真ん中に入ります。右サイドに岩田と松本が並ぶような形になりますね。

 

 

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※大分ビルドアップ②

先ほどの位置からCHの一枚が下り、左CBがSBのような位置に移動。基本的には4-1+GKの6人でパスを回しますが、ここに小塚が下りてくるケースもあります。また、オナイウが少し引いた位置で受けるパターンも。

 

 

相手のプレッシングによって自由自在に形を変えてくる大分ですが、ベースの形としてはこの2つが多いように思います。

GKをビルドアップに加えることによってフィールドのどこかで数的優位が生まれる仕組みになっているというのが大分ビルドアップの肝です。

 

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非常に極端な図ですが、GKを含めて前から嵌めようとすると大分の選手が絶対に一人余ります。

ボール非保持側のGK(この場合は林)が相手のFWにマークにつくということは現実的ではないので、この数的不利の状況自体は覆すことができません。

 

ではどうすればよいか。

 

筆者としては大きく分けて3つの方法ができると考えます。

 

 

①思いっきり前からプレスをかけて前で奪いきる

湘南はこの方法で大分からボールを取り上げました。どこかで余る選手が出るとしても

そこに出させなきゃいいんでしょ?

という精神で前からガンガン突っ込みます。

 

※リスクはCB周辺のスペースを空けてしまうこと。

 

②ライン設定を高くして受け手に寄せる

清水が取った対策。ラインは高くして背後のスペースは空けますが、前から積極的に奪いに行くというよりもボールホルダーは無視して受け手側を消していく手段。

 

GK高木やCB鈴木というゴール前にいてほしい選手にボールを持たせれば、いくらフリーだからと言って安易に前へは運んでいけません。奪われたときに重要な守備者が無力化されるのはまずいからです。

 

そして後ろでパス交換が行われるたびにジワジワと押し込んでいき、パスミスを誘発する。そんな作戦です。

 

※(4-4-2の場合)リスクはSBが捕まえる対象が2人(WBとシャドウ)になること。

 

③引いてカウンター狙い

リスクが最も少なく、東京にあっているのはこれでしょう。

前から行くと敵陣で奪取してすぐシュートに持ち込める確率は上がりますが、どうしても後方にスペースを与えてしまうので失点の確率も上がります。

 

後ろで構えれば相手も出てくるので裏返して東京の強力2トップが刺しきる。

"疑似カウンター"ではなく"正規カウンター"で仕留めます。

 

リスクとしてはゴールに近い場所で相手にプレーを許すというところでしょうか。

 

 

 

ハイプレスでも引いてカウンターでも半端にならないことが重要。大分は少ないチャンスを確実に決めてくるチームです。決定機を作らせないリスク管理には気を使いたいところ。

 

敵陣での攻撃

相手の1stラインを突破してくると右の松本と岩田を中心とした攻撃がメインになってきます。

 

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※岩田攻撃参加①

 

まず大外の松本に預けてSBが食いついてきたらチャンネル*1目掛けて岩田が走り、素早くGK-DFライン間にクロス。藤本はゴール前での駆け引き、シュートが非常に上手い選手なので、そこで勝負。

 

この場合、岩田がいたポジションは松本が埋めに戻ります。

 

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※岩田攻撃参加②

 

松本がハーフスペース*2に入ってSBもしくはSHを引き付けたところで大外に岩田が上がってきてそこからクロス。ニアから中央には藤本、ファーには高さのあるオナイウが飛び込みます。

 

 

どちらのパターンにせよ、チャンネルを誰が埋めるのか、大外の選手に誰が行くのか、をはっきりさせることが重要になります。

大外からのクロスはまだしもPA*3内のハーフスペースに入られてしまうと失点の確率が大きく上がるのでここには入れさせたくないところです。

 

 

大分の守備

 

基本は5-2-3(5-4-1)または5-3-2セット。

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スタートは2シャドウが少し高めの位置を取って牽制。1stラインを突破されると下がって5-4-1のようになります。

藤本は自分よりボールが後ろに行くと守備には参加せず、攻撃に力を残します。

オナイウもリード時以外はそこまで守備に積極的には参加してこない印象です。

小塚の方が中盤に近く、オナイウはFWに近い役割になっていると思います。

 

東京としては5-4-1で組まれるとなかなか難しくなるため、5-2-3で組んでいるときに東や久保が2の脇を突いて素早く攻めたいですね。

 

 

 

試合展開予想

 

 ボールはあげる?取り上げる?

 

ほぼ確実に大分が保持して東京が守る構図にはなるでしょう。

そこで東京がどの守備を選択するか。

ハイプレスで行けばシュートシーンが多くなる展開に、引いて守ればシュートが非常に少ない展開になるでしょう。

 

前の項で記しましたが、無難なのは引く守備。

ボールを持って相手が取りに来るのを後ろで待つ大分と取りに行かない東京となれば東京としては相性は悪くないはずです。

 

 

このようにして持たれるのは問題ありませんが、怖いのは前の二人が焦れて単発プレスをかけてしまうこと。プレスのスイッチは永井が握っている気がするので、永井が周りを気にせず行ってしまうと一気にピンチを招く可能性があります。プレスに行くのであれば全体で意思共有を行ったうえで。

 

これまではスプリント能力の高い永井とディエゴの二人だけでもボールを捨てさせることができていたこともありますが、大分のプレスを外すうまさはJ1の中でもトップクラス。安易につっこむのだけは厳禁です。

 

 

大分はボール保持時に全体の配置を崩す攻め方をしてくるのでネガトラ*4には脆さがあります。

被カウンターでどうしても無理して止める場面が出てくるはず。後方の選手に早めにイエローカードを出させることに成功すれば、そのあとは攻めやすくなるかもしれません。

 

 

前から行くのであれば確実に前で仕留めきること。引くのであれば岩田対策はしっかりと行うこと。

守備では以上のことに注意してみるといいかもしれません。

 

 

 

前節で途切れたリーグ戦無敗と連続クリーンシート。

FC東京にとって要塞となっている味スタでの再スタートとなります。土屋礼央さんの言葉を借りると、この試合が「第2の開幕戦」となって、またポジティブな記録を作っていきたいですね。

*1:選手間のこと。主にCB-SB間を指すことが多い。

*2:ピッチを縦に5分割したときの2番目と4番目のゾーン。大外と中央の間。

*3:ペナルティエリア

*4:ネガティブトランジションの略。攻→守の切り替えのこと

【FC東京】 J1第13節 vsセレッソ大阪 レビュー

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プレビューはこちら。

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セレッソ戦を振り返って参ります。

 

 

 

スタメン

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